2014.12.22(月)
「旦那は、地元でダイビングの用品店を開いてたんだけど……。
半分道楽みたいなお店だったらしい。
で、その友だち、千穂って云うんだけどさ。
千穂は、嫁ぎ先の民宿を手伝うことになったわけ。
2人の間には、男の子もできて、幸せいっぱいだったの。
ところが!
由美のコーヒー、ちょっと飲んでいい?
のど乾いちゃった」
「あ、わたしのをどうぞ」
美弥子が、叔母の前にコーヒーグラスを滑らせた。
由美のグラスは、すでに半分ほどに減っていたのだ。
「悪いわね。
じゃ、ちょっとだけ」
叔母は美弥子のグラスを持ちあげると、躊躇なくストローを咥えた。
口紅こそ落ちていなかったが、美弥子も咥えたストローだ。
なんだか、少し妬けるような気がした。
「早く、続きを話してよ。
時間ないんでしょ」
「そうだった。
決して贅沢は出来ないけど、幸せな暮らしだったのよ。
ところが!」
「それはいいから!」
「まず、旦那が亡くなっちゃったのよ。
ダイビング中の事故で」
「えー」
「でね。
旦那の両親は、いい人たちで……。
まだ若いんだから、東京に戻ってやり直しなさいって言ってくれたの。
でもね、千穂はここで頑張りますって言って……。
義理の両親の元で、民宿を手伝い続けたわけよ」
「なんか、ドラマみたいね」
「でしょ?
でも、ここから先が、さらにドラマなのよ」
「ところが!、ってやつ?」
「それそれ。
なんと、その旦那のご両親も亡くなっちゃったの」
「うそ。
どうして……。
やっぱり、海で?」
「ううん。
今度は山。
そのあたりは、海の近くまで山が迫ってる土地でね。
だから、ちょっと山に入れば、山菜とかも採れるのよ。
海の幸、山の幸、両方楽しめる宿ってわけね」
半分道楽みたいなお店だったらしい。
で、その友だち、千穂って云うんだけどさ。
千穂は、嫁ぎ先の民宿を手伝うことになったわけ。
2人の間には、男の子もできて、幸せいっぱいだったの。
ところが!
由美のコーヒー、ちょっと飲んでいい?
のど乾いちゃった」
「あ、わたしのをどうぞ」
美弥子が、叔母の前にコーヒーグラスを滑らせた。
由美のグラスは、すでに半分ほどに減っていたのだ。
「悪いわね。
じゃ、ちょっとだけ」
叔母は美弥子のグラスを持ちあげると、躊躇なくストローを咥えた。
口紅こそ落ちていなかったが、美弥子も咥えたストローだ。
なんだか、少し妬けるような気がした。
「早く、続きを話してよ。
時間ないんでしょ」
「そうだった。
決して贅沢は出来ないけど、幸せな暮らしだったのよ。
ところが!」
「それはいいから!」
「まず、旦那が亡くなっちゃったのよ。
ダイビング中の事故で」
「えー」
「でね。
旦那の両親は、いい人たちで……。
まだ若いんだから、東京に戻ってやり直しなさいって言ってくれたの。
でもね、千穂はここで頑張りますって言って……。
義理の両親の元で、民宿を手伝い続けたわけよ」
「なんか、ドラマみたいね」
「でしょ?
でも、ここから先が、さらにドラマなのよ」
「ところが!、ってやつ?」
「それそれ。
なんと、その旦那のご両親も亡くなっちゃったの」
「うそ。
どうして……。
やっぱり、海で?」
「ううん。
今度は山。
そのあたりは、海の近くまで山が迫ってる土地でね。
だから、ちょっと山に入れば、山菜とかも採れるのよ。
海の幸、山の幸、両方楽しめる宿ってわけね」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2014/12/22 07:20
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老「さて。
そろそろ、お開きにしますか。
おかげさまで、今日はほんとに楽しかった」
律「こちらこそ。
それじゃ、お勘定はこちらで持たせていただきますので。
ね、Mikiちゃん」
み「ぐー」
http://blog-imgs-60.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201412200932034f5.jpg
律「寝るな!」
老「わたしにも出させてくださいよ」
律「いえ。
最初からの約束ですから」
み「ぐー」
http://blog-imgs-60.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201412200932058ee.jpg
律「寝るなと言うに!
いいわ。
バッグから、わたしが財布出すから」
み「ぐー!」
http://blog-imgs-60.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20141220093206ce9.jpg
律「バッグを抱えるな!
すみません。
お勘定をしていただけます?」
老「わかりました。
ご主人、おあいそ」
店「へい。
しばらくお待ちください」
老「いくら1品500円程度でも、かなり飲み食いしましたからな。
こんなに注文した客は、開店以来初めてかも知れませんよ」
律「どのくらいかしら?
10万円とか?」
老「ぼったくりバーじゃないんですから。
そんなわけ無いですよ」
店「お待たせしました」
律「おいくらですか?」
さて、それでは、精算してみましょう。
まずは、食べ物から。
『貝焼みそ』を2つで、450円×2=900円。
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2014110218565194a.jpg
『はたはた唐揚』を1つで、400円。
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2014110620060791a.jpg
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2. Mikiko- 2014/12/22 07:20
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『いかげそ揚』を1つで、500円。
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201411161840416af.jpg
『ジャガバター』をつで、450円。
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20141108184802179.jpg
『納豆揚』を1つで、400円。
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20141123185048266.jpg
『あじの味噌たたき』を1つで、450円。
http://blog-imgs-60.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2014120507402647e.jpg
『焼きおにぎり』を3つで、250円×3=750円。
http://blog-imgs-60.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2014120518474220a.jpg
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2014/12/22 09:05
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房総半島の先っぽ、特に外房はまさに海のすぐねき(根際:大阪語「そば、きわ」)が山。館山、千倉、鴨川、天津小湊、勝浦、御宿……。風光明媚な土地が続きます。
海はきれいし魚は美味い(香奈枝)。
夏を過ごすには最適、伊豆といい勝負です。いいなあ、由美ちゃん美弥ちゃん。
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4. ハーレクイン- 2014/12/22 09:07
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きちんと精算するのか、三人さん。
(六兵衛店主「ほら、してもらわんと」)
しかしなんだねえ。今回の投稿にあたり店名を確認しようとコメを遡ったのですが、酒宴が始まったのは11月2日投稿分でした。なんと三人さん、ひと月と三週間も飲み続けていたことになります。いいなあ。
で、あては貝焼き味噌×2、はたはた唐揚×1、いかげそ揚×1、ジャガバター×?、納豆揚×1、あじの味噌たたき×1、焼きおにぎり×3。
いやあ、食べましたなあ。ま、三人だからな。
で、もちろんこれに酒が付くわけですが「続きは、次回」。
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5. Mikiko- 2014/12/22 20:56
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わたしが行ったことがあるのは、松戸だけです。
松戸市立博物館。
団地を再現した展示を見に行きました。
千葉の海は、まったく行ったことないです。
ディズニーランドも行ってませんから。
今回の舞台となる場所に、モデルはありません。
なにしろ千葉の海は、ぜんぜん知りませんので。
思いつきだけで書いてます。
でもやっぱり、海のすぐそばに山があるんですね。
そういう土地が無いと、ちょっと困るなと思ってたので、たいへん安心しました。
『六兵衛』さんは、かなりの有名店のようで、ネットにたくさん画像がありました。
連載が長くできたのは、そのおかげですね。
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6. ハーレクイン- 2014/12/22 21:34
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暴走、おっと房総(ま、お約束)の地名を書きましたが、わたしが実際に行ったことがあるのは天津小湊(あまつこみなと)だけです。以前に書きましたが学生の時に臨海実習で行ったんですね。
綺麗な海でしたが、今はどうなってるかな。太平洋、黒潮に直接洗われるというような場所ですから、さほど汚れてはいないと思いますが。
ディズニーランドの海は内房、というより東京湾の最奥部ですから、どうかな、そんなに綺麗ではないと思われます。
千葉県の柏市に気象大学校があります。気象庁所管の4年制の大学で、気象庁の幹部養成機関です。ここの学生は、学生でありながらなんと国家公務員。授業料を払うどころか、逆に給料が出ます。
わたしの高校の同僚野郎がここに進学しました。学生時代に一度だけ訪ねたことがあります。今頃は気象庁のえらいさんなんだろうな。あ、もう定年で退官か。
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7. Mikiko- 2014/12/23 07:24
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そうとう難関のようです。
お給料をもらえる大学は、ほかに、防衛大学校、防衛医科大学校、海上保安大学校があるそうです。
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8. ハーレクイン- 2014/12/23 08:43
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防衛医科大学校(防衛医大;防医)はやはり難関校。
受験日程が9月や11月なので、東大や京大を目指す受験生の中には、トレーニングと称して防大、防医を受験する者がいます。受かっても(たいがい落ちますが)進学はしないですね。
前コメで気象大を“大学”と書いちゃいましたが、文科省所管ではありませんので、正式には普通の大学とは学生の資格が異なります。だから大学「校」と称するんですね。んならなんやねん、といいますとなんなんでしょうね、よくわかりません(おい)。
しかし、いわゆる偏差値に換算しますと無茶苦茶高いでしょうね。このあたりは防大や防衛医大も同じです。
いわば日本の裏エリート養成校とでも云いましょうか……(陸軍中野学校かい!)
気象大に進学した同僚野郎は、以前に書いた「学校の回りの等温図作成」を企画・主催したやつです。