2009.2.15(日)
狐が鳴き始めた。
「あ、ぅーん。
あ、ぅーん」
「いぃかい?
いぃかい?
これが、いぃのかい?」
狐は、カクカクとうなずいた。
「もうイキそうかい?
もうイクのかい?
お腹がぶるぶる震えてるよ。
イクときは、ちゃんと言わなきゃだめだよ」
「先生、イク……。
万里亜、イク……。
万里亜……。
万里亜……。
イッ、クぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
生徒会長の身体が跳ね上がった。
猟銃に撃たれた狐のようだった。
床に叩きつけられた身体が、そのまま痙攣を続ける。
顔は、もたげたままだった。
「慈母の微笑み」は銃弾に吹き飛ばされ、両眼が見開かれていた。
瞼のあわいに、瞳は無かった。
真っ白な大きな目が、美弥子の方をじっと見ていた。
やがてその顔が、磁石に引き寄せられるように、ゆっくりと床に沈んでいった。
「美弥子、どうだい?
さすがの淫乱お嬢さまも、この女には驚いただろ。
こいつだけは、本物の淫獣だよ」
床に落ちた生徒会長の白い頬を、黒髪が覆っていた。
「ほら、起きな」
女教師が、生徒会長の尻を蹴った。
足裏で、尻たぶを乱暴に揺さぶる。
「また、寝たまま漏らす気かい。
ちゃんと起きてから、うんこするんだよ」
生徒会長が顔をもたげた。
同時に両眼を見開いた。
瞳が戻っていた。
跳ね上がるように四つん這いになると、身体を反転させた。
女教師の足の甲を舐める。
「先生、出そう。
万里亜、出そうなの」
生徒会長が尻をうねらせ始めた。
「あ、ぅーん。
あ、ぅーん」
「いぃかい?
いぃかい?
これが、いぃのかい?」
狐は、カクカクとうなずいた。
「もうイキそうかい?
もうイクのかい?
お腹がぶるぶる震えてるよ。
イクときは、ちゃんと言わなきゃだめだよ」
「先生、イク……。
万里亜、イク……。
万里亜……。
万里亜……。
イッ、クぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
生徒会長の身体が跳ね上がった。
猟銃に撃たれた狐のようだった。
床に叩きつけられた身体が、そのまま痙攣を続ける。
顔は、もたげたままだった。
「慈母の微笑み」は銃弾に吹き飛ばされ、両眼が見開かれていた。
瞼のあわいに、瞳は無かった。
真っ白な大きな目が、美弥子の方をじっと見ていた。
やがてその顔が、磁石に引き寄せられるように、ゆっくりと床に沈んでいった。
「美弥子、どうだい?
さすがの淫乱お嬢さまも、この女には驚いただろ。
こいつだけは、本物の淫獣だよ」
床に落ちた生徒会長の白い頬を、黒髪が覆っていた。
「ほら、起きな」
女教師が、生徒会長の尻を蹴った。
足裏で、尻たぶを乱暴に揺さぶる。
「また、寝たまま漏らす気かい。
ちゃんと起きてから、うんこするんだよ」
生徒会長が顔をもたげた。
同時に両眼を見開いた。
瞳が戻っていた。
跳ね上がるように四つん這いになると、身体を反転させた。
女教師の足の甲を舐める。
「先生、出そう。
万里亜、出そうなの」
生徒会長が尻をうねらせ始めた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2009/02/15 07:35
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この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉(三橋鷹女)
ここであと一歩踏みだしたら鬼になる、って瞬間が、オンナにはあるんじゃないでしょうか。
わたしにも、それはありました。
例の、ストーカーみたいなことをしたって話。
もんぷちさんと同じくわたしにも、行き先を告げられないまま相手にフケられたことがあります。
それでもう、あきらめるつもりだったんですけどね。
でも、一度会って、あやまるべきじゃないかって思えてきた。
だんだん、あやまらなきゃならないって思うようになった。
今にして思えば、あやまるってことが自分への口実だったんですね。
彼女に、もう一度会うための。
で、興信所使って探してもらいました。
40万近くかかったんじゃなかったかな?
これもサラ金からの借金。
ようやく彼女の引っ越し先がわかりました。
で、そのマンションの前で彼女を待った。
わだかまりを持った顔をせずに、笑ってあやまろうと思ってました。
そして、エントランスを出てきた彼女の前に立ちました。
にっこりと微笑んで。
自分では、そのつもりだったんですけど……。
わたしの顔を見たときの彼女の表情は、今でも忘れることができません。
ホラー映画で、ヒロインが絶叫あげる寸前の顔してました。
人が、心底恐怖を感じたときに見せる表情でした。
そのときのわたしは、半分鬼になりかけてたんでしょうね。
わたしの顔は、おそらく鬼が笑ったように見えたのでしょう。
もちろん、彼女とはそれっきりでした。
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2. 淡雪- 2009/02/15 07:51
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由美美弥の完結後、次回はホラーが読んでみたいかも。
一つよろしくね。
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3. Mikiko- 2009/02/15 08:31
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「由美美弥」がいつ終わるかもわからないのに、次回作なんて考えられないよ。
そうだ。
「由美美弥」の中でやればいいんだ。
ホラー。
ロシアの娼婦の亡霊とか出してさ。
よし。
ネタひとつゲット!
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4. 淡雪- 2009/02/15 18:32
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てことは、あと2ヶ月近く続くのかあ・・・。飽きそう。(ごめんね)
センセイのおしっこ入れて出すだけでも3話くらいかかっちゃうものね。
さっき、鬼女になる樹に登ろうかとふと思ったけど、ガラにないのでやめました。
平凡な主婦にも、ひとしくそんな瞬間はあるのです。
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5. Mikiko- 2009/02/15 19:30
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最近、手厳しいよね、アナタ。
Mikikoは気が弱いから、すぐヘコんじゃうんだ。
昔は読者サービスも考えて書いてたけんだけどね。
ここらあたり、自分の好きなように書いちゃってるから。
好みに合わない人には、ほんと飽きられちゃうかも……。
でも、この山を越えると、またいろんなバリエーション出てきますから。
わたしは今、100回くらい先を書いてるんだけど、面白いぞー。
冬を乗り切るつもりで、どうかしばらくお付き合いください。
昨日今日と、新潟も異様に暖かいです。
さすがに紅葉は芽吹かないけど、梅は咲きました。
平凡な主婦も、平凡なOLも、秘める心は、みんなひとしく持ってると思います。
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6. ak- 2009/02/16 00:35
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私はスカトロ好きなので楽しみにしてます(笑)
自分でも書いてて、お漏らしとかはグッときますね~。
書き手は好きなように書くことが、生き生きした文章表現や内容に繋がると思うので、好きにしたらいいと思いますよ?
私はその方が好評だったりします。
ともかく、Mikikoさんのお好きなように。
完結まで楽しみにしてます。
ちなみに年はまだ三十路前ですよ(笑)
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7. Mikiko- 2009/02/16 07:36
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すっごく心強いです。
鬼女にいぢめられて泣いてたとこでした。
「好きにしたらいい」ってお言葉、ありがたかったです。
Mikikoはホレっぽいので、クラッときちゃいました。
Mikikoのこと、好きにしてイイよ。
でもakさん、ホントに三十路前なの?
堂々としてるよねぇ。
わたしが情けなさすぎるのかなぁ。
どこで書いてんのよ。
メールで教えてよ。
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8. 鬼雪- 2009/02/16 07:41
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好きにしたらいいよ。
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9. Mikiko- 2009/02/16 19:50
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お家の外に、鬼が来てるよぉ。
戸を叩いてるよぉ。
あ、窓の方に回った。
窓に影が映ってるー。
ほ、包丁持ってるーー!
助けて。
助けてー。
って、あんた自身がホラーじゃないか!
われながら長いノリツッコミでした。