Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 0651
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「悪い子ね。
 もう怒った」

 由美のもう一方の手が、少女の鼻梁を摘んだ。
 口を開けない限り、息が出来ないはずだ。
 少女は懸命に耐えていたようだが、ついに息苦しさに負けたらしい。
 唇が分かれ、歯間が覗いた。
 僅かな間隙を逃さず、亀頭が割り入った。

「うご」

 少女は両目を見開き、懸命に頸を振り立てた。
 しかし、もはや抵抗する術は無かった。
 由美は、ゆっくりと膝を折った。
 男根が、少女の口蓋に沈んでいく。
 少女は頬肉を窪ませ、口をいっぱいに開いていた。
 まるで、手首を咥えているようだった。

「ぐげ」

 男根の先に、柔らかな抵抗を感じた。
 咽喉奥まで届いたようだ。
 少女の下顎が跳ねあがり、男根に前歯が食いこんだ。

「噛んじゃダメでしょ」

 美弥子と、2人の夜を過ごすおり……。
 ときおり、2人並んでネットサーフィンを楽しむことは、前にも言ったとおりだ。
 無論、扇情的な動画を探して見ることもある。

 2人が共通して強く興味を引かれた行為に、イラマチオがあった。
 オーラルセックスの一種で、外観はフェラチオに似ている。
 大きな違いは、イラマチオでは、男性が主導権を握っているということだ。
 多くの場合、男性が女性の頭部を手で固定し、自らの腰部を前後させることにより、男根の挿出を行っている。

 本来これは、よほど信頼を寄せる女性に対してしか、行えない行為だ。
 歯という凶器の間に、自ら男根を差し入れるわけであるから。
 ライオンの口に、首を差し入れるような与信が必要だ。

 ところが、ネットで見るAVには……。
 拉致した女性に対し、イラマチオを強いる場面などがあった。
 あんなことは、実際には行えるわけがないのだ。
 心理的なリミッターさえ外せば、海綿体に過ぎない肉塊など、簡単に噛み切れてしまう。
 すなわち、女性の意に反したイラマチオは、男性の陰茎では不可能ということだ。
 出来るのは、ディルドゥしかない。
由美と美弥子 650目次由美と美弥子 652





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2011/02/18 07:31
    • 律「ガイドさんは、なまはげ体験しなかったんですか?」
      ガ「わたし、“なまはげ”さま、ダメなんです。
       子供のころ……。
       あんまり怖くて、お漏らししちゃって。
       怖さと恥ずかしさで、大トラウマになってます」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110213111857431.jpg
      み「わたしも外で待ってればよかった」
      ガ「お客さん、“なまはげ”さんに絡まれましたね?」
      み「何でわかるの?」
       ガイドさんが、わたしの肩に手を伸ばしました。
      ガ「ほら、これ」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110213111856cdf.jpg
      律「あ、藁ね」
      ガ「“なまはげ”さんが、蓑を着てましたでしょ?
       あれ、“ケデ”って云うんですけど……」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110213111856a45.jpg
      ガ「そこから落ちた藁ですね」
      律「そう言えば、畳にいっぱい散らばってたわ」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110213111857060.jpg

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2011/02/18 07:31
    • ガ「その藁が、肩に付いてるということは……。
       “なまはげ”さんと、ジカに触れあった証拠です」
      み「あんまり触れ合いたくなかった」
      ガ「でもこの藁、御利益あるんですよ。
       1年間、無病息災。
       頭に巻くと、頭が良くなるんですって」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110213111856727.jpg
      律「Mikiちゃん、さっそく巻かなくちゃ」
      み「わたしは、この程度の頭で十分だよ」
      律「足りないと思うけどな……」
      み「なにっ」
      律「耳だけは人並み以上だね」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011021311191156b.jpg
      み「やかましわい。
       ほんのこつ、腹ん立つ。
       あれだけ脅かされて、藁1本じゃ合わないっての」
      律「その藁1本から、わらしべ長者みたいになるかもよ」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110213111856d12.jpg
      律「ほら、わたしが髪に挿してあげる」
      み「いりません!」
      律「それじゃ、わたしに頂戴」
      み「やだ」
      律「いらないんじゃないの?」
      み「取りあえず、持ってる」
      律「信じない人には、御利益なんか無いよ」
      み「偉い科学者に、こういう逸話がある。
       その科学者さんの玄関に、馬の蹄鉄が飾ってあったんだって」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110213111911f44.jpg
      律「家に幸運をもたらすおまじないね」
      み「そう。
       で、その家を訪れた人が、こう尋ねた。
       『先生のような科学者でも、こういう言い伝えをお信じになるものですか?』
       先生、答えて曰く……。
       『信じてなんかいないさ。
       でも、こいつは……。
       信じない者にも、御利益があるって云うからね』」
      律「ずいぶんと都合のいい話ね」
      み「人が信じるかどうかくらいで左右されるようなら……。
       大した力じゃないってこと。
       そんなの関係なしに、持った者に強大な作用をするのが……。
       本物の魔力ってものじゃないの?」
      律「と屁理屈をこねつつ……。
       結局、バッグにしまうわけね」
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2011/02/18 08:03
    • そですね。
      本来、SMというsexプレイは、
      互いに愛し合い、信頼しあったものどうしの間でのみ可能な行為ですよね。
      また、そういう関係のものどうしでないと、本当のSMの喜びは味わえない。
      ということは……。
      ディルドゥを介したSMプレイは、
      より強固な愛と信頼がないと、ただの虐待に終わる。
      由美と夏実。
      反発しあっているようだが……。
      いつの間にか、不可思議な愛が芽生えてきているのだろうか。
      あ、いや。ちょっとまて。
      >>女性の意に反したイラマチオは、男性の陰茎では不可能。
      >>出来るのは、ディルドゥしかない。
      え~。ということは由美ちゃん。
      夏実ちゃんの意に反してイラマをしようとしとるのかぁ。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2011/02/18 08:51
    • 新藁(しんわら。にいわら、ともいう)
      もともとは、
      その年の秋に収穫した稲の茎を乾燥させたものをいう。
      香りが高く、正月の注連飾りや注連縄の材料に用いられる。
      また、草履、縄、俵など、様々な藁製品に加工される。
      この習俗はどんどん失われていってますよね。
      新藁は「晩秋」の季語です。
      さらに、新藁。
      田植え前の稲の苗(ですから、収穫した翌春のこと)。
      これに熱湯を注ぎ、乾燥させたものをいう。
      鮮やかな薄緑色。
      これを元結(もとゆい、もっとい)として用い、髪を束ねると邪気を祓うとされ、江戸期の、特に女性の間で盛んに行われた習俗。
      「新藁売り」というのが、農家の女性のアルバイトで、いい稼ぎになったらしい。
      これはさすがに、完全に失われた習俗だろうなあ。
      それとも、花街の芸者衆の間ではまだあるのかのう。
      なまはげさんの「ケデ」の藁のご利益。
      特に、「頭に巻くと頭がよくなる」の下りは、
      新藁元結の故事を思い出させてくれました。

    • ––––––
      5. ハーレクイン
    • 2011/02/18 09:09
    • 結構暑いのか。
      そうか。
      北海道=寒い
      という単純な認識は改めんとな。
      ということは旭川。
      気温の年間較差は凄いんだろうな。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2011/02/18 20:30
    •  新藁と云うのは、初めて知りました。
       稲の苗を元結いに使うとは、粋ですねー。
       女性の髪に、薄緑の新藁……。
       季節感、あったでしょうね。
       でも、芸者さんなんかが使ってて……。
       踊ってる最中とかに切れないもんでしょうかね?
       そう言えば落語に、「文七元結」ってのがありました(関係ないけど)。
       “新藁売り”には、妙に心引かれます。
       わたしの前世は、“新藁売り”だったかも?
       旭川は……。
       夏と冬で、60度近い温度差があるようです。
      http://www.k3.dion.ne.jp/~edo-cad/asahikawa_nenkan_kion.html
       夏の昼間は暑いけど、朝晩は涼しいとか。
       これは、ぜったいにお米が美味しいはずだと……。
       ネットで検索したら、思った通り。
       最上級ブランド「ゆめぴりか」の食味は、コシヒカリを凌駕するそうです(ただし、高い!)。
       とりあえず、3合のお試しサンプルを購入してみました(送料込みで500円)。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110218161945661.jpg
      販売サイト→http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/025ceb89.3859455a/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2finada%2fpiri-45%2f
       ほんとにそれほど美味しいのか、レポートしますね。
       でもイマイチ、舌には自信がありません。
       東京時代、安いお米を食べてたときも、特にマズいとは感じませんでしたから。

    • ––––––
      7. あおい
    • 2011/02/18 20:49
    • ひとつご相談と言うか質問なんですが、
      女性の方からすると「官能小説」という言葉の響き、嫌悪感をもよおしますか?
      あるところで言われたのですが、女性からすると「官能小説」とはおっちゃんのスケベーが好むポルノ小説という意味合いで取られる事が多いと聞いたのです。
      また「官能小説」という言葉を使ってスパム登録や風俗系のサイトの呼び込みにも使われ、あまり良いイメージがないというのです。
      ちょっとこの間もタイトル名でmikikoさんが言われた「mikiko's room」とはなんぞやということもありますが、うちの方はわかりやすく冠タイトルに採用しています。
      本音の部分ではSEO向けに付けた文言ですが、女性の方からするとあまり好ましい言葉でないのでしょうか・・・
      んで、その人は「恋愛」とか「ロマンス」とか、そんな言葉が良いと言われたのです。
      どう思われます?
      それと「エロ」「エロス」「エロチズム」では女性にとってはどれが一番受け入れ安いでしょうか?
      お手間ですが何卒宜しくお願いします。
      特に淡雪さんにお答え頂ければ嬉しいです。
      いつまでたっても女心がわからないあおいより・・・

    • ––––––
      8. ハーレクイン
    • 2011/02/18 22:07
    • 新藁元結は……
      普通の元結で髪を束ねておいて、その元結に重ねて結んだものです。
      ですから切れる心配はない。要するに一種の髪飾りですね。
      まことに季節感あふれる習俗。男性から女性にプレゼントすることもあったとか
      文七元結(ぶんしちもっとい)は……
      落語の人情噺の名作、ということくらいしか知りません。
      あと「芝浜」とか。
      落語はほとんど聴きませんね。
      興味はあるんですけどね。
      ゆめぴりかは……
      5kgでおよそ5500えん。
      高っ。

    • ––––––
      9. ハーレクイン
    • 2011/02/18 22:21
    • 今日、母親に会ったので「ガオ」について聞いてみました。
      HQ「ガオて、覚えてる?」
      母「『ガオ』が来るで」やろ。
      HQ「『ガオ』てなんなん?」
      母「『ガオ』は『ガオ』や。うちかてお母はんに聞いただけや」
      ということで、近江の国に代々伝わる、ただし正体不明の妖怪、ということしかわかりませんでした。
      地元の人ですら、正体を知らない妖怪。
      う~む。あなどれぬ、近江。
      HQ「西宮戎の『八喜鯛(やきだい)』て知ってる」
      母「なんや、それ」
      ということで、八喜鯛の言葉の発祥が阪神地域というのは証明できず。
      更なる調査を待て!

    • ––––––
      10. Mikiko
    • 2011/02/18 23:26
    • > あおいさん
       「おっちゃんのスケベーが好むポルノ小説」ってのは、大多数が感じるところでしょうね。
       でも、イヤらしいというイメージじゃないと思う。
       むしろ、レトロなニュアンス。
       今風じゃないことだけは、確かですね。
       宇能鴻一郎の世界かな。
      > ハーレクインさん
       確かに、苗に湯をかけた藁で、元結いなんて無理だよね。
       田植えで植えきれなかった苗が、畦なんかに投げてあるから……。
       拾ってきて、やってみようかな。
       「ゆめぴりか」の5㎏入りは、いくらなんでもそんなに高くありません。
       送料込みで、2,750円。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110218232243f8d.jpg
      販売サイト→http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/025ceb89.3859455a/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fkawasaki-beikoku%2f10000015%2f 

    • ––––––
      11. あおい
    • 2011/02/19 00:04
    • そっか、古典みたいなもんか。
      それもそやな。
      とって代わる今時の言葉が見つからん…

    • ––––––
      12. 淡雪
    • 2011/02/19 09:15
    • あおいさん、昨日携帯でコメント読んでたんですが、携帯でお返事するには、疲れすぎてて失礼しました。
      わたしは官能小説でも嫌悪感は感じません。
      三つのなかでは「エロス」でしょうか。
      語感というか、目から入ってくるのと、音感は、わたしなら「エロス」がいちばん心地いい。
      人それぞれでしょうねえ。
      女性だから、どうこうという区分けは、なんとなく当たらないような気がするので、そんなに、気にしなくてもよいのでは?
      と思います。
      最近、おもうところがあって、わたしも書いてみようかなー。。。という気になってますが、公開はしないと思います。
      あくまでも読者でいるということの、快適さは手放せないと思うから。

    • ––––––
      13. あおい
    • 2011/02/19 11:58
    • どうもありがとうございます。
      なるほど語感、温感では「エロス」という言葉の響きが一番心地よいかもしれませんね。
      「官能小説」という言葉はだんだん死語になりつつあるのかもしれません。
      世間で受け入れられないと時代の流れで言葉は変化するもの・・・
      難しくもあり、楽しくもあり
      ありがとうございました。

    • ––––––
      14. Mikiko
    • 2011/02/19 12:59
    •  淡雪さん、ほんまに書いてくれるの!?
       読者から作家が誕生したら、これに勝る喜びはありません。
       書いたら、ぜったい公表したくなるって。
       そのときは、うちで連載してください。
       しかし……。
       「おもうところ」ってのを、ぜひ聞かせてほしいものです。
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