2012.3.25(日)
「カバンは、隣のソファーにあげていいわよ」
美弥子が指示に従うと、女教授は満面の笑みを投げかけてきた。
いったい、何の用事だろう。
改めて、疑念が湧いた。
美弥子は、背もたれから背中を浮かせ、聞く姿勢を取っていた。
しかし女教授は、なかなか話を切りだそうとしない。
不躾に思えるほどの視線が、美弥子の全身を往復した。
「ほんと……。
最近の学生は、素晴らしい体型になったものね。
ま、その中でも、あなたは別格だけど」
そう言いながら女教授は、ソファーに身を預けるように背を反らし、脚を組んだ。
短くて太い脚が、テーブルを挟んで交差していた。
潰れたふくらはぎが、驚くほど幅広く見えた。
「わたしが学生のころは……。
こんな体型でも、それほど引け目は感じなかったものよ。
でも今は……。
さすがに、学生に囲まれると辛いわね。
ま、張り合う方がおかしいんだろうけど。
わたし……。
こう見えて、独身なのよ。
一度も結婚したこと無いの。
はは。
あなたも、驚いたみたいね。
この体型だったら、3人くらい子供がいても不思議じゃないものね」
話を聞きながら、美弥子は困惑を深めていった。
何のためにここに呼ばれたのか、まったく想像が付かなかった。
「あ、お茶も出さないで、ごめんね」
遠慮しようとした美弥子の手振りを押しとどめ、教授はソファーを起った。
「お茶ったって、ペットボトルよ」
教授は、壁際に置かれた冷蔵庫から、緑茶のペットボトルを2本、持ち帰ってきた。
美弥子が指示に従うと、女教授は満面の笑みを投げかけてきた。
いったい、何の用事だろう。
改めて、疑念が湧いた。
美弥子は、背もたれから背中を浮かせ、聞く姿勢を取っていた。
しかし女教授は、なかなか話を切りだそうとしない。
不躾に思えるほどの視線が、美弥子の全身を往復した。
「ほんと……。
最近の学生は、素晴らしい体型になったものね。
ま、その中でも、あなたは別格だけど」
そう言いながら女教授は、ソファーに身を預けるように背を反らし、脚を組んだ。
短くて太い脚が、テーブルを挟んで交差していた。
潰れたふくらはぎが、驚くほど幅広く見えた。
「わたしが学生のころは……。
こんな体型でも、それほど引け目は感じなかったものよ。
でも今は……。
さすがに、学生に囲まれると辛いわね。
ま、張り合う方がおかしいんだろうけど。
わたし……。
こう見えて、独身なのよ。
一度も結婚したこと無いの。
はは。
あなたも、驚いたみたいね。
この体型だったら、3人くらい子供がいても不思議じゃないものね」
話を聞きながら、美弥子は困惑を深めていった。
何のためにここに呼ばれたのか、まったく想像が付かなかった。
「あ、お茶も出さないで、ごめんね」
遠慮しようとした美弥子の手振りを押しとどめ、教授はソファーを起った。
「お茶ったって、ペットボトルよ」
教授は、壁際に置かれた冷蔵庫から、緑茶のペットボトルを2本、持ち帰ってきた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2012/03/25 07:34
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み「氷川きよしは、あれよ。
ほら。
なんとか音次郎」
律「オペッケペーの?」
み「そう!
川上音二郎」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2012032320081474b.jpg
み「違う!
すっとぼけた顔で、かましおって……。
でも先生、何でそんなことだけ知ってんのよ?」
律「それは……。
謎ね。
たぶん、筆が滑ったんじゃないの?
ところで、誰の歌よ?」
食「橋幸夫じゃないですか?」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2012032320081540c.jpg
み「あ、あり得る。
潮来の伊太郎の流れだね」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2012032320083144d.jpg
み「でも、ほんともったいないよ。
軽井沢を出て、『沓掛』、『信濃追分』」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120323200815b3d.jpg
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2. Mikiko- 2012/03/25 07:35
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み「すっげー、気分出るじゃん。
時代劇に入ってくみたいなさ」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201203201628001e9.jpg
食「それは、ありますね」
み「だろー。
わたし、東京で地下鉄の日比谷線に初めて乗ったとき……。
感動したもの」
律「何によ?」
み「駅名よ。
『小伝馬町』、『人形町』、『茅場町』、『八丁堀』って続くの」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120323200831a46.jpg
み「地上に出たら、銭形平次がいそうだよね」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120323200814faa.jpg
律「地下鉄に乗ってたら面白いんじゃない?」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120323200831cee.jpg
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3. Mikiko- 2012/03/25 07:35
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み「隣に座ってたりしてね。
で……。
スリを見つけたけど、銭を投げられない」
http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011082820104039f.jpg
律「何で?」
み「切符買うのに、小銭使っちゃったから」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120323200815c48.jpg
み「って……。
また脱線だな」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201203232008142a4.jpg
律「電車に乗ってて、その比喩は禁句でしょ」
み「これは電車じゃありません。
ディーゼル車です」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2012021019450020c.jpg
み「ま、いいか。
でもさ。
よく国鉄が、『信濃追分』なんて、洒落た名前を付けたもんだね。
いつごろ?」
食「大正12年です。
でも、『信濃追分』って名前になったのは……。
この奥羽本線の『追分』駅のおかげなんですよ」
続きは、次回。
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4. ハーレクイン- 2012/03/25 10:39
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>身長150センチ
>括れの乏しい胴体
>張り出した尻
>太くてたくましい足
>年齢は40代。
ま、仮にも教授だからなあ、40を越えたばかりということはあるまい。四捨五入すると50というところでは。
律子先生はアラフォーだが、なんていうんだアラファイブかあ。
しかも、独身。結婚経験なし。
どうしても性格が女教師とダブってしまうのだが、体格は全く異なるが、まだわからんが。
そういえば女教師はいくつだったっけ、年齢。
あ、もう享年だな。いいなあ、もう歳とらんもんな。
問題は女教師ではない、女教授だ。
以前どこかでMikikoさんが予告した「本格的熟女キャラ」ってこの人のことか?
で、
>なんでも相談できそうな気さくな雰囲気
だったよな。
となれば“常識人”。美弥ちゃん、さほど心配することないぞ。
しかしなあ、章題が章題だからなあ。このままお茶飲んで世間話して、さよなら、これは絶対ない。なんせ「登場する全ての女性が変態」の世界だからなあ。
ふうむ。
どうも美弥ちゃんは権威的なものに弱そうな感じがするから、「教授」を盾に責められると心配だなあ。
それにしても女教授、よみかたはやはり「じょきょうじゅ」なんだろうね“おんなきょうじゅ”じゃ国語の先生に叱られそうだし。
「じょきょうじゅ」と入力したら、最初は“助教授”と出たよ。
2007年の学校教育法の改定で「助教授」は「准教授」に変わったから、もう大学に“じょきょうじゅ”さまはいないんだよね。
おっさん、ぐだぐだと何を言っておる。
あ、いや、だからね「女教授」を「じょきょうじゅ」と読むと何かとややこしかろうと。つまらん危惧をね。
女教授の正体については、徐々に明かされるであろう(あたり前田のクラッカー)。
明日を待て!
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5. ハーレクイン- 2012/03/25 11:26
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>み「氷川きよしは、あれよ……なんとか音次郎」
もちろん「新派の父」川上音次郎ではない。
これ↓だ!
『大井追っかけ音次郎』2001年リリース
作詞:松井由利夫
作曲:水森英夫
歌唱:氷川きよし
♪わたる雁(かりがね)東の空に
俺の草鞋は西を向く
意地は三島の東海道も
変わる浮き世の袖しぐれ
やっぱりねそうだろね
しんどいね未練だね
大井追っかけ音次郎 音次郎
うーむ。
これでは、中山道ネタが東海道だよ。
で、沓掛時次郎だ(以下、時次郎の歌詞から、葛の葉の歌までが、昨日削除したコメ)。
>食「橋幸夫じゃないですか?」
ぴんぽ~ん、「食」くん、大当たり。
どんどん物知りになっていくなあ。
結構結構。
『沓掛時次郎』1961年(古っ)リリース
作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正
歌唱:橋幸夫
♪すねてなったか性分なのか
旅から旅へと 渡り鳥
浅間三筋の煙の下にゃ
生まれ故郷も あるっていうのに
男 沓掛時次郎
そうですねえ。軽井沢という土地は浅間山の麓なんですねえ(何をいまさら)。
沓掛時次郎は、もちろん信州沓掛の生まれですが、あんかけの時次郎は和泉の国・泉州は信太の生まれです。
●恋しくば尋ね来て見よ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉
>み「地下鉄の日比谷線に初めて乗ったとき……感動した」
だろー。
だから、安易な自治体合併で古い町名が失われていくのは、耐えられないのだよ、わっちは。
しょうがないことなんだろうけどね。
プラレールで遊ぶ少年二人。ええなあ、こんなにたくさんレール買ってもらえて。
もう、「忘我の境地」だろうな。
目指せ! 鉄道総研。
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6. Mikiko- 2012/03/25 12:58
-
おっしゃるとおり、“じょきょうじゅ”です。
そうか。
助教授が准教授になったのは、法律が変わったのか。
流行りかと思ってた。
昔、どこかの先生が、なかなか教授になれず……。
助教授を6年もやったから“助六”だと、言ってたそうです。
なるほど。
氷川きよしではなく、橋幸夫がフライングであったか。
ま、これは、非電化案件みたいな引っ張りネタじゃないから……。
罪は軽いです。
プラレールの少年たち。
彼らが、鉄道マニアに成長するかどうかは……。
この遊びの顛末にかかってます。
もし、その資質が無い場合は……。
この後、怪獣ごっこに移行し、レールを踏みつぶしたはずですから。
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7. ハーレクイン- 2012/03/25 18:06
-
今はどうか知りませんが、私たちの時代では一つの教室(研究室)を一人の教授が主催し、そこに1人の助教授、1~2名の講師、更に1~2名の助手が所属する、という構成でした。講師・助手の人数は流動的で、ゼロ、という教室もありました。
ですから、教室(研究室)の数、イコール教授の人数ということで、教室の数というのは大学の規模・予算等により決まり、おいそれと増やすわけにはいきません。ですから、教授が定年で退官するか、病気・事故等でお亡くなりになるか……でもないとなかなか助教授が教授に昇格する機会はありませんでした。
助教授の名称が准教授に変わった経緯ですが、単に言葉だけの問題ではありません。
教授の仕事には大きく二つあります。一つは「研究」、もう一つが「学生の教育」です。
で、助教授の仕事はまさに“助”教授。つまり「教授の仕事の補助者」というのが、かつての助教授の法律(学校教育法)上の定義でした。
ですから、自分の研究は二の次三の次。教授から要請があれば、研究の手伝い、講義の補助、なんでもやらなあかん、というのが助教授の定義でした。
もちろんこれは、“法律上”は、という事であって、無茶な横車を押す教授はめったにいなかった(医学部ではわかりませんが)でしょうし、助教授も自分の研究はバリバリやってました。
ただ、法律上はこういう事でしたので、これは何ぼなんでも、あまりに時代遅れの酒場。
「助教授は教授の手下ではない、自分の研究をどんどんやりなさい。もちろん講義もしっかりやりなさい。予算も教授並みにつけます。発言権も与えます」、という精神の下、准教授、つまり「教授に准ずる教授、その重みは教授と同等」という位置づけになったんですね。
だから無理して教授を目指すこともない。余計なことに煩わされず、しっかり仕事をしなさいよ、と珍しく前向きの法律改定で、准教授が誕生しました。
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––––––
8. Mikiko- 2012/03/25 20:26
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そんなら、改めて准教授なんか作らずに……。
単に助教授を廃止して、教授の数を2倍にすれば良かったんでないの?
結局、講座制はそのまんまなのか?
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9. ハーレクイン- 2012/03/25 21:10
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それはできません。
“講座性がそのまんま”かどうかはともかく、教授の数、というのはやはり学校教育法で定められているからです。
どういう意図なのかはわかりませんがね。
改定後の学校教育法第92条では、教授、准教授を次のように定義しています。
●教授は、専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の特に優れた知識、能力及び実績を有する者であつて、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する。
●准教授は、専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の優れた知識、能力及び実績を有する者(以下、教授と同文)。
違いは、教授の定義には「特に」があり、准教授にはない。これだけです。
だから、実質同格なんですね両者は。
ただし、准教授の待遇には大学、学部、研究室ごとに大きな違いがあり(おい! 話が違うやないか)、実質これを決めているのは教授なのです(おいおい)。
だから物のわかった教授の下の准教授は教授と同格、わけのわからん教授についた准教授は相変わらず前時代的な“助教授”のまま、ということもあり得ます。
今は過渡期、という捉え方もできるでしょう。現在教授のお年寄り連中がいなくなるころには、日本の大学ももっと変わっているかもしれませんね。
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10. Mikiko- 2012/03/25 22:41
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法律が決めてるとは、思わなんだ。
肩書きだけ挿げ替えて……。
そういう根幹部分は、そのままのわけね。
しかし、日本の法律って……。
必要なところにはなくて……。
不必要なところには、蜘蛛の巣みたいに張り巡らされてるって感じがしますね。
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11. ハーレクイン- 2012/03/26 00:01
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この国は法治国家ですから、法の規定がすべてに優先するわけですが。
腹立つのは、その法の網の目は穴だらけで、穴の場所と大きさを承知している輩はすいすい潜り抜けていくことでしょうか。
我々にはそのような術はありませんがね。











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