2014.11.21(金)
ビシィ!
「あぎゃぁぁぁぁ」
少女は激しく転倒した。
下が芝生で無かったら、無事には済まなかっただろう。
右脚の甲には、十分な手応えがあった。
クリーンヒットだった。
太腿の、さっきと全く同じ箇所に、容赦ない下段蹴りが入っていた。
少女は、芝生の上で苦痛に全身をくねらせている。
どうやら、打たれ強い方では無いらしい。
苦痛に支配されるタイプだ。
由美の肉体は、転がる少女にずかずかと近づいた。
「痛いかい?」
間近に迫った声に反応し、少女は懸命に起ちあがろうとした。
しかし、それは叶わなかった。
打たれた脚が言うことを聞かないのだろう。
少女は、左体側を芝生に付けたまま、由美の方に身を向けた。
左を下にしたのは、ダメージを受けた脚を守ろうとするために違いない。
そのまま丸まっていれば、逆に攻めにくいものだが……。
少女は、由美の動きを牽制するつもりか、右脚を持ちあげた。
「ほっほっほ。
そんなはしたない格好して。
尻の間から、おまんこが丸見えだよ」
少女は改めて自分の姿に気づいたのだろう、脚を下ろすべきか迷ったようだ。
その隙を、由美の肉体は逃さなかった。
右脚を踏みこむと、左脚を鞭のように振った。
バシィ!
「あぎゃぁぁぁぁ」
苛烈な一撃を受け、掲げた少女の脚は一瞬で倒伏した。
少女は、両脚を抱きかかえる姿勢のまま、芝生を転がった。
由美の肉体が、苦もなく追いつく。
間近の翳に気づき、少女が顔を振りあげた。
形相が一変していた。
さっきまでの、山猫めいた瞳ではなかった。
追い詰められた齧歯類の、震え慄く瞳だ。
胎児のように身を丸め、両腕を回し、懸命に脚を守ろうとしている。
しかし、細い脚とは言え、それより細い腕で隠しきれるものではない。
「あぎゃぁぁぁぁ」
少女は激しく転倒した。
下が芝生で無かったら、無事には済まなかっただろう。
右脚の甲には、十分な手応えがあった。
クリーンヒットだった。
太腿の、さっきと全く同じ箇所に、容赦ない下段蹴りが入っていた。
少女は、芝生の上で苦痛に全身をくねらせている。
どうやら、打たれ強い方では無いらしい。
苦痛に支配されるタイプだ。
由美の肉体は、転がる少女にずかずかと近づいた。
「痛いかい?」
間近に迫った声に反応し、少女は懸命に起ちあがろうとした。
しかし、それは叶わなかった。
打たれた脚が言うことを聞かないのだろう。
少女は、左体側を芝生に付けたまま、由美の方に身を向けた。
左を下にしたのは、ダメージを受けた脚を守ろうとするために違いない。
そのまま丸まっていれば、逆に攻めにくいものだが……。
少女は、由美の動きを牽制するつもりか、右脚を持ちあげた。
「ほっほっほ。
そんなはしたない格好して。
尻の間から、おまんこが丸見えだよ」
少女は改めて自分の姿に気づいたのだろう、脚を下ろすべきか迷ったようだ。
その隙を、由美の肉体は逃さなかった。
右脚を踏みこむと、左脚を鞭のように振った。
バシィ!
「あぎゃぁぁぁぁ」
苛烈な一撃を受け、掲げた少女の脚は一瞬で倒伏した。
少女は、両脚を抱きかかえる姿勢のまま、芝生を転がった。
由美の肉体が、苦もなく追いつく。
間近の翳に気づき、少女が顔を振りあげた。
形相が一変していた。
さっきまでの、山猫めいた瞳ではなかった。
追い詰められた齧歯類の、震え慄く瞳だ。
胎児のように身を丸め、両腕を回し、懸命に脚を守ろうとしている。
しかし、細い脚とは言え、それより細い腕で隠しきれるものではない。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2014/11/21 07:26
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み「さー。
わたしは正直、お酒の味はわからんちんなのです。
母にはバカにされるけど。
でも、その母だって……。
『越乃寒梅』で一番美味しいのは、一番安い白ラベルだって言ってるからね」
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201411161840441a0.jpg
↑左から、『別撰(特別本醸造)』、『無垢(純米吟醸酒)』、『白ラベル(普通酒)』。寒梅というと“冷や”というイメージがありますが……。別選の“燗”は、化けるそうです。
み「ま、そんな舌の家系だから、利酒なんて芸当は、とうてい無理ですな」
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2014111618404798d.jpg
↑新潟駅にある『利き酒番所 ぽんしゅ館』。今度、列車が遅れたら試してみます。
店「『いかげそ揚』、お待ち」
老「この店一番のお勧めメニューが来ましたよ。
さ、どうぞ」
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201411161840416af.jpg
み「なんじゃこれ?
注文、間違ってるんじゃないの?
これじゃ、おろし蕎麦だよ」
老「ちゃんと『いかげそ揚』だって言われたでしょ」
み「だって、『いかげそ揚』ってのは、お皿に、揚げたイカの脚が載ってるもんでしょ?」
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2014111618404234b.jpg
↑こういうイメージですよね。わたしの好物です。
み「これは、丼に入った汁ものじゃん」
律「天かすも浮かんでて、揚げ出しみたいよね」
老「濃い目の汁に、イカゲソを始めとしたさまざまなネタが漬かってるんです。
ま、食べて見てください」
み「熱く無さそうってのは、唯一安心できる。
どれどれ。
……」
老「いかがです?」
み「いけるわ。
こりゃ、ええ。
先生も食べてご覧」
律「それじゃ……。
うーん。
味付けが濃いけど、これはこれでアリだわね。
美味しい」
み「イカゲソとナメコってのが、妙に合うよ」
律「海の幸、山の幸の出会いね」
み「まさかこいつらも、同じ丼に盛られるとは思ってなかっただろうね」
老「ははは。
これを初めて食べた人の反応って、ほんとに楽しいです。
目で見て驚いて、味わって、もう一度びっくり。
ご主人もきっと、それが楽しみなんじゃないですか?
ね?」
店「ふふ」
み「味が濃いから、お酒が進むわ。
日本酒は、『田酒』だけ?」
老「同じ西田酒造店の、『喜久泉(きくいずみ)』もあります」
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20141116184046d9d.jpg
み「旨い?」
老「この店に、不味いものは置いてありません」
み「それ飲もうか。
3人で2合じゃ、やっぱり足らんわな」
律「料理がこんなに安いんだから、お酒をケチることないわよ」
み「だね。
じゃ、追加ね」
続きは、次回。
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2. ハーレクイン- 2015/01/24 15:40
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〔由美美弥〕1631回
太腿蹴りって、ほんとに効くんだよ。
わたしは小学生の頃、妹と取っ組み合いの喧嘩になって、妹の太腿外側に膝蹴りを3発喰らわせてやったことがあります。
妹はかなり堪えたようですが、泣きもせず、悲鳴を上げもしませんでした。強情者め。
あ、決して弱い者いじめではありません。当時は妹の方が強かったのです。
〔東北〕1009回
越乃寒梅。
「別撰」「無垢」「白ラベル」。最もお高いのはどれ? 「せーの、HOWマッチ!」
青森「六兵衛」さん、一番のお勧め「いかげそ揚」。
いやあ、思いきりはりましたなあ。揚げものを出汁に浸す!
ま、衣(?!)が出汁を吸って美味そう、というのは想像つきます。天丼からの発想かなあ。どないだ? ご主人。
ふむ、なめこが入っているのか。あとは三つ葉、プチトマト、バクダン(とはこの場合言わんか)の半割り、刻み海苔……そんなとこかな。
はい、酒追加。
こんどは西田酒造さん「喜久泉」。
「金冠」はともかく「吟冠」とラベルにあるが、吟醸なのかね。どうもアル添臭いなあ。
しかし津島の爺様、「この店に、不味いものは置いてありません」と大見え切ってるしなあ。