Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 1720
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 由美は、美弥子の手の平を下から包み、顔をその上に翳した。
 鼻孔をはためかせる。

「匂う?」
「うん。
 青臭い」

 美弥子の掌の窪みに、白い沼が沈んでいる。
 その沼の中には、無数の精子が泳いでいるのだろう。
 由美は、その沼に溺れてみたかった。
 鼻をさらに近づける。

「うっ」

 突然、美弥子の手の平が浮上した。
 由美の鼻は、白い沼に飛びこんだ。
 持ち上げようとした頭は、美弥子に押さえつけられた。
 手の平が、由美の顔を包む。
 塗りたくられた。
 栗の花が、匂い立った。
 後頭部を押さえた手が、ようやく外された。
 由美は、溺れかけた人のように、顔を起こした。
 顔中に、ぬるぬるした滑りが感じられた。
 その眼前に、美弥子の顔が大写しになった。
 美弥子が、頬を擦りつけてきたのだ。
 美弥子が、バブルヘッドのように顔をうねらせる。
 たちまち、2人の肌の間には摩擦が無くなった。
 精液の滑りが、肌を滑らせる。
 美弥子は舌を吐きこぼし、由美の頬を舐め回した。
 由美の舌も、零れ出た。
 美弥子の顔から、精液を掬い取る。
 鼻の穴まで舌を差し入れた。
 美弥子の鼻息が、その舌を噴き出した。
 美弥子の怒涛のような興奮が、由美を圧倒した。
 美弥子は、そのまま身体ごと被さってきた。
 2人は、重なり合ったまま、タイルに沈んだ。
 由美の頭がタイルに落ちても、美弥子は顔面の擦りつけを止めようとしなかった。

「はふっ。
 はふぅ」

 美弥子の鼻息が、由美の頬に吹き荒れる。
 美弥子の腕を、太腿に感じた。
 美弥子がどうしようとしているのか、一瞬でわかった。
 由美の両脚を広げたいのだ。
 由美は自ら脚を開いた。
 大きく持ちあげ、美弥子の背中で交差させる。
 美弥子が膝を折りたたみ、腰を進めるのがわかった。
 美弥子は、このまま交わりたいのだ。
由美と美弥子 1719目次由美と美弥子 1721





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2015/03/25 07:26
    • 律「乾癬って病気は、軽快と増悪(ぞうあく)を繰り返すのよ」
      み「そうらしいね。
       確かに、その後も、出たり引っこんだりはしてる。
       でも、最初に出たときみたいなヒドさには、一度も戻ってないんだ」
      律「ふーん。
       どうしてかしら」
      み「で、その後、皮膚科はすぐに止めちゃったけど、消化器の先生のところには、定期的に通ってたの。
       薬も、ずっともらってた」
      http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2015032118574903f.jpg
      み「でも一時期、調子が良くなったんで、朝晩1錠ずつの処方を、朝だけに変えてもらったの。
       薬代もバカにならんしね」
      http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150321185753704.jpg
      律「それで?」
      み「しばらくは、それで大丈夫だったんだけど……。
       やっぱり、ちょっと喉が閊えるみたいな感じがしてきて、また2錠に戻してもらったのよ」
      律「あなた、乾癬の話をしてるのよね?」
      み「そこよ!
       そこに気づいたの。
       乾癬の発症と、十二指腸潰瘍の治療のパターンに、関連性があったの」
      律「どんな?」
      み「思い返してみると……。
       わたしに乾癬が発症したのは、ピロリ菌を除菌して、少ししてからなの」
      http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150318072750750.jpg
      み「その後、喉の調子がおかしく感じて、先生に相談したら……。
       胃酸過多かも知れないってことで、胃酸を抑える薬をもらった」
      http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2015032118575058a.jpg
      ↑こんなところで生きてるんですから、ピロリ菌もスゴいです。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2015/03/25 07:27
    • 律「だから、それと乾癬がどう関係してるのよ」
      み「最後まで聞かっしゃれ。
       胃酸を抑える薬を飲むようになったら……。
       みるみる、乾癬が治って来たの」
      http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201503211857476af.jpg
      ↑こんな気分でした。
      律「ほんとに?」
      み「で、その後、1日2錠の薬を1錠に変えたら……。
       乾癬が、またぶり返した。
       で、再び、2錠に戻したら……。
       乾癬が軽快したのよ。
       つまり、わたしに乾癬が発症するのは……。
       胃酸がたくさん出ている時期と重なってたの」
      http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150321185751981.jpg
      律「偶然じゃない?」
      み「でも、見事に符合するのよ。
       寒い時期、消化器クリニックと皮膚科を交互に受診するのが、ほんとに嫌だったんだから」
      http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130907191940e7f.jpg
      律「へー。
       そんなこと聞いたことないけど」
      み「ま、乾癬ってのは、免疫異常の一種でしょ?」
      http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150321185803207.jpg
      律「そうね」
      み「たぶん、原因はさまざまなんだよ。
       だから、根本的な治療法が見つからない。
       でも、間違いなく、胃酸過多が原因って人も、いるんじゃないかな?」
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2015/03/25 10:50
    •  精液塗れで絡み合う由美ちゃん美弥ちゃん。
       わたしの好みとするところです。
       できればこの状況下で、精液の追加があればさらによろしかろう、と。
       AV用語でいいますと“ぶっかけもの”ですがまあ、それは無理。
       それにしてもお二人さん。妊娠には気をつけるようにの。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2015/03/25 11:01
    •  薬局の棚画像。
       よく間違えないもんだと感心します。
       イラついていて、何かでキレて、「ああ、もう、イヤっ」てなことを喚きながら、棚に載ってる薬品類をひとつ残らず床に投げ落としたりして。
       胃内状況画像。
       「口から入った雑菌を殺すこともできる」。
       体内への異物侵入を防御するため、生体は様々な仕組みを何段階にも備えています。これを“第〇次防衛ライン”なあんて軍事用語みたいな表現をしますが、最終防衛ラインはもちろん、各種白血球・リンパ球による免疫システムですね。
       で、第2次防衛ラインあたりに相当するのが、消化器官の供える各種の分解酵素ですが、その一つが胃液に含まれる塩酸です(塩酸自体は酵素ではありませんが)。
       胃液のpHはご存知の通り2。この値はとんでもない強酸性で、通常の生物は生存不可能。だから食物に含まれる各種の雑菌のほとんどは、胃内で死滅するわけです。
       ところがピロリ菌は(以前にも書いたし、もうええやろ)、自らアンモニアを産生・分泌し、胃酸を中和して(アンモニアはアルカリ性、は中学理科で習うぞー)自らの体の周りを中性の環境に変えてしまうんですね。で、本来生息不可能のはずの胃内に住みつくようになったという、とんでもない生物です。
       だから、ピロリを飼っている人の胃内環境は中性に近い。これはその動物自身にとっては異常な状態ですから、ピロリが除菌されると、胃は慌てるわけです。「おお、なんや、胃酸が出とらんやないけ」と勘違いして多量の塩酸を分泌する。その結果、胃酸過多になると、こういうわけですね。
       まあ、われわれ普通の生物から見ると“とんでもない環境”に生息する生物というのは、ピロリ菌以外にも結構いるわけでして、「硫化水素の渦巻く海底火山の噴出孔付近」とか、「120℃を超える高温下」とか、いろいろいます。
       で、SF作家はこのあたりから“想像の翼を広げる”わけです(どこかで聞いたぞ)。真空中・絶対0℃(つまり宇宙空間)に生息する生物、とかね。この手の生物がわんさと出てくるのが、A・E・ヴァン・ヴォークト『宇宙船ビーグル号の冒険』。単純な活劇ではありません。傑作です。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2015/03/25 19:52
    •  胃液のPH。
       初めて知りました。
       胃壁は、どうして溶けてしまわないんですかね?
       ピロリを飼ってる人の胃内が中性ということは……。
       ほかの雑菌も死なないわけですよね。
       除菌前と除菌後で、病気にかかる割合は、そんなに変わらないと思うんですけど。
       でも、風邪には罹りにくくなった気もします。
       思えば、痰や鼻汁って、無意識に飲んでますよね。
       雑菌の塊を飲んでるようなもんだから、胃酸で死なないとなると大変です。
       でも……。
       ピロリ菌の感染者の胃では、ほんとに雑菌が死なないんですかね?
       ピロリ菌の除菌前後で、それほどの違いは感じられないです。
       その系統の海外SFでは、土の中を飛ぶ鳥の話が印象に残ってます。
       作者も題名も忘れてしまいましたが。

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2015/03/25 21:14
    • は……pHと表記します。
       なぜpが小文字なのかといいますと、potential(形容詞?)の頭文字だから、Hは水素イオンで名詞ですね。
       読み方は「ピーエイチ(英)」、または「ペーハー(独)」。わたしたちの頃はペーハーでしたが、今はピーエイチが主流(入試でも)です。ま、国語やないんやから、入試に読み方は出ないけど。
       胃壁が塩酸によって溶けないのは、胃壁の表面が粘液性の保護膜で被われているからです。何らかの原因でこの保護膜に不具合が生じると、胃潰瘍になるわけですね。
       ピロリ飼育者の胃内が中性といっても、それはピロリ菌の体の近辺だけ、ということであって、全体的には酸性です。特にピロリ菌は胃の幽門付近に局在していますからね。
       土の中を飛ぶ鳥の話は、ユーモアSFの大家フレドリック・ブラウンの短編集『天使と宇宙船』所収の短編、『クレイジー・プラネット』(または『気違い星プラセット』)でしょう。ヴォークトとは全然雰囲気が違うけど。
       この短編集所収の唯一の中編、『ミミズ天使(Angelworm)』は秀逸です。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2015/03/26 07:26
    •  ピロリ菌の近辺だけなのか。
       そうは読めなかったぞ。
       あと、海外SFで印象に残ってる一遍があります。
       砂漠(地球外?)で、巨大な石像が発見されました。
       研究者は、石像の足の爪あたりを少し削り、素材を採取しました。
       そのときは、そのまま帰還しました。
       数年後、再びその石像を訪ねると、明らかに姿勢が変わってました。
       上体が屈み、右手の指が下に伸びています。
       指の先はに、石像の爪先。
       あたかも、傷ついた爪先を触ろうとしているようでした。
       というお話。
       作者も題名も、もちろん覚えてません。

    • ––––––
      8. ハーレクイン
    • 2015/03/26 08:32
    •  ふむ。
       これは記憶にありません。
       この話、これで終わりなんですか。さらに数年後に訪ねたら、立ち上がっていた、とか。
       石像が動く、はともかく、関係ないかもしれませんが、互いに時の流れる速さが違う者どうしが出会う。両者に意思の疎通は成り立つのか、というテーマの作品はありますね。小松のおっちゃん『氷の下の暗い顔』とか……。
       そういえばスタニスワフ・レム『ソラリス』(日本初翻訳版では『ソラリスの陽のもとに』)も、広い意味では該当するかなあ。レムの『ソラリス』、タルコフスキーが映画にしましたが、原作を弄くりまくって最悪でした。
       ところで、八十の兄さんは今日もお休みですかい。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2015/03/26 19:48
    •  前回、1回飛ばしましたので……。
       次回は、4月2日となる予定です。
       大阪桐蔭、順当にベストエイトですね。
       しかし、次の常総学院は鬼門でしょう。
       現在、裏金疑惑で大賑わいです。
       迷惑を被るのは、生徒ですよね。

    • ––––––
      10. ハーレクイン
    • 2015/03/26 21:49
    •  騒がしいことですが、選手諸君には動揺することなく頑張ってほしいものです。まあ、今の子は大丈夫か。たいがいの話には慣れっこだろうし。
       はっきり言ってそれどころではないのだ。仰るとおり強いよ、常総学院。今日なんて1回表にいきなり満塁ホームランだもんね。プロでもそうないよ。甲子園優勝2回の常連校、関東の雄と云ってよろしかろう。
       準々決勝第1試合は、関西vs関東の対決になりました。まあ、投の大阪桐蔭、打の常総という所ですかね。
       関係ないけど、東京が大阪に攻めてくる『東海道戦争』という作品が筒井康隆にあります。ごっつ(すごく)古いけどね。

    • ––––––
      11. Mikiko
    • 2015/03/27 07:56
    •  進学コースの実績はスゴいですね。
       昨年は、東大に3人、京大に46人(内医学部3人)。
       阪大、18人、神戸大、27人。
       でも、スポーツコースは、まったく別物のようです。
       西武に入団した森(藤浪のときのキャッチャー)くんは、運転免許の学科試験に3回落ちたとか。

    • ––––––
      12. ハーレクイン
    • 2015/03/27 10:15
    •  すごいね、大阪桐蔭の進学実績。うちの高校なんか足元にも寄れんよ。 どっかの進学塾の外壁垂れ幕、見てるようだね。
       やはり、有名進学塾と有名私学のタイアップ、というか癒着というか、はあるのかなあ。
       3回落ちの森くん。
       ひょっとして、試験場の一発試験か?
       教習所なら、そんだけ落ちる前に合格させてくれると思うが。教習所としての実績・メンツにかかわるからねえ。

    • ––––––
      13. Mikiko
    • 2015/03/27 20:43
    •  中高一貫校です。
       これの最大の利点は、高校入試が無いこと。
       中3生はすでに、高1のカリキュラムを履修してるはずです。
       こうして、高校2年までに全過程を終了させ……。
       最後の1年は、受験対策に特化した勉強をするんです。
       つまり、中高一貫校の現役生は……。
       公立などの浪人生と同等の実力を備えてるというわけです。
       森くんが3回落ちたのは、学科試験です。

    • ––––––
      14. ハーレクイン
    • 2015/03/27 23:20
    •  >公立などの浪人生と同等の実力を備えてるというわけです
       もちろん、“きちんと勉強していれば”という条件がつきますね。ナマケモノ、いや怠け者はいつでも、どこにでもいるものです。
       森くんにこだわるようですが(すまぬ、森くん)、3回落ちたのは「学科試験」のつもりで書いたんだがなあ。
       一発試験にも、もちろん学科はあります。
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