2015.5.27(水)
わたしはクルリと身を翻し、男に背を向けた。
でももちろん、立ち去るための反転じゃない。
大きく上体を折ると、床に手を着いた。
両脚は伸ばしたまま。
高々と尻を突きあげたままの四つん這い。
男には、わたしの肛門まで、はっきりと見えているはず。
わたしは、わざと肛門を絞る。
そこは、唇のようにすぼまりながら、男を誘っている。
風を感じた。
男が、わたしの尻に身を寄せたのだ。
「わひ」
溶け崩れた陰唇に、熱いものが触れた。
間違いなく、肉棒。
わたしの陰唇が、間髪を入れず吸いつく。
陰唇に、肉棒が脈を打つ振動が伝わる。
刹那……。
「ぁひゃぁ」
一気に入ってきた。
わたしの中の空隙を、熱くて太い肉棒が埋めていく。
『わが身の成り余れる処を以て、汝が身の成り合はざる処を刺し塞ぎて、国土を生み成さん』
男女のまぐわいは、まさに国生みの営みだ。
交合するとき、男と女は神になる。
パンパンパンパン。
男は、激しく腰をぶつけて来た。
男の腸骨が、わたしの尻を打ち鳴らす。
わたしは顎を引き、自らの股間を見上げる。
入ってる。
陰毛を分けて、太い肉棒が出入りしていた。
まるで、自らの陰唇から陰茎が生えているかのようだった。
陰茎が押しこまれるとき、わたしの陰核も繰りこまれる。
陰茎が引き出されるときには、捲られる。
陰核脚が、揉まれながら練られていく。
快感の蟻足が、背筋を這いあがる。
男が打ちつける振動で、わたしの下腹部の脂肪が揺れる。
わたしの汗か、あるいは男の汗が伝わったのか……。
わたしの陰毛は、露を結んでいた。
「はんがはんが」
男が鼻濁音を上げ始めた。
腰をぶつける勢いが増す。
陰毛に結んだ露が、飛び散り始める。
丸い珠が、鈴のように四散する。
それは、神の振る五十鈴なのかも知れない。
腰に、猛禽の爪を感じた。
男が、爪を立てて鷲掴んだのだ。
放出が近いのだろう。
陰唇を出入りする肉棒が、輪郭を消した。
でももちろん、立ち去るための反転じゃない。
大きく上体を折ると、床に手を着いた。
両脚は伸ばしたまま。
高々と尻を突きあげたままの四つん這い。
男には、わたしの肛門まで、はっきりと見えているはず。
わたしは、わざと肛門を絞る。
そこは、唇のようにすぼまりながら、男を誘っている。
風を感じた。
男が、わたしの尻に身を寄せたのだ。
「わひ」
溶け崩れた陰唇に、熱いものが触れた。
間違いなく、肉棒。
わたしの陰唇が、間髪を入れず吸いつく。
陰唇に、肉棒が脈を打つ振動が伝わる。
刹那……。
「ぁひゃぁ」
一気に入ってきた。
わたしの中の空隙を、熱くて太い肉棒が埋めていく。
『わが身の成り余れる処を以て、汝が身の成り合はざる処を刺し塞ぎて、国土を生み成さん』
男女のまぐわいは、まさに国生みの営みだ。
交合するとき、男と女は神になる。
パンパンパンパン。
男は、激しく腰をぶつけて来た。
男の腸骨が、わたしの尻を打ち鳴らす。
わたしは顎を引き、自らの股間を見上げる。
入ってる。
陰毛を分けて、太い肉棒が出入りしていた。
まるで、自らの陰唇から陰茎が生えているかのようだった。
陰茎が押しこまれるとき、わたしの陰核も繰りこまれる。
陰茎が引き出されるときには、捲られる。
陰核脚が、揉まれながら練られていく。
快感の蟻足が、背筋を這いあがる。
男が打ちつける振動で、わたしの下腹部の脂肪が揺れる。
わたしの汗か、あるいは男の汗が伝わったのか……。
わたしの陰毛は、露を結んでいた。
「はんがはんが」
男が鼻濁音を上げ始めた。
腰をぶつける勢いが増す。
陰毛に結んだ露が、飛び散り始める。
丸い珠が、鈴のように四散する。
それは、神の振る五十鈴なのかも知れない。
腰に、猛禽の爪を感じた。
男が、爪を立てて鷲掴んだのだ。
放出が近いのだろう。
陰唇を出入りする肉棒が、輪郭を消した。
コメント一覧
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1. きりしま- 2015/05/27 07:24
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>交合するとき、男と女は神になる。
それは初めて知りました。
私も心してセックスするようにします。
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2. Mikiko- 2015/05/27 07:25
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み「だよな。
でも、結局、1,500年も続いたわけよね。
てことは、ここらでは、この集落が最強だったと言っていいんじゃない?」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201505231849285c2.jpg
↑『国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)』の展示。弥生時代です。ここも行きたい。
律「攻めてくる敵はいないってことですか?
じゃ、これは、物見櫓じゃないことになりますね」
み「うんにゃ。
敵じゃない者を見張ってたかも知れん」
小「誰です?」
み「海じゃよ。
これは、海を見張るための物見櫓」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150523184923694.jpg
↑明治初期の新潟港。水戸教(みとおしえ)と呼ばれる水先案内人が、船を見張ってました。
律「海から誰かが来るって云うの?
泳いで?」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150523184858ebc.jpg
み「アホきゃ。
半魚人じゃあるまいし」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201505231849264fa.jpg
↑これは、半人魚? 走り出す直前のニシンですかね?
律「じゃ、誰よ?」
み「交易相手に決まっておる。
つまり、船が来るのを、ここで見張ってたわけ」
律「この時代に船があったのかしら?」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201505231849008a6.jpg
↑ありました。6000年前なら、三内丸山遺跡よりも早い時代です。
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3. Mikiko- 2015/05/27 07:26
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み「チミ。
たしかここでは、ヒスイも出たんだよな」
小「出ました」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150523184901eab.jpg
↑『三内丸山遺跡』から出土したヒスイ。
み「どこのヒスイかわかったの?」
小「成分分析したところ……。
新潟県の糸魚川産でした」
み「糸魚川市の姫川では、今でもヒスイが採れる」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150523184903b0e.jpg
↑天然記念物につき、採石はできません。
律「ほんとに海から来たのかしら?
陸の道じゃないの?」
み「糸魚川から青森まで、何キロあると思ってるんだ」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150523184926ffe.gif
み「しかも、日本海の海岸沿いは……。
高速道も通らないほど山が海際まで迫ってる箇所が、いくつもある。
糸魚川を出たら、すぐに『親不知子不知(親知らず子知らず)』と呼ばれる天下の険がそびえてる」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150523184921eec.jpg
↑失礼! 『親不知』は、糸魚川より富山寄りでした。
み「動物に乗せて行けないから、人間が担いでいくしかないんだぞ。
ヒスイの原石を。
どれだけ運べるっていうの?」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201505231848574d0.jpg
続きは、次回。
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4. きりしま- 2015/05/27 12:10
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そういえば日本海ひすいラインは、普通列車を気動車でまかなうことにしたんですね。
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5. ハーレクイン- 2015/05/27 14:11
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きりしまさんに先に書かれてしまったなあ。
まあ、一応書いておこう。
参考文献:『センセイのリュック』第四場第六景 夜の屋上(番宣終わり)
全裸変態看護師女は「尻立て四つん這い」の体勢。いわゆる獣の姿勢、女豹のポーズですね。肛門は剥き出し。
で、おまんこに突っ込む男、と。
ツッコまんでええけど、せめて舐めてほしかったなあ、肛門。
肛門はええのう。
アマテラスが天岩戸に籠ったとき、これを引きずり出すために岩戸の前で舞を舞ったのがアメノウズメ。このウズメが舞いながら振った鈴が五十鈴(いすず)ですね。いすゞ自動車の社名はこの五十鈴に由来するそうです。
伊勢神宮の傍らを流れる五十鈴川は、禊に用いられるそうな。
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6. ハーレクイン- 2015/05/27 14:17
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というより、近くに他の集落が無かったのでは。
海を見張る櫓。
♪海猫(ゴメ)が鳴くからニシンが来ると
赤い筒袖(ツッポ)のヤン衆がさわぐ……
(北原ミレイ『石狩挽歌』)
新潟の「水戸教(みとおしえ)」。
どうしても「みときょう」と読んじゃうんだよね(茨城の新興宗教かい!)。
走り出す直前のニシン。
ニシンは足が速いからなあ。
それにしても、半人魚って、全然色っぽくないね。アンデルセン(ランナーじゃなく作家の方)とはえらい違いだ。
丹後の丸木舟。
♪……晴れた日は
船がゆく日本海
海の色は碧く
ああ夢は遠く……
(美空ひばり『津軽のふるさと』)
しかし、近場で釣り、ならともかく、丸木舟で交易って、遭難が絶えなかったんじゃないかね。
なんせ日本海の荒波だよ。
三内丸山のヒスイは、新潟産。
ヒスイとくれば糸魚川、だもんなあ。
だもんなあ、と言っても知らなかったよ。Miさんの旅行記で知ったのだ。どこへ行った時だったかなあ。『東北』だったりして。
長いもんなあ『東北』。始まったのは2010年10月。現在、5年目に突入です。
いいんだよ、長久手、じゃなくて長くて。
いつまでも続いてほしい旅の空(句になっとらんな)
親不知子不知。
あまりの難所で危険なため、親子であろうと相手のことなど構っていられないと、そういう意味の地名だよね。
子供の頃、これを四国だと思っていてね。
大歩危小歩危と間違えてたんだね。『恥の譜』は三浦哲郎。
鴎外の『山椒大夫』に親不知子不知が出てきたと思うんだけど、これも勘違いかなあ。
それにしても、画像で見ると聞きしに勝る難所ですね、親不知子不知。
たしか、加賀の殿サンの参勤交代は、親不知子不知を避けるため、この手前で山に入ったと聞いていますが、これも勘違いかなあ。
牛も馬も駄目なら、人間が担ぐしかない。
歩荷(ぼっか)というやつですね。
その昔、丹後から京の都に荷を運んだ街道を「鯖街道」と云います。サバの塩漬けを運んだからですね。京の都に海はありません(琵琶湖は近いけど)から、丹後産の塩サバは貴重なタンパク源でした。
鯖といいますと、長嶋茂雄サンは「鯖」の漢字を「魚偏にブルー」とのたまわったとか。
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7. Mikiko- 2015/05/27 19:50
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> きりしまさん
日本海ひすいライン。
初めて聞きました。
と思ったら、今年の3月に出来た鉄道でした。
と言っても、線路はずっと昔からあって、営業もされてました。
つまり、北陸新幹線の開業に伴い、北陸本線の糸魚川市・市振駅と、上越市・直江津駅の間が……。
JRから経営分離され、『えちごトキめき鉄道』日本海ひすいラインとなったわけです。
↓気動車の件は、Wikiに記述がありました。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
『日本海ひすいラインは全区間が電化されているものの、経営分離区間の中でも特に輸送密度が低いのに加え、糸魚川駅ー梶屋敷駅間のデッドセクションを境に電化方式が異なっており、交直流電車の新造・購入費および維持費などのコストを考慮して、線内の普通列車は気動車による運用を実施している』
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
東日本と西日本の境目と云うことでしょうか。
> ハーレクインさん
五十鈴と聞いて思い出すのは……。
内田康夫の『天河伝説殺人事件』です。
人気探偵(浅見光彦)と伝奇風味が合体すると、やはり面白いです。
半人魚の作者は……。
ルネ・マグリットですね。
日本海。
荒波が立つのは、冬だけです。
陸に囲まれた湖のような形状ですから……。
ほかの季節なら、太平洋より穏やかでしょう。
親不知子不知。
↓山椒大夫の中に、下記の記述があります。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
『陸を行けば、じき隣の越中の国に入る界にさえ、親不知子不知の難所がある。削り立てたような巌石の裾には荒浪が打ち寄せる。旅人は横穴にはいって、波の引くのを待っていて、狭い巌石の下の道を走り抜ける。そのときは親は子を顧みることが出来ず、子も親を顧みることが出来ない。それは海辺の難所である』
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
↓さらに記述は、こう続きます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
『また山を越えると、踏まえた石が一つ揺げば、千尋の谷底に落ちるような、あぶない岨道もある。西国へ往くまでには、どれほどの難所があるか知れない。それとは違って、船路は安全なものである。たしかな船頭にさえ頼めば、いながらにして百里でも千里でも行かれる』
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
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8. ハーレクイン- 2015/05/27 23:11
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浅見光彦シリーズ。
主人公がどうにもしっくりこないので、読んだのは一編だけです。たしか、奈良が舞台だったような……。
『天河……』は映画になったよね。
映画で五十鈴といえば……女優の山田五十鈴。この人の芸名は、伊勢神宮の五十鈴川にちなむそうです。
山田五十鈴。
大阪市南区出身(南区は東区と合区で中央区になっちゃいました)。
父は新派の俳優、母は大阪梅田・北新地の芸者。娘に女優の嵯峨三智子。
2000年、文化勲章受章。
2012年7月9日病没。享年95。
えーっ、マグリットぉ!
言われてみれば、ですが、うーむ。
穏やかな日本海。
言われてみれば、金沢の内灘海岸・内灘砂丘も波は穏やかだったなあ。
わたしが行ったのは真夏でしたが。
(参考文献:『アイリスの匣』#26・#27、
なりふり構わぬ番宣)
内灘砂丘は日本で三番目に大きい砂丘だそうです。一番は……やめとくか(新潟じゃないです)。
山椒大夫の親不知。
ははあ、ありましたか。
孫引きですが……、
「削り立てたような巌石の裾には荒浪が打ち寄せる。旅人は横穴にはいって、波の引くのを待っていて、狭い巌石の下の道を走り抜ける。そのときは親は子を顧みることが出来ず、子も親を顧みることが出来ない」
なるほどー、ですね。で……、
「それとは違って、船路は安全なものである。たしかな船頭にさえ頼めば、いながらにして百里でも千里でも行かれる」
なるほどなるほど。
『山椒大夫』を読んだとき、Mikikoさんの画像を見ながら、だったらなあ。もっと臨場感が増しただろうね。
鴎外は見たんでしょうか、親不知。
それにしても……鴎外って、独特の雰囲気があるよね。
漱石も一葉も鏡花も、谷崎も龍之介もね、明治の匂いとでもいうかなあ。
太宰は……ちょっと違うな。まあ、太宰は明治といっても42年の生まれ、いわば“明治の端くれ”です。
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9. Mikiko- 2015/05/28 07:26
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奈良が舞台じゃなかったすか?
あと、『箸墓幻想』はド真ん中ですね。
浅見光彦の人気のひとつに……。
「この御方をどなたと心得る」という、水戸黄門的お約束シーンがあることじゃないでしょうか。
鴎外の文章は、今読んでも、まったく違和感を感じませんね。
文久2年生まれなんですけどね。
明治6年生まれの泉鏡花の文章なんて、今の若者は読めないでしょう。
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10. きりしま- 2015/05/28 08:06
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そうです、「刑事局長殿の弟君であらせられましたか。そうならそうとおっしゃっていただければ…。」というやつです。
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11. ハーレクイン- 2015/05/28 16:02
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そうそう、これこれ。
わたしが唯一読んだのがこれです。
タイトルに引かれて、何と新刊の単行本を買ってしまいました。
家人もなあ。どうせ私の本を処分するなら、これにしてくれればよかったのに、何の相談も無かったんだよ。
なんせ、著者や内容など関係ない、手当たり次第、というよりも本箱1個分をまとめて……だったからなあ。
内田康夫『箸墓幻想』。まだ本棚にあります。
文久2年といいますと、1862年。幕末も幕末、あと6年で明治という年ですね。またややこしい時に生まれたもんです、鴎外。
……岐阜ではまだ蒼空が見えたけれども、あとは名にし負う北国空、米原、長浜は薄曇、幽かに日が射して、寒さが身に染みると思ったが、柳ヶ瀬では雨、汽車の窓が暗くなるに従うて、白いものがちらちら交じって来た。
(雪ですよ。)
(さようじゃな。)
………………
鏡花『高野聖』の出だしの一節です。今の若い衆でも、十分読めると思いますが(まあ、読みやすそうなところを選んだんですけどね)。
>きりしまさん
刑事局って何かなあ、で調べました。
Wikiによりますと……、
「刑事局は警察庁の内部部局であり、政策的な役割を担い全国の刑事警察を指導統括する。しかし実働部隊ではなく、現場の捜査執行は行わない」
つまり、いわゆる「けーさつ」ではなく、「役人」「官僚」ということですね。公務員、という意味では刑事や警官も役人なんですが。
「捜査活動」はしない、という意味では、刑事局の人間は、われわれのイメージにある「けーさつかん」ではないようです。
ご存知、刑事ドラマ『相棒』でいいますと、シーズン最終話で逮捕されてしまった甲斐享、カイトくんはもちろん「けーさつかん」。
おやじさんの甲斐峯秋氏は警察庁次長ですから、刑事局の上に立つ、バリバリの警察官僚、ということになります。甲斐峯秋氏は「刑事局長殿」よりまだずっと偉い、ということです。
そのお偉いさんに一目置かせる杉下右京って、何者なんでしょうね。
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12. Mikiko- 2015/05/28 19:40
-
> きりしまさん
『水戸黄門』に、印籠のシーンが無かったら……。
あれほど長くは続かなかったはずです。
↓なお、TBSで、6月29日(月)21時00分~22時54分、『水戸黄門スペシャル』が放送されるそうです。
http://www.tbs.co.jp/mito/
> ハーレクインさん
単行本!
わたしが小説の単行本を買ったのは、『死都日本』だけかな。
図書館で借りられるのに。
かなりの順番待ちになるでしょうが。
↓泉鏡花『竜潭譚』です。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/1091_20649.html
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13. ハーレクイン- 2015/05/29 01:56
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♪新刊の単行本を買ったのは……
お題、歌えますかな。
鏡花『竜潭譚』。
冒頭と末尾の引用です。
日は午(ご)なり。あらら木(ぎ)のたらたら坂に樹(き)の蔭もなし。寺の門(もん)、植木屋の庭、花屋の店など、坂下を挟(さしはさ)みて町の入口にはあたれど、のぼるに従ひて、ただ畑(はた)ばかりとなれり。番小屋めきたるもの小だかき処(ところ)に見ゆ。谷には菜(な)の花(はな)残りたり。路(みち)の右左、の躑躅(つつじ)の花の紅(くれない)なるが、見渡す方(かた)、見返る方(かた)、いまを盛(さかり)なりき。ありくにつれて汗(あせ)少しいでぬ。
空よく晴れて一点の雲もなく、風あたたかに野面(のづら)を拭けり。
……………………………………………………
あはれ礫(つぶて)を投ずる事なかれ、うつくしき人の夢や驚かさむと、血気なる友のいたづらを叱(しか)り留(とど)めつ。年若く面清(おもてきよ)き海軍の少尉候補生は薄暮暗碧(はくぼあんぺき)を湛へたる淵(ふち)に臨みて粛然(しゅくぜん)とせり。
無理かな、若い衆には。
古文や、下手な翻訳物よりは読みやすいと思いますが。
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14. Mikiko- 2015/05/29 07:41
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泉鏡花も、金沢でしたね。
新潟から金沢へは……。
北陸新幹線が開業したとはいえ、まだ3時間もかかります。
高速バスだと、5時間。
北陸は長いですね。
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15. ハーレクイン- 2015/05/29 13:43
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♪鉢植えの水仙を買ったのは……
八代亜紀姐さんの歌唱でどうぞ。
泉鏡花の金沢。
浅野川沿いに「滝の白糸碑」があって、『義血侠血』の一節が刻まれています。ていうか、いました。
市のHPなどを覗いてみましたら、なんと「滝の白糸像」という、水芸をする白糸の銅像が建っていました。釦を押すと指先から水が出るそうです。いつ出来たのだ、こんなの。
「やめてくれよ」と言いたくなります。元の碑はどうなったのかなあ。場所は同じだと思うんですがね、あやめのアパートのある場所です(事あるごとの番宣)。
長い北陸。
新潟県が「アホほど長い」からだと思います。