2013.11.23(土)
「寄宿舎では、暗黙の了解がありましたね。
しゃべってないときは、お互いの存在を空気だと思うみたいな」
「どういうことよ?」
「早い話、同じ部屋の子が何かしてても、気づかない振りをするってことです」
「人前で堂々とヤルっての?」
「さすがにそれはないっす。
ベッドで、布団かぶってやりますから。
でも、1,2年は二段ベッドだし……。
やっぱり、雰囲気でわかります。
あ、ヤッてるって。
でも、お互いさまですからね。
からかったりしたら、自分に返って来ますもん」
「ふーん。
でも、そういう世界なら……。
レズに発展することって無いの?
自分で慰めるよりか、人にヤッてもらった方が気持ちいいんじゃない?」
「あるらしいって話は聞きました。
昔は、妙な儀式があったそうです。
寄宿舎の入舎式の後。
部屋は、各学年1人ずつの3人部屋なわけです。
で、新しい2年生と3年生は、前の1年間も一緒の部屋だった。
そこに、1年生が入ってくる。
もうみんな、可哀想なほどテンパってて。
初めて、親元を離れたわけですから」
「ミサにも、そんなときがあったわけね」
「あ、わたしは、途中編入なんで。
1年の秋に転校して来ました」
「何かやらかした?」
「ま、そんなもんです。
これは、叔母さんが同じ高校の卒業生って子から聞いた話なんすけど……。
昔は、スゴいことやってたみたいっすよ」
「もったいぶらないで、早く話して」
「入舎式の後の夜。
お風呂です。
お嬢さん学校ですから、銭湯なんか行ったことのない子ばっかりでしょ。
やっぱ、みんなの前で裸になるのは恥ずかしいわけです。
と言って、修学旅行みたいに水着で入るわけにもいかない。
だから、1年生の意思に任せてると、自分で入れない子とかいるわけですよ。
なので、同じ部屋になった、2,3年生がエスコートするわけ。
恥ずかしがる1年生を、なだめたりすかしたりして……。
脱衣所では、服まで脱がしてあげる。
で、洗い場に連れ出すと、2人がかりで洗ってあげるわけです」
「いい儀式じゃないの」
「そうっすね。
でも、ほんとの儀式はそれから。
儀式っていうか、通過儀礼ですかね」
「どういうこと?」
しゃべってないときは、お互いの存在を空気だと思うみたいな」
「どういうことよ?」
「早い話、同じ部屋の子が何かしてても、気づかない振りをするってことです」
「人前で堂々とヤルっての?」
「さすがにそれはないっす。
ベッドで、布団かぶってやりますから。
でも、1,2年は二段ベッドだし……。
やっぱり、雰囲気でわかります。
あ、ヤッてるって。
でも、お互いさまですからね。
からかったりしたら、自分に返って来ますもん」
「ふーん。
でも、そういう世界なら……。
レズに発展することって無いの?
自分で慰めるよりか、人にヤッてもらった方が気持ちいいんじゃない?」
「あるらしいって話は聞きました。
昔は、妙な儀式があったそうです。
寄宿舎の入舎式の後。
部屋は、各学年1人ずつの3人部屋なわけです。
で、新しい2年生と3年生は、前の1年間も一緒の部屋だった。
そこに、1年生が入ってくる。
もうみんな、可哀想なほどテンパってて。
初めて、親元を離れたわけですから」
「ミサにも、そんなときがあったわけね」
「あ、わたしは、途中編入なんで。
1年の秋に転校して来ました」
「何かやらかした?」
「ま、そんなもんです。
これは、叔母さんが同じ高校の卒業生って子から聞いた話なんすけど……。
昔は、スゴいことやってたみたいっすよ」
「もったいぶらないで、早く話して」
「入舎式の後の夜。
お風呂です。
お嬢さん学校ですから、銭湯なんか行ったことのない子ばっかりでしょ。
やっぱ、みんなの前で裸になるのは恥ずかしいわけです。
と言って、修学旅行みたいに水着で入るわけにもいかない。
だから、1年生の意思に任せてると、自分で入れない子とかいるわけですよ。
なので、同じ部屋になった、2,3年生がエスコートするわけ。
恥ずかしがる1年生を、なだめたりすかしたりして……。
脱衣所では、服まで脱がしてあげる。
で、洗い場に連れ出すと、2人がかりで洗ってあげるわけです」
「いい儀式じゃないの」
「そうっすね。
でも、ほんとの儀式はそれから。
儀式っていうか、通過儀礼ですかね」
「どういうこと?」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2013/11/23 08:06
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律「そんなアパート、借り手が無いわよ」
み「アパートっていうか、戸建ての長屋みたいなのなら、あるって」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20131120194528a7a.jpg
↑どこだと思います? なんと! 東京都港区元麻布です。
み「うちの近所にも、わたしが生まれる前からの長屋があるもの。
トイレの外に、カラカラ回る煙突みたいなのが付いてる」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20131120194444da3.jpg
↑ベンチレーターと云うようです。
み「ま、長屋だから、風呂もあるだろうけどさ。
でも、ガス使って、自分とこで棺桶みたいな風呂沸かすより……。
320円の温泉に行ったほうが、ぜったいにいいよ」
律「棺桶みたいなお風呂って何よ?
そんな長細いお風呂なの?」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20131120194449284.jpg
↑酵素風呂だそうです。左端の女の子が、妙に可愛い。詳しくはこちら→http://blogs.yahoo.co.jp/jg8mpypm8gj/53349870.html。
み「“桶”って言ったでしょ。
昔の棺桶ってのは、まさしく桶の形をしてたの」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201311201944477f7.jpg
↑江戸時代の棺桶。
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2. Mikiko- 2013/11/23 08:07
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み「天秤棒にぶら下げて、前後から担いだのよ」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20131120194530b54.jpg
↑「安政箇労痢(ころり)流行記」の口絵にある「荼毘室(やきば)混雑の図」。
律「どうやって入れるの?」
み「体育座りみたいにして入ってる」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20131120194510f95.jpg
み「いわゆる、屈葬ってやつだね」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201311201944460f9.jpg
み「栃木の那須に親戚がいるんだけど……。
一度、母親の名代で、法事に行ったことがあるんだ。
山の中でね。
お墓は、山の斜面にあるの。
で、そこは、そんな昔じゃないころまで、土葬だったんだって」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201311201945310a6.jpg
み「山の斜面で土地が少ないから、長々と寝るお棺には入れない。
みんな、桶だったそうよ。
見晴らしのいい場所でね。
那須の山々が綺麗に見える。
なんか、何世代もの人たちが……。
同じ体育座りをして、同じ風景を見てるような気がしたわ」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201311201945112b8.jpg
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3. Mikiko- 2013/11/23 08:08
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律「ふーん。
でも、亡くなるときも、体育座りなの?」
み「なわけないでしょ」
律「お布団に寝てるわけよね?」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20131120194443ad0.jpg
み「病気で死ねば、当然そうでしょうね」
律「一直線に伸びた亡骸を、桶に詰めるなんて、大変よ。
死後硬直があるんだから」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20131120194508721.jpg
↑生きてます。
み「死んだらすぐ入れるんじゃないの?」
律「そんなわけにいかないでしょ。
桶に入れた状態で、お通夜とお葬式するわけ?」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201311201945136cb.jpg
↑秩父の奇祭『ジャランポン祭り』。詳しくは、こちら。→http://portal.nifty.com/koneta05/03/18/01/
み「あ、そうか。
そんなに早く、固まるもの?」
律「ガチガチだと思う」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201311201945079f2.jpg
続きは、次回。
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4. ハーレクイン- 2013/11/23 09:10
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上級生が1年生をお風呂に入れる。
服脱がしいの、、身体洗いいの……。
美しい光景だなあ。
通過儀礼か……。
こないだ七五三があったよね。
次は成人式かな。
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5. ハーレクイン- 2013/11/23 09:13
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港区元麻布の長屋。
あるんだなあ、まだまだ。
大阪にもたくさんあるよ、長屋。それこそどこにでもある。
わたしの近くで多いのは吹田市、それと寝屋川市かな。
大阪市内にもあります。大正区とか、生野区、それにもちろん西成区。
ベンチレーターはトイレの臭気抜き。
ということは汲み取りだな、トイレ。
「酵素風呂」ねえ。
また嫌がられそうですが、どうしても言いたい。
どうも世間では「酵素」という言葉をよくわからんまま使ってるんじゃないかね。「酵素入り洗剤」とかさ。
なんか“魔法の万能薬”“水虫からがんまで効きます”てな感じを持ってるんじゃないかね。
江戸時代の棺桶。
早桶、なんて言い方もありましたな。即席でパパッと作るから早桶。
座棺というやつだな。
広重の『深川洲崎十万坪』で、海に浮いているのがこの棺桶ではないか、と言われています。
へえ、栃木の那須は最近まで土葬
土葬は禁止されたと思っていたけど、法律で決まってるわけじゃないみたいですね。法的には“好きにしろ”というところでしょうか。
地方自治体ごとに、条例で規定しているようですね。
土葬禁止ったって、近くに焼き場が無ければ土葬するしかないだろうし。逆に禁止されてなくても埋める場所が無ければ土葬にしようがないし。
やはり、土地々々の現状に合わせて“好きにしろ”なんだろうなあ。
そういえば、那須には御用邸があるよね。
先日、天皇は「火葬にしろ」宣言をしたとか。
秩父の「ジャランポン祭り」。
葬送の鉦太鼓。
一升壜ラッパ飲みの死人役。
ま、好きにしろ、というところだが楽しそうだねえ。
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6. Mikiko- 2013/11/23 13:59
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ベンチレーターの煙突が連なってます。
でも、残念ながら、長屋じゃないんです。
つながってなくて、一軒一軒、独立してます。
土地が安いから、その分、建築費に回せたんでしょうかね。
早桶。
桶なんて、そんなに早く作れるものなんでしょうか?
丸くなるように組むためには……。
↓板の側面を、角度を付けて削らにゃなりません。
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201311231337103d7.jpg
↑これは、『ぶどう踏み桶』だそうです。
早桶は、水を入れるわけじゃないから……。
ちょっとくらい隙間があっても気にしなかったんでしょうか?
あるいは、削った板をたくさん作っておいて……。
注文があったら、組むだけにしてあったのかも知れませんね。
そうでなきゃ、桶より箱のほうが、ずっと簡単なはずです。
↓『深川洲崎十万坪』の桶。
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20131123135446d81.jpg
後ろの松と比べると、異様にデカいように思えるんですけど。
本日は、久々の晴れ間をついて、タイヤ交換を行いました。
これで、いつ雪が降っても大丈夫。
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7. ハーレクイン- 2013/11/23 15:23
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>土地が安いから、その分、建築費に回せた
ふうむ。
ほんとに違うんだなあ、土地事情、住宅事情。
大阪だと、庭付き一戸建て=大金持ち、だもんなあ。
早く作れるから早桶と称するらしいよ。
ま、死んだ時刻にもよるけど、一刻、二刻で作ったんだろうね。
当然、造りは雑です。
どうせすぐに埋めてしまうわけだから、少々歪んでようが隙間があろうが、かまわなかったんでしょうね。
早桶。もちろん貧乏人用です。
「異様にデカい洲崎の棺桶」
もちろん、遠近法でしょう。
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8. Mikiko- 2013/11/23 19:18
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違ってました。
一時の4分の1が、一刻ですね。
つまり、30分。
雑といっても、ある程度の精度がなければ、あの形で自立しないでしょう。
やっぱり、板だけは削ってあったんじゃないの?
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9. ハーレクイン- 2013/11/23 21:14
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広辞苑によりますと、
①一昼夜の100分の1。この場合、単純計算しますと14.4分(14分24秒)になります。これは古代中国での定義のようです。
②一時(いっとき)に同じ。不定時法の場合、春分・秋分の日の一刻は2時間。わたしの前コメではこの意味で用いました。
③一時の4分の1、つまり30分。小半時と同じ長さ。Miさんはこの意味で書かはったわけですね。
早桶。
そりゃあ、板を削ってあればより早く作れますわな。
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10. Mikiko- 2013/11/24 08:33
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二刻は、4時間ってことになります。
江戸の職人は、半日くらいしか働かなかったそうですから……。
1日、1個しか出来ないことになりますぞ。
どこが、早桶なんじゃ。
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11. ハーレクイン- 2013/11/24 09:00
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そんなにしょっちゅう死人が出たわけじゃなかろうがよ。
それに、緊急の場合は夜なべとかやらされたんじゃないの。
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12. Mikiko- 2013/11/24 12:37
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死人が大量に出ることも珍しくなかったんじゃないですか?
天然痘とか、コロリとか。
夜なべって……。
棺桶は、外で作るんでしょ?
明かりはどうしたんだ?
火なんか焚いたら、ぜったい咎められるよね。
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13. ハーレクイン- 2013/11/24 14:42
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ま、確かに、大量の人死にが出ることもあったでしょうが、棺桶屋は何も一軒というわけではないだろうし。
それにそういう時はそれこそ、無茶苦茶雑に造ったんじゃないかなあ。それこそ、隙間から死人の手や足がはみ出たりして。たまには首がころげ出たりして。
>棺桶は、外で作る
あ、そうなん?
家ん中の作業場や土間で作ると思ってた。
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14. Mikiko- 2013/11/24 18:51
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桶は、それほど雑には作れないって。
“桶”という形態を保つためには、ある程度の精度が必要でしょ。
隙間から手足が出る状態で、“桶”として自立することは不可能です。
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15. ハーレクイン- 2013/11/24 22:47
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じ‐りつ【自立】
他の援助や支配を受けず、自分の力で判断したり身を立てたりすること。ひとりだち。 (広辞苑第六版)
ふむ。
桶としてのアイデンティティーを確立する、ということだな。