2014.9.8(月)
父は大きく片手を振りかぶると、鞭のように撓らせながら振り下ろした。
パーン。
再び肉音が炸裂する。
「わひぃ」
母の腰が落ちた。
棚にぶら下がりながら、両膝を着いてしまった。
「ほら、そんな格好になったら、入れられないだろ」
父が、母の腹部を掬うように手を差し入れた。
「おまえ、腹にも肉が付いたな」
「言わないで」
「褒めてるんだぞ。
自分の女房ながら、イヤらしさ満点だ」
「それなら、もっとしてよ」
「そうだな。
ベッドじゃないところなら、出来そうだ。
今度、いろんなところで試してみるか」
「万里亜に見られるわ」
「それじゃ、外にするか。
坂の上にある公園はどうだ?
確か、茂みもあったぞ」
「あんな近所でして……。
もし誰かに見られたら、ここに住んでられなくなるわ」
「じゃ、遠征するか。
そうだ、温泉に行こう。
浴衣姿で散歩しながら、いい場所探すんだよ。
もちろん、浴衣の下は、2人とも全裸で」
「こんな変態だとは思わなかった」
「朝早くなら、人通りも少ないだろ。
温泉場はたいてい、高台に見晴し台があるもんだ。
そこでやろう。
お前は、崖の前の柵に手を着いてさ。
オレが後ろから突っこむ。
眼前には、湯の町が一望に広がる」
「そんなとこ、絶対誰かが散歩に来るに決まってるわ」
「ま、見られたら見られたでいいじゃないか。
旅の恥はなんとやらだ。
どうせ、匿名で泊まるんだし」
「警察に連絡されるわよ」
「こっちから見せたわけじゃないから大丈夫だろ。
そんなとこに、公衆電話なんか無いに決まってる。
それにたぶん……。
騒ぐより、覗く方を選ぶんじゃないかな。
東屋の陰に忍び寄って、覗くんだ。
そうだ、女子中学生なんかがいいな」
パーン。
再び肉音が炸裂する。
「わひぃ」
母の腰が落ちた。
棚にぶら下がりながら、両膝を着いてしまった。
「ほら、そんな格好になったら、入れられないだろ」
父が、母の腹部を掬うように手を差し入れた。
「おまえ、腹にも肉が付いたな」
「言わないで」
「褒めてるんだぞ。
自分の女房ながら、イヤらしさ満点だ」
「それなら、もっとしてよ」
「そうだな。
ベッドじゃないところなら、出来そうだ。
今度、いろんなところで試してみるか」
「万里亜に見られるわ」
「それじゃ、外にするか。
坂の上にある公園はどうだ?
確か、茂みもあったぞ」
「あんな近所でして……。
もし誰かに見られたら、ここに住んでられなくなるわ」
「じゃ、遠征するか。
そうだ、温泉に行こう。
浴衣姿で散歩しながら、いい場所探すんだよ。
もちろん、浴衣の下は、2人とも全裸で」
「こんな変態だとは思わなかった」
「朝早くなら、人通りも少ないだろ。
温泉場はたいてい、高台に見晴し台があるもんだ。
そこでやろう。
お前は、崖の前の柵に手を着いてさ。
オレが後ろから突っこむ。
眼前には、湯の町が一望に広がる」
「そんなとこ、絶対誰かが散歩に来るに決まってるわ」
「ま、見られたら見られたでいいじゃないか。
旅の恥はなんとやらだ。
どうせ、匿名で泊まるんだし」
「警察に連絡されるわよ」
「こっちから見せたわけじゃないから大丈夫だろ。
そんなとこに、公衆電話なんか無いに決まってる。
それにたぶん……。
騒ぐより、覗く方を選ぶんじゃないかな。
東屋の陰に忍び寄って、覗くんだ。
そうだ、女子中学生なんかがいいな」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2014/09/08 07:28
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律「やっぱり、止めなさいって。
太宰治は結局、心中しちゃったのよ」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140809095506ee5.jpg
律「ま、あんたには、心中の心配だけは無いだろうけど」
み「なんじゃそりゃ!
それじゃ、回すぞ。
先生、戻りそうになったら押さえてね」
律「それじゃ、何にもならないじゃないの」
み「せーの。
あー、ドキドキする。
もし、カランって戻ったら……。
その場で心臓が止まりそうな気がする」
http://blog-imgs-66.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140904200654375.jpg
律「地獄に一直線ね」
http://blog-imgs-66.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201409042006499f0.jpg
↑1972年、イギリス・スペイン合作作品(日本未公開)。
み「言うな!」
律「早くしなさいよ」
み「物事、焦ったら、仕損じるの」
http://blog-imgs-66.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140904200647a04.jpg
律「しなくていい事じゃないの」
み「よーし、行くぞ!
光車よ、回れ!」
http://blog-imgs-66.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140904200653cef.jpg
↑あなたに子供の心があれば、間違いなく面白いです。ご一読あれ。
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2. Mikiko- 2014/09/08 07:29
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爺「後生車ですが」
http://blog-imgs-66.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201409042006504fe.jpg
み「どうか止まってくれよー。
なんまいだ、なんまいだ」
律「なんだか、よたよた回ってるわね。
あなたの人生みたい」
み「うるへー。
止まるときが肝心なのじゃ」
爺「そろそろ、止まりますぞ」
カラン。
http://www.youtube.com/watch?v=huR_W6UvA3M
↑実際に回してる動画です。回したおじさん、微妙に戻ってますね。
み「と、止まった」
律「今、ちょっと戻ったんじゃないの?」
み「戻っとらんわい!
きっちり止まり申した。
10点満点の着地です」
http://www.youtube.com/watch?v=mkh-M7fYM2s
↑バイク事故で、奇跡の着地決まる。
律「戻りましたよね?」
爺「そんな気も……」
み「止まったわい!」
律「もう一回、やってみたら?」
み「止まったからもういい」
律「ぜったい止まってないと思うけど」
み「しつこい!
さ、帰るわよ。
ほら、何もたもたしてるわけ。
日が暮れてしまうでしょ」
律「自分勝手なんだから」
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2014/12/17 09:26
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〔由美美弥〕
>万里亜父「ベッドじゃないところなら、出来そうだ」
ま、人それぞれですが、そんなもんかのうという気もします。
わたしなら、野外だと気が散ってできないと思う。で、
>万里亜父「じゃ、遠征するか」
で、温泉旅行ですか。ぜいたくな「おめこ」ですなあ。
〔東北〕
太宰の心中(しんじゅう)を報じる新聞記事。その記事の隣に「尾津に懲役八年」とあります。
尾津って何もんじゃい、で調べました。「関東尾津組組長、尾津喜之助」これかな。
テキ屋の元締めですね。「昭和22年、恐喝容疑で検挙、組を解散する」とありますから間違いないでしょう。太宰の心中は昭和23年です。
>律「地獄に一直線ね」
ああ、地獄車の話題はここで出すべきだったなあ。
>み「光車よ、回れ!」
光車は「ひかりぐるま」なんだね。“こうしゃ”だと思いました。
>バイク事故で奇跡の着地
わたしの知人の経験です。
赤信号の交差点で停車していたバイクに、四輪で追突しました。バイクのライダーは吹っ飛ばされ、隣に停車中の四輪の屋根を越え地面に落ちました。このライダー、かすり傷ひとつ追わなかったそうで、知人に食ってかかりました。「何すんねん!」というところでしょうか。
知人はこの後、救急車や警察を呼びましたが、ライダーはやはり無事、知人には大したお咎めも無かったそうです。