Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 0801
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 美弥子は頸をもたげ、鏡を凝視した。
 そこには、深海魚のように目を剥き拡げた女がいた。
 口一杯に布地を頬張っていた。
 呼吸を貪るため、鼻孔が大きく開いている。
 美弥子は、頭上に片手を回した。
 頭頂に前腕を置き、額から手の平を垂らす。
 長い指先が、鼻下まで届いた。
 指先を鈎形に折り、鼻孔に掛ける。
 そのまま、吊り上げた。
 縦長に引き延ばされた鼻孔を、鏡に映す。
 自分の顔でありながら、抱きしめたいほど愛おしかった。
 醜く歪み、苦痛を訴える顔は、どうしてこうまで愛しいのか。

『美弥子……。
 そろそろイキたいんだろ?
 いいんだよ。
 見ててあげるから……。
 思い切り浅ましく、イッてごらんよ』

 空中に揺らぐ両腿を、乳房の脇まで引きつける。
 鼻を吊り上げた片手を外し、折り曲げた膝裏に、両肘を内側から掛ける。
 そのまま、肘を張った。
 これ以上ないほどに、股間部が開けていた。
 赤剥けて天を指す陰核。
 脂身のように蕩けた陰唇。
 皺を伸縮させて呼吸する肛門。
 美弥子のすべてが、宙に曝されていた。

「見て……。
 美弥子のイヤらしいとこを、全部見て」

 頭を持ち上げ、鏡を凝視する。

『見てるよ。
 さあ、イッてごらん』

 右の肘から先が、クレーンアームのように動いた。
 陰核を目指した指先が、その脇をすり抜けた。
 向かった先は、陰唇だった。
 指先が、泥濘に潜りこむ。
 熱かった。
 ラードの溶ける坩堝のようだった。

 熱い油を、指先に絡める。
 引き上げた指先はネラネラと光り、湯気を立ちあげていた。
 その指先が、陰核に触れる。

「あく」

 頸が仰け反った。

 人差し指から薬指までの3本を、陰核に添える。
 親指を反対側から迎え、陰核を挟む。
 小指は、ぴんと立てていた。
 指先に力を籠める。
由美と美弥子 800目次由美と美弥子 802





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2011/09/16 07:25
    • 律「愚痴ってもしょうがないでしょ。
       政治家が言うには、“未曾有の国難”なんだから。
       お話を戻しましょう。
       江戸時代まで、あと何年?」
      み「えーっと、7年か」
      律「ベスト10までいっちゃったけど……。
       いっそのこと、江戸前の蔵元、みんな出しちゃえば」
      み「そういうの、“江戸前”って云わんだろ。
       でも、それもそうだね。
       マスミン、並べちゃってちょうだい。
       江戸前蔵。
       第11位!」
      老「東京都千代田区、豊島屋本店。
       同じく、慶長元年(1596年)創業」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011091304550724b.jpg
      み「おー。
       東京からランクインですね。
       これがホントの江戸前だ」
      律「江戸前って、どういう意味なの?」
      み「本来は、江戸城の前ってこと。
       昔は、江戸城のすぐ前まで海だったの」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2010121017285942c.jpg
      ↑赤い線が、昔の海岸線
      み「そこで捕れた魚が、江戸前よ」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110828201043eaa.jpg
      み「ランキングを続けます。
       第12位!」
      老「山形県米沢市、小嶋総本店。
       慶長2年(1597年)創業」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110913045508859.jpg

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2011/09/16 07:26
    • み「まだあるのかよ。
       第13位!」
      老「東京都渋谷区、養命酒製造。
       慶長7年(1602年)創業」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110913045520c68.jpg
      み「養命酒って、あの薬用養命酒?」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110913045506978.jpg
      老「そうじゃよ」
      み「ばあちゃんの部屋の茶箪笥にあった。
       薄暗い和室に、年代物の茶箪笥」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110913045507303.jpg
      み「養命酒の瓶が、妙に似合ってたな。
       思い出すなぁ。
       子供のころ、せがんで飲ませてもらったもんだ。
       小ちゃいコップで飲むんだよ」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110913045506c4c.jpg
      み「そんなに古い会社だったとはね。
       まさか、渋谷にあったとは思わなんだ」
      老「ここだけが、日本酒ではない酒造所じゃな」
      み「まだ続くわけね。
       それじゃ、第14位!」
      老「高知県佐川町、司牡丹酒造。
       慶長8年(1603年)創業」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011091304550837c.jpg
      老「ここまでが、江戸以前になる」
      律「すご~い。
       14軒も」
      み「ま、トップの春日大社は別格だから……。
       事実上は、13だけどね。
       でも、古い酒蔵が、ここまで残ってるとは思わなかった」
      老「酒の需要は……。
       いつの時代も、途切れることが無かったということじゃな。
       当主が道楽したり、投機に手を出したりさえしなければ……。
       続けて来れた商売と云えるじゃろ。
       昔は今と違って、酒の種類がなかったからの」
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2011/09/16 09:16
    • 入魂のオナニ―。
      お、陰唇・膣口でいくのかと思ったら、
      やっぱり陰核だよなあ。
      小指だけ参加させてもらえないのか、可哀そうによう。
      由美美弥、
      今日の名言。
      >>醜く歪み、苦痛を訴える顔は、どうしてこうまで愛しいのか

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2011/09/16 10:53
    • 律子センセ。
      “江戸前”と“江戸前”おもろいぞ。
      って、どう区別すりゃええんや。
      「江戸時代以前」と「江戸城の前」か。
      またも出ました!
      「江戸時代以前の江戸城の前」の地図。
      え~と、要するに、かつての海岸線は山手線と考えていいんだよなあ、タモリさん。
      んだから、江戸川区、江東区、中央区、品川区、大田区(大森区+蒲田区)は海の底。
      え~。
      養命酒って、酒なん?
      もし「吟醸・養命酒」なんてのがあれば、長生きできそうだなあ。
      司牡丹は知っとるぞ。
      醸造精神(なんだあ?)は、も一つのようだがな。
      老「酒の需要は……。
       いつの時代も、途切れることが無かったということじゃな……」
      そうですね、マアスミン。
      「人類の歴史は酒の歴史」ですよねえ。
      あれ? これ誰の言葉やろ。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2011/09/16 20:07
    •  「薬用養命酒を飲んで運転すると飲酒運転になるのですか?」
       という、Q&Aが載ってました。
      http://www.yomeishu.co.jp/yomeishu/faq/faq02.html
       あの小さなコップの規定量を飲んだだけなら……。
       大丈夫のようです。
       栄養ドリンクにだって、アルコールが含まれてるそうですからね。
       もちろん、養命酒を1本空けて運転したら……。
       間違いなく、酒気帯び運転になるでしょう。
       「人類の歴史は酒の歴史」
       うーむ。
       誰の言葉でしょうね。
       「人の歴史は酒の歴史」
       これは、HQの言葉だろ?

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2011/09/16 20:53
    • アルコール含量は14%らしいですね。
      これは立派な酒ですなあ。
      1本あけたら、酒気帯び運転云々以前に、べろんべろんになって運転どころじゃなくなるでしょうね。
      「人類の歴史は酒の歴史」
      うーむ。
      だあれも言うとらんのか。
      そうか、深い言葉じゃのう。
      今日もたいがい酔うたのう。
      ●酒飲み本性違わず
      ●酒は天の美禄
      ●酒なくて何の己が桜かな

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2011/09/16 22:34
    •  それこそ、腐るほどありますね。
      ●女と酒は二ごうまで
      ●お酒飲む人、花ならつぼみ、今日もサケサケ、明日も咲け
      ●酒を飲むのは時間の無駄、飲まないのは人生の無駄
      ●目の前の酒は必ず飲んでおけ。次も飲めるとは限らないのだから
      ●酒に罪はない、泥酔する人間に罪がある
      ●勘定は酔っている時に払え。シラフの時に払わされる勘定ほどバカらしいものはない
      ●人生やっても駄目なことばかり、どうせ駄目なら酒飲んで寝よか
       わたしが気に入ったのはこれ。
      ●そして、言葉が溢れだす

    • ––––––
      8. ハーレクイン
    • 2011/09/16 22:51
    • 色々あげて頂きましたが。
      ●目の前の酒は必ず飲んでおけ。次も飲めるとは限らないのだから
      これかなあ。
      いやあ、今、大概飲んどるからなあ。
      やはりこれではないのか。
      ♪酒は呑め呑め 呑むならば
       日本一(ひのもといち)のこの槍を
       呑み取るほどに呑むならば
       これぞ真の黒田武士
      そして……言葉が、溢れ出す。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2011/09/16 22:58
    •  これって、槍を呑む歌だったのか!
       初めて知った。
       こういうのを、ムリヤリと云うのではなかろうか。

    • ––––––
      10. ハーレクイン
    • 2011/09/17 01:27
    • 豊臣秀吉子飼いの武将、福島正則。
      大酒のみで酒癖悪し。
      筑前国福岡藩、黒田氏の武将、母里太兵衛が、正則に「飲み干せば何でも褒美を取らす」と大盃に注いだ酒を勧められた。
      この酒を見事に飲み干し、約束通り、正則が秀吉から拝領した自慢の槍(日本号)を貰い受けたという。
      つまり正則からいえば、家宝の槍を呑み取られたという、そういうエピソードが「黒田節」にあるんですな。
      なーんや。そんなんやったら、儂でもでけるわ(HQ)

    • ––––––
      11. ハーレクイン
    • 2011/09/17 02:03
    • ●女と酒は二ごうまで
      なあんか意味わからん。
      二合くらい、あっちゅう間や。
      と思ったら、
      あ~っ。
      打ちながら気づいたわ。
      女の「にごう」は「二号」やな。
      三号はややこしなるからやめとけと、有難いお教えやな。
      ふむ。
      酒なら三合でも四合でもいけるがのう。

    • ––––––
      12. Mikiko
    • 2011/09/17 07:27
    •  そういう意味の“呑み取る”か。
       インドの大道芸人みたいに、ほんとに呑むのかと思った。
       この歌詞、子供のころは、“蚤取る”と聴いてて……。
       サルの歌かと思ったものです。
       昔、中村あずさという女優がいて……。
       妻子ある男優との不倫がバレたとき……。
       スポーツ新聞に、「あずさ2号」と書かれたとか。

    • ––––––
      13. 大道芸人HQ
    • 2011/09/17 09:59
    • 刀や脇差ならまだしも、
      槍が呑めるかい!
      ♪8時ちょうどの
       あずさ2号で……。
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