2014.8.27(水)
パン!
女店員の尻が鳴る。
万里亜の腸骨が打ちつけられたのだ。
拍車が入ったかのように、女店員が尻振りを早めた。
万里亜の首筋に、汗が流れ始めた。
鎖骨に踊る銀のネックレスが、汗を弾いて煌めいていた。
「さ、大室さん。
見せてちょうだい。
あなたの裸。
あなたも、饗宴に参加するのよ。
この宴の正装は、全裸。
人本来の姿になるの」
万里亜の手が伸べられ、美弥子の腕を掴んだ。
「あ」
万里亜が姿勢を前に傾けたため、女店員の身体も送られた。
女店員の頭が、美弥子の股間まで届いていた。
頭頂部が、怒張し切った陰核を圧した。
腰を引こうと思ったが、尻がタンクに遮られ、叶わなかった。
腰の部分で、自然と身体が2つに折れた。
そのまま万里亜に腕を引かれる。
美弥子の上体は、女店員の背中の傘となった。
身動きが取れない。
「ふふ。
ほら」
万里亜は、美弥子の窮状を見透かしているのだろう。
腰を煽った。
女店員の頭が、陰核を潰した。
「ひ」
美弥子は、たまらず上体を伏せた。
女店員の背中に被さる形となった。
若い身体の発する熱が、乳房まで伝わった。
万里亜の手が、美弥子の腕を離れた。
しかしすでに、自ら態勢を立て直すことは出来なかった。
「はい。
脱ぎ脱ぎしましょうね」
背中で、擦過音が立った。
万里亜の手により、背中のファスナーが下ろされたのだ。
美弥子の背は、羽化するセミのように割れているはずだ。
そう。
自分は今、羽化しようとしているのかも知れない。
まさにそれは、“変態”に違いない。
女店員の尻が鳴る。
万里亜の腸骨が打ちつけられたのだ。
拍車が入ったかのように、女店員が尻振りを早めた。
万里亜の首筋に、汗が流れ始めた。
鎖骨に踊る銀のネックレスが、汗を弾いて煌めいていた。
「さ、大室さん。
見せてちょうだい。
あなたの裸。
あなたも、饗宴に参加するのよ。
この宴の正装は、全裸。
人本来の姿になるの」
万里亜の手が伸べられ、美弥子の腕を掴んだ。
「あ」
万里亜が姿勢を前に傾けたため、女店員の身体も送られた。
女店員の頭が、美弥子の股間まで届いていた。
頭頂部が、怒張し切った陰核を圧した。
腰を引こうと思ったが、尻がタンクに遮られ、叶わなかった。
腰の部分で、自然と身体が2つに折れた。
そのまま万里亜に腕を引かれる。
美弥子の上体は、女店員の背中の傘となった。
身動きが取れない。
「ふふ。
ほら」
万里亜は、美弥子の窮状を見透かしているのだろう。
腰を煽った。
女店員の頭が、陰核を潰した。
「ひ」
美弥子は、たまらず上体を伏せた。
女店員の背中に被さる形となった。
若い身体の発する熱が、乳房まで伝わった。
万里亜の手が、美弥子の腕を離れた。
しかしすでに、自ら態勢を立て直すことは出来なかった。
「はい。
脱ぎ脱ぎしましょうね」
背中で、擦過音が立った。
万里亜の手により、背中のファスナーが下ろされたのだ。
美弥子の背は、羽化するセミのように割れているはずだ。
そう。
自分は今、羽化しようとしているのかも知れない。
まさにそれは、“変態”に違いない。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2014/08/27 07:22
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み「お茶のペットボトルくらいかな。
ま、キーボードとマウスはしょうがないしね」
爺「文机に載ってるのが、自筆原稿ですね」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201408231038353fa.jpg
↑『走ラヌ名馬(http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1059_34631.html)』。
み「ふーん。
太宰って、口述筆記だったんじゃないの?」
爺「実際、残されてる自筆原稿は、ほとんど無いようです」
み「あの原稿の脇にある鉢みたいなのは?」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140823093037405.jpg
爺「太宰が夜店で買って愛用したという、鋳物の灰皿です」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140823103850230.jpg
み「む。
書店の法則が働いてきた」
律「何よ、それ?」
み「書棚とかを見てると、トイレに行きたくなる現象」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201408231038389dd.jpg
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2. Mikiko- 2014/08/27 07:22
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律「さっさと行って来なさい」
み「またスピードスケートで行くか」
http://www.youtube.com/watch?v=GSYiqeWORiM
↑何度見ても面白い、フィギュアスケートペアのパイルドライバー。
律「歩いて行きなさい」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140823103831e7a.jpg
↑Googleのストリートビューに写りこんだ、2本足で歩く猫。
さてさて、トイレは観覧者用に改築されており……。
ちゃんと、男女別でありますので、ご安心くださいね(残念ながら、トイレの画像はありませんでした。こういう、人が撮らないような所を撮ってこそ、価値があるのですぞ)。
み「Mikiko四等兵、ただいま帰還つかまつりました!
なんだ、まだ見てたの?」
律「いろいろご説明いただいてたのよ。
太宰のものだけでなく、大地主だった津島家の資料もあるから」
み「ふーん。
見るところは、これでひととおり?」
爺「奥に米蔵があります」
み「なるほど。
見ましょう」
律「スゴいわね」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201408231038336f0.jpg
↑残念ながら、ここも撮影禁止です。
爺「小作米をここに収めたわけです」
み「ふーむ。
なぜか、『ずいずいずっころばし』の歌を思い出してしまった」
http://www.youtube.com/watch?v=dHFh3LPvK48
み「やっぱり、ネズミよけに猫を飼ってたんだろうか?」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140823103832f9a.jpg
↑『トムとジェリー』。大好きなアニメでした。
爺「かも知れませんね」
み「さて、これですべてかな。
あれ?
この家って、お風呂が無いの?
まさか、銭湯じゃないでしょ?」
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2014/08/27 09:08
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ですか。
万里亜さま。
>万里亜は、美弥子の窮状を見透かしているのだろう
ふうむ。
ということは、万里亜さまは、美弥ちゃんが喜んでいるわけではないことを承知していると、こういうことですな。
>「変態」に違いない
ま、確かにそうですが、羽化しようとしている美弥ちゃんの変態はMetamorphosis。幼虫や蛹が成虫になること。
変態性欲(へんたいせいよく)は、Sexual Perversionですね。
それにしても美弥ちゃん。
逃げ出す気は全く無さそうだなあ。
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4. ハーレクイン- 2014/08/27 09:12
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そんなのあるのか。
欄外に「カタカナ ママ」ってあるよな。
こだわりがあったんだろうか、太宰。
で、自筆原稿はほとんど無し、と。
ま、このあたりにこだわる作家はあまりいないんじゃないかね、知らんけど。特に今どきはネット社会だからなあ、原稿もへったくれもないよな。
太宰愛用の鋳物の灰皿ねえ。
そういえば、わたしの父もずっとどでかい灰皿を使い続けていたなあ。
あの灰皿、どこに行ったんだろう。
2本足で歩く猫。
なんか、気色悪いよね。
四等兵。
そんな階級はないが……♪新兵さんは可哀想だね~ 寝てまた泣くのかよ~
何で蔵が撮影禁止なんだろう。
納得いく説明をしてくれるか、津島さん。
ま、そら、うちらのかってやろ~ と言われればそれまでなのだが。
♪ずいずいずっころばしごまみそずい
ちゃつぼにおわれてとっぴんしゃん
ぬけたーらどんどこしょ
まったく意味の分からんところが楽しいですな。
えらく狂暴そうなトムですな。
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5. Mikiko- 2014/08/27 19:53
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東京工業大学新聞部の桜岡孝治という学生が……。
大学新聞に掲載する原稿として依頼したものだそうです。
↓読みにくいので、ひらがなに直してみたら、けっこう面白い文章でした。
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何を書こうという、あて無くして、いわばお稲荷さんの境内にぽかんと立っていて、面白くもない絵馬眺めながら、どうしようかなあ、と心定まらず、定まらぬままに、ふらふら歩き出して、腐りかけたる杉の大木、根株にまつわり、へばりついている枯れた蔦一すじを、ステッキでパリパリ剥ぎとり、べつだん深き意味なく、つぎには、えいっと大声、狐の石像に打ってかかって、これまた、べつだん高い思念の故でない。ゆらい芸術とは、こんなものさ、譬噺(たとえばなし)でもなし、修養の糧でもなし、きざな、めめしい、売名の徒の仕事にちがいないのだ、と言われて、かえす言葉なし、素直に首肯、そっと爪さき立ち、夕焼の雲を見つめる。
あなたの小説、友人より雑誌借りて読みましたが、あれは、つまり、一言もって覆えば、どんなことになるか、と詰問されること再三、そのたびごとに悲しく、一言で言えることなら、一言で言います、あれはあれだけのもので、ほかに言い様ございませぬ、以後、ぼくの文章読まないで下さい。
千代紙貼りまぜ、きれいな小箱、これ、何するの? なんにもしない、これだけのもの、きれいでしょ?
花火一ぱつ、千円以上、わざわざ川で打ちあげて何するの?
着物、はだかを包めば、それでいい、柄も、布地も、色合いも、みんな意味ない、二十五歳の男児、一夜、真紅の花模様、しかもちりめんの袷(あわせ)着て、すべて着物にかわりなし、何がおかしい。
あわれ美事! と屋根やぶれるほどの大喝采、それも一瞬のちには跡なく消える喝采、それが、ほしくて、ほしくて、一万円、二万円、もっとたくさん投資した。昔、昔、ギリシャ詩人たち、それから、ボオドレエル、ヴェルレエヌ、あの狡い爺さんゲエテ閣下も、ああ、忘れるものか芥川龍之介先生は、いのち迄。
けれども、所詮、有閑の文字、無用の長物たること保証する、飽食暖衣のあげくの果に咲いた花、この花びらは煮ても食えない、飛ばない飛行機、走らぬ名馬、毛並みつやつや、丸々ふとり、いつも狸寝、傍には一冊の参考書もなければ、辞書のかげさえないようだ、これが御自慢、ペン一本だけ、それから特製華麗の原稿用紙、そろそろ、お約束の三枚、三枚、なんの意味もない、ずいぶんすぐれた文章なのに、わからぬ奴には、死ぬまでわからぬ。しかたのないこと。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
2本足の猫。
Photoshopで加工したイタズラだったようです。
↓こちらは、おもろい二足歩行。
http://www.youtube.com/watch?v=lswTIOnqLfU
撮影禁止の貼り紙。
津島さんが所有してたころから貼ってあったわけなかろ。
現在の所有者は、五所川原市です。
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6. ハーレクイン- 2014/08/27 21:02
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ボオドレエル、ヴェルレエヌ、狡い爺さんゲエテ閣下、芥川龍之介先生も……所詮、有閑の文字、だそうです。
太宰らしいなあ。
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7. Mikiko- 2014/08/28 07:24
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よろしいんじゃないでしょうか。
文学がみんな『蟹工船』みたいになったら、楽しくないよね。
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8. ハーレクイン- 2014/08/28 08:40
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わはははは、確かにそうだ。
面白い、座布団1枚、いや2枚。
「おい地獄さ行(え)ぐんだで!」
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9. Mikiko- 2014/08/28 19:52
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いつだったろうと調べてみたら、2008年でした。
この1年だけで、文庫・漫画の合計ですが、80万部売れたそうです。
その年は、共産党への入党者も急増したとか。
でも今は、なーんも言われなくなりましたね。
↓居酒屋の店名としては残ってますが。
http://kanihan.com/index.php?id=8
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10. ハーレクイン- 2014/08/28 20:25
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そんなのあったのか。
2008年ねえ。
蟹喰い処「蟹工船」さん。
ブームが去っちゃうと普通は厳しいけど、ま、札幌で蟹だからなあ。何もせんでも客は来るだろ。知らんけど。
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11. Mikiko- 2014/08/29 07:31
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味は嫌いじゃないんですが……。
剥くのが面倒くさいです。
と言って、ほぐしてある身を食べても、さほど美味しく感じない。
やっぱり、ほじくりながら食べるという工程が、味に何かを加えるんでしょうか。
狩猟生活時代の名残かも知れませんね。
昔、作家の対談を、カニ料理店でやったら……。
まったく会話が弾まず失敗したというのは、有名な話です。
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12. ハーレクイン- 2014/08/29 14:25
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さほど好みではありません、カニ。
ご馳走してやる、ということならほいほい行きますが、自分で金を出してまで食べる気にはなれません。
失敗の巻、カニ料理対談。
SFの連中じゃなかったかな、違うか。