2011.8.26(金)
温かな水流が、美弥子の顔面に注いだ。
ほんの今まで美里の身中にあった液体は、人肌の温もりを保っていた。
生きていることへの愛しさが、胸底から溢れた
美弥子は満遍なく顔を巡らせ、尿を浴びた。
次は、思い切り飲み干したかった。
美弥子は大きく口を開き、尿を迎えようとした。
しかし突然、水流が仰角を下げ、美弥子の顎を濡らした。
逆回しの映像を見るように、水流は数珠の珠に戻り、そして途絶えた。
美弥子は口を開けたまま、美里を見あげた。
「残念……。
もう、お終いみたい」
美弥子は、僅かに受けることのできた尿を飲みこんだ。
「もっと……。
もっと欲しい」
存分に飲み干した後は、髪にも欲しかった。
髪の芯まで浸したかった。
しかし、それは叶わないらしい。
「ごめんね」
狂おしかった。
美弥子は、両の手の平で全身を撫で回した。
ウェイトレスの精液と、美里の尿を塗りたくる。
まだ足りない。
羊水に浸るように、全身を満たしたかった。
陰核は怒張しきっており、追いこめば、たちまち絶頂に至ることは判っていた。
しかし、満たされない思いを抱いたまま、断崖を踏み越える気にはなれなかった。
美弥子は、陰核を摘んだまま起ちあがった。
四囲を見回す。
「あった……」
そう、美弥子を満たしてくれる羊水は、さっきからそこにあったのだ。
美弥子は、ふらふらと歩を進めた。
「美弥子さん?」
美弥子の立ったのは、ウェイトレスの射出した精液の前だった。
当のウェイトレスは、精液の傍らにまだ仰向いていた。
身体を覆った精液は、時間と共に白濁色が抜け、ほぼ透明に色を変えていた。
しかし、ウェイトレスの肩口から裾野を引く精液は、まだ張力を失ってはいなかった。
両生類の卵を思わせる弾性を保ち、美弥子の頭上まで聳えていた。
ほんの今まで美里の身中にあった液体は、人肌の温もりを保っていた。
生きていることへの愛しさが、胸底から溢れた
美弥子は満遍なく顔を巡らせ、尿を浴びた。
次は、思い切り飲み干したかった。
美弥子は大きく口を開き、尿を迎えようとした。
しかし突然、水流が仰角を下げ、美弥子の顎を濡らした。
逆回しの映像を見るように、水流は数珠の珠に戻り、そして途絶えた。
美弥子は口を開けたまま、美里を見あげた。
「残念……。
もう、お終いみたい」
美弥子は、僅かに受けることのできた尿を飲みこんだ。
「もっと……。
もっと欲しい」
存分に飲み干した後は、髪にも欲しかった。
髪の芯まで浸したかった。
しかし、それは叶わないらしい。
「ごめんね」
狂おしかった。
美弥子は、両の手の平で全身を撫で回した。
ウェイトレスの精液と、美里の尿を塗りたくる。
まだ足りない。
羊水に浸るように、全身を満たしたかった。
陰核は怒張しきっており、追いこめば、たちまち絶頂に至ることは判っていた。
しかし、満たされない思いを抱いたまま、断崖を踏み越える気にはなれなかった。
美弥子は、陰核を摘んだまま起ちあがった。
四囲を見回す。
「あった……」
そう、美弥子を満たしてくれる羊水は、さっきからそこにあったのだ。
美弥子は、ふらふらと歩を進めた。
「美弥子さん?」
美弥子の立ったのは、ウェイトレスの射出した精液の前だった。
当のウェイトレスは、精液の傍らにまだ仰向いていた。
身体を覆った精液は、時間と共に白濁色が抜け、ほぼ透明に色を変えていた。
しかし、ウェイトレスの肩口から裾野を引く精液は、まだ張力を失ってはいなかった。
両生類の卵を思わせる弾性を保ち、美弥子の頭上まで聳えていた。
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2011/08/26 07:31
-
律「なんだ。
結局、その手毬唄、ここのメニューと関係ないの」
み「あるかいな」
律「それじゃ、なんでそんな手毬唄持ちだしたわけよ?」
み「だって、歌詞にあるじゃん。
『枡ではかって柄杓で飲んで』……
あ。
違った。
『漏斗で飲んで』だった」
http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011082607324885f.jpg
み「ま、いいか。
ここまで書いちゃったの、消すのもったいないから」
律「ズサンな展開」
み「このまま話を進めましょう。
金田一耕助ってさ……。
事件を事前に防いだことって、あるのかね?
肝心なときに、遠方に調査に行ってたりしてて……」
http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110821202555970.jpg
み「結局、連続殺人が完成するまで、犯行を止められないじゃないかね」
http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201108212025532bb.jpg
律「Mikiちゃんが、そんなこと言ってどうすんのよ。
途中で止めたら、小説になんないでしょ」
み「そりゃ、そうだけどさ。
しかし……。
推理作家って、つくずく尊敬するよ」
律「何がよ?」
み「筋を作ってから書いてるってとこ」
http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110821202556140.jpg
-
––––––
2. Mikiko- 2011/08/26 07:33
-
律「それが普通なんじゃないの」
み「先がわかってること書いてて、面白いかね?」
律「先の見通しを立てずに書いてて……。
不安にならない?」
み「何が?」
律「ちゃんと結末を付けられるか、とか」
み「結末のことなんて、考えてないもの」
律「途中で、矛盾に気づくとか」
み「気づかなきゃいいじゃん」
律「読者は、気づくでしょ」
み「ふむー。
そんときは……。
解決策を公募しよう」
http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011082120255781c.jpg
律「気楽な家業」
み「でなきゃ、続きませんて」
律「それもそうね」
み「ところで、何で推理小説の話になったんだっけ?」
律「『枡ではかって柄杓で飲んで』でしょ」
http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110821202610561.jpg
み「あ、そうか。
ちょっと、お酒のメニュー見てみよう」
律「『きりたんぽ鍋』を食べるからには……。
やっぱり、秋田のお酒を合わせたいわね」
み「どれか飲んでみようかな」
老「ぜひ、お勧めしますぞ」
み「いろんな銘柄があるね。
これみんな、秋田のお酒?」
老「秋田の厳選酒じゃな」
さてここで……。
「秋田川反漁屋酒場」さんのページ(http://www.dreamlink.co.jp/isariya-akita/menu3.html)で……。
ミスプリを発見したので、ご指摘しておきます。
http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110821202557838.jpg
手酌酒と柄杓酒のフリガナが、逆になってますよ。
続きは、次回(↑のページについては次回書きますので、勇み足しないよーに)。
-
––––––
3. ハーレクイン- 2011/08/26 08:58
-
勘違いしていました。
ウサギの精液は窪地に溜まって海のようになっているのではなく、プリンみたいにぷるるんと盛り上がっている、ということか。
相当な張力ですねえ。
それで溺れるウサギを二人で救うシーンも納得できました。
-
––––––
4. ハーレクイン- 2011/08/26 12:28
-
「漏斗で飲んで」の画像、なんか拷問のようにも見えるのだが。
>>金田一耕助ってさ……事件を事前に防いだことって、あるのかね?
「事前に防げるなら、警察はいらん」ってとこだな。
「漁屋酒場」さんの手酌酒、一合になってるな。ということは枡酒一杯、ということか。
-
––––––
5. Mikiko- 2011/08/26 20:37
-
最初の事件は防げないでしょうが……。
金田一が出張ってからも、次々と事件がおこるじゃないの。
ま、あまりの切れ者に造形したら、犯人に早くたどり着いてしまうから……。
ああいうキャラにしたのかも知れないね。
-
––––––
6. ハーレクイン- 2011/08/26 22:06
-
金田一シリーズは「おどろおどろしい謎に包まれた連続殺人」というのが売り、というか“主人公”でしょうからね。
金田一は狂言回し、は言い過ぎか。
どっちにしても、殺人がおこらんと話になりませんわな。