Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 0652
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 少女は、眼球をいっぱいに見開き、苦痛を訴えていた。
 全身が、地上に打ち上げられた魚のように跳ねている。
 前歯が、陰茎を噛み締めていた。
 生身であれば、食い千切られているかも知れない。

「ぐぶ」

 少女が身を煽らせた。
 口唇の隙間から、吐瀉物が溢れた。
 由美は、陰茎を引き抜いた。
 どうやら、この姿勢でのイラマチオは危険だ。
 吐瀉物が、気管を塞ぐ怖れがある。

 由美は両脚を伸ばし、起ちあがった。
 深く曲げていた膝が、痺れかけていた。
 少女は顔を横倒し、口内に残る吐瀉物を吐き出している。

「人の部屋で吐くなんて、お行儀の悪い子ね。
 そう言えば、お腹空いてたんだった。
 さっき買ったパン、食べよっと」

 由美は、投げ出してあったレジ袋を拾い上げた。

「あー。
 ジュースが温かくなっちゃってる」

 サンドイッチの包装を解く。
 立ったまま、かぶりついた。

「美味しい」

 口裏に張り付くパンを、顎を大きく使って咀嚼し、ジュースで嚥下する。
 まさに、“食欲”を満たすための原初的な行為だった。
 肉体が、食物を欲していた。
 これほど嗜みのない食べ方をするのは、幼いころ以来では無いか。
 まるで、体内に飢えた子供が棲んでいるようだった。

「ねえ。
 あなたの学校って、共学?
 ていうか、まだ学年も聞いてなかったね。
 大学生?」

 頸を倒して咳きこんでいた少女は、ようやく頭を起こした。
 涙に潤んだ目で、由美を見あげた。
 胸部を起伏させ、まだ荒い息をしている。
由美と美弥子 651目次由美と美弥子 653





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2011/02/19 07:50
    • ガ「さて、みなさん、お集まりいただけましたね。
       これから、お隣の建物、『なまはげ館』の見学になります。
       こちらの施設では、案内などは付きませんので、ご自由に見学ください。
       なお、バスの出発は、14:40分ですので……。
       それまでに、お戻り願います」
      客「は~い」
      律「ちょっと、どうしたの?」
      み「“なまはげ”は、もう結構って感じ」
      律「駄々こねないの。
       時間、まだあるんだし、見ていこうよ。
       悪い子にしてると……。
       “なまはげ”が夢に出てくるぞ」
       律子先生に引きずられ、「なまはげ館」へ。
       思いの外、立派な建物でした。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011021319563943d.jpg
       外壁は石積みです。
       伝承館の曲がり家とは対照的。
      ガ「はい、それではみなさま。
       さきほど、なまはげ体験をしていただいたわけですが……。
       こちらの『伝承ホール』では、大晦日に行われる実際の行事を、改めてご覧いただけます。
       間もなく14:00より、『なまはげの一夜』が上映されます。
       上映時間は、おおよそ15分です」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201102131956387f6.jpg
      み「わたし、パス」
      律「わたし、見たい」
      み「じゃ、先生ひとりで見て。
       わたし、あっちの展示に興味がある」
      律「なんの展示?」
      み「男鹿半島を紹介する展示みたい」
      律「時間的に、両方じっくり見るのは無理かもね。
       じゃ、別々に見て、あとで教えっこしよう」
       律子先生は、すたすたと『伝承ホール』に入っていきました。
       付き合ってくれると思ったのに……。
       くそ!
       結局、『伝承ホール』をパスしたのは……。
       わたしと、例の社長とお水だけです。
       社長とお水は、「なまはげ館」自体を出ていきました。
       取り残されたのは、わたしだけ。
       わたしのような学術派は、ほかにいないってことね……。
       まあいい。
       学究の徒は、常に孤独なのだ。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2011/02/19 07:51
    •  そこは、「神秘のホール」と名付けられてました。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011021319563937f.jpg
       太い木の柱が並んでます。
       きっとこれは、秋田杉ですよね。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011021820350885d.jpg
       昔の民具などが展示されてます。
       丸木舟がありました。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011021319563973e.jpg
       こんな舟で、海に出たってことですよね。
       泳げないわたしには、とうてい信じられません。
       説明書きによると……。
       男鹿の丸木舟は、一本杉をえぐって造られていたそうです。
       そのため、“刳(えぐ)り舟”とも呼ばれてたとか。
       その歴史は驚くほど古く……。
       縄文時代に遡るそうです。
       そんな舟が、1990年ころまで実際に使われてたんですから……。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011021319563955c.jpg
       シーラカンスみたいですね。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110213195640b5f.gif
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2011/02/19 08:22
    • う~む。
      やはり、意思に反してのイラマには、
      陰茎を「噛み締める」という反応になるのか。
      これはまあ「食い千切ろう」という意思表示というよりも、
      生理的な拒絶反応なんだろうな。
      しかし……。
      これまでの由美美弥の歴史において、
      このような反応を示したケースはなかったような気がするが。
      どうだろうかな。
      「ディルドゥイラマに対する反応」
      また一つ、調査テーマが増えたの。
      由美ちゃん。
      次はどのように責めるつもりだ。
      なんか夏実ちゃんが可哀相になってきたが……。
      女教師の責めを思えば、まだまだこれからかあ。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2011/02/19 09:53
    • 日本人のルーツの一つは、
      南太平洋に広く展開した「ポリネシア人」である、
      というのは定説になっています。
        日本人のルーツは二系統あり、一つは、
        今のインドネシアあたりから、
        琉球列島をへて、九州へたどりついたポリネシア人。
        彼らが、南方系の原日本人・縄文人であるとされています。
        日本人のもう一つのルーツは、
        シベリアから、
        樺太・千島列島経由で入ってきた、北方系の原日本人、
        弥生人。
        原日本人が、
        北方系・南方系の二つの系統がある、というのは、
        定説になっているようですね。
        例の「ヤマタイカ」も、この説に基づいて描かれています。
      ま、それはともかく。
      ポリネシア人。
      西はマダガスカルから、
      東はオーストラリア、ニュージーランド、
      さらにはサモア、ハワイなど東太平洋の島々を経て、
      南米大陸まで航海・移住したという説まであります。
      南米まではともかく、
      ポリネシア人が『吹けば飛ぶような小船』で、
      インド洋、太平洋を駆け巡ったことは間違いない。
      その造船・操船技術もさることながら、
      先も見えない大海原に、海図もコンパスもなく、
      ある意味何の当てもなく漕ぎ出したパッションは、
      いったい、なんだったんだろうと思います。
      他民族に追い詰められた。
      もちろんそれもあったでしょうが、それ以前に、
      やむにやまれぬ思い。
      「この海の果てにはいったい何があるのか」
      このような原初的な思いに突き動かされての、
      いわば、衝動的な行動だったような気がします。
      もちろん、女たちは止めたでしょうが……。
      (こんなアホなことをするのはいつも男や!)。
      あれ?
      男鹿人はどっちやねん。
      男鹿人は北方系でしょう。
      男鹿の丸木舟は
      「アウトリガー(横波による転覆を避けるための付属品)」がないようですから、沿岸航行用ですね。
      沿岸専用の小舟艇は、どの民族も持っているでしょう。
      おいおいおいおいおいおい!
      「コモロ諸島産『シーラカンス』の魚拓ぅ 240万えん!??」
      んなもん、いったいどこから?
      バッタもんやないのかあ!?

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2011/02/19 12:59
    •  原日本人は、北と南から入ってきたのか。
       蝦夷と隼人ですかね?
       でも、アイヌの人と沖縄の人って……。
       顔が似てるよね。
       小倉久寛系統。
       なぜなんでしょ?
       魚拓があるってことは……。
       捕ったんですよね。
       シーラカンスって、捕ってもいいんでしょうか?

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2011/02/19 14:14
    • 原日本人は、朝鮮半島経由で九州北部に入ってきた一派もあるようで、こちらは北方系と同族らしい。
      ポリネシアンはもともと、ユーラシア大陸で、北方系原日本人との軋轢に破れ、東南アジアから太平洋に追いやられた、とされています。
      とすると、かつて大陸で覇権を争った北方系と南方系が、改めて日本列島でめぐりあいぶつかりあった、ということになりますね。
      これに日本神話などをからめると、面白いぞ、ニッポン、ですね。
      シーラカンスは、世界中の海洋系学術機関が標本を欲しがっていますから、当分禁漁にはならないでしょうね。そもそも生態も個体数もほとんど何もわかっていないわけですから、保護しようがない。
      現地の漁師にとっては、高く売れますから、貴重な獲物ですしね。ま、めったに網にはかかりませんが。
      日本には、たしか東海大学に1体、標本があったと思います。資料がダンボールの底なので、確認できませんが。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2011/02/19 20:21
    •  捕ってる人がいるようですね。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110219202008436.jpg
       1匹で、1年分くらいの収入になるようです。

    • ––––––
      8. ハーレクイン
    • 2011/02/19 21:34
    • アフリカ大陸東海岸、マダガスカル島付近のコモロ諸島沿岸と、
      インドネシア沿岸で捕獲されています。
      画像の漁師さんの風貌と服装から、
      どうもインドネシアシーラカンスのようですね。
      それにしても、
      『男鹿水族館GAO』ならともかく、
      『なまはげ館』に、なんでシーラカンスの魚拓があるのだ?
      男鹿半島に縁があるのか、シーラカンス!

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2011/02/19 23:07
    •  インドネシアのおっさんでした。
       なお、あのシーラカンスの魚拓は、例えとして出しただけで……。
       「なまはげ館」とは、何の関係もありません。
       余談ですが……。
       なんと!
       「アクアマリンふくしま」で、シーラカンス蒲鉾を売ってるようです。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110219230528404.jpg
       残念ながら……。
       シーラカンスの身は、入ってません。

    • ––––––
      10. ハーレクイン
    • 2011/02/20 00:18
    • そうか。
      「なまはげ舘」とは関係ないのか。
      まさか、日本海でシーラカンスが……、
      と、あせりまくったぜい。
      わはははは。
      「シーラカンス蒲鉾」
      もし、シーラカンスの身が入っていたら、お値段のほうは……?
      しかし、これだけよく知られた古代生物も珍しいよな。
      シーラカンスに匹敵するほど有名な奴というと、
      恐竜以外では、
      「アンモナイト」か、「始祖鳥」か……。

    • ––––––
      11. 淡雪
    • 2011/02/20 00:21
    • わたしも東海大学の海洋博物館で見たような気がします。

    • ––––––
      12. ハーレクイン
    • 2011/02/20 00:48
    • やはり東海大学でしたか。
      もう何年前になりますかねえ、
      シーラカンスがやってきたのは。
      上野動物園の初代パンダ、ランラン&カンカンに匹敵するくらいの大騒ぎだったような……。

    • ––––––
      13. Mikiko
    • 2011/02/20 07:27
    • > 淡雪さん
       東海大学で見たのは、標本ですよね?
       シーラカンスを飼育してる水族館は、世界でひとつもないそうです。
       水圧が問題らしいですね。
       シーラカンスの棲息域は、水深200~700メートル。
       この水圧を再現できる加圧水槽は、まだ作れないんだそうです。
       しかし、そんな深海魚を、漁師はどうやって捕るんだ?
      > ハーレクインさん
       ネットの情報によると……。
       シーラカンスの身は、味が無いそうです。
       現在も棲息してる古代生物ということでは……。
       カブトガニも有名ですよね。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110220072042532.jpg
       こちらは、東南アジアで普通に食べられてるようです。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201102200724217b3.jpg
       でも、日本人の舌には、向いてないみたいですね。

    • ––––––
      14. 淡雪
    • 2011/02/20 12:10
    • いくら盛ってあって、おいしそうにでてきても、ビジュアル的にわたしにはムリ!です。
      これはよう食べませんわ。

    • ––––––
      15. Mikiko
    • 2011/02/20 12:43
    •  比較的マシなのを選んだんです。
       テーブルに出てきただけで飛び退りそうな盛りつけ例が、ゴマンとありました。
      http://www.google.co.jp/images?hl=ja&q=%E3%82%AB%E3%83%96%E3%83%88%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%80%80%E6%96%99%E7%90%86&um=1&ie=UTF-8&source=univ&sa=X&ei=ro1gTcSWN4m3cMGbjb4J&ved=0CCQQsAQ&biw=1280&bih=911
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