Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 0650
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 この少女を縛りあげたとき……。
 リミッターが、外れたのではないだろうか。
 由美は、虫酸のような快感に突き動かされながらも、自分に対する恐怖を感じずにはおれなかった。
 自分の中に、もう1人、別の誰かがいるように思えた。
 その誰かは、更なる嗜虐を求めていた。

 由美は、両足を少女の顔脇に着いたまま、真っ直ぐに起ち上がった。
 見あげる少女の顔には、恐怖が浮かんでいた。
 由美の背筋に、怖気が走った。
 無数の毒蜘蛛が、爪を立てて這いあがるようだった。

 由美は両脚の間隔を詰め、足首で少女の顔を挟んだ。
 少女の瞳には、何をされるのだろうという怯えが揺れていた。
 その怯えは、由美の胸にも揺れていた。
 わたしは、何をしようとしているのだろう。

 由美の片手が、股間の男根を掴んだ。
 そのまま押し下げる。

 カン、カン、カン。

 もはや、バネ音を忍ばせる必要は無かった。
 甲高い金属音が、空気を弾いた。
 限界まで押し下げると、尻を突き出すようにして腰を折った。
 男根は一気に仰角を下げ、切っ先はほぼ真下を向いた。
 由美はゆっくりと膝を曲げ、そのまま身を沈めていった。
 膝を折り切る前に、長大な男根は少女の鼻先まで届いた。
 射出口で、鼻梁を捏ねる。
 少女の顔は、懸命に逃れようとしていた。
 しかし、由美の足首に挟まれた頭部を、自在には動かせない。

「お口開けて」

 亀頭が鼻先を降り、人中の溝を滑り、唇に届く。
 少女は硬く口を閉ざし、抵抗を示した。
 その唇を、亀頭が分け入る。
 陰茎を握る手の平に、歯の感触が伝わった。

 本物の男根と違い、このディルドゥは痛みを感じない。
 しかも、本物とは比べものにならない硬度を有している。
 由美は、噛み合わされた歯間に、亀頭を押しあてた。
 こじ開けようとするが、少女の顎は頑強に抵抗した。
由美と美弥子 649目次由美と美弥子 651





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2011/02/16 07:27
    • 社「ひぇぇぇぇ。
       かあちゃん、許してけろ~」
      水「誰が許すかぁぁ。
       成敗してくれる」
       お水さんは、金ラメのバッグを振り上げると……。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201102131029430b5.jpg
       畳に額を擦りつける社長の頭に……。
       真っ向から振りおろしました。
      社「あぎゃ」
       あわれ、社長は……。
       カエルのように潰れてしまいました。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110213102942f08.jpg
       ピクピク痙攣してます。
      律「あの人……。
       奥さんらしいね。
       でも、“なまはげ”より怖いわ」
       “なまはげ”さんも毒気を抜かれたのか……。
       社長の脇から、そそくさと立ち去りました。
       家の主が、手みやげのお餅を持たせてます。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110213102943ba1.jpg
       どうやら、お帰りいただけるようです。
      「うぉぉぉ」
      「また来年、来っからな!」
       さらにひとしきり歩き回ると……。
       ようやく、戸障子の向こうへ去っていきました。
       障子が閉ざされてみると……。
       ほんの一瞬前のことなのに、今見たことが幻のように思えます。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110213102943212.jpg

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2011/02/16 07:27
    • 律「あ~、面白かったね」
      み「あんまり面白くないわい。
       涙で、化粧が流れた」
      律「Mikiちゃんが一番面白いかと思ってたら……。
       うわ手がいたもんね」
       お水さんが、畳を踏み鳴らしながら通り過ぎていきました。
       その後ろを、へろへろ状態の社長が追っていきます。
      社「ま、待ってくれぇ」
       彼の前途を思うと……。
       同情を禁じ得ません。
      律「じゃ、わたしたちも行こうか。
       ちょっと、どうしたの?」
      み「た、立てない……」
      律「やだ。
       腰抜かしたわけ?」
      み「違わい。
       足が痺れて……。
       立てない」
      律「それはそれで……。
       情けないものがあるわね」
       律子先生にすがりながら、引きずられていきます。
       真山伝承館を出ると、秋の日がさんさんと降り注いでました。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011021310294211b.jpg
       ほんとうのなまはげは、夜やるんだろうから……。
       たぶん、はるかに怖いと思います。
      ガ「みなさま、お疲れさまでしたぁ」
       真山伝承館の外では、バスガイドさんが待ってました。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201012182011211d6.jpg
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2011/02/16 08:37
    • >>自分の中に、もう1人、別の誰かがいる
      >>わたしは、何をしようとしているのだろう
      え~~~~~~っ。
      ほんまに女教師がおるのかあっ。
      由美ぃ。
      藤村由美よ。
      もう、考えてもしょうがないぞ。
      行け、行け。何処までも行け。
      暗黒の果てまで。
      暴走特急「変態由美号」
      驀進中。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2011/02/16 08:50
    • お水さんって、
      しゃっちょ~の奥さんやったんかぁ。
      てっきり2号様やと……。
      ということは社長、
      町工場経営のかたわら、
      女房にスナック(か、なんか)をやらせとったということか。

    • ––––––
      5. ハーレクイン
    • 2011/02/16 09:39
    • 皆さん。今日の日付、覚えてはりますぅ?
      2010年10月9日(土)、お昼過ぎ。
      東北旅行、昨日始まったばっかりでっせえ。
      秋の日が、さんさんと降り注ぐ中、
      バスガイドさんはニコニコと迎えてくれました。

    • ––––––
      6. 淡雪
    • 2011/02/16 11:06
    • ハーレクインさま、ほんまですねえ。
      旅行は今日はじまったばかり。
      最近時間のたつのがとーーーーっても早い。
      でも、年をとることから始まる」の可能性のひろがりを感じています。
      悪いことばかりでもないんですねえ。しみじみ。

    • ––––––
      7. ハーレクイン
    • 2011/02/16 15:31
    • >>年をとることから始まる可能性
      そうですねえ。
      私なんかの年令のものがいうとしゃれにならないんですが、
      時を積み重ねないと実感できないことって、
      確かにありますよねえ。
      で、こればっかりは、若い方には伝えようがない。
      >>悪いことばかりでもないんですねえ
      ですねえ。
      いろいろありましたが、
      いいこともたくさんありましたよね。
      その一つはもちろん。
      Mikiko’s Roomにめぐり合えたこと。
      淡雪さまはじめ、たくさんの方々と知り合えたこと。
      なんか……。
      縁側で、お茶と羊羹、てな感じになっちゃいましたね。

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2011/02/16 20:20
    • > ハーレクインさん
       「東北に行こう!」を書いてて、しみじみ感じることですが……。
       1日1日ってのは、稠密な時間が詰まってるものなんですね。
       日々の暮らしは、飛ぶように過ぎていくように思えますが……。
       それを書き起こそうとしたら、原稿用紙何枚あっても書ききれない。
       もっと毎日を噛み締めながら、大事に過ごさなきゃならないって、つくずく思います。
       たとえば今、余命数ヶ月と宣告されたりすれば……。
       1日1日が、愛しくてならないでしょう。
       スローな旅を楽しむように、毎日を生きたいものです。
      > 淡雪さん
       淡雪さんと知り合って、もう2年になるんですね。
       ほんとに早いものです。
       でもなんだか、もっと前からの知り合いのようにも思えます。
       わたしが「Mikiko's Room」を始めてなかったら……。
       おそらく、交わることもなかった2人です。
       まさに人生は、一期一会。
       素敵な道連れを導いてくれた神さまに、心から感謝しています。

    • ––––––
      9. ハーレクイン
    • 2011/02/17 10:28
    • >あおいさん&Mikikoさん
      647回でのお二人の会話。
      あおいさん
      >>少し前、mikikoさんが書いてた言葉。
      >>新雪の後の快晴。
      >>あたり一面が真っ白でとても眩しい。
      >>あれは目を悪くしますよね。
      Mikikoさん
      >>そんなこと、わたしが書いたか?
      >>うーむ、記憶にない……。
      あおいさんのおっしゃるのは、おそらくこれ↓のことでしょう。
      639回、Mikikoさん。
      >>今日は、ようやく寒さが緩みました。
      >>明日は、1日晴れの予報。
      >>まぶしいだろうなぁ。
      >Mikikoさん
      「由美と美弥子」連載650回。
      まことにおめでとうございます。

    • ––––––
      10. Mikiko
    • 2011/02/17 19:58
    •  確かに、書いてましたね。
       新潟は滅多に晴れないから、特にまぶしく感じます。
       今日は、晴れたうえに……。
       春のような暖かさでした。
       10度あったようです。
       下の図は、3つの地域の日照時間(2005年~2007年)をグラフにしたもの。
       見にくいですが、赤が新潟市、青が東京都千代田区、緑が那覇市です。
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110217195413589.gif
       これを見ると、新潟の夏場(田植えから収穫まで)は、東京よりもお天気がいいことがわかります。
       新潟のお米が美味しいのには、こんなところにも理由がありそうですね。
       ちなみに、新潟市の水田面積は、全国市町村で第1位。
       2位旭川市(北海道)の2.6倍という、ぶっちぎりのトップです(八郎潟干拓地の大潟村は3位)。
       静岡、鳥取、高知などの県全体の水田面積より、新潟市の水田面積の方が大きいんですよ。
       って……。
       なんか、話がずれちゃいましたね。
       これがホントの、我田引水。
       650回。
       よくもまぁ、ここまで来ましたよね。
       自分をほめてあげます。

    • ––––––
      11. ハーレクイン
    • 2011/02/17 21:18
    • 冬の日照時間は、逆に少ないですね。
      特に12月、1月は月間50時間前後、
      東京の3分の1以下なんですね。
      なるほどねえ。
      新潟市の水田面積全国1位は納得ですが、
      2位が旭川市というのは少し意外でした。
      イネは東南アジア原産ですから、もともと寒さに弱い。
      日本でのイネ栽培の歴史は、耐寒性に優れた品種の開発の歴史ともいえるかもしれません。
      その成果が、旭川市の水田面積、全国2位なんだろうか。

    • ––––––
      12. Mikiko
    • 2011/02/18 06:30
    •  とんでもなく寒いようです。
       1902年(明治35年)には、日本の観測史上最低気温、-41.0℃を記録してます。
       でも、冬の寒さは、稲作に関係ありません。
       重要なのは、夏場の気温です。
       旭川市の夏は、かなり暑いようです。
       内陸性気候のためですね。
       梅雨も無いから、稲の生育はいいでしょうね。
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