2014.1.10(金)
「おぉ、臭さ。
なんだか、わたしも催してきたね。
おや?
おまえもそうかい」
愛梨は頬を引き攣らせ、しきりに唾を飲んでるようだ。
「我慢することはないよ。
今夜のピッチは早すぎだ。
吐いた方が、後が楽だよ。
ほら」
由美の手が伸び、揃えた指の束が、愛梨の鳩尾を突いた。
「げぼ。
げぼぼぼ。
げぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
愛梨の口から吐瀉物が噴き出した。
マーライオンのようだった。
放物線を描いた濁流が、由美の胸に降りそそぐ。
由美の両手は、胸を汚した吐瀉物を、全身に塗り広げた。
「あぁ、気持ちいい」
新しい臭いに影響されたのだろう……。
奈緒美とミサも、再び上体を折った。
「げふ」
「ごぶ」
すでに勢いのある水流は払底し、固形の塊を吐き出していた。
由美の肌で再び暖められ、胸に広がった汚物の臭いが、蒸気となって立ちあがる。
嘔吐感が、鋭角に突きあがってきた。
「それじゃ、お返しだ」
由美の首が、愛梨に向けて差し伸ばされた。
刹那……。
胃の腑が裏返る。
「ぉげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
由美の首は、吐きながら照準を調整した。
吐瀉物は、愛梨の顔面を直撃した。
愛梨はたちまち、泥人形と化した。
「あぁ、気持ちいい。
内臓から排泄する行為ってのは、どうしてこうも気持ちいいんだろうね。
上からも下からも一緒だ。
さぁて、いい具合に泥化粧の下地が出来たところで……。
画竜に点睛を入れようかね。
泥人形には、土俗的な赤が欠かせないんだよ」
なんだか、わたしも催してきたね。
おや?
おまえもそうかい」
愛梨は頬を引き攣らせ、しきりに唾を飲んでるようだ。
「我慢することはないよ。
今夜のピッチは早すぎだ。
吐いた方が、後が楽だよ。
ほら」
由美の手が伸び、揃えた指の束が、愛梨の鳩尾を突いた。
「げぼ。
げぼぼぼ。
げぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
愛梨の口から吐瀉物が噴き出した。
マーライオンのようだった。
放物線を描いた濁流が、由美の胸に降りそそぐ。
由美の両手は、胸を汚した吐瀉物を、全身に塗り広げた。
「あぁ、気持ちいい」
新しい臭いに影響されたのだろう……。
奈緒美とミサも、再び上体を折った。
「げふ」
「ごぶ」
すでに勢いのある水流は払底し、固形の塊を吐き出していた。
由美の肌で再び暖められ、胸に広がった汚物の臭いが、蒸気となって立ちあがる。
嘔吐感が、鋭角に突きあがってきた。
「それじゃ、お返しだ」
由美の首が、愛梨に向けて差し伸ばされた。
刹那……。
胃の腑が裏返る。
「ぉげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
由美の首は、吐きながら照準を調整した。
吐瀉物は、愛梨の顔面を直撃した。
愛梨はたちまち、泥人形と化した。
「あぁ、気持ちいい。
内臓から排泄する行為ってのは、どうしてこうも気持ちいいんだろうね。
上からも下からも一緒だ。
さぁて、いい具合に泥化粧の下地が出来たところで……。
画竜に点睛を入れようかね。
泥人形には、土俗的な赤が欠かせないんだよ」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2014/01/10 07:25
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律「何で懐かしいのよ」
み「『日本海航路殺人事件』に出てきたではないか」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120908195146c88.jpg
律「あ、フェリー乗り場があった所ね」
み「左様です」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20121006090304bac.jpg
み「わたしはいつか、新日本海フェリーで北海道に行きたいのよ」
律「おとといの夜、『秋田』まで乗ったフェリーに、そのまま乗ってれば行けるんでしょ?」
み「そうです。
でも、新潟からは乗りたくない」
律「どうして?」
み「出発が夜中だったでしょうが」
律「夜の11時半だったっけ?」
み「真っ暗な中の出航って、もったいないでしょ」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20121201101355838.jpg
み「やっぱり、岸壁を離れるところを、潮風に吹かれながら眺めたいわけよ」
http://blog-imgs-62.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140103130125953.jpg
↑これは、新潟港を出港する佐渡汽船からの眺め。
律「ほかの時間の便は無いの?」
み「『苫小牧』行きは、この便だけ。
『小樽』行きなら、午前10:30発だから、丁度いいんだけど」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120912194204dc5.jpg
律「なんだ。
それにすればいいじゃない」
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2. Mikiko- 2014/01/10 07:27
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み「ところが!
『小樽』着が、朝の4:30なわけ」
http://blog-imgs-46.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201011220633553f4.jpg
み「そんな時間に着いて、どうすんだ!
夏じゃなければ、真っ暗だぞ」
http://blog-imgs-62.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140103130125726.jpg
↑日の出を待つ小樽港。夏なら、こんな景色の中での入港となります。
律「『苫小牧』行きは、何時に着くの?」
み「確か、夕方の17:20ころだと思う。
降りたら、真っ直ぐ宿に入って……。
北海道の幸で、一杯やれるってわけ」
http://blog-imgs-62.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140103130123df9.jpg
↑取りあえず、ホッケ!
律「それは、魅力的ね」
み「だしょー。
だから、ぜひその便で行きたい。
でも、新潟から夜中には乗りたくない」
律「しょうがないじゃないの」
み「方法はある」
律「また、推理もの?」
み「そんなややこしい話じゃないの。
始発の『敦賀』から乗ればいい」
http://blog-imgs-62.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140103130127715.jpg
↑『敦賀フェリーターミナル』。バイクの人たちの目的は、北海道でのツーリング。バイクで北海道まで行くのは、大変でしょうからね。
律「『新潟』から北海道に向かうのに……。
わざわざ、『敦賀』まで行くってこと?」
み「左様です」
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2014/01/10 10:22
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>ぉげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
愛梨ちゃんと女教師、いや、由美ちゃんのゲロ合戦。
どっちがいいかなあ。
やはり、げぼぉぉぉ、かな。
(おい! 自分のコメをパクッてどうする)
それにしても、四人もいっぺんにゲロるスカトロって、初めてじゃないか。
「土俗的な赤」って何なんだろうね。
たのしみだなあ。
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4. ハーレクイン- 2014/01/10 10:25
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最後はどうなったんだっけ。
忘れちまったい。
>律「『新潟』から北海道に向かうのに……。
わざわざ、『敦賀』まで行くってこと?」
当然の疑問ですね、センセ。
こんなアホな発想、余人の成せる業ではあるまい。
新潟から敦賀への列車の旅は、旅行倶楽部第1弾『北海道に行こう!』で出てきました。
その時のタイムテーブルを引用しようと思ったのですが、フライングの可能性があるので、やめ。
しかし、徳島への妄想旅が、フェリーに迷走か。
妄想のマトリョーシカですな。
「くまげら」くんも呆れておろうの。
「夜中の出航は、やだ」
これは同感ですな、「み」さん。
わたしは、本格的な船に乗ったのは高校の修学旅行のときだけ。
どこからどこへ乗ったのか忘れましたが、熊本から長崎だったかなあ。
ゴムボートなら、学生時代にさんざん乗ったけど。
北海道とくれば「とりあえず、ホッケ!」。
ま、これも同感ですが、全国、どこの居酒屋のメニューにもあるよな、ホッケ。
バイクで北海道を走る。
いいなあ、最高だなあ。
速度超過にはごちうい。ヘルメットは必ずかぶりましょう。ノーヘルでこけたら、頭の鉢が割れます。
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5. Mikiko- 2014/01/10 20:53
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『北海道に行こう!』でも、敦賀まで行ってたのか。
すっかり忘れておった。
二番煎じになりましたな。
船旅。
わたしは1度だけですね。
行った先は、佐渡。
たった2時間なので、一番安い2等だったと思います。
まったく覚えてませんが。
ホッケは……。
デカくて、ウマい。
学生の友です。
北海道ツーリング。
内地の人は、いい季節にだけ乗りに来れますけどね。
北海道の新聞配達は、冬、どうやって配ってるんでしょうか?
やっぱ、スクーターなのかな?
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6. ハーレクイン- 2014/01/10 21:29
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コノヤロ。
自分の書いたものを忘れるとは、許さん、桃太郎!
でもま、これだけの長期連載だからなあ、無理もないということにしておこう。
>たった2時間
わたしらの感覚からいいますと「2時間もかかるのか」、ですね。すぐそこ、に思えるんですけど、ま、船だからな。
♪海は荒海 むこうは佐渡よ
わたしは金沢の冬、雪の中を単車で走ってました。単車用のチェーンなんてのがあるそうですが、なんせビンボ学生。そんなものは無縁です。
怖いよ、雪中の単車。
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7. Mikiko- 2014/01/11 08:20
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フェリーだと、2時間ですが……。
ジェットフォイルなら、1時間です。
http://www.sadokisen.co.jp/ship/jet.html
↑時速87キロ!
波高3.5メートルの海を時速80キロで航行しても、まったく揺れないそうです。
船酔いが心配な人は、フェリーよりこちらがおススメかも。
雪中。
郵便配達の人も、スクーターを運転してますが……。
両足を地面に着けながら走ってますね。
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8. ハーレクイン- 2014/01/11 13:06
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船でこの速度は凄まじいな。
いわゆる、水中翼船ですね。
雪中の単車より、はるかに速いよ。
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9. Mikiko- 2014/01/11 19:11
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最も早く泳ぐ魚は、カジキだそうです。
トップスピードは、100キロを越すとか。
25メートルプールを、0.9秒で通過することになります。
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10. ハーレクイン- 2014/01/11 21:46
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カジキ(梶木・舵木)類やマグロ類ですね。
高速遊泳時には、鰭を格納するとか。飛行機みたいやな。
ということは、全身をしならせるだけで、それだけのスピードを出すわけですか。100km/時でっせ、水中ですよ。
すごいな、生物の適応能力。
北島康介くん……はもう無理か、日本のトップスイマー諸君。カジキを見習おうではないか。何かヒントが得られるかもしれんぞ。
ちなみに……「早く泳ぐ」は「速く泳ぐ」ですね。
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11. Mikiko- 2014/01/12 08:42
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“速く”泳ぐために、もっともネックとなるのが、腰のくびれです。
マグロなど、高速遊泳魚の体型は、みな紡錘形ですよね。
その方が、水の抵抗が少なくなるからです。
新潟県出身の五輪メダリスト、中村真衣さんは……。
マグロの体型を目指してるという噂がありました。
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12. ハーレクイン- 2014/01/12 10:04
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はあー、それはなんとも、ですね。
女性の体形美の、いわば象徴が腰の括れ。それが高速遊泳の妨げになるとは。
うーむ。
中村真衣さん。どうするんでしょうね。
太る、という事かなあ。
でも、むやみに太ったら体重が増えるしなあ。
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13. Mikiko- 2014/01/12 12:43
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とっくの昔に、現役を引退してます。
マグロ体型の件は、現役時代の話。
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14. ハーレクイン- 2014/01/12 14:13
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2000年、オリンピックシドニー大会。
100m背泳ぎで銀メダル。400mメドレーリレーで銅メダル。
おめでとう。ご苦労様でした。