Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 1400
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「おまえも立つんだよ」

 奈緒美は、うつろな目を見開いたまま反応しなかった。
 由美の目が、テーブルに戻った。
 おそらく、投げつけるものを探したのだろう。
 しかし、テーブルの上は綺麗に薙ぎ払われ、愛梨のほかは何も残っていなかった。
 由美の手が、愛梨のキャミソールに掛かった。
 捲りあげる。
 細い背中が、剥きあげられていく。
 背骨が谷筋となり、影を沈めている。
 肋が、独立した生き物のようにうねった。
 裏返ったキャミは、腋の下で止まった。
 愛梨が再び抵抗を始め、脇を締めたのだ。

「まだ、素直じゃないようだね。
 そういう子には、お仕置きが待ってるんだよ。
 素直じゃなかったことを、心から後悔させてやるさ」

 由美の半身が開いた。
 片腕が、高々と掲げられたのだ。
 そのまま腕は、鞭の撓りとなって、振り下ろされた。
 残像を追い切れないほどのスピードだった。

 バシッ。

 肉を叩く音が、高らかに響いた。
 星が揺れ落ちそうだった。

「痛いぃぃぃ」

 由美の手の平にも、痛覚が走った。
 むろん、叩かれた愛梨の尻は、もっと痛いだろう。
 ほとんど肉の付いていない尻は、手の平が引いた後も、まだ小刻みに振れていた。
 白い肉の上に、みるみる手形が浮きあがる。
 再び片腕があがった。
 振り下ろされる。

 ビシッ。

「あひぃ」

 尻たぶの窪みが、翳を孕んではためいた。
 その窪みを鷲づかむように、真っ赤な手形が浮きあがる。
由美と美弥子 1399目次由美と美弥子 1401





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2014/01/01 08:40
    •  さてさて。
       2014年、本日開幕です。
       無事に歳が越せたことを、素直に喜びたいと思います。
       例年、お正月はゲストを呼んで、漫談をしていましたが……。
       今年はマジメに、わたしがピンで努めたいと思います。
       一昨年は1,000回、昨年は5周年と、イベントを控えたお正月が続きました。
       その年が明けたことに、身の引き締まる思いを感じてたものです。
       で、今年ですが……。
       奇しくも本日が、本編1,400回となりました。
       てことは、5月には1,500回の節目を迎えることになります。
       ほぼ同時に、6周年です。
       ま、いちおう節目ではありますが……。
       わたしの中では、イマイチ盛りあがっていません。
       なーんか、やっぱり、マンネリ感を否めませんよね。
       6年近く続けてきて、毎日が新鮮なんて方が、不思議なのかも知れませんが。
       モチベーションが微妙に低下してることは、自分でも自覚してます。
       でも、休もうとか、ましてや、止めようなどとは、これっぽっちも思ってません。
       これがわたしの生きる道、というとオーバーですが……。
       唯一の取り柄なんじゃないかという気はしてますので。
       考えて見れば6年前は、自分がこれほど文章を書き続けられる人間だとは、思ってもいませんでした。
       技術的な才能はさておき……。
       長く書き続けるという才能だけは、神さまが授けて下さったようです。
       これからも、呼吸をするように書いていけたらな、と思っています。
       と言いながら……。
       この文章、書くことが無くなっちゃいました。
       どうするかね。
       以下、思いつくまま、雑談的に進めます。
       まず、最初。
       小説の質について。
       最近特に、中身がスカスカになって来てるのではないかと、忸怩たるものがあります。
       じっくり地の文で書き込む場面が、少ないですよね。
       ともすれば、会話オンリーになってしまいます。
       楽なんだよね。
       ハカが行くんです。
       わたしの執筆時間は、朝の1時間くらい。
       しかも、火曜から金曜の4日間。
       早い話、週に4時間です。
       これだけで、週5回分の量を書くわけですから……。
       枚数を稼ぎたい。
       なので、どうしても、会話が多くなってしまうんですよね。
       会話だけで進めると、1時間に8枚くらい書けるときもあるんです。
       しかし……。
       この文を書いてて改めて思いましたが、何で1時間しか書けないんだろ。
       3時半に起きてるんですよ。
       でも、小説を書き始めるのは、4時15分ころか……。
       ヘタすれば、4時半近くになってしまいます。
       何してるってわけじゃないんですけどね。
       まずは、着替えですね。
       といっても、パジャマは着たままで……。
       その上に、いろいろ着こむわけです。
       わたしは、5本指靴下を履いて寝ますが……。
       朝は、その上から、さらにインナーソックスを履きます。
       ウェットスーツの素材で出来たソックスです。
       さらに、モコモコの防寒ズボンを穿き込みます。
       上は、カーディガンを羽織った上に、フリースのベストを着て……。
       さらに、綿入れを着込みます。
       そして極めつけは、手袋。
       USBのヒーターが付いた手袋です。
      http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201312231006029ca.jpg
       ここまでで、結構な時間になります。
       あとは、目薬を挿して……。
       線香形のお香を灯します。
       トイレにも行きますね。
       いきなり、大が出ます。
       で、ようやく机に向かうわけですが……。
       まず最初は、次回投稿分の推敲から。
       画面ではしません。
       わざわざ印刷します。
       前にも書いたと思うのですが、わたしは縦書で執筆してます。
       印刷も、もちろん縦書です。
       なので、みなさんが読んでる『由美美弥』と、わたしが読んでる『由美美弥』は、ちょっと違うのかも知れません。
       あ、コメントは、横書きで書いてるんですよ。
       本編とコメントで、人格が違うみたいになるのは、ひょっとしたらこのせいなのかも。
       続きは、次回。

    • ––––––
      2. ハーレクイン
    • 2014/01/01 12:06
    • 誠におめでとうございます。
      しかし、元旦に合わせるとは、心憎い演出ですね。
      で、本年初頭の『由美美弥』。
      オープニングは、ちょうちゃく(携帯では変換できねー)シーンですか。
      頬だと思ったら尻ですか。
      ま、尻ならそんなに……。
      いやいや。欧米では子供の折檻は尻打ちが定番。やはり痛いんだろうなあ。
      頑張るんやで愛梨ちゃん。
      そのうち、気持ちよくなるからね。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2014/01/01 19:17
    •  みなさん、新年あけましておめでとうございます。
       東京では、15度くらいになったようですね。
       うらやましい限りです。
       新潟は、本日も飽きもせず、荒れてます。
       ハーレクインさんは、年始に行って、酔いつぶれてるようですね。
       お酒はほどほどにしましょう。
       わたしは、貰い物の純米大吟醸酒を飲んでますが……。
       やっぱり、お燗すると、イマイチのようです。
       これなら、寒梅の普通酒の方が美味しいかも。
       さて、年末ジャンボも見事に外れ……。
       今年も働かにゃならんようです。
       それでは、2014年、心の叫び。
       仕事、したくねー。
       お粗末。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2014/01/01 20:40
    • 本年もよろしくお願い申し上げます。
      >モチベーションが微妙に低下
      ふむ。
      人の成せる業。当然そういうこともあるでしょうね。
      でもそれはあくまで作者の内面の問題で、作品のテンションは維持されていると思いますよ。
      今後も、倦まず撓まず書き続けて下され。
      >止めようなどとは、これっぽっちも思ってません
      当然じゃ。
      わたしが死ぬ前に止めるなど、金輪際許さぬぞ。
      「会話オンリー」。
      結構じゃないですか。
      戯曲『センセイのリュック』って知っとるケ? 別に、枚数稼ぎの意図で書かれたものではないぞ。
      ま、今は小説バージョンのようだが。いずれまた……。いつになるかなあ。
      ははあ、これか。ヒーター付き手袋。
      しかしそんなに寒いのかね。部屋にストーブくらいあるんだろ。
      というわけで(どういうわけや!)、予定より早く家を出なければならなくなりまして、打ち込んだコメ原稿をプリントアウトして家を出ました。途中の車内で対『由美美弥』の分は携帯で送稿したんですが、それ以上は無理。今帰宅して、残り分を書き送稿しています。
      飲んではおりますが、酔い潰れてはおりません。年始に行った先で、原稿片手に携帯を操作するわけにもいかず、この時間になってしまいました。
      先さまでは「賀茂鶴の大吟醸」が出ました。残念ながら純米ではありません、アル添です(飲ませてもろとって文句言うな!)。先方の当主は日本酒に詳しくないようなので、ひとしきりウンチクを垂れてきました。嫌がられただろうな。
      ま、アル添の方が口当たりがいいのは確かです。
      >仕事、したくねー
      血涙の叫びですが、しょうがないですね。
      「働かざるもの食うべからず」。
      どうしても嫌なら、生活保護か結婚ですね。
      どうする?

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2014/01/02 08:23
    •  初期のころは、表現の仕方にまでこだわってたものです。
       新しいレトリックを見つけることに、喜びを感じておりました。
       今は、引き出しにある材料を、取っ替え引っ替え出して使ってる感じですかね。
       わたしが執筆する部屋にあるのは、オイルヒーターです。
       これが、なかなか暖かくならんのです。
       いちおう、起きる前に点くよう、タイマーをかけておりますが……。
       執筆開始時の室温は、10度くらいです。
       わたしが貰った純米大吟醸は、『出羽なんとか』という相撲取りみたいな名前でした。
       秋田のお酒なんでしょうね。
       秋田と新潟では、お酒の味がかなり違います。
       秋田のお酒は、関西に近いんじゃないでしょうか?
       甘口です。
       なんででしょうね。

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2014/01/02 09:41
    • 修辞法。修辞学。
      修辞。美辞。巧言。
      言葉のあや。
      もちろん、レトリックにこだわるのはMiki姐さんの持ち味で、わたしもそれに引きずり込まれたわけですが、でもこれだけの長編、常に新しいレトリックを注ぎ込むというのは至難の技でしょう。その点にこだわりすぎると疲弊しますよ。
      ときおり、ドカンとかます。これがかえって新鮮なのでは。
      それにやはり、小説の命はストーリーじゃないかなあ。
      こないだの、オレンジ爆弾に始まる「倉沢邸」の話。
      少し前ですが、高原貸別荘途上の「木洩れ日の小径」。
      ずっと遡って「黒いローファー」の少女。
      これが私のベスト3です。他にもいっぱいありますがね。
      で、今回の屋上話。
      「やられたー」という感じですね。
      まさかここで女教師が登場するとは。
      オイルヒーター。
      使ったことありませんが、北国では「役立たず」のような気がします。
      素早く温まるには「ガスファンヒーター」。これに勝るものは無いでしょう。わたしなんか足元に置いていますから、つけて数分であっちっち、ですね。
      「出羽桜」という酒がありましたが山形でした
      >秋田と新潟では、お酒の味がかなり違います
      そりゃあ、羽後と越後ではお国柄が全く違うでしょうからね。
      新潟には美味しそうな酒がたくさんあるじゃないですか。いいなあ。
      こんな春歌、あります。
      ♪正月や 正月早々やりたがるやりたがる
      振り袖姿で歌留多取り 歌留多取り
      二月以後もあります。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2014/01/02 11:45
    •  小説は、ストーリーが命。
       それを言われると、後ろめたーい気分になります。
       今回、褒めてもらった場面でも……。
       ストーリーを考えてから書いたシーンはありませんから。
       ガスファンヒーターは、ダイニングキッチンで使ってるので……。
       急速暖房の威力は、知ってます。
       でも、わたしの部屋がある2階までは、ガスが来ておらんのです。
       オイルヒーターは、マンションのような密閉性の高い部屋では有効でしょう。
       木造建築、特に和室には不向きです。
       唯一の利点は、換気の必要が無いこと。
       時間はかかりますが、16~18度くらいまで上がると、その室温をずーっと維持できます。

    • ––––––
      8. ハーレクイン
    • 2014/01/02 12:30
    • 歯が命。
      ふむ、なるほど。
      わたし、年末に前の差し歯が取れちゃいまして往生しています。
      年明けからずっとマスクしてます。
      身内は「そんなんええやん」といいますが、わたしは「わしが嫌やねん」でずっとマスク。家人は笑とります。
      実は、今のわたしの仕事部屋。
      隙間風が吹くんです。
      どこからなのか未だにわかりません。寒いよう。
      またつけるか、ガスファンヒータ。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2014/01/02 19:17
    •  それを売りにした方が、予備校でも人気が出るのではないか?
       マスクの方が、よっぽど不気味だと思います。
       隙間風が入るなら、好都合じゃないですか。
       換気の必要が無いんですから。
       おたくのファンヒーター、サーモスタットが付いてないの?

    • ––––––
      10. ハーレクイン
    • 2014/01/02 20:32
    • やだ。
      サーモスタットはついてますが、取説を紛失したので使用法がようわからん。それに、好きな時に点・消火する方がいいんだよ。

    • ––––––
      11. Mikiko
    • 2014/01/03 08:40
    •  設定温度を上下させるボタンが付いてるだけでしょうに。
       歯無しと話が違いますが……。
       最近、通販のカタログを読んでたら、ハゲ隠しの新アイテムが紹介されてました。
       頭皮を黒くする薬です。
       本来は、肌に塗って、日焼け効果を出す薬だったようです。
       大部分がハゲてる人が使うと、異様に見える気もしますが。

    • ––––––
      12. ハーレクイン
    • 2014/01/03 10:32
    • そもそも温度設定の仕方がようわからんのですよ。
      26歳ころに禿げ始めて以来「ハゲを隠そう」と考えたことは一度もありません。
      自然が一番。別に、人に迷惑をかけるわけでなし。
      これを称してNatural Beauty。
      Black Beautyは『黒馬物語』。

    • ––––––
      13. Mikiko
    • 2014/01/03 12:21
    •  前面か上に、デカデカとボタンが付いてるはずです。

    • ––––––
      14. ハーレクイン
    • 2014/01/03 13:14
    • あ、いや、ボタンはたくさん付いていますが、
      意味がよくわからんのですよ。
      使ってるのは起・終動ボタンだけです。

    • ––––––
      15. Mikiko
    • 2014/01/03 19:08
    •  日本向けなら、日本語が書いてあるでしょうが。

    • ––––––
      16. ハーレクイン
    • 2014/01/03 20:17
    • 意味を理解できなければ意味ない(ん?)でしょうが。
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