2014.9.3(水)
「さ。
咥えてあげて。
目の前におっ勃ってるでしょ。
犬みたいなズル剥けのおちんちんが」
女店員の頭が、再び上下に振れた。
美弥子の陰核は、女店員の眉間を青眼に捉えて突きあがっているはずだ。
しかも脈打って、タクトさながらに振れながら。
脳漿が沸騰しそうだった。
汚辱に塗れながら、しかも美弥子の全霊はその汚辱を貪っていた。
まるで、気持ちのいいシーツに身をよじるように。
「ほんとそっくりよね。
犬のちんぽと。
わたし、子供のころ、犬を飼ってたの。
父がもらってきてくれて。
最初は、ころころした子犬で、ほんとに可愛かった。
トニって名前にしたの。
でも、哀しい動物よね。
人の7倍のスピードで年を取るんだから。
あっという間に成犬になった。
でね。
わたしを見ると、おちんちんを勃起させるようになったの。
それまでは、玉ねぎの萎れた茎みたいだったところから……。
真っ赤なズル剥けのちんちんが飛び出してるの。
もう、最初はびっくりして。
病気だと思ったのよ。
で、母に訴えた。
トニが病気だって。
獣医さんに連れてってって。
母は、半信半疑の顔をしながらも、見に来てくれた。
その時の母の表情は、よく覚えてる。
すごく困った顔したのよ。
ま、当たり前よね。
母は、病気じゃないから心配しなくていいって言ったわ。
もちろんわたしは、納得出来なかった。
ちんちんがズル剥けになって、こんなに腫れあがってるのに、病気じゃないなんてさ。
でも母は、わたしの言葉を聞いてはくれず、そそくさとその場から立ち去ってしまった。
ま、病気じゃないって母の言葉も、あながち否定出来ないところはあったのよね。
だってトニは、全然苦しそうじゃなかったんだもの。
むしろ、顔なんか照り輝いてた。
しっぽ、千切れそうに振ってさ。
でね……。
この日の夜、わたしは、とんでもないものを見ることになるの」
咥えてあげて。
目の前におっ勃ってるでしょ。
犬みたいなズル剥けのおちんちんが」
女店員の頭が、再び上下に振れた。
美弥子の陰核は、女店員の眉間を青眼に捉えて突きあがっているはずだ。
しかも脈打って、タクトさながらに振れながら。
脳漿が沸騰しそうだった。
汚辱に塗れながら、しかも美弥子の全霊はその汚辱を貪っていた。
まるで、気持ちのいいシーツに身をよじるように。
「ほんとそっくりよね。
犬のちんぽと。
わたし、子供のころ、犬を飼ってたの。
父がもらってきてくれて。
最初は、ころころした子犬で、ほんとに可愛かった。
トニって名前にしたの。
でも、哀しい動物よね。
人の7倍のスピードで年を取るんだから。
あっという間に成犬になった。
でね。
わたしを見ると、おちんちんを勃起させるようになったの。
それまでは、玉ねぎの萎れた茎みたいだったところから……。
真っ赤なズル剥けのちんちんが飛び出してるの。
もう、最初はびっくりして。
病気だと思ったのよ。
で、母に訴えた。
トニが病気だって。
獣医さんに連れてってって。
母は、半信半疑の顔をしながらも、見に来てくれた。
その時の母の表情は、よく覚えてる。
すごく困った顔したのよ。
ま、当たり前よね。
母は、病気じゃないから心配しなくていいって言ったわ。
もちろんわたしは、納得出来なかった。
ちんちんがズル剥けになって、こんなに腫れあがってるのに、病気じゃないなんてさ。
でも母は、わたしの言葉を聞いてはくれず、そそくさとその場から立ち去ってしまった。
ま、病気じゃないって母の言葉も、あながち否定出来ないところはあったのよね。
だってトニは、全然苦しそうじゃなかったんだもの。
むしろ、顔なんか照り輝いてた。
しっぽ、千切れそうに振ってさ。
でね……。
この日の夜、わたしは、とんでもないものを見ることになるの」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2014/09/03 07:36
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爺「わたしも、地方から都に出た文学青年でしたから」
み「なるほど。
で、“汝を愛し 汝を憎む”を実感したわけね」
爺「そういうことです。
この言葉は、小説『津軽』の中に出て来ます」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2014082909011434c.jpg
↑『小説「津軽」の像記念館』の展示物。
爺「その中では、津軽地方全体に対しての言葉として書かれてますので……。
“汝”イコール、“津軽”ということになります。
でも後にこの言葉は、金木にだけ再び贈られることになります」
み「どういうこと?」
爺「太宰は、昭和20年3月、夫人の実家の甲府に転居しますが……。
7月、甲府空襲でその家を焼かれ……」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2014082909011269f.jpg
↑甲府空襲。昭和20年7月6~7日。市域の70%が灰燼となりました。死者1,127名。
爺「故郷の金木に疎開することになります」
み「それが例の『疎開の家』ね」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2014062910193447b.jpg
爺「そうです。
で、太宰は、翌21年の11月までこの金木で暮らしたのですが……。
地元の人たちとの交流もあったわけです」
み「ま、地元出身の有名作家が帰ってきたんだからね。
たかりみたいなのも来たらしいけど」
爺「実は、この雲祥寺の当時の住職が、非常にハイカラな人でしてね。
クラシック音楽のマニアだったんですよ。
戦時中は、敵性音楽を大っぴらに聞くわけにいきませんから……。
隠れてひとりで聞いていたわけです。
でも戦争が終わり、誰にも咎められることが無くなった。
で、お寺に同好の士を集めて、レコードコンサートを始めたんです。
そこに、太宰も顔を出すようになったそうです」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140829090113eec.jpg
↑太宰が疎開してた当時の雲祥寺。
み「へー」
爺「で、そういう集まりの中で、誰からということもなく……。
金木町に文化会を作ろうという声があがりました」
み「当時の熱気が想像できるね」
爺「そして、昭和21年の3月3日……。
この雲祥寺本堂で、『金木文化会』の発会式が開かれました。
その場で、太宰が講演をしてます」
み「太宰と講演。
なんか、想像できないけど。
なに喋ったんだ?」
爺「演題は、『文化とは何ぞや』」
み「どひゃー。
大上段ですな。
どういう内容?」
爺「『文化とは“優”である』」
み「幽霊?」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201208042223033a6.jpg
爺「違います。
“優”は、優れるの“優”です。
『“優”は、人を憂うと書く。人を憂えざるものは文化人にあらず』」
み「わかったようなわからんような」
爺「ま、熱気に包まれた会場では、それで十分だったんじゃないですか」
み「盛況だったの?」
爺「百人以上の聴衆が集まって、本堂が満員になったそうです」
み「すごいですねー。
まるでコンサートじゃない」
続きは、次回。
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2. ハーレクイン- 2014/12/13 08:59
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〔由美美弥〕
>ズル蜑揩ッのおちんちん
これは以前に書きましたが、小学生の頃、道端で犬が番っているのを見たことあります。周りは大げさに言うと黒山の人だかり。大人から子供から、ぐるりと取り巻いて見物していました。女性もいたなあ。
で、子供の教育に悪い?と考えたのかどうか、おっちゃんが2,3人、引き離そうと犬を引っ張ります。イヌも必死です、離れません。後ろからメスに覆い被さるオスは、メスの胴にかけた両の前足でしがみつきます。「離されてなるか」必死です。あの時、オスが上げた悲痛な鳴き声は忘れられません。
あの鳴き声を人間語に訳したとすると、どうだったのかなあ。で、最後はどうなったのか。記憶にありません。
頑張れ、女店員ちゃん&トニ。
〔東北〕
雲祥寺のレコードコンサート。
中学の時の音楽の時間に、よくレコードを聞かされました。あれは、教師にとってはラクチンでいいと思うがどうだろう。なんのレコードだったかは記憶に無し。
ま、今はいざ知らず、戦後すぐのレコードコンサート。これだけで人は押し寄せるわな。
>文化とは“優”である(太宰)
人を憂えざるものは文化人にあらず。
ふむ。