2015.3.4(水)
「わきゃ」
「ぅわきゃきゃ」
奇声と同時に、突出した2人の眼球から、瞳が消失した。
一瞬で、黒目が裏返ったのだ。
浄瑠璃人形を思わせた。
爪先では、20本の指がことごとく開いていた。
中世の塔のバルコニーだった。
「かはぁ」
由美の腕の中で、強張っていた千穂の肉体から、人形が萎むように力が抜けた。
同時に、足指の股が閉じる。
美弥子も同じだった。
4本の塔が、膝からゆっくりと折れていく。
「あく」
美弥子が、しゃっくりをするように胸郭を起伏させた。
両肘に引っ掛けていた膝が外れた。
支えを失った脚は、タイルに踵を落とすと、そのまま尿の海を滑った。
上体は、ゆっくりと背中を着けながら仰向いていく。
「あ」
由美は、タイルで後頭部を打つのではないかと、思わず声をあげた。
しかし、それは杞憂だった。
美弥子の頭は、プラスチックの風呂椅子に凭れかかって止まった。
そのため、顔面はこちらを向いたままだった。
真っ白い眼球を剥き広げ、由美に何かを訴えかけているかのようだった。
由美の視線は、美弥子の顔から喉へ、胸へ、正中を灼きながら下がっていく。
腹部を過ぎ、そして股間で焦点が定まった。
そこでは、陰核がまだ勃起を収めてなかった。
中空を指して屹立したまま、ビクビクと鼓動していた。
由美は、千穂の背中を支えながら、その身体をゆっくりと仰向けた。
頭を打たないよう、手の平で受けながらタイルに下ろす。
千穂はされるがまま、股間を隠すこともなく大の字に横たわった。
由美は、タイルに両手を突きながら、ようやくのことで起ちあがった。
脚が萎えかけていた。
「2人だけでイッちゃって……」
千穂と美弥子は、脚先を交差させながら仰向いている。
天窓からの光が、2つの肉体にサラサラと落ちていた。
2人は、この上なく幸せな亡骸(なきがら)に見えた。
「ぅわきゃきゃ」
奇声と同時に、突出した2人の眼球から、瞳が消失した。
一瞬で、黒目が裏返ったのだ。
浄瑠璃人形を思わせた。
爪先では、20本の指がことごとく開いていた。
中世の塔のバルコニーだった。
「かはぁ」
由美の腕の中で、強張っていた千穂の肉体から、人形が萎むように力が抜けた。
同時に、足指の股が閉じる。
美弥子も同じだった。
4本の塔が、膝からゆっくりと折れていく。
「あく」
美弥子が、しゃっくりをするように胸郭を起伏させた。
両肘に引っ掛けていた膝が外れた。
支えを失った脚は、タイルに踵を落とすと、そのまま尿の海を滑った。
上体は、ゆっくりと背中を着けながら仰向いていく。
「あ」
由美は、タイルで後頭部を打つのではないかと、思わず声をあげた。
しかし、それは杞憂だった。
美弥子の頭は、プラスチックの風呂椅子に凭れかかって止まった。
そのため、顔面はこちらを向いたままだった。
真っ白い眼球を剥き広げ、由美に何かを訴えかけているかのようだった。
由美の視線は、美弥子の顔から喉へ、胸へ、正中を灼きながら下がっていく。
腹部を過ぎ、そして股間で焦点が定まった。
そこでは、陰核がまだ勃起を収めてなかった。
中空を指して屹立したまま、ビクビクと鼓動していた。
由美は、千穂の背中を支えながら、その身体をゆっくりと仰向けた。
頭を打たないよう、手の平で受けながらタイルに下ろす。
千穂はされるがまま、股間を隠すこともなく大の字に横たわった。
由美は、タイルに両手を突きながら、ようやくのことで起ちあがった。
脚が萎えかけていた。
「2人だけでイッちゃって……」
千穂と美弥子は、脚先を交差させながら仰向いている。
天窓からの光が、2つの肉体にサラサラと落ちていた。
2人は、この上なく幸せな亡骸(なきがら)に見えた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2015/03/04 07:23
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律「なんで急に、そんなに禁欲的になったのよ」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150228190413e75.jpg
↑わたしではありません(仲間由紀恵さんです)。
み「やっぱり、血圧がね。
毎朝、測るんだけど……。
150もあると、朝からがっくり来るのよ」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2015022819041785a.jpg
律「それは、高いわね」
み「最近、寝てる間に死ぬんじゃないかって……。
心配で目が覚める。
ドキドキして、眠れなくなることもある」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150228190434742.gif
律「精神的な方のケアが必要なんじゃないの?」
み「枕元に、電話機も引っ張ったし」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150228190437c1a.jpg
↑こんなかっちょいー電話機ではありませんが。
律「何でよ?」
み「119番、かけるために決まってるでしょ。
わたしは、2階で一人で寝てるの。
母は、1階で寝てるから……。
もし、苦しくて、母親まで届く声が出せなかったら……。
その場で、悶死するかも知れないじゃない」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150228190438c74.jpg
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2. Mikiko- 2015/03/04 07:25
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律「携帯、置いとけばいいでしょ」
み「もし、バッテリーが切れてたらどうするの!」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2015022819043529b.jpg
み「まさしく、死んでも死にきれんわい」
律「やっぱり、精神面が問題よ」
み「だから!
もし、血圧が正常値になれば……。
精神的にも、少し楽になると思うのよ」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150228190432ec5.jpg
↑せめて、このくらい。
律「確かに、それは言えるかもね」
み「最近は、減塩に気をつけるだけじゃなくて……。
ナットウキナーゼに……」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201502281904157c6.jpg
み「EPAに、DHAも取ってる」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150228190412fda.jpg
律「納豆は、毎朝、食べてるんでしょ?」
み「さらに、サプリでも取ってます」
律「取り過ぎなんじゃないの?」
み「さらに、最近は、ミミズの乾燥粉末も飲んでる」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2015022819041662d.jpg
律「あぁ、聞いたことあるわ。
血栓を溶かすっていう、あれでしょ」
み「左様です。
ミミズは、動物実験施設で、廃棄物処理のために利用されてた。
そこの研究者が、あることに気づき、不思議に思った。
さて、それはなんでしょう?」
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2015/03/04 12:19
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黒目が裏返り、眼球は剥き出し、口は耳元まで裂け、頭には角が!(勝手にガブにするでない!)。
>幸せな亡骸
いいですねえ。実にいい。
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4. ハーレクイン- 2015/03/04 12:21
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はて、何にご登場だったか。
だから、起き抜けが一番高いんだって、血圧。
あんまり気にせん方がいいよ。
昼休みに測んなはれ。
>律「精神的な方のケアが必要なんじゃないの?」
そのとおりだぞ「み」さん。
気にし過ぎはよくないって。
わたしもね、2,3日前から頭痛が収まらぬのだよ。
「脳梗塞の前兆」なんてのを調べてみたくらいだ。ま、違うようだけど、なんか気色悪い。
あれ?
ひとに「気にするな」と言いながら「自分ではどやねん」ですな。
こういうのを自業自得といいます(違うと思うぞ)。
悶死了。
何て読むんだ。そのまま「もんしりょう」か?
わたしは、携帯の充電器は枕元に置き、充電しながら寝ます。バッテリー切れの心配はありません。
しかし、停電になったらどうしよう……。
納豆キナーゼ、DHA、EPA……。
ま、医者に降圧剤を処方してもらうのが、手っ取り早いんじゃないかね。
ミミズの乾燥粉末ねえ。
そういえば、イモリの黒焼きってのもあるぞ(それは媚薬)。
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5. Mikiko- 2015/03/04 19:45
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低いところで測ったって、意味なかろう。
そもそも、昼間にどうやって測るのだ。
血圧計を持ち歩くのか?
頭痛。
わたしには、『イブクイック』という市販薬が良く効きます。
一度、お試しあれ。
それでも収まらなければ、病院ですね。
ヒマなんだから、半日くらい待たされたって、大丈夫でしょ。
悶死了。
あれは、“悶死孔”のつもりが、間違ったのではないかと思われます。
恥ずかしい……。
電気。
停電は、ほんとに怖いです。
新潟で何年か前、真冬に送電線が切れ、長時間停電がありました。
ホームセンターの石油ストーブは、あっという間に売り切れたそうです。
オール電化の家は、寒くて部屋にいられず、車の中で過ごしたとか。
現在、わが家は、台所にガスストーブがあるから大丈夫、と思っていたんですが……。
なんと!
これに点火するためには、電気が必要のようです。
ガス会社も、バカですね。
電気に頼らないところに、価値があるのに。
イモリの黒焼き。
横溝正史の、『悪魔の手毬唄』に出てきた気がします。
殺されるお庄屋が、黒焼きを作ろうと、イモリを水瓶で飼ってたシーンを覚えてます。
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6. ハーレクイン- 2015/03/04 21:06
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一日のうち、落ちついた値ということだろ。
会社にないのか、血圧計。
指に巻く血圧計が市販されてるよ。手のひらサイズだから、簡単に持ち運べます。
頭痛は収まって来たようです。何にもしとらんけどね。
と思ったら、以前治療した歯の被せ物が外れてしまいました。半ば押しかけのように歯医者に行ったところ、えらく待たされてしまった。実際、半日仕事でした。
他にも悪いところがあるとかで、また歯医者通いです。治療途中でトンズラこいた報いだなあ。
「悶死孔」にしたって、読み方も意味も分からぬ。
>点火するためには、電気が必要
そらそうです。まさかマッチで点けるわけにもいかんでしょう。
桂米朝に『いもりの黒焼き』というネタがあるそうです。
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7. Mikiko- 2015/03/05 07:44
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上腕にズック状の布を巻き付ける装置じゃないと、測った気がせん。
歯医者。
当たり外れがあるようです。
わたしは、前歯4本を差し歯にして、2年経ちます。
人の話では、ガムを噛んだだけで抜けたとか聞きます。
でも、わたしの場合、不具合は、1度もありません。
悶死孔。
“もんしこう”としか、読めんでしょ。
秘孔の一種じゃないんすか?
そこを突かれると、悶死するわけです。
ガスストーブの点火。
電池式にすればいいんです。
電池なら、備蓄を怠らなければいいだけです。
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8. ハーレクイン- 2015/03/05 15:13
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それじゃ……会社に交渉して買ってもらうしかないなあ、血圧計。
あの「上腕に巻き付けるズック状の布」は「腕帯(わんたい)」といいます(オムロン広報室)。
それにしても、会社に保健室とかないのか。で、女教師を配属したりして。
歯医者一件
今回のアクシデントは、トースト(とろけるチーズ乗っけ)を前歯で齧ったことによるものです。
ご存知とは思いますが、漱石の『猫』の登場人物(水島寒月だったと思うけど忘れた)が、椎茸を齧って前歯を欠きました。
悶死孔一件。
お前はもう死んでいる。あたぁっ。
ガスストーブ一件。
昔は圧電式のがあったよ。電池すら不要。
だいたいが、今のガスストーブは時刻のデジタル表示とか、その時刻合わせとか、室温表示とか、タイマーとか、余計なものをごてごて付けるから電気がいるんだね。
ストーブの時刻表示なんて誰が見るんだよ(わたしは見ません)
室温表示なんてストーブの自己顕示にすぎん。
タイマーもねえ、おやすみタイマーなんていらんだろ。部屋が温もれば、ストーブを消してさっさと寝る。おはようタイマー?! んなの危なくってしょうがないじゃん。エアコンならともかく。
以上の機能は、すべてわたしのガスファンヒーターに付いているものです。撤去して、値段を下げてくれい、大阪ガスさんよ。
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9. Mikiko- 2015/03/05 19:51
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そんなもん、中小企業にありまっかいな。
部屋の隅に、富山の置き薬があるだけです。
前歯に、かぶせ物なんかしてるわけ?
差し歯にしてしまえばいいだけではないか。
非常用ストーブ。
カセットボンベのストーブが、一番現実的でしょうか。
持ち運び自在だし、電池もいらないそうです。
ボンベ1本で、3時間20分も使えるとか。
↓ボンベ2本備蓄しておけば、たいがいの停電に対応できるでしょう。
http://www.iwatani-i-collect.com/event/cb-stv-1/
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10. ハーレクイン- 2015/03/05 21:31
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というのか差し歯というのか入れ歯というのか義歯というのか、よく知らんよ。わたしは歯科医でもなければ歯科技工士でもありませぬ。
カセットボンベストーブねえ。燃料費がムチャ高くなると思うが……。ま、やはり非常用でしょう。
点火は圧電素子だろうね。
カセット式のコンロは、鍋物をやるときに使います。すき焼が多いかな。あと、机の脇で湯豆腐とか。
あれ(コンロ)は、気分がほこほこします。
この季節ならではのお楽しみ、ですね。
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11. Mikiko- 2015/03/06 07:49
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異常です。
被せ物ってのは、自分の歯が残ってて、その上に金属などを被せる治療です。
差し歯は、根っこごと、義歯に挿し替えるわけですね。
カセットガスボンベ。
↓1本100円ですね。
http://item.rakuten.co.jp/murauchi-dvd/4944405004026/
1本で3時間20分保つんですから、10時間使っても300円です。
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12. ハーレクイン- 2015/03/06 10:23
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やはり被せ物ですね。
1本100円。
そんなに安かったっけ、ボンベ。