Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 1674
コメント一覧へジャンプ    コメント投稿へジャンプ
「これなら大丈夫」

 自らの腕で温度を確かめると、美弥子は再びシャワーヘッドを翳した。

「どう?」
「うん。
 大丈夫」

 水温は、生温い雨のようだった。
 気持ちがいい。
 頭を垂れ、髪を温水で濯ぐ。
 重く水を吸った髪を、肩の後ろに跳ねあげるように、顔を起こす。
 全身が洗い清められた気分だった。

「今度は、美弥ちゃん」

 由美は手を伸ばし、美弥子からシャワーヘッドを受け取った。

「頭、下げて」

 長身の美弥子の頭上からは、水がかけづらい。
 美弥子は、素直に上体を折った。
 髪から背中にかけて、水を流す。
 前屈すると、美弥子の乳房は、いっそう見事だった。
 その曲線は、陶芸家の芸術作品を思わせた。
 先端には、果実のような乳首が尖っていた。
 由美は手をのべ、豊かな果実を手の平に載せた。

「重い。
 肩凝るでしょ」
「由美ちゃんが羨ましい。
 楽そうで」
「悪かったわね。
 貧乳で」

 2人の笑い声が、浴室に木霊した。

「ねぇ、美弥ちゃん。
 思い出さない?」
「なに?」
「ほら、アベリアの公園よ」

 由美は、美弥子の瞳を覗きこんだ。

「あ……。
 ひょっとして、あの雨の日?」
「そう」

 あれは、夏の初めだっただろうか。
 アベリアの繁る公園で、驟雨に襲われた。
由美と美弥子 1673目次由美と美弥子 1675





コメント一覧
コメント投稿へジャンプ    ページトップへ

    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2015/01/19 07:23
    • ド「なるほど。
       今度こそ、医者に直行したんでしょ。
       自転車、乗ってるんだから」
      み「日曜日だったのよ。
       医者は休み」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150115075112077.jpg
      ド「でも、急患なんだから、ドア叩けば出てくれるんじゃないですか?」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150115075051448.jpg
      み「急患の本人が、自転車で来るかい」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150115075055189.jpg
      ド「じゃ、何もしなかったわけですか?」
      み「乗ってるうちに治った」
      ド「それ、治ったって言うのかな?
       危機意識、無さ過ぎじゃないですか?」
      み「恐怖感は感じたけどね」
      http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201206051949357b0.jpg
      ド「感じなきゃ、バカですよ」
      み「もし、自分の心臓に何かが起こってるなら……」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201501150750545f9.jpg
      み「早いうちに、どうなってるか知っておくべきだと思った」
      ド「いやに冷静ですね」

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2015/01/19 07:24
    • み「苦しいんなら、恥も外聞もなく訴えられるんだけどね……」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150115075107436.jpg
      ↑自画像ではありません。
      み「痛くも痒くもないってのは、ほんとやっかいよ」
      ド「で、どうしたんです?」
      み「心電図なんかじゃなく、もっとしっかり診てもらおうと思ってね。
       心臓ドックを受けることにしたの」
      ド「心臓だけのドックがあるんですか?
       人間ドックなら知ってますが」
      み「人間ドックは、人間と犬の合いの子のことだろ」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150115075110545.jpg
      ド「違います」
      み「人間ドックは、全身だから、値段が高いの。
       部分的なドックなら、比較的リーズナブルでしょ。
       脳ドックとかね。
       で、心臓ドックをやってる病院を、ネット検索したの。
       でも、わたしが住んでる新潟市の周りには、無かった。
       長岡には、あったけど。
       で、首都圏にも対象を広げて検索したら……。
       たくさんヒットした」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150115075109b87.jpg
      ド「そうでしょうね」
      み「しかも、長岡よりも安い!
       その中で、平日の午後限定で、さらにディスカウントしてる病院を見つけた」
      ド「心臓ドックのディスカウントですか?」
      み「安いに越したことないだろ」
      ド「でも、首都圏じゃ、往復の旅費もかかるでしょ」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150115075052bed.jpg
      み「長岡の病院まで、新幹線で往復する場合と……。
       首都圏の病院との料金を比べてみたんだ」
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2015/01/19 09:33
    •  「注(そそ)ぐ」は「濯(すす)ぐ」または「漱(すす)ぐ」ではなかろうか。
       雨降るアベリアの繁み。
       いったいいつのことだろう。
       物語世界では、ついこの間、なのだが。
       いや、それでも一と月、二た月は経っているか。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2015/01/19 09:36
    • は、こちらの都合。
       呼べど叫べど、なかなか出てくれません、お医者さん。
       やっと出て来た時の看護婦さん(当時の名称)の迷惑そうな仏頂面。
       わたしも経験ありますから確かです。
       救急車を呼ぶのが早道ですね。
       SHINZO ABEポスター。
       なんじゃこれ、で下部の惹句を訳そうと思ったらドイツ語じゃねえか。
       久し振りに独和辞書を引いたよ
       「世界を揺るがす6年間」でいいのかなあ。
       そういえば『世界を揺るがした十日間』てのがあったな。
       人間ドックはdock「船渠。船舶修理の施設。造船所。和製用法で健康診断のための入院設備」(現代用語の基礎知識)
       犬はドッグdog。
       ついでに猫はキャットcat。
       cats and dogsは「土砂降りの雨」。
       ♪あ~みずいろの雨……は八神純子。
       ちなみに「合いの子(あいのこ)」は、混血、雑種。
       多くの場合、蔑称とされます。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2015/01/19 19:52
    •  なるほど。
       確かにそうですね。
       訂正させていただきました。
       ありがとうございました。
       “SHINZO ABE”の人相は、最近とみにヒトラーに似てきたと評判です。
       “cats and dogs”。
       そんな慣用句があるとは初めて知りました。
       ↓動物や魚が降る現象を、ファフロッキーズ(Fafrotskies)と云うそうです。
      http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%84%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%BA
       原因としては、竜巻説が一番可能性大だと思います。
       元中日の大豊泰昭さんが亡くなられたそうです。
       51歳。
       白血病だったとか。
       辛いですね。

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2015/01/19 21:58
    •  「恥をすすぐ」の場合、「雪ぐ」ですね。
       SHINZOポスター。
      向かって左側にいるのは、チャーチルかな。
       
       cats and dogs。有名ですよ。
       「土砂降りの雨は、猫と犬の喧嘩のようにやかましい」ということらしいです。わたしは中学生の時に習いました。
       ただし、教えてくれたのは英語の教師ではなく、えーと、誰だったかなあ(恩知らずめ)。
       大豊泰昭。
       本名 陳大豊(Ta-Feng Chen)。
       1963年11月15日生。
       中華民国 南投県埔里鎮出身。
       185㎝95㎏。
       左投左打。
      一塁手、左翼手。
       1989-1997中日ドラゴンズ。
       1998-2000阪神タイガース。
       2001-2002中日ドラゴンズ。
       生涯戦績:4097打数1089安打722打点、277本塁打、打率0.266。
            本塁打王1回、打点王1回(いずれも1994年)。
            ベストナイン1回(1994年)。
            月間MVP3回(1994年-6月、1994-9、1996-5)。
            26試合連続安打、5試合連続本塁打。
            オールスターゲーム出場3回(1991、1994、1996)
       中日時代の大豊選手は、阪神にするといつもいいところで打つ嫌なバッターでした。
       2015年1月18日22:41、急性骨髄性白血病により死去。享年51歳。
       ご冥福をお祈りします。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2015/01/20 07:29
    •  なるほど。
       音なわけね。
       でも、猫や犬が降ってるみたいって方が、面白みがありますけどね。
       猫や犬の鳴き声を、雨音のように聞くというのは、日本人には無い感覚です。
       欧米人は、騒音も動物や虫の声も、右脳で聞いてるそうです。
       日本人は、騒音は右脳ですが、動物や虫の声は左脳で聞きます。
       動物や虫の声を、人の話し声と同じ脳で聞いてるんですね。
       童謡『虫の声』は、欧米では決して生まれない歌でしょう。
       この現象は、血統によるものでは無く……。
       “日本語”という言語によるものだそうです。
       血統的には欧米人でも、日本で育ち日本語を使っていれば、日本人と同じ聞き方になるとか。

    • ––––––
      8. ハーレクイン
    • 2015/01/20 09:25
    •  ふうん、右と左で聞き分けるわけですか、日本人の脳
       で、その原因は「日本語」にある、と。
       欧米人と日本人では、脳の構造は変わらないけれど、聞いて育った言語がその違いを作るわけですか。
       まさに「氏より育ち」ですね。
       それにしても、虫の「声」という表現も日本的だよね。
       欧米人は「音」としか言わないんじゃないかなあ。
      ♪あれまつむしがないている
       チンチロチンチロチンチロリン……

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2015/01/20 20:00
    •  ↓詳しくはこちらを。
      http://web1.kcn.jp/tkia/mjf/mjf-49.html
       今日もまた、スポーツ界に訃報です。
       柔道の斉藤仁さんが亡くなられました。
       享年54歳。
       胆管がんだそうです。
       昨日の大豊さんもそうですが、不摂生した結果の病気じゃないのにね。
       痛ましいです。

    • ––––––
      10. ハーレクイン
    • 2015/01/21 01:30
    •  1961年1月2日生。
       1984年ロサンゼルス五輪95㎏超級優勝。
       1988年ソウル五輪95㎏超級優勝。
       203連勝・ロサンゼルス五輪無差別級優勝の山下康裕八段の衣鉢を継ぐ男、だったのだが。
       斎藤は山下には8戦全敗。
       篠原信一五段ではなあ、どうしようもないし。日本柔道の未来はどうなるのだろう。
       斉藤仁。
       2015年1月20日2:56、胆管がんにより没、享年54歳。
       ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
    コメントする   【由美と美弥子 1674】
コメント一覧へジャンプ    ページトップへ


Comment:本文 絵文字  ※入力できるのは、全角で800字までです。

↓お帰りのさいには↓
愛のワンクリ お願いします
新しいウィンドウは開きません

相互リンクサイトのみなさま(Ⅰ)
熟女・おばさんの性体験談 新・SM小説書庫2 問答無用の吸血鬼R18 知佳の美貌録
熟女と人妻エロンガ 官能文書わーるど 未知の星 Japanese-wifeblog
赤星直也のエロ小説 愛と官能の美学 [官能小説] 熟女の園 只野課長の調教日記
電脳女学園 西園寺京太郎のSM官能小説 都会の鳥 変態小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅱ)
人妻の浮気話 艶みるく 人に言えない秘密の性愛話 ちょっとHな小説 Playing Archives
Mikiko's Roomの仮設テント 女性のための官能小説 性小説 潤文学ブログ 官能の本棚
HAKASEの第二読み物ブログ ぺたの横書き かおるの体験・妄想 黒い教室
被虐願望 性転換・TS・女体化劇場 羞恥の風 女の陰影
女性のH体験告白集 むね☆きゅんファンサイト 週刊リビドー あおいつぼみ 葵蕾
最低のオリ 魔法の鍵 恥ずかしがりたがり。 官能的なエロ小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅲ)
SMX工房 淫芯 お姫様倶楽部.com 被支配中毒
出羽健書蔵庫 かめべや 女教師と遊ぼう 平成な美少女ライトノベル
禁断の体験 エッチな告白集 おとなの淫文ファイル エッチのあとさき 恥と屈辱の交差点 潤文学
ましゅまろくらぶ 空想地帯 恍惚團 ~ドライ・オーガズムの深淵~ Angel Pussy 週刊創作官能小説
ろま中男3 渡硝子の性感快楽駆け込み寺 漂浪の果てに アダルト検索一発サーチ

快感小説 SM・お仕置き小説ブログ 官能秘宝園 制服美少女快楽地獄
秘密のエッチ体験談まとめ 18's Summer 淫鬼の棲む地下室 被虐のハイパーヒロインズ
ひめ魅、ゴコロ。 おしっこ我慢NAVI 妄想ココット ライトHノベルの部屋
レズ画像・きれいな画像倉庫 riccia 調教倶楽部 ちょっとHなおとなのための…
緊縛新聞 Eros'Entertainment オシッコオモラシオムツシーン収集所 エピソードセックス
マルガリテの部屋 アダルト官能小説快楽機姦研究所 渋谷子宮 RE:BIRTH 羞恥集
黒塚工房 プライド 女性作家専門官能小説 官能小説 レイプ嗜好
人妻!人妻!人妻! wombatの官能小説 黒イ都 羊頭狗肉
ひよこの家 美里のオナニー日記 エロショッカー軍団 相互リンク、募集してます!
★相互リンク募集中!(メールしてね)★

ランキング/画像・動画(1~10)
シンプルアダルト動画サーチ 人気ブログランキング
にほんブログ村 ライブドアブログ
官能小説アンテナ エログちゃんねる
官能文章アンテナ アダルトブログランキング


ランキング/画像・動画(11~30)
GL Search Adult Novels Search オンライン小説検索・R小説の栞 おたりんく
△Top