Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 1354
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 窓を開き切り、肺の奥まで外気を吸いこむ。
 冷やされた室内の空気が、由美の脇をすり抜け、ゴーストのように逃げていく。
 下の道路を行き交う車の音が、間遠に聞こえた。
 夜の蝉が鳴いていた。
 由美は、足元のサンダルに爪先を通した。
 左手は窓枠に掛け、右手で男根を握っている。
 目の前のガラスは消え、自らの姿は見えない。
 自分は、鏡を抜け出ようとする怪物なのだ。
 男根を生やした少女が、夏の夜に降臨する。
 コンクリートを擦るサンダルの音が、ひと事のように聞こえた。

 由美は、ベランダの腰壁まで進んだ。
 壁の上に渡るバーに手を掛け、下を覗く。
 まだ眠らない街には、様々な色の明かりが散りばめられていた。
 このベランダを見下ろす建物は、周囲に無かった。
 もちろん、ベランダの両サイドは、仕切り板で区切られている。
 すなわち、全裸の自分を見るものは、誰ひとりいない。
 しかし、男根を握る右手は、動き出さなかった。
 ベランダに出るまでは……。
 外気に包まれながら、思い切り擦るつもりだったのだが。

「アンバランス……」

 由美は、闇に向かって呟いた。
 そう。
 内奥から突きあげる興奮に対し……。
 誰からも見られないベランダでは、刺激が弱いのだ。

 自らが一線を越えようとしていることは、自覚していた。
 もちろんそれが、危険な衝動であることも。
 しかし、抑えられそうになかった。
 いや、抑えるつもりなど、はなから自分にはないのだ。

 由美は踵を返し、室内に戻った。
 サッシ窓を閉める。
 目の前のガラスに、再び怪物が現れた。
 飴細工めいた起伏の乏しい身体。
 胸の微かな隆起と骨盤の曲線から、ようやく少女と判別できるフォルムだ。
 しかし……。
 細工師は、大きな過ちを犯していた。
 その少女の股間から、長大な男根を起ちあげているのだ。
 そう。
 この少女は、人ではない。
 この世に存在するはずのない、人外の化け物だ。
 もちろん、このままの姿を人に見せるわけにはいかない。
 しかし……。
 男根を生やしたまま、人前に出てみたかった。
由美と美弥子 1353目次由美と美弥子 1355





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2013/10/28 07:35
    • み「ま、ある程度有名とは云え……。
       読み間違えられる可能性はあるか。
       “陸奥(むつ)”も、そうかな」
      食「実は『むつ市』は、日本で最初のひらがなの市なんです」
      http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20131026191131cfa.jpg
      み「ほー。
       最初って、いつごろ?
       平安時代とか?」
      食「そんなわけないでしょ。
       昭和30年代だったと思います」
      み「“思います”ではいかんではないか。
       検索してみよ」
      食「ほんとに、何で最初からタブレットを出してなかったんだろ」
      み「それは、言わいでもよい」
      食「あ、ありました。
       昭和35年8月1日です」
      み「ほー。
       けっこう昔だな。
       50年前か。
       でも、何事も、日本で最初ってのには意義がある。
       どういう経緯で、ひらがなの市名になったわけ?」
      食「前年の昭和34年9月1日に、下北郡の『田名部町(たなぶまち)』と『大湊町(おおみなとまち)』が合併してます。
       で、最初に付いた市名が、『大湊田名部市(おおみなとたなぶし)』」
      み「長すぎだろ!」
      食「当時、日本一長い市名だったそうです」
      http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2013102619113015d.gif
      ↑現在は、『いちき串木野市』のほか、『かすみがうら市』および『つくばみらい市』の6文字。
      み「日本初とか、日本一長いとか……。
       まさか、下北半島でそんなことになってるとは思わなんだ」
      http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2013102619113521b.jpg
      ↑下北半島といえば、サルしか思いつきませんでした。
      食「市名で『大湊』を先にする代わりに、役場は『田名部』に置くという取り決めだったそうです」
      み「ありがちじゃのぅ」
      食「ところが、新市民からブーイングが起きた。
       市名が長すぎて、住所を書くのが面倒くさいって」
      み「わはは。
       漢字5文字は、キツいわな。
       冬は、特にそうだろうね。
       手がかじかんでる時に……。
       こんなに漢字が並んでたら、腹立つわ」
      食「で、なんというか、極端に走ったわけですね。
       というわけで、『むつ市』の誕生」
      http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20131026191133f15.jpg
      み「東北人によくあることじゃ。
       てことは、“陸奥”をひらがなにしたのは……。
       読みが難しいからではなく、書くとき簡単だから?」
      食「それもあるかも知れませんね。
       経緯から言って。
       でも、“陸奥(むつ)”自体、漢字や読みにも転遷があったみたいですね」
      み「最初は、どんな字を書いてたわけ?」
      食「後のほうの“奥”はそのままなんですけどね。
       “陸”は、道路の“道”でした」
      み「読みは?」
      食「そのまんま、“道奥(みちのおく)”です」
      み「それが詰まって“みちのく”になったわけね」
      食「そうらしいです」
      み「じゃ、どうして“道”が“陸”に変わったんだ?」
      食「それが、はっきりしないようです」
      み「はっきりせい!」
      食「無理言わないでくださいよ。
       ただ、『常陸国』ってありますでしょ。
       ここに、“陸”が使われてます」
      み「わかった。
       常陸の奥ってことか」
      http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2013102619113688e.jpg
      食「あるいは、“陸”自体、“道”と同じ使われ方をしてたのかも知れません」
       続きは、次回。

    • ––––––
      2. ハーレクイン
    • 2013/10/28 08:51
    • あ、そうか。クーラーをつけているのか、由美ちゃん。
      もう夏だもんなあ。
      >鏡を抜け出ようとする怪物
      合わせ鏡の遥か向こうから、何者かがやってくる、という話があったなあ。
      ブラッドベリだったか、星新一だったか……。
      由美ちゃんを突き動かす衝動「見られたい」。
      さあ、どうするかな。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2013/10/28 08:54
    • 「つくばみらい」市と「かすみがうら」市は茨城県だよね。
      大湊田名部市も、ひらがな表記にすれば日本一を奪還できるのに。
      あ、もうないのか。今は「むつ」市。
      下北半島といえばサル、ニホンザル。そりゃあ世界的に有名だからね、北限のサル。
      あと、下北といえばマグロがあるじゃん。大間のマグロ。
      イタコ(伊太郎ではない)の恐山も有名だぞ。
      >『大湊』を先にする代わりに、役場は『田名部』に置くという取り決め
      福岡と博多みたいなものかな。
      常陸の国。茨城県だな。
      しかし、陸奥が道奥はさておき、陸前と陸中があるじゃん。
      これも道前、道中だったのかね。道中じゃ“どうちゅう”だよ。
      ♪イタコの伊太郎ちょっと見なれば 薄情そうな渡り鳥……

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2013/10/28 19:30
    •  戊辰戦争の戦後処理で陸奥国(むつ)が分割され……。
       陸奥国(りくおう)、陸中国(りくちゅう)、陸前国(りくぜん)、岩代国、磐城国に5分割されたそうです。
       つまり、陸前、陸中は、明治になってから出来た地名ですね。
       ちなみに、このときの陸奥、陸中、陸前の3国を総称して「三陸」と云うようになったのだとか。

    • ––––––
      5. ハーレクイン
    • 2013/10/28 22:01
    • 五分割された後です。
      ふーん、と思ってよく見たら、地図の脇にそのあたりの事情がちゃんと書いてありました。
      以前持っていた地図帳では確か、東北地方は陸奥と出羽の二国だけ。つまり江戸時代ので載っていました。
      しかし、戊辰戦争後に五分割したといっても、そのすぐ後に廃藩置県をやったんだからあまり意味ないよね。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2013/10/29 07:50
    •  陸前、陸中ときて、陸後でないのは……。
       陸奥から、陸前、陸中が分割されたからってことでしょうか?
       そう言えば……。
       丹後の国はあるけど、丹前の国はありませんよね。
       ↓着物の丹前の由来は、面白いです。
      http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%B9%E5%89%8D

    • ––––––
      7. ハーレクイン
    • 2013/10/29 09:39
    • 丹前の由来は、江戸期の吉原遊女、勝山。
      その前身は、堀丹後の守の下屋敷の前にあった風呂屋の湯女。
      その風呂屋の名称は、「丹後の守」の前なので“丹前風呂”。
      おもろい、座布団一枚、いや二枚!
      いやあ、粋だねえ、江戸っ子ってえのは。
      それにしても、越前と越後、羽前と羽後、備前と備後、筑前と筑後、肥前と肥後、豊前と豊後。大概揃うものだけどねえ。なんで丹後に対する丹前の国がないんだろう。
      丹波の国は、丹後の隣にあるんだけどね。

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2013/10/29 20:33
    •  なんと、越後村上藩主でした。
       下屋敷は、最初、上野にあったそうです。
       でも、屋敷地に寛永寺が建つことになって、土地が収用されたようです。
       その後、神田に移ったんでしょうか?
       しかし……。
       下屋敷とは言え、その真ん前に銭湯なんかあるものなんでしょうか?
       武家地と町人地は、分けられてたんじゃないかな?
       江戸の初期は、そうでもなかったのか?
       もし、ほんとに真ん前に銭湯があったとしたら……。
       火事が怖いですよね。
       丹前の国が無いわけ。
       丹波の国から丹後の国が分離したようです。
       陸奥と、陸前、陸中の関係と似てますね。

    • ––––––
      9. ハーレクイン
    • 2013/10/29 22:12
    • 丹後の守。
      例のあれですね。自己申告で適当な「守」を名乗っていいという取り決め。
      それにしても越後とはねえ。
      寛永寺の創建は寛永2年(1625年)、家光の時ですね。江戸の初期も初期、関ヶ原のわずか25年後です。
      武家屋敷の前に銭湯。
      ふむ、どういうことだったんでしょう。
      やはり下屋敷だからあまり気にしなかったんじゃないですか。殿様が下屋敷に来るなんて年に1回あるかないかくらいだったらしいですから。
      それに、武家地と町人地は結構入り混じっていたみたいですよ。
      「丹波から丹後が分離」
      ついでに丹前も作ればよかったのにね。
      それとも、その頃には着物の「丹前」という言葉が行き渡っていたので、作りにくかったのかな。

    • ––––––
      10. Mikiko
    • 2013/10/30 07:40
    •  越後出身の人が多いそうです。
       もちろん、村上藩邸の前に銭湯があったからではありません。
       銭湯の仕事は、思いのほか重労働で……。
       続けるには、相当な我慢が必要だったそうです。
       越後人に、そんな我慢が出来たのは……。
       雪の無い江戸の冬から離れたくなかったからじゃないでしょうか。
       雪深い越後に帰ることを思えば、どんな我慢も出来たでしょうね。

    • ––––––
      11. ハーレクイン
    • 2013/10/30 09:24
    • >雪深い越後に帰ることを思えば、どんな我慢も出来た
      ふうむ。
      それにしても、村上藩邸の前の銭湯は、やはり越後人がやってたんじゃなかろうか。故郷を懐かしんで。
      「故郷は遠きにありて思ふもの
       そして悲しくうたふもの
       …………
       ひとり都のゆふぐれに
       ふるさとおもひ涙ぐむ…………」
      ついでに、
      「美しき川は流れたり
       そのほとりに我はすみぬ……」
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