Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 1697
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 千穂の両脛が、空気を斬りながら起ちあがる。
 由美の指先が、容赦のないオーバルを描く。
 鼻面を引きずり回される陰核脚は、血を噴きそうなほどに充血し、軟骨のように凝っていた。

「イ……。
 イク」

 千穂は眼球を突出させ、彼岸に渡ることを由美に訴えた。
 由美の指が止まる。

「あぁっ。
 や、やめないで」
「不思議……。
 なんか、苛めたくなっちゃう」
「お願い……」
「由美ちゃん、わたしからもお願い」
「まぁ。
 2人がかり?
 ちょーっと、頭に来たかも。
 どうしようかな?
 2人で、オナニー対決してもらおうか?
 それも、イマイチだな。
 そうだ!
 美弥ちゃん、ちょっと、手を離して」

 由美は、美弥子の手の平を、千穂の太腿から剥がした。
 千穂の脚が、タイルに落ちる。

「美弥ちゃん、起って」

 美弥子は、千穂の背中を名残り惜しそうにしながらも、タイルに手を突き、よたよたと起ちあがった。
 脚が痺れたわけではない。
 興奮で、脚の力が萎えているのだ。
 この状態の美弥子は、由美の言うがままだった。

「千穂さん。
 美弥ちゃんの方を向いて」

 由美は、千穂の身体を回した。
 起ちあがった美弥子の前に、千穂は腰を落とした姿勢となった。
 千穂の視線は、たちまち美弥子の股間に縫い付けられた。
 無理もない。
 美弥子の股間からは、黒々と繁る陰毛を分けて、ウミウシの角めいた陰核が突出しているのだ。
 角は拍動に呼応し、小刻みに振れていた。

「咥えてみません?
 久しぶりじゃないですか?」

 千穂は、小刻みに頷いた。
 眼前の突起に目も心も奪われ、体裁を繕うことも忘れているようだ。
由美と美弥子 1696目次由美と美弥子 1698





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2015/02/21 07:45
    • 婦「本格的な登山じゃなくて、ハイキングに毛が生えた程度だけどね。
       友達に、山に生える山菜なんかに詳しい人がいてね」
      http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140326063328b5a.jpg
      ↑山菜採りの必需品。熊よけの鈴。新潟では、ホームセンターで売ってます。
      婦「あ、今日も吟行に来てるのよ」
      律「銀行?」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2015021808152938c.jpg
      み「先生、明らかに誤解してます。
       俳句の題材を求めて、名所旧跡なんかを訪ねることを、吟行って言うの」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150218081517599.jpg
      律「あらそうなの」
      み「すみません。
       モノ知らずで」
      婦「でも、先生なんじゃないんですの?」
      み「あ、先生って言っても、学校の先生じゃなくて……。
       医者なんです」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120225195344541.jpg
      婦「まー、それはご立派な。
       お見逸れしました。
       あなたも、お医者さん?」
      み「そう見えますか?」
      婦「まったく見えません」
      み「ははは。
       初対面でなければ、『なんじゃそりゃ!』をかましてるとこでした」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150218081511fbd.jpg

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2015/02/21 07:46
    • 律「今回は、どちらへ?」
      婦「八甲田山へ」
      み「死の彷徨ですか」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201502180815300ea.jpg
      婦「この季節なら、大丈夫ですわよ。
       今から吟行が楽しみ」
      律「“みず”が見つかるといいですね」
      婦「そうそう。
       その話でしたわね」
      律「この辺りでしか、採れないんですか?」
      婦「いえいえ。
       北海道から九州まで、全国に分布してるのよ。
       でも、暖かい地方では、よほど奥山に分け入らないとね。
       その点、ここらなら、ハイキング程度の山歩きでも出会えるわ。
       丈が高いから、遠くからでも見つけられるのよ」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150218081512d72.jpg
      律「茎が太いですものね。
       フキみたい」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2015021808151575c.jpg
      婦「そうね。
       高さは、60㎝くらいにもなるかしら。
       春に、クリーム色の可愛い花をつけるわ」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150218081513c4f.jpg
      婦「でも、うっかり駆け寄っちゃダメよ」
      み「食われるとか?」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150215185716dc6.jpg
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2015/02/21 09:20
    •  硬くなっていた、ということですな。
       あーあぁ、おあずけか。
       可哀想によう、千穂さん。ま、それもまたよし。
       それにしても、由美ちゃんってほんとにいじめ役が似合うなあ。
       で、千穂さん。
       美弥ちゃんのデカクリ相手に思い出しフェラ、と。
       この始末、どうつくんだろうね。
       千葉の夜は更けゆく……。
       あ、まだ昼間か。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2015/02/21 09:23
    •  いやあ、わざとだろ。
       かなりあざといけど。
       やはりなあ。
       八甲田山とくると、反射的に「死の彷徨」だよね。
       小説は新田次郎。
       映画は、脚本橋本忍、出演は高倉健、北大路欣也、緒形拳、栗原小巻、前田吟、大滝秀治、藤岡琢也、丹波哲郎、三國連太郎……錚々たるメンバーです。当時の日本映画界オールキャストという感じですね。
       1977年公開。上映時間169分という大作です。
       「みず」
       どう見てもフキだけど、フキよりは細い、のかなあ。穴は空いてるのかね。
       「山菜の王様」だそうです。

    • ––––––
      5. きりしま
    • 2015/02/21 09:59
    • 私も美弥子ちゃんのクリチンポフェラしてみたいです。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2015/02/21 12:30
    • > ハーレクインさん
       八甲田山死の彷徨。
       昔、テレビで見た記憶があります。
       「案内人殿に敬礼!」と言って、兵隊たちが村娘に敬礼するシーンが記憶に残ってます。
       言ったのは、高倉健だったのかな?
      > きりしまさん
       多彩な嗜好をお持ちですね。
       シーメールも、守備範囲ですか?

    • ––––––
      7. ハーレクイン
    • 2015/02/21 15:22
    •  筒井康隆が書いた、『八甲田山』のパロ作品です。
       六甲山は神戸の裏山、標高931m。東西に細長く伸びる(一応)山脈ですが、主脈上を道路が通っており、車がバンバン走り抜ける、どう間違っても遭難などおこりようもない市街地の山です。
       危ないのは、ばったりと猪に出くわす(イノシシは六甲名物、神戸市街にも結構出没します)くらいでしょうが、向こうから逃げていくでしょうね。
       
       この六甲山中で、男女ペアを無理やり「遭難」させたのが件の筒井作品。もちろんドタバタです。

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2015/02/21 18:49
    •  1000メートル近くあるんですね。
       それでは、六甲おろしも吹き下ろすはずです。
       かんべむさしというSF作家がいましたが、まだ書いてるのでしょうか?
       彼は、新潟市にも住んでたことがあったと思います。

    • ––––––
      9. ハーレクイン
    • 2015/02/21 19:48
    •  表題は、阪神タイガース球団歌「六甲颪」の歌詞、歌い出しです。成立・録音ではいろいろもめたとか。
       かんべむさしは、わたしの2学年上です。もちろんまだご存命。
       作風が作風ですので(小西得郎で;何と申しましょうか、おちゃらけSFとでも申しましょうか)あまり読んでません。初期の長編『サイコロ特攻隊』、同じく初期の短編集『決戦・日本シリーズ』くらい。要するに作家デビュー当初しか知らない、ということですね。
       最新刊がそれぞれ2010年、1990年ですから半分隠居のようです。
       略歴を読むと、生まれは金沢。小学校入学時に新潟市に、5年の時に大阪に転居したそうです。

    • ––––––
      10. Mikiko
    • 2015/02/22 08:03
    •  素直に、輝かしい未来が信じられた時代だったんでしょうね。
       大阪万博とか。
       そう言えば、ハチャハチャSFというジャンルがありました。
       横田順彌。
       この路線は、さすがに追いていけませんでしたね。
       しかし、かんべむさし。
       隠居ですか。
       初期の印税だけで食べていけるんでしょうか?
       羨ましい話です。

    • ––––––
      11. ハーレクイン
    • 2015/02/22 10:48
    •  ヨコジュンさんですな。
       さすがにこのお方は一冊も、短編の一編すら読んでおりません。
       まあ、いいか。
       「ハチャハチャSF」というのは、一説によりますと小松のおっちゃんのネーミングだそうです。
       夢は優雅な印税生活。
       「なにわの事もゆめの又ゆめ」

    • ––––––
      12. きりしま
    • 2015/02/22 11:35
    • 女装子も守備範囲ですよw

    • ––––––
      13. Mikiko
    • 2015/02/22 12:25
    • > ハーレクインさん
       星新一も小松左京も、今は亡し。
       星新一のショートショートの文体は、未来的でした。
       筒井康隆も、もう80歳だそうです。
      > きりしまさん
       やっぱり(笑)。

    • ––––––
      14. ハーレクイン
    • 2015/02/22 15:43
    •  筒井も80歳ですか。
       あれだけの才人、まさかボケることはないでしょうが、人の世は生々流転。彼が逝くとき、日本SF界はまた新たな局面を迎えるのでしょう。
       1960年代、星、小松、筒井のいわゆる「SF御三家」から始まった日本SFの流れは、次々と新しい書き手と作品を産み出し、1975年に開催された第14回日本SF大会のテーマは「SFの浸透と拡散」でした。
       日本SFもここまで来たか、と思わせましたがこれが80年代に入ると、誰が言ったか知らないが「SFの変質と解体」、次いで「雲散と霧消」だと囁かれ、筒井が激怒したとか。
       ま、「変質解体」「雲散霧消」はともかく、「浸透と拡散」はさらに続くのでしょう。
       御三家の時代は60年代。この日本SFの黎明期から、日本や海外の作品に接することの出来たわたしは幸せ者でした。その「わたしの時代」はもう終わろうとしているのかもしれませんが(しばらく読んでいないよ、SF)、『ぼくらの時代』は絶えることなく、今後も続いてゆくでしょう。
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