2010.1.23(土)
「里ちゃん、どうかしたの?」
美弥子が近づいてきた。
「ちょっとヘンなの」
「やだ……。
また始めちゃってるの?」
美弥子が、由美の肩越しに身を屈めた。
「そうなの……」
「由美ちゃん……。
夕べのこと、覚えてる?」
「途中まで」
「どこまで?」
「……、おちんちん、付けたとこまで」
「その後は、覚えてないの?」
「ぜんぜん……」
美弥子は、手に持ったディルドゥを由美の前に翳した。
「このおちんちん、呪われてるのかも……」
「なんで?」
「由美ちゃんね、これ付けたら変わっちゃったんだよ」
「何に?」
「先生。
前に話したでしょ。
わたしのバージン奪った先生」
「うそ」
「乗り移ったみたいだった」
美弥子は、ディルドゥを両手に持ち、亀頭を開いた。
カン、カン、カン。
甲高いバネ音が響いた。
夕べの記憶が蘇りそうになり、由美は思わず耳を塞いだ。
「先生の魂が、ここに残ってるのかも……。
ほんとに覚えてないの?」
「覚えてない。
何があったの?」
「由美ちゃん、このおちんちんで、里ちゃんとわたしを犯したんだよ」
「うそ!」
「わたしは、後ろから犯された」
「そんな……」
自分が美弥子を、背後から犯した。
由美には、信じられなかった。
しかし、さっきまで美弥子に埋もれていた男根の位置が、目に蘇った。
男根の1本が、美弥子の尻に回っていた訳。
あの男根のポジションは、背後にもうひとりの人物を想定たとき、初めて了解できるものだった。
それが自分だと言うのか……。
俄には納得できなかった。
しかし、美弥子を背後から犯した人物がいたとしたら……。
それが自分であることだけは確かだった。
ミサは、四肢を縛られていたのだから。
美弥子が近づいてきた。
「ちょっとヘンなの」
「やだ……。
また始めちゃってるの?」
美弥子が、由美の肩越しに身を屈めた。
「そうなの……」
「由美ちゃん……。
夕べのこと、覚えてる?」
「途中まで」
「どこまで?」
「……、おちんちん、付けたとこまで」
「その後は、覚えてないの?」
「ぜんぜん……」
美弥子は、手に持ったディルドゥを由美の前に翳した。
「このおちんちん、呪われてるのかも……」
「なんで?」
「由美ちゃんね、これ付けたら変わっちゃったんだよ」
「何に?」
「先生。
前に話したでしょ。
わたしのバージン奪った先生」
「うそ」
「乗り移ったみたいだった」
美弥子は、ディルドゥを両手に持ち、亀頭を開いた。
カン、カン、カン。
甲高いバネ音が響いた。
夕べの記憶が蘇りそうになり、由美は思わず耳を塞いだ。
「先生の魂が、ここに残ってるのかも……。
ほんとに覚えてないの?」
「覚えてない。
何があったの?」
「由美ちゃん、このおちんちんで、里ちゃんとわたしを犯したんだよ」
「うそ!」
「わたしは、後ろから犯された」
「そんな……」
自分が美弥子を、背後から犯した。
由美には、信じられなかった。
しかし、さっきまで美弥子に埋もれていた男根の位置が、目に蘇った。
男根の1本が、美弥子の尻に回っていた訳。
あの男根のポジションは、背後にもうひとりの人物を想定たとき、初めて了解できるものだった。
それが自分だと言うのか……。
俄には納得できなかった。
しかし、美弥子を背後から犯した人物がいたとしたら……。
それが自分であることだけは確かだった。
ミサは、四肢を縛られていたのだから。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2010/01/23 07:28
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この歌が聞こえて来ると、もう春間近。
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■うれしいひな祭り【作詞:サトウハチロー/作曲:河村光陽】
http://www.youtube.com/watch?v=yoFPm5sfz_8
あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひな祭り
お内裏様と おひな様
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に
よく似た官女の 白い顔
金のびょうぶに うつる灯を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか
あかいお顔の 右大臣
着物をきかえて 帯しめて
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひな祭り
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「今日はたのしい」と歌ってますが……。
曲調は短調で、どこか悲しみを帯びてます。
作詞をしたサトウハチロー(1903~1973)が、「お嫁にいらした姉様」を思う気持ちが……。
作曲者の河村光陽にも伝わったんでしょうか?
ハチローには、4つ年上の姉がいました。
歌詞のとおり、色白の美人だったそうです。
ハチローは、この姉から読み書きを教わり、詩心を授けられました。
やがて、その姉に縁談がまとまり、嫁ぐことになりました。
しかし……。
嫁ぐ直前になって、姉に病気が見つかりました。
結核でした。
当時の結核は、死病です。
縁談は、相手から一方的に破棄され……。
姉は、そのまま寂しく息を引き取ったそうです。
まだ18歳でした。
ひょっとしたら……。
病床の傍らには、婚礼衣装が飾られてたかも知れません。
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100122204230f30.jpg
姉は、その衣装に袖を通すこともなく、死んでしまったのです。
でも、ハチローは詩の中で、「お嫁にいらした」と歌ってます。
優しい姉は、天国にお嫁に行ったのだと、ハチローは思ってたのかも知れません。
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■どこかで春が【作詞:百田宗治/作曲:草川信】
http://www.youtube.com/watch?v=PT6PAF95Lmg
どこかで春が 生まれてる
どこかで水が 流れ出す
どこかで雲雀が 啼いている
どこかで芽の出る 音がする
山の三月 東風(こち)吹いて
どこかで春が うまれてる
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冬の最中の今、きっとどこかで……。
春は生まれてるんですね。
作詞をした百田宗治(1893~1955)には、「芽の出る音」が聞こえたんでしょう。
詩人の耳って凄いですね。
なお、最近の小学校の授業では、3番の「東風(こち)」を「そよ風」と歌っているようですね。
たしかに、東風はわかりづらいし、音数的にもちょっと苦しいですよね。
でも、日本らしい、素敵な言葉です。
俳句や和歌では、よく使われます。
俳句では、もちろん春の季語。
和歌で有名なのは、この歌。
東風吹かば匂ひをこせよ梅の花主なしとて春な忘れそ
菅原道真が、京の都を追われる際に詠んだ歌です。
道真は、左遷先の太宰府で、失意の中亡くなりました。
命日は、旧暦の2月25日。
新暦に直すと、3月26日。
その夜、京の都で咲いていた梅が……。
一晩で、太宰府まで飛んで来たそうです。
道真公の死を悲しむあまり……。
紅梅は、白梅へと色を変じていたとか……。
有名な「飛梅伝説」。
その梅は、今も太宰府天満宮の本殿前で、花を咲かせています。
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100122045457ed3.jpg
続きは、次回。
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2. Mikiko- 2010/01/23 10:16
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『Mikikoのひとりごと』に、「因幡の白ウサギ(https://mikikosroom.com/archives/2697996.html)」を……。
『Mikiko's Garden』に、「冬の新潟から ~ガーデニング雑感~(https://mikikosroom.com/archives/2769817.html)」を……。
それぞれ、再録しました。
ぜひもう一度、まとめて読んでみてくださいね♪
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3. 淡雪- 2010/01/23 11:19
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そうだったのですか。
小さい頃から愛唱しておりました折には、おねえさまは本当にお嫁にいらしたんだと疑いませんでした。
悲しいですね。
美しい日本語は童謡のなかに生きています。
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4. Mikiko- 2010/01/23 12:19
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「いらした」という敬語は使いません。
あの歌詞の「お嫁にいらした」には……。
やはり、天に召された、という思いが込められてるんじゃないでしょうか。
「赤い靴」とか、「月の砂漠」もそうですが……。
短調の童謡って、胸に染みますよね。
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5. フェムリバ- 2010/01/23 16:23
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原因はコレだったんですね。
死んでからも、女教師はずっと美弥子さんを見てたのかな?
(箱にしまわれてた時期もあったけど)
小学生の頃、「うれしいひな祭り」の替え歌が流行ってましたが、そんな裏設定があったとは・・・
サトウハチローさんは、お姉さん想いですね。
お姉さんも、きっと天国で喜んでらっしゃることでしょう。
日本一有名な童謡に、自分が出てるんですから。
あと
梅って、長生きなんですね~
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6. Mikiko- 2010/01/23 18:44
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飛梅の話では、みなさんに謝らなければならないことがあります。
京都の道真の屋敷の梅が紅梅で……。
太宰府天満宮の飛梅が白梅だということは、そのとおりなんですが……。
それを、「道真公の死を悲しむあまり……。紅梅は、白梅へと色を変じていた」というのは……。
わたしの創作です。
すんません。
つい、筆が走りました。
でも、太宰府天満宮の飛梅が、樹齢1,000年を越えているのは確からしいです。