2010.4.9(金)
美弥子の圧力からは解放されたが、スタッフに身体の自由は無かった。
右手首と右足首が、手錠により繋がれているのだ。
スタッフは左手で手錠を引っ張り、外そうとしていた。
しかし、おもちゃとは言え金属製の手錠は、引っ張ったくらいでは外れそうもなかった。
「取って!
これ取って!」
スタッフは、美弥子を恨みの目で見上げながら叫び始めた。
甲高い声だった。
声は、下の道路まで届いているはずだ。
美弥子は、転げ回るスタッフの背中を抱えた。
両脇から腕を入れ、引きずる。
脚も持ち上げながら、サッシの桟を乗り越えさせた。
ようやく全身が室内に移った。
すかさず、サッシ窓を閉める。
外部からの音が、魔法のように消えた。
ピアノ室として造られたこの部屋は、窓にも防音ガラスが使われていた。
「どうする気!
わたしをどうする気なの!」
もとより、どうする気も無かった。
手錠を架けたのも、咄嗟の機転だった。
「早く外してよ!
これ外して!」
スタッフは、射貫くような目で美弥子を見上げていた。
その目を見れば、手錠を外すわけにいかないことは明らかだった。
スタッフは、身もだえしながら言い募った。
「早く外せ!
このオトコ女!」
美弥子の中で、スパークが散った。
強い怒りが、全身を貫いた。
全身の毛穴から、針が噴き出すようだった。
自らの身体を見下ろすと、下腹部に異変があった。
萎んでいたはずの陰核が、再び頭をもたげていた。
先端がピクピクと振れていた。
振れは、心音と共鳴していた。
陰核は、脈動を打つまでに怒張し始めていたのだ。
右手首と右足首が、手錠により繋がれているのだ。
スタッフは左手で手錠を引っ張り、外そうとしていた。
しかし、おもちゃとは言え金属製の手錠は、引っ張ったくらいでは外れそうもなかった。
「取って!
これ取って!」
スタッフは、美弥子を恨みの目で見上げながら叫び始めた。
甲高い声だった。
声は、下の道路まで届いているはずだ。
美弥子は、転げ回るスタッフの背中を抱えた。
両脇から腕を入れ、引きずる。
脚も持ち上げながら、サッシの桟を乗り越えさせた。
ようやく全身が室内に移った。
すかさず、サッシ窓を閉める。
外部からの音が、魔法のように消えた。
ピアノ室として造られたこの部屋は、窓にも防音ガラスが使われていた。
「どうする気!
わたしをどうする気なの!」
もとより、どうする気も無かった。
手錠を架けたのも、咄嗟の機転だった。
「早く外してよ!
これ外して!」
スタッフは、射貫くような目で美弥子を見上げていた。
その目を見れば、手錠を外すわけにいかないことは明らかだった。
スタッフは、身もだえしながら言い募った。
「早く外せ!
このオトコ女!」
美弥子の中で、スパークが散った。
強い怒りが、全身を貫いた。
全身の毛穴から、針が噴き出すようだった。
自らの身体を見下ろすと、下腹部に異変があった。
萎んでいたはずの陰核が、再び頭をもたげていた。
先端がピクピクと振れていた。
振れは、心音と共鳴していた。
陰核は、脈動を打つまでに怒張し始めていたのだ。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2010/04/09 07:28
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お風呂での美弥ちゃんは、もう堂々としたもの。
目が合った女性客のほうが、どぎまぎして下を向いちゃった。
「しっかり、前だけは隠してるな。
オカマと間違われる恐れがあるからな」
「もう!
普段は、そんなに大きくないの!
それに、前を隠すのは、最低限のエチケットでしょ」
「そうなの?」
「そうです!
Mikikoさんも、隠してください」
「そんなぁ。
大手を振って、全裸で闊歩するのが、大浴場の醍醐味じゃないかぁ」
「そんな醍醐味は知りません。
ほら、もう上がりますよ」
「まだ、洗ってないよ」
「今まで、何してたんです?」
「美弥のこと、見てた」
「もう!
先に上がってますからね」
「いけずぅ」
美弥ちゃんは、さっさと出ちゃいました。
大慌てで洗って後を追いましたが、もう脱衣所にもいません。
案外、マイペースな女だね。
まぁ、わたしもそうなんだけど。
部屋に戻ると……。
美弥ちゃんはもう、ベッドに入ってました。
「ちょっと!
もう寝ちゃうわけ?」
「だって、明日は早いんでしょ」
「そりゃそうだけど……」
明日は、7:00のフェリーに乗らなきゃなりません。
「そんなに寝たいんだ……。
まぁ、気持ちは、わかるけど……」
「ちょっと、Mikikoさん!
何でわたしのベッド入ってくるんです!
隣に、自分のがあるでしょ!」
「バカじゃないんだから、そんなことわかってるよ。
ふっふっふ。
ゆうべのカタキじゃ。
観念せい!」
「また、お尻ぶたれたいの?」
「それもいいが、今日は失神しないぞ」
「そんなら今日は……。
くすぐり攻撃!
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
「あひゃ。
あひゃっ。
あひゃあひゃ、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
「参ったか!」
「ひぃぃぃぃぃぃ。
なぜに、わたしの弱点をぉぉぉぉ……」
「Mikikoさんが生みだした分身なんですからね。
作者のことは、よ~くわかってます。
そ~れ、トドメじゃ。
ほらほらほらほら」
「や、やめれ。
あひ。
あひ、あひ、あひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。
あが、がががが。
ぴぎ」
わたしの意識は、消し飛びました……。
続きは、次回(話が進まなくて、ゴメンね)。
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––––––
2. 淡雪- 2010/04/09 16:30
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ううむ。
ううむ。
考えても、よがり声の切羽詰ったのって、思い出せませんね。
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3. フェムリバ- 2010/04/09 20:19
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よーし、今までの分を取り戻しますよ~
おぉ、美弥子さん、反撃開始の予感♪
しかも怒りでスパークしたようですし・・・
香純さん、お尻ペンペンされちゃうかも?
しかし・・・
香純さんは、最初のイメージと凄く変わりましたね(汗)
ですが、幼い雰囲気も嫌いじゃないです。
あはは♪
美弥子さんやりますね~
小説でもコメントでも、責め責めモード♪
でも
「ぴぎ」って、やっぱり可愛いなぁ♪
>淡雪さん
心配して下さってありがとうございました♪
でもって
ご迷惑おかけしまして、申し訳ございません(泣)
あ、混線の事は大丈夫ですよ~
>shikuちゃん
私がいない間、淡雪さんと頑張ってくださってありがとうございました♪
あと
二重投稿、私も経験あるので、あの不思議な感覚がわかります(泣)
>もんぷちお姉ちゃん
どうか、もんぷちお姉ちゃんにふく風が、暖かく優しい風になりますように・・・
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4. もんぷち- 2010/04/09 21:03
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手術お疲れさま(^o^)v
術後だから特に、風邪とかひかないように気をつけてね◎
みなさまご心配ありがとうございます。
最近職場が移動になって、慣れない仕事場と客層の違い、忙しさの違いに四苦八苦してます。
さらに、新しいところは全国の同系列店の中で離職率ワースト1(年間10数人以上)で、実際働いてみてその理由を身をもって知りました。
今までぬるま湯に浸かっていた自分を戒める意味でも、修行だと思って辞めずに頑張ります。
生活がかかっているもの!
休憩もろくにとれないのですが、それでも休憩中に読む由美美弥に励まされています。
みなさまの新年度も、幸多からんことを願って☆
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5. フェムリバ- 2010/04/09 21:21
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もんぷちお姉ちゃん・・・
凄く大変な時なのに、私なんかの心配してくれるなんて・・・
うぅ・・・
私、もんぷちお姉ちゃんのお仕事が上手くいくように、ずっと応援してます!!
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6. Mikiko- 2010/04/09 21:23
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> 淡雪さん
思いついたら、ぜひ教えてください。
わたしの書く“よがり声”は、ほぼ奇声ですからね。
北斗の拳と、相通ずるものがあるかと……。
> フェムリバさん
お~。
いつものペースが戻ってきた。
若い子は、つおいのぉ。
香純スタッフは、公私でまったく別の顔を持つってことでしょうかね。
わたしは、どういう性格だとかの設定をせずに書いてるので……。
書いてるうちに、変わっちゃうこともあるみたいです。
美弥ちゃんの怒りは……。
お尻ペンペンくらいじゃ、済まないかも……。
> もんぷちさん
スゴいとこに移動になっちゃったんだね。
わたしは、接客業は無理な性格なので……。
もんぷちさんの大変さを、たぶん理解できてないと思う。
助言とかも、もちろん出来ない。
ハラハラオロオロしながら、ここで見守るだけ。
ちょっと手が空いたら、愚痴でも怒りでもいいから、ここに書きこんでみたら?
少しは、すっとするかも知れないよ。
もんぷちさんの休憩時間が、少しでも楽しくなるよう……。
これからも、頑張って書きますね!