2014.6.27(金)
「そう。
わたしにも脱いでほしいのね。
ふふ。
やっとその気になってくれた」
明らかな誤解だったが、否定の言葉を返すことが出来なかった。
断崖間近で取り残された美弥子の顎は、痴呆のように垂れさがったままだった。
「あぁ。
久しぶりに、めちゃめちゃ興奮する。
あなた、最高よ。
最高の変態。
まさしく、わたしと同体だわ」
万里亜は、小鳥の囀りめいた呟きを零しながら、ワンピースの肩口を摘んだ。
そのまま、真上に持ちあげる。
ゆったりしたAラインのワンピースは、ファスナーの無い被りタイプだった。
万里亜は上体を折り、布地を手繰りあげた。
濃紺の布地が、渓流のように背中を流れる。
そして……。
景色はたちまち冬。
そう。
まるで雪を思わせる真っ白な肌が現れていた。
万里亜は上体を起こすと、布地を美弥子のバッグに掛けた。
「ふふ」
慈母が、いたずらっぽく笑った。
この人は、絶対に悪い人ではない……。
正体を知っている美弥子でさえそう感じてしまうほど、魅力的な笑顔だった。
確かにこの“マリアさま”には、カリスマ性が備わっている。
宗教の教主になれば、多くの盲信する信者が蝟集するのではないか。
しかし、今の“マリアさま”は、あまりにもあられもない姿だった。
羽二重餅を思わせる白い肌に、パープルのブラを纏っただけだった。
ブラを着けていることにより、下半身が剥き出しなことが一層強調されていた。
全裸よりもむしろ、卑猥かも知れない。
しかし、“マリアさま”は、全裸の方がお好みのようだった。
万里亜の両腕が、パンタグラフのように折り畳まれ、背中に回った。
カップが浮きあがる。
ストラップが肩を滑る。
シルクの光沢を輝かせ、胸の蝶が飛び去った。
“マリアさま”は、産まれたままの姿になっていた。
ブラを扉のフックに掛けると、万里亜は美弥子の前に正対した。
わたしにも脱いでほしいのね。
ふふ。
やっとその気になってくれた」
明らかな誤解だったが、否定の言葉を返すことが出来なかった。
断崖間近で取り残された美弥子の顎は、痴呆のように垂れさがったままだった。
「あぁ。
久しぶりに、めちゃめちゃ興奮する。
あなた、最高よ。
最高の変態。
まさしく、わたしと同体だわ」
万里亜は、小鳥の囀りめいた呟きを零しながら、ワンピースの肩口を摘んだ。
そのまま、真上に持ちあげる。
ゆったりしたAラインのワンピースは、ファスナーの無い被りタイプだった。
万里亜は上体を折り、布地を手繰りあげた。
濃紺の布地が、渓流のように背中を流れる。
そして……。
景色はたちまち冬。
そう。
まるで雪を思わせる真っ白な肌が現れていた。
万里亜は上体を起こすと、布地を美弥子のバッグに掛けた。
「ふふ」
慈母が、いたずらっぽく笑った。
この人は、絶対に悪い人ではない……。
正体を知っている美弥子でさえそう感じてしまうほど、魅力的な笑顔だった。
確かにこの“マリアさま”には、カリスマ性が備わっている。
宗教の教主になれば、多くの盲信する信者が蝟集するのではないか。
しかし、今の“マリアさま”は、あまりにもあられもない姿だった。
羽二重餅を思わせる白い肌に、パープルのブラを纏っただけだった。
ブラを着けていることにより、下半身が剥き出しなことが一層強調されていた。
全裸よりもむしろ、卑猥かも知れない。
しかし、“マリアさま”は、全裸の方がお好みのようだった。
万里亜の両腕が、パンタグラフのように折り畳まれ、背中に回った。
カップが浮きあがる。
ストラップが肩を滑る。
シルクの光沢を輝かせ、胸の蝶が飛び去った。
“マリアさま”は、産まれたままの姿になっていた。
ブラを扉のフックに掛けると、万里亜は美弥子の前に正対した。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2014/06/27 07:23
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み「わからんかの。
普段、のんびりしてて、有事の時だけ急ぎ足になったら……」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120603194525f9a.jpg
み「周りにバレちゃうでしょ。
何かあったってことが」
律「なるほど」
み「だから、周りに普段との違いを悟らせないために……。
平時から、大急ぎで歩いたり、籠を走らせたりしてたわけよ」
律「へー。
たしかに、ご老人じゃ無理ね」
み「さて、それでは、大岡越前守忠相が乗り移ったわたしが……」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140623125851039.jpg
み「このしじみ問題にお裁きを下します」
律「いいわよ。
奢ってあげるわ」
み「げ。
なじぇに?
気味悪る」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120908195148f39.jpg
律「人聞きが悪いわね。
面白い話を、いっぱいしてもらったから……。
その聞き賃よ」
み「おー、それは奇特な心がけ。
今度から、毎日病院に行って、語って進ぜる」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201308171934364ec.jpg
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2. Mikiko- 2014/06/27 07:24
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律「お断り。
病院じゃ忙しいの。
じゃ、出ましょ。
ずいぶんと、長居したわ」
み「こんな客も、珍しかろ。
あ、ウェイトレスさん、お勘定ね。
この人が払いますから。
2人分。
おいくら?」
律「1,130円になります」
み「わかってんだけどね。
一応、聞いてみました。
クレジットカードは……」
律「やってません」
み「聞いてみただけです。
先生、現金持ってるんでしょうね?
無けりゃ、皿洗いよ」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20111203093613fa2.jpg
律「ありますって。
その代わり、さっきの電車賃は、あんたの払いでチャラね」
み「電車じゃありません。
気動車です。
ま、汽車賃くらい、持ってあげますよ。
まてよ?
『津軽五所川原』から『金木』まで、1人、530円だったじゃん。
てことは、2人で、1,060円!
お昼代が、1,130円だから、70円しか違わん!
ほとんど折半じゃないか」
律「ほほ。
これがホントの大岡裁きよ」
http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140623125850241.gif
み「オチまで付けるな」
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2014/06/27 08:57
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まあ、変態小説の主人公だからねえ、当然飛び切りの変態だね、美弥ちゃん。
変態といえば万里亜さま、あんたもだろ。
>ゆったりしたAラインのワンピースは、ファスナーの無い被りタイプだった
こういうファッション関係の表現は、わたしには手も足も出ないんだよね。家人の服装を書いてもしゃあないしなあ。
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4. ハーレクイン- 2014/06/27 08:59
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おお、懐かしの「泉警察署」
ほんとにどこなんだろうね。
どうにも気になるんで検索してみましたら、宮城県警と神奈川県警にありました。
看板の雰囲気からすると、宮城かなあ。
店員さんのセリフの一部が「律」せんせになってまっせ。
「律」せんせの大岡裁き。
ただうまく立ち回っただけ、とも。
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5. Mikiko- 2014/06/27 19:59
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文字どおり、アルファベットの“A”のようなラインのこと。
ウェストですぼまらず、ストンと広がるシルエットです。
洋装がダメなら、いっそ和物にしたら?
でも、和服はむしろ、難しいか。
なら、戦時中のモンペスタイルとか。
セリフ間違い。
ご指摘、ありがとうございます。
『紙旅』で、訂正させていただきます。
機械的にやってるから、間違いが減りませんね。
反省……。
イラストは、有名な『三方一両損』というお話。
↓こちらをご鑑賞ください(画像をクリックするとお話が続きます)。
http://kids.gakken.co.jp/rakugo/magoraku/36/01.html
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6. ハーレクイン- 2014/06/27 21:18
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実は一度書きましたが、『アイリス』が終わって『リュック』に戻った時、書きたいと思っています。茶道部か華道部を舞台にね。でも、想像するだに難しそうだよね。
『紙旅』
一瞬何なのかと、モニターを睨みつけましたよ。
『紙上旅行倶楽部』だな。
三方一両損。
実際にあった話ではないでしょうから誰かが考えたんでしょうが、よく出来てるよね。
初めて聞いたのは小学生の頃かなあ。担任の先生から聞いたと思います。
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7. Mikiko- 2014/06/28 08:39
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面倒くさそうなら、昆布巻きにすればよろし。
『三方一両損』。
文化年間(1804年~1818年)から口演されてた、まさしく古典落語。
元は講談だったようです。
原典は、親子で町奉行を務めた板倉勝重(1545~1624)・重宗(1586~1656)親子の判例集『板倉政要』だとか。
それが何で『大岡政談』になったかと云うと……。
江戸時代、講談や落語で町奉行と云えば大岡越前、というお決まりだったからのようです。
『大岡政談』のほとんどが、実際には大岡忠相とは関係のない話だそうです。
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8. ハーレクイン- 2014/06/28 12:42
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わたしは、ああいう中途半端に脱がせて、やる、というのは好みではありません。
どうせなら、すっぽり脱いでいただきたい。
三方一両損。
ほう、化政文化の産物ですか。
元は「板倉政要」。
それが「大岡政談」。
なんか、チョサッケンの侵害という気もしますが。
ま、しかし町奉行と云えば大岡越前。
どんなお方だったんだろうね。











![[官能小説] 熟女の園](https://livedoor.blogimg.jp/mikikosroom2008/imgs/3/e/3e07a9c3.gif)





































































































