2010.4.14(水)
パーン、パーン。
小気味良く肉を叩く音が響いた。
美弥子の腰があたる度に、スタッフの尻は、細波のように輪郭を乱した。
パンパンパンパンパンパンパンパンパン。
美弥子の顎から零れる汗が、スタッフの尾てい骨に滴り始めた。
スタッフが、顔を横に倒したまま視線を持ち上げた。
懸命な色が、瞳に浮かんでいた。
「イクの?」
スタッフは、かくかくとうなずいた。
「いいわよ。
イキなさい。
ほら!
ほら!」
美弥子は、大きく腰を煽り上げた。
美弥子の額から飛び散った汗が、細い背中に降り注ぐ。
美弥子の腰があたる度に、スタッフの背肉まで波が寄せた。
「ぅわきゃっ」
奇声と共に、スタッフの全身が躍りあがった。
手錠の鎖が張りつめ、鈴のような音色を響かせた。
スタッフは、全身で絶頂を訴えながら痙攣していた。
横に倒した頬が、座面の涎を塗り拡げていた。
動きが止まり、顔の輪郭が定まったとき……。
瞳は失われていた。
真っ白い目が、中空を見据えていた。
力を失ったスタッフの尻が、ゆっくりと降下する。
それに呼応するように、長大な男根が生まれていった。
亀頭がスタッフの膣口を捲り上げると、男根は大きく跳ねあがり、美弥子の腹を打った。
スタッフの身体はその場に潰れ、続いて座面を滑り落ちた。
テーブルとソファーに挟まるように、スタッフは仰のいていた。
意識は消失したままだった。
真っ白な双眸が天井を見上げていた。
片頬に口紅が拡がっていた。
涎に塗れた口元は割れ、舌が覗いていた。
死体のようだと思った。
正確に言えば、美弥子の想像の中の死体だが……。
小気味良く肉を叩く音が響いた。
美弥子の腰があたる度に、スタッフの尻は、細波のように輪郭を乱した。
パンパンパンパンパンパンパンパンパン。
美弥子の顎から零れる汗が、スタッフの尾てい骨に滴り始めた。
スタッフが、顔を横に倒したまま視線を持ち上げた。
懸命な色が、瞳に浮かんでいた。
「イクの?」
スタッフは、かくかくとうなずいた。
「いいわよ。
イキなさい。
ほら!
ほら!」
美弥子は、大きく腰を煽り上げた。
美弥子の額から飛び散った汗が、細い背中に降り注ぐ。
美弥子の腰があたる度に、スタッフの背肉まで波が寄せた。
「ぅわきゃっ」
奇声と共に、スタッフの全身が躍りあがった。
手錠の鎖が張りつめ、鈴のような音色を響かせた。
スタッフは、全身で絶頂を訴えながら痙攣していた。
横に倒した頬が、座面の涎を塗り拡げていた。
動きが止まり、顔の輪郭が定まったとき……。
瞳は失われていた。
真っ白い目が、中空を見据えていた。
力を失ったスタッフの尻が、ゆっくりと降下する。
それに呼応するように、長大な男根が生まれていった。
亀頭がスタッフの膣口を捲り上げると、男根は大きく跳ねあがり、美弥子の腹を打った。
スタッフの身体はその場に潰れ、続いて座面を滑り落ちた。
テーブルとソファーに挟まるように、スタッフは仰のいていた。
意識は消失したままだった。
真っ白な双眸が天井を見上げていた。
片頬に口紅が拡がっていた。
涎に塗れた口元は割れ、舌が覗いていた。
死体のようだと思った。
正確に言えば、美弥子の想像の中の死体だが……。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2010/04/14 07:28
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ここでもう一度、この旅を始めた原点に立ち返り……。
「豊後水道」を鑑賞しましょう。
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【豊後水道】作詞:阿久悠/作曲:三木たかし
http://www.youtube.com/watch?v=MVCBnkscp2Y
背のびした恋破れ
なぐさめる人もなく
信じていたのに
あなたはもう来ない
やせた女の旅路には
やさし過ぎるわ春の海
こぼれ散る紅椿
流れにひきこんで
何を急ぐか豊後水道
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ファミリー室にいては、豊後水道を体感することができませんね。
いざ、甲板に出ましょう。
ファミリー室の扉が、出番を待つ楽屋の扉に見えます。
さぁ、いざ舞台へ……。
「Mikikoさん、なんか、目が普通じゃありませんよ」
すでに、すっかり入り込んでますからね。
「うっ」
「寒いっ」
朝早い3月の海風は、さすがに肌を刺します。
でも、目に染みるような海の青さです。
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100410201417712.jpg
北に見えてる眺めは、↓のあたりだと思います。
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100410201417aac.png
フェリーは、宿毛湾を抜けようとしてました。
いよいよ、豊後水道に出ます。
ブルゾンの前を掻き合わせる美弥ちゃんをよそに……。
わたしは、スプリングコートのボタンを外します。
「ちょっと!
Mikikoさん!
まさか、こんなとこで露出なんて……」
「誰がするか!
船でそんなことして……。
見つかったら逃げ場が無いだろ」
「でも、なんでボタン外すんです?
こんなに寒いのに」
「これを出すためじゃ」
わたしは、コートの内ポケットから、あるものを引っ張り出しました。
「豊後水道と言えば……。
これが無けりゃね」
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100410201417bee.jpg
「椿!
奇術師みたい」
「春の手品師と呼んでくれたまへ」
「造花……、じゃありませんね。
新潟から持ってきたんですか?」
「うんにゃ。
わざわざ、そんなことはせんよ」
「それじゃ、どこで?」
「おととい、寄っただろ」
「どこに?」
「案外鈍いね。
牧野植物園!」
「あ。
確かに、咲いてた……。
赤い椿。
あれ、もいで来ちゃったんですか?」
「さようじゃ。
わたしが、何で牧野植物園を旅程に入れたと思っとる(よい子は真似をしてはいけません!)」
「こ、怖い人……」
「さて、それでは……。
『豊後水道』、お得意のサビ、行きますよ。
♪こぼれ散る 紅椿
ちょっと、なんで耳ふさぐのよ!
聞きなさい!
もう一度!
♪こぼれ散る 紅椿 流れに引き込んで
♪何を思うか 豊後水道
それ!」
わたしは、手に持った椿の小枝を、空に投げました。
椿の枝は、くるくると回りながら落ち、あっと言う間に波間に飲まれて行きました。
続きは、次回。
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2. フェムリバ- 2010/04/14 19:48
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激しく二面性のある人だった・・・
で、金曜日は次章に行くのですか?
あは~
目が普通じゃないって(笑)
まぁ、フェリーに乗って豊後水道を旅してるんですから、世界に引き込まれてしまうのはしょうがないですよね・・・
でも!
椿!!
こんな事しちゃって~、ミキコ様、めっ!
牧野博士、泣いてますよ(泣)
しかし・・・
済んでしまった事は仕方ありませんね。
引き続き旅を楽しみましょう♪
私も大声で歌いたいなぁ~
(音痴ですけどね・・・)
>イネさん
全身像拝見しました!
陰陽師の服が似合う、超イケメンだったんですね♪
(淡雪さん、「黒い病室」さんで拝見できますよ~)
あと
由美叔母ちゃん、結婚してることになってるとは・・・(汗)
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3. Mikiko- 2010/04/14 20:32
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この章は続きます。
美弥ちゃんが、自分がイカないままで、我慢できるわけないじゃないの。
花盗人は、罪にはならんのじゃ。
牧野博士も、許してくださろー。
フェムちゃんに大声で歌われると、フェリーが沈むかも知れないので……。
小声でね。
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4. フェムリバ- 2010/04/15 19:34
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美弥子さんがこのままで終わるわけないですね!
むしし・・・
私はジャイアンかい(泣)
でも
完全に否定できないのが悲しい・・・
小さい声で歌いましゅ・・・
(あ!あと、花盗人は歴とした罪のようです・・・(汗))
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5. Mikiko- 2010/04/15 20:01
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この感覚は、やはり……。
ジャイアン!
これですね~。
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100129214848797.jpg
本人は、気持ちいいんだろうね。
ただの花盗人は罪だが……。
美しき花盗人は、罪にはならん!
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6. Mikiko- 2010/04/15 20:19
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だいぶ開きました。
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100415201813496.jpg
写真で見ると、満開に近い感じだけど……。
実際には、7分咲きと言ったところ。
寒くて、花見どころじゃありません。
そんな中、ただ一組、近くの幼稚園が花見をしてました。
レンガ敷きにシートを広げ、お弁当を食べてました。
保母さんがハイテンションで、感心しました。
わたしには出来ない仕事です。
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7. フェムリバ- 2010/04/15 20:38
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春の嵐が終わったころに咲いたから、散らずにすみましたね。
愛知の桜は、もう散り散りです(泣)
もぅ、美しき花盗人なんて自分で言っちゃって・・・
ミキコ様、可愛い♪
むしし・・・(これ、何か変ですか?)
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8. Mikiko- 2010/04/15 20:55
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“花冷え”でした。
花見なんかしたら、トイレが近くてタイヘンだったぜ。
そう言えば子供のころ……。
ポケットに、ツツジの花を一杯詰めたことがあったな。
オヤジの靴の中にも、てんこ盛りに詰めた。
生まれついての花盗人だったね。
むししを、巧まずに用いるとこがスゴい。
まさに、天然。