Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 0212
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 両肩に置かれた由美の指に、力が籠もった。
 同時に肛門が突出する。
 息づくように、2,3度伸縮した。
 しかし大便は、一向に姿を見せようとはしなかった。
 さっきは、すぐにでも出そうなことを言っていたのに……。

 由美が息むごとに肛門が突き出し、同時に両肩の指に力が入った。
 由美を見上げると、白い顔に朱が注していた。

「由美ちゃん、急がなくていいのよ。
 ゆっくりでいいから」
「ごめんね……。
 今日も便秘みたい」
「じゃあ、うんちが出るおまじない、またしてあげようか?」
「して……。
 おまじない、して」

 由美が、両足を踏み直して体勢を整えた。
 肛門は収縮していた。

 美弥子は、由美の性器に見入った。
 陰核が、高々と勃起していた。
 包皮が、ピラミッド状に持ち上がっている。
 包皮を目深に被り、薄桃色の亀頭が覗いていた。
 これを見るたび、美弥子は何かを思い出しそうになるのだった。
 しかしそれが何か、ずっと思い出せないでいた。

「あ……」

 この日ようやく、その何かが、記憶の底から浮かび上がってきた。
 幼いころ、母が読み聞かせてくれた絵本だった。
 美弥子が生まれ育った北陸地方の民話だ。
 冬の物語だった。
 暖かい筆遣いの挿絵が添えられていた。
 頬の赤い女の子が描かれていた。
 「雪ん子」と呼ばれる女の子だった。
 女の子は、蓑帽子を被っていた。
 藁帽子を被り、赤い顔を覗かせた「雪ん子」。
 由美の陰核は、その姿に似ていたのだ。

 美弥子の指は、「雪ん子」に伸びた。
 藁帽子の上から、頭を撫でる。
 「雪ん子」は、気持ちよさそうに撫でられていた。

「あぁ。
 気持ちいぃ。
 おまじない、気持ちいぃよぉ」
由美と美弥子 211目次由美と美弥子 213





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2009/06/13 07:40
    •  さて、厠を出て手水を使い、再び縁側伝いに寝間に戻ろうとしたとき……。
       異様な寂しさを覚えたそうです。
       何かに引ぱっられるみたいに、顔が生垣の方を向いた。
       生垣の向こうは街道です。
       生垣は、大人の腰のあたりの高さでした。
       その街道を、ひとりの旅人が歩んでいたそうです。
       その人は、髷を結っていました。
       男の人です。
       つまり丁髷。
       ほつれた髪が、頬で揺れてるのまで見えたとか。
       旅人は、道中合羽のようなものを羽織り、肩から振り分け荷物を下げていました。
       ばあちゃんがこれを見たのは、おそらく昭和初期だと思います。
       いくら田舎とは言え、その時代に、そんな格好で旅をする人などいませんでした。
       男の人は、ひどく先を急いでる様子だったそうです。
       大きく見開いた瞳が、一心に前を見つめてます。
       後にばあちゃんは、テレビドラマを見てて、突然画面を指差しました。
       「この目だ。こんな目をしてた」
       画面には、仲代達矢が映ってました。
       話を戻します。
       最初ばあちゃんは、夜中にあんなに急いで歩くなんて、よほど大事な用があるんだろうと思ったそうです。
       で、その人を横目で見ながら、縁側を寝間に向かった。
       男の人は、ばあちゃんには目もくれず、一心に歩いてました。
       振り分け荷物が肩で揺れていたそうです。
       そのときばあちゃんは、不思議なことに気づきました。
       あんなに急いで歩いているのに、その人の立つ位置がまったく変わらないのです。
       ばあちゃんは、視線を下に落としました。
       低い生垣はかなり疎らで、男の人の足元が見えました。
       両足は、地面を掻き回すように懸命に動いています。
       しかし、同じ場所を掻くばかりで、身体はまったく前に進んでなかったんです。
       ようやくばあちゃんは、街道を急ぐ男が、この世の人ではないことを悟りました。
      「おっかねー」
       泣き叫びながら、寝間に飛びこんだそうです。
       布団を被って震えながら、あることに気づき、自分が幽霊を見たことを確信しました。
       つまり、生きた人なら、姿が見えるわけはなかったんです。
       縁側の外は街灯もない真っ暗闇で、月も無かったんですから。
       ばあちゃんは、すっかり温和しくなったわたしに、こう続けました。
       おそらく江戸のころ、急ぎの旅の途中で斃れた人だろう。
       心が残ったまま成仏できず、まだ街道を歩き続けているのだろう、と。
       えー、話はぜんぜん変わりますが。
       「ケツメド」の件。
       ひょっとしたらあれ、栃木の方言かも知れません。
       ばあちゃんから聞いた気がするから。
       それなら、新潟のブルーベリーさんが知らないで、福島の金太郎さんが知ってたのもうなずけます。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2009/06/13 13:07
    •  今日は、午前中仕事してきて、今帰りました。
       犬で、もう一つ思い出しました。
       ばあちゃんが縁側から見た怪異譚、その2。
       やはり、夜中のトイレの後。
       踏み固められた土の庭で、真っ白い子犬が3匹、じゃれ合ってたそうです。
       全身が長い毛に覆われてて、まるで毛玉がもつれ合うようだったとか。
       これもまた、月のない真っ暗闇の夜だったので……。
       見えるはずが無いものでした。
       ばあちゃんが、寝間に飛びこんで布団を被ったのは言うまでもありません。
       田舎の怪異は、どことなく親しみが感じられますが……。
       フェムちゃんの見たような都市の怪異は、ひどく殺伐としてますよね。
       

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2009/06/13 13:50
    •  そういう怖い目に遭ったことはありません。
       フェロモン無いから。
       それに……。
       「変態には気をつけて」って……。
       こっちが変態だからね。
       気をつけるべきは、相手の方です。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2009/06/13 17:02
    •  ぜんぜんフェロモン出てないんだけどな。
       回線通じて、ネット上に流れ出てるのかな。
       バーチャルフェロモンだね。
       うーん。
       FC2、調子悪いな。
       今、サイドバーの「最近の記事とコメント」で、最新記事とコメントが表示されてない。
       金ちゃんから、携帯の表示がおかしかったって報告受けてるし……。
       昼間は、管理画面入れなかった。
       別のサーバで障害が起きて、緊急メンテを行ったって情報があったから……。
       この、とばっちりか?

    • ––––––
      5. フェムリバ
    • 2009/06/13 17:18
    • おかしかった、一時間ばかし。
      バーチャルフェロモン・・・
      文章って不思議で、その人独特の雰囲気があるんですよね。
      男性がどんなに女性っぽく書いても、結構見抜けちゃうんですよね。
      何でかな?
      ある程度の長文だと、すぐに分かっちゃう。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2009/06/13 17:35
    •  表示、直ってるね。
       このまま安定してくれればいいけど……。
       わたしの文章、けっこうクセがあるのかな。
       本編書くときは、わざとケレン効かせたりもするけど……。
       そう言えば、コメントの文章も、ちょっと臭みが出てきたかもね。
       でもまぁ、これも個性ってことで……。
       男性が女性っぽく書いた文章って、どこで読んだんだ?

    • ––––––
      7. shiku
    • 2009/06/13 18:54
    • お疲れです。
      Mikikoさん、皆さん元気ですか?
      下痢気味で、早退しちゃいました。。
      皆さん、お身体には気を付けてくださいまし。。m(__)m

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2009/06/13 18:59
    • > フェムリバさん
       そうか、メールで……
       中京では、そんな遊びが流行ってたのか。
       ひょっとして新潟でも、若い子はそんなことしてるのかな?
       実生活で、好きなんて言われること、まず無いから……。
       照れるぜ。
       しかし……。
       わたしが安定してるように見えるなら……。
       フェムちゃんって、かなり不安定なんじゃないの?
      > shikuさん
       久しぶり。
       大丈夫か?
       早退するほどの下痢って、どんなんだ?
       しかし、タイミングいいな。
       明日のコメントは、下痢話です。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2009/06/13 19:43
    •  安定しちゃうと、色気無いしね。
       下痢話、ぜひ聞きたいです。
       セックス系のシモネタは、自慢話になっちゃうことがあるけど……。
       排泄系のシモネタには、それがない。
       楽しみ楽しみ♪
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