2008.7.20(日)
「判ったみたいね。
あら、もうこんな時間。
お昼休み、終わっちゃうわね。
あなた、次の時間の先生は?」
「山村先生です」
「そう。
山村先生には、体調が悪くて保健室で休んでますって、わたしから連絡してあげるから。
五時間目も使って、ここで全部出しちゃいましょう。
そしたら、大室さん。
あなた、身も心も晴れ晴れとして帰れるわよ」
その言葉に、美弥子は伏せていた顔を上げた。
女教師を見つめ、小さく頷いた。
浣腸への不安より、この苦しみから解放されたいという思いが勝っていた。
「ところであなた、お浣腸の経験は?」
美弥子は頸を横に振った。
「そう。
それじゃ、一人でするのは無理ね。
大丈夫。
私が上手にしてあげるから」
女教師は、ひとり頷きながら立ち上がった。
後ろ姿を目で追うと、女教師は入口の扉まで行き、美弥子にも見えるようにその鍵を下ろした。
「これで、誰も入って来ないわ」
そう言いながら女教師は、薬品棚の前まで取って返した。
女教師が美弥子の脇を通り過ぎるたび、白衣の奥から強い香水が匂った。
薬品棚の扉を開けながら、女教師は何気ない口調で続けた。
「さあ、服を全部脱いで」
「え?」
「お薬が掛かったりしたら、染みになっちゃうでしょ」
「でも……」
「恥ずかしがってる場合じゃないの。
さあ、早くなさい。
こっちは準備できてるわよ」
そう言うと女教師は、薬品棚から取り出した、巨大な注射器のような器具を片手で掲げた。
美弥子は動転した。
母親が時折使っているようなイチジク浣腸を想像していたからだ。
女教師の手にあるものが、浣腸器であることは理解できた。
しかし、まさかこんな器具が使われるとは思ってもみなかった。
あら、もうこんな時間。
お昼休み、終わっちゃうわね。
あなた、次の時間の先生は?」
「山村先生です」
「そう。
山村先生には、体調が悪くて保健室で休んでますって、わたしから連絡してあげるから。
五時間目も使って、ここで全部出しちゃいましょう。
そしたら、大室さん。
あなた、身も心も晴れ晴れとして帰れるわよ」
その言葉に、美弥子は伏せていた顔を上げた。
女教師を見つめ、小さく頷いた。
浣腸への不安より、この苦しみから解放されたいという思いが勝っていた。
「ところであなた、お浣腸の経験は?」
美弥子は頸を横に振った。
「そう。
それじゃ、一人でするのは無理ね。
大丈夫。
私が上手にしてあげるから」
女教師は、ひとり頷きながら立ち上がった。
後ろ姿を目で追うと、女教師は入口の扉まで行き、美弥子にも見えるようにその鍵を下ろした。
「これで、誰も入って来ないわ」
そう言いながら女教師は、薬品棚の前まで取って返した。
女教師が美弥子の脇を通り過ぎるたび、白衣の奥から強い香水が匂った。
薬品棚の扉を開けながら、女教師は何気ない口調で続けた。
「さあ、服を全部脱いで」
「え?」
「お薬が掛かったりしたら、染みになっちゃうでしょ」
「でも……」
「恥ずかしがってる場合じゃないの。
さあ、早くなさい。
こっちは準備できてるわよ」
そう言うと女教師は、薬品棚から取り出した、巨大な注射器のような器具を片手で掲げた。
美弥子は動転した。
母親が時折使っているようなイチジク浣腸を想像していたからだ。
女教師の手にあるものが、浣腸器であることは理解できた。
しかし、まさかこんな器具が使われるとは思ってもみなかった。