Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 426
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 美弥子の圧力からは解放されたが、スタッフに身体の自由は無かった。
 右手首と右足首が、手錠により繋がれているのだ。
 スタッフは左手で手錠を引っ張り、外そうとしていた。
 しかし、おもちゃとは言え金属製の手錠は、引っ張ったくらいでは外れそうもなかった。

「取って!
 これ取って!」

 スタッフは、美弥子を恨みの目で見上げながら叫び始めた。
 甲高い声だった。
 声は、下の道路まで届いているはずだ。

 美弥子は、転げ回るスタッフの背中を抱えた。
 両脇から腕を入れ、引きずる。
 脚も持ち上げながら、サッシの桟を乗り越えさせた。
 ようやく全身が室内に移った。
 すかさず、サッシ窓を閉める。
 外部からの音が、魔法のように消えた。
 ピアノ室として造られたこの部屋は、窓にも防音ガラスが使われていた。

「どうする気!
 わたしをどうする気なの!」

 もとより、どうする気も無かった。
 手錠を架けたのも、咄嗟の機転だった。

「早く外してよ!
 これ外して!」

 スタッフは、射貫くような目で美弥子を見上げていた。
 その目を見れば、手錠を外すわけにいかないことは明らかだった。

 スタッフは、身もだえしながら言い募った。

「早く外せ!
 このオトコ女!」

 美弥子の中で、スパークが散った。
 強い怒りが、全身を貫いた。
 全身の毛穴から、針が噴き出すようだった。
 自らの身体を見下ろすと、下腹部に異変があった。
 萎んでいたはずの陰核が、再び頭をもたげていた。
 先端がピクピクと振れていた。
 振れは、心音と共鳴していた。
 陰核は、脈動を打つまでに怒張し始めていたのだ。
由美と美弥子 425目次由美と美弥子 427





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2010/04/09 07:28
    •  お風呂での美弥ちゃんは、もう堂々としたもの。
       目が合った女性客のほうが、どぎまぎして下を向いちゃった。
      「しっかり、前だけは隠してるな。
       オカマと間違われる恐れがあるからな」
      「もう!
       普段は、そんなに大きくないの!
       それに、前を隠すのは、最低限のエチケットでしょ」
      「そうなの?」
      「そうです!
       Mikikoさんも、隠してください」
      「そんなぁ。
       大手を振って、全裸で闊歩するのが、大浴場の醍醐味じゃないかぁ」
      「そんな醍醐味は知りません。
       ほら、もう上がりますよ」
      「まだ、洗ってないよ」
      「今まで、何してたんです?」
      「美弥のこと、見てた」
      「もう!
       先に上がってますからね」
      「いけずぅ」
       美弥ちゃんは、さっさと出ちゃいました。
       大慌てで洗って後を追いましたが、もう脱衣所にもいません。
       案外、マイペースな女だね。
       まぁ、わたしもそうなんだけど。
       部屋に戻ると……。
       美弥ちゃんはもう、ベッドに入ってました。
      「ちょっと!
       もう寝ちゃうわけ?」
      「だって、明日は早いんでしょ」
      「そりゃそうだけど……」
       明日は、7:00のフェリーに乗らなきゃなりません。
      「そんなに寝たいんだ……。
       まぁ、気持ちは、わかるけど……」
      「ちょっと、Mikikoさん!
       何でわたしのベッド入ってくるんです!
       隣に、自分のがあるでしょ!」
      「バカじゃないんだから、そんなことわかってるよ。
       ふっふっふ。
       ゆうべのカタキじゃ。
       観念せい!」
      「また、お尻ぶたれたいの?」
      「それもいいが、今日は失神しないぞ」
      「そんなら今日は……。
       くすぐり攻撃!
       こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
      「あひゃ。
       あひゃっ。
       あひゃあひゃ、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
      「参ったか!」
      「ひぃぃぃぃぃぃ。
       なぜに、わたしの弱点をぉぉぉぉ……」
      「Mikikoさんが生みだした分身なんですからね。
       作者のことは、よ~くわかってます。
       そ~れ、トドメじゃ。
       ほらほらほらほら」
      「や、やめれ。
       あひ。
       あひ、あひ、あひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。
       あが、がががが。
       ぴぎ」
       わたしの意識は、消し飛びました……。
       続きは、次回(話が進まなくて、ゴメンね)。

    • ––––––
      2. 淡雪
    • 2010/04/09 16:30
    • ううむ。
      ううむ。
      考えても、よがり声の切羽詰ったのって、思い出せませんね。

    • ––––––
      3. フェムリバ
    • 2010/04/09 20:19
    • よーし、今までの分を取り戻しますよ~
      おぉ、美弥子さん、反撃開始の予感♪
      しかも怒りでスパークしたようですし・・・
      香純さん、お尻ペンペンされちゃうかも?
      しかし・・・
      香純さんは、最初のイメージと凄く変わりましたね(汗)
      ですが、幼い雰囲気も嫌いじゃないです。
      あはは♪
      美弥子さんやりますね~
      小説でもコメントでも、責め責めモード♪
      でも
      「ぴぎ」って、やっぱり可愛いなぁ♪
      >淡雪さん
      心配して下さってありがとうございました♪
      でもって
      ご迷惑おかけしまして、申し訳ございません(泣)
      あ、混線の事は大丈夫ですよ~
      >shikuちゃん
      私がいない間、淡雪さんと頑張ってくださってありがとうございました♪
      あと
      二重投稿、私も経験あるので、あの不思議な感覚がわかります(泣)
      >もんぷちお姉ちゃん
      どうか、もんぷちお姉ちゃんにふく風が、暖かく優しい風になりますように・・・

    • ––––––
      4. もんぷち
    • 2010/04/09 21:03
    • 手術お疲れさま(^o^)v
      術後だから特に、風邪とかひかないように気をつけてね◎
      みなさまご心配ありがとうございます。
      最近職場が移動になって、慣れない仕事場と客層の違い、忙しさの違いに四苦八苦してます。
      さらに、新しいところは全国の同系列店の中で離職率ワースト1(年間10数人以上)で、実際働いてみてその理由を身をもって知りました。
      今までぬるま湯に浸かっていた自分を戒める意味でも、修行だと思って辞めずに頑張ります。
      生活がかかっているもの!
      休憩もろくにとれないのですが、それでも休憩中に読む由美美弥に励まされています。
      みなさまの新年度も、幸多からんことを願って☆

    • ––––––
      5. フェムリバ
    • 2010/04/09 21:21
    • もんぷちお姉ちゃん・・・
      凄く大変な時なのに、私なんかの心配してくれるなんて・・・
      うぅ・・・
      私、もんぷちお姉ちゃんのお仕事が上手くいくように、ずっと応援してます!!

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2010/04/09 21:23
    • > 淡雪さん
       思いついたら、ぜひ教えてください。
       わたしの書く“よがり声”は、ほぼ奇声ですからね。
       北斗の拳と、相通ずるものがあるかと……。
      > フェムリバさん
       お~。
       いつものペースが戻ってきた。
       若い子は、つおいのぉ。
       香純スタッフは、公私でまったく別の顔を持つってことでしょうかね。
       わたしは、どういう性格だとかの設定をせずに書いてるので……。
       書いてるうちに、変わっちゃうこともあるみたいです。
       美弥ちゃんの怒りは……。
       お尻ペンペンくらいじゃ、済まないかも……。
      > もんぷちさん
       スゴいとこに移動になっちゃったんだね。
       わたしは、接客業は無理な性格なので……。
       もんぷちさんの大変さを、たぶん理解できてないと思う。
       助言とかも、もちろん出来ない。
       ハラハラオロオロしながら、ここで見守るだけ。
       ちょっと手が空いたら、愚痴でも怒りでもいいから、ここに書きこんでみたら?
       少しは、すっとするかも知れないよ。
       もんぷちさんの休憩時間が、少しでも楽しくなるよう……。
       これからも、頑張って書きますね!
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