2008.9.8(月)
最後の許しを請おうと開いた口からは、人の言葉が出てこなかった。
もう間に合わない……。
人の顔をしていられる最後の瞬間、そこに自分がいることを美弥子は悟った。
女教師の顔が、ゆらゆらと揺らいで見えた。
その顔が突然、浄瑠璃人形のように形相を変えた。
歯を大きく剥き出し、口角を高く上げて笑った。
同時だった。
剥き上げられた陰核亀頭が、指先で捻られた。
新芽を折るように。
「ひいっ」
美弥子は大きく仰け反った。
大きく口を開いた陰唇は今、放射状に膣液を噴き出している。
肛門を縁取った陰毛から滴る雫が、床を汚し始めるのが判った。
しかし、人の意識を保っていたのはここまでだった。
美弥子の頭が、かぶりを振りだした。
涎が口の端から飛び散った。
尻がひとりでに泳ぎ出す。
女教師の指先による振動が速まり、更に力が籠もった。
美弥子の陰核は恥丘に押しつけられ、一気に揉み潰された。
そこへ更なる一押しが加わった。
陰核が、胎内深く抉り込まれたのだ。
これがスイッチだった。
美弥子の脊髄を、灼熱の固まりが噴き上がった。
固まりは後頭部で爆発した。
美弥子の意識は、完全に失なわれた。
雪の中を歩いている夢を見た。
藁靴を履いただけの全裸だった。
寒さに震え、両肩を抱いた。
雪は、横殴りの吹雪になっていた。
けぶる視界の彼方に、誰かの後ろ姿を見たような気がした。
暖かそうなコートを着た、黒い背中だった。
母だろうか?
美弥子は後を追おうとした。
礫のように吹きつける雪が、行く手を阻んだ。
よろめいた刹那、方向を失った。
目を見開き、四方を見回す。
誰の姿も見えなかった。
ただ白い闇が、美弥子を覆い尽くしていた。
叫ぼうとした。
顔を歪め、懸命に口を開ける。
声が出なかった。
声は内に籠もり、身体の中を駆けめぐるばかりだった。
美弥子はようやく悟った。
自分こそが吹雪だったのだ。
鮮烈な悲しみが噴き上がった。
美弥子の四肢は一瞬にして千切れた。
その身体は空中に四散した。
もう間に合わない……。
人の顔をしていられる最後の瞬間、そこに自分がいることを美弥子は悟った。
女教師の顔が、ゆらゆらと揺らいで見えた。
その顔が突然、浄瑠璃人形のように形相を変えた。
歯を大きく剥き出し、口角を高く上げて笑った。
同時だった。
剥き上げられた陰核亀頭が、指先で捻られた。
新芽を折るように。
「ひいっ」
美弥子は大きく仰け反った。
大きく口を開いた陰唇は今、放射状に膣液を噴き出している。
肛門を縁取った陰毛から滴る雫が、床を汚し始めるのが判った。
しかし、人の意識を保っていたのはここまでだった。
美弥子の頭が、かぶりを振りだした。
涎が口の端から飛び散った。
尻がひとりでに泳ぎ出す。
女教師の指先による振動が速まり、更に力が籠もった。
美弥子の陰核は恥丘に押しつけられ、一気に揉み潰された。
そこへ更なる一押しが加わった。
陰核が、胎内深く抉り込まれたのだ。
これがスイッチだった。
美弥子の脊髄を、灼熱の固まりが噴き上がった。
固まりは後頭部で爆発した。
美弥子の意識は、完全に失なわれた。
雪の中を歩いている夢を見た。
藁靴を履いただけの全裸だった。
寒さに震え、両肩を抱いた。
雪は、横殴りの吹雪になっていた。
けぶる視界の彼方に、誰かの後ろ姿を見たような気がした。
暖かそうなコートを着た、黒い背中だった。
母だろうか?
美弥子は後を追おうとした。
礫のように吹きつける雪が、行く手を阻んだ。
よろめいた刹那、方向を失った。
目を見開き、四方を見回す。
誰の姿も見えなかった。
ただ白い闇が、美弥子を覆い尽くしていた。
叫ぼうとした。
顔を歪め、懸命に口を開ける。
声が出なかった。
声は内に籠もり、身体の中を駆けめぐるばかりだった。
美弥子はようやく悟った。
自分こそが吹雪だったのだ。
鮮烈な悲しみが噴き上がった。
美弥子の四肢は一瞬にして千切れた。
その身体は空中に四散した。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2008/09/08 07:22
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変態レズビアン小説「由美と美弥子」、無事第50回を迎えることが出来ました(パチパチ)。
これも皆様にかわいがっていただいたおかげと、心から感謝しております(でも、もっとコメントしてね)。
そのお礼というのもヘンですが、しょーもない駄文を1本書きました。
小説ではありません。
わが身におこった実話です。
お題は、「エロ本を拾った話」。
こんなの書いてるヒマがあったら小説を書け、って怒られそうなバカ文ですが……。
明日投稿することにします。
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