2012.12.19(水)
その人は、起ちあがりながら、理事長の身体を引きあげた。
理事長は自ら応えて身を起こすと、膝を突いた姿勢で背中を見せた。
張り出したお尻から、腰への括れが見事だった。
後頭部で束ねられた両腕には、竹が通っている。
まるで、太い矢に射抜かれたビーナスだった。
その人は、理事長を見下ろすように立ってる。
高いピンヒールから伸びる脚は、網タイツのガーターストッキングに包まれてた。
ストッキングが、ガーターだってわかると云うことは……。
つまり、スカートは穿いてなかったの。
股間は、かろうじて布地に覆われてたけど。
その黒いパンティには、真紅の花があしらわれてた。
「これが、ほしいの?」
その人は……。
やっぱ、この呼び方って言いづらいな。
ここからは、“女王さま”にするね。
女王さまは、柱のディルドゥを指さした。
さっき、理事長と川上先生が、舐めてたやつね。
「ください」
「さっきまで、つまみ食いしてたくせに」
「お姉さまに突いてほしい」
「そうかしら。
ひとりで遊ぶの、大好きなくせに。
わたしが、お預けを言いつけて置いても……。
言うこと聞かないじゃない。
ベッドに仰向けになったまま、腰振り出してさ。
ガードパイプに燭台で据えたディルドゥを上目で睨めながら……。
お尻をシーツに擦り始める」
「だって、お姉さまが、あんまり焦らすんですもの」
「甘え声出すんじゃないの。
焦らさなきゃ、お預けの意味がないでしょ。
ぜんぜん聞きゃしないんだから。
勝手に起きあがって、ディルドゥ舐め始める。
しかも、尻の穴をねぶりながら」
「だって……」
「また、だって?」
「前を弄ること、禁じられてるんですもの」
「“前”なんて曖昧な言い方、止めてちょうだい。
ちゃんと言いなさい。
どこをどうすることを禁じてあるの?」
理事長は自ら応えて身を起こすと、膝を突いた姿勢で背中を見せた。
張り出したお尻から、腰への括れが見事だった。
後頭部で束ねられた両腕には、竹が通っている。
まるで、太い矢に射抜かれたビーナスだった。
その人は、理事長を見下ろすように立ってる。
高いピンヒールから伸びる脚は、網タイツのガーターストッキングに包まれてた。
ストッキングが、ガーターだってわかると云うことは……。
つまり、スカートは穿いてなかったの。
股間は、かろうじて布地に覆われてたけど。
その黒いパンティには、真紅の花があしらわれてた。
「これが、ほしいの?」
その人は……。
やっぱ、この呼び方って言いづらいな。
ここからは、“女王さま”にするね。
女王さまは、柱のディルドゥを指さした。
さっき、理事長と川上先生が、舐めてたやつね。
「ください」
「さっきまで、つまみ食いしてたくせに」
「お姉さまに突いてほしい」
「そうかしら。
ひとりで遊ぶの、大好きなくせに。
わたしが、お預けを言いつけて置いても……。
言うこと聞かないじゃない。
ベッドに仰向けになったまま、腰振り出してさ。
ガードパイプに燭台で据えたディルドゥを上目で睨めながら……。
お尻をシーツに擦り始める」
「だって、お姉さまが、あんまり焦らすんですもの」
「甘え声出すんじゃないの。
焦らさなきゃ、お預けの意味がないでしょ。
ぜんぜん聞きゃしないんだから。
勝手に起きあがって、ディルドゥ舐め始める。
しかも、尻の穴をねぶりながら」
「だって……」
「また、だって?」
「前を弄ること、禁じられてるんですもの」
「“前”なんて曖昧な言い方、止めてちょうだい。
ちゃんと言いなさい。
どこをどうすることを禁じてあるの?」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2012/12/19 07:19
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み「和風のああいうシュールな話って、記憶に残るよね。
ほら、半村良にあったじゃん」
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み「タンスに載る話」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20121217192601c33.jpg
食「ありましたね。
『能登怪異譚』のひとつです(『箪笥』)」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20121217192601075.jpg
食「あれは、傑作です」
み「自分が夢で見たみたいに、身に残るよね。
記憶の沼に沈んでたのが……」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20121217192519539.jpg
み「ときおり浮かんでくる感じ」
律「妙に文学的じゃない」
み「ま、わたしの原点は、そういった幻想小説だからね」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201212171926024cd.jpg
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2. Mikiko- 2012/12/19 07:20
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み「ところで、半村良というペンネームの由来、知ってる?」
「知らないわよ」
み「イーデス・ハンソンって外人がいるでしょ」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20121217192522a71.jpg
律「最近、あんまり見ないけどね」
み「その人のファンだったんだって」
律「それがどう繋がるのよ?」
み「名前をもらったんだよ。
“半村”を音読みすれば、“ハンソン”でしょうが」
律「“良”は、どうなるの?
どう読んだって、イーデスにならないでしょ」
み「なります。
“良いです”で、“イーデス”」
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律「あきれた。
ダジャレじゃないの」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2012121719252148a.jpg
律「今、思いついたんでしょ?」
み「違わい。
友だちから聞いた」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20121217192602358.jpg
↑わたしにも、このようなころがあった。
律「いんちき臭い話」
み「裏は取っておらんが」
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3. Mikiko- 2012/12/19 07:21
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食「ピピー」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20121217192520927.jpg
み「なんだよ!
いきなり、笛なんか吹いて。
何でそんなの持ってるんだ?」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120204202227552.jpg
食「ホイッスルは、常に持ってます。
遭難したときとかにも、救助を呼べるでしょ」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201212171925208f0.jpg
み「そうなんですか」
食「言うと思った」
み「何で、いきなり吹くかと聞いておる」
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201212171925215d7.jpg
↑犬笛
律「話題が、五能線からズレそうになったら、吹くことにします。
脱線予防です」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201203232008142a4.jpg
続きは、次回。
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4. ハーレクイン- 2012/12/19 09:08
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しょうがねえな、素直じゃない奴隷ってのは。
言いつけを守らず言い訳ばっかりだよ。
これじゃ女王さまじゃなくてもイラッとくるよな。
あ、イラッとさせてさらにいぢめてもらうための反抗だったりして。
しょうがねえな、欲張りな変態ってのは。
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5. ハーレクイン- 2012/12/19 09:10
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能登怪異譚『箪笥』。
知らんなあ。半村良も長いことよんでいない。
やはり『石の血脈』だろう、最高傑作は。
妙に文学的な「み」さん。
「イーデス・ハンソン→半村良」説は単に偶然の一致、というのが“噂の真相”のようです。ただ、小松左京が面白がって広めた有名な話ではありまして、半村良の文庫本(書名は失念)のあとがきにも、誰かが書いてました。
イーデス・ハンソンは現在、和歌山県田辺市の山里に移住し、執筆活動などを主に行っているようです。
半村良は、残念ながら2002年に病没、享年68歳。
ダジャレといえばこの人、ひげじい。
Miさんよりひどいぞ、と。
えーと、後ろにいるのはキングコブラのようだが「レッドスネーク、カモーン」かあ。
犬笛は、犬が吹く笛ではない。人が吹いて犬を訓練するための笛だな。
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6. Mikiko- 2012/12/19 19:39
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『戦国自衛隊』とか、長編が有名ですが……。
その真骨頂は、短編にあると思います。
時代物とSFが合体した小説には、抜群の面白さがあります。
レッドスネーク、カモン。
↓その顛末。
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201212190925441df.jpg
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7. ハーレクイン- 2012/12/19 20:59
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半村良の短編って、あまり読んでいないかも。
よく覚えていないんだよ。
あらまあ。
さすがレッドスネーク、じゃなくてキングコブラ。