2017.10.29(日)
歩は、そこまで一気に語ると、ようやく唾を飲みこんだ。
とうてい、ほんとのこととは思えない。
しかし……。
否定しきれないことも確かだった。
この酒蔵のお酒は、両親の好物だったのだ。
由美も相伴させてもらって、盃一杯だが飲んだことがある。
日本酒の味などわからない由美だったが……。
確かに、変わった風味が感じられた。
母は、ぼうっと頬を染めて、由美から見ても色っぽかった。
ひょっとして……。
あのお酒を飲んだ夜、2人は、性交していたのではないか。
そんな想像が、由美の頭を惑乱させた。
「あの」
「え?」
「大丈夫ですか?
ぼーっとしてますよ」
「あ、ゴメン。
何でもない」
下半身裸で陰茎を勃てた少年に、真顔で心配される自分が滑稽だった。
「じゃ、いいですか?」
「何が?」
「姉ちゃんのあそこに、ボクのちんちん入れたいんです」
歩は、うつ伏せたで喪神したままのかなえの尻を指さした。
盛りあがった尻肉のあわいからは、女性器が覗いたままだった。
「なんで、そう繋がるのよ?」
「だから、今、説明したじゃないですか」
「何を?」
「うちは変態酒蔵なんです。
ボクはその跡継ぎで……。
姉にも一緒に働いてもらいます。
そんな2人が、セックスしない方がおかしいでしょ」
「おかしいのはキミの頭よ。
ほんとに呆れた子ね。
さっきの話だって、どこまでほんとかわからないわ」
「お姉さんも、うちで働きませんか?」
「働きません!」
「従業員はイヤですか?
そしたら、ボクのお嫁さんならどうです?
社長夫人ですよ。
これでも株式会社ですから」
「結構です。
キミには、ナナミちゃんがいるんでしょ?」
「あれは愛人でいいんです」
カチンときた。
そうとう性格が歪んでいる。
これが跡継ぎでは、この酒蔵の未来は真っ暗だ。
とうてい、ほんとのこととは思えない。
しかし……。
否定しきれないことも確かだった。
この酒蔵のお酒は、両親の好物だったのだ。
由美も相伴させてもらって、盃一杯だが飲んだことがある。
日本酒の味などわからない由美だったが……。
確かに、変わった風味が感じられた。
母は、ぼうっと頬を染めて、由美から見ても色っぽかった。
ひょっとして……。
あのお酒を飲んだ夜、2人は、性交していたのではないか。
そんな想像が、由美の頭を惑乱させた。
「あの」
「え?」
「大丈夫ですか?
ぼーっとしてますよ」
「あ、ゴメン。
何でもない」
下半身裸で陰茎を勃てた少年に、真顔で心配される自分が滑稽だった。
「じゃ、いいですか?」
「何が?」
「姉ちゃんのあそこに、ボクのちんちん入れたいんです」
歩は、うつ伏せたで喪神したままのかなえの尻を指さした。
盛りあがった尻肉のあわいからは、女性器が覗いたままだった。
「なんで、そう繋がるのよ?」
「だから、今、説明したじゃないですか」
「何を?」
「うちは変態酒蔵なんです。
ボクはその跡継ぎで……。
姉にも一緒に働いてもらいます。
そんな2人が、セックスしない方がおかしいでしょ」
「おかしいのはキミの頭よ。
ほんとに呆れた子ね。
さっきの話だって、どこまでほんとかわからないわ」
「お姉さんも、うちで働きませんか?」
「働きません!」
「従業員はイヤですか?
そしたら、ボクのお嫁さんならどうです?
社長夫人ですよ。
これでも株式会社ですから」
「結構です。
キミには、ナナミちゃんがいるんでしょ?」
「あれは愛人でいいんです」
カチンときた。
そうとう性格が歪んでいる。
これが跡継ぎでは、この酒蔵の未来は真っ暗だ。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2017/10/29 08:24
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埼玉県桶川市
突然、なぜこんな市の名称を書いたかと云うと……。
今朝のNHKニュースでやってたからです。
昨日今日と、『桶川全国ふるさと祭り』が行われているという話題でした。
桶川市内のさまざまな県の県人会が、地元の名産・特産品を販売するイベントのようです。
ニュースでは、「富士宮やきそば」なども焼かれてました。
わたしが惹かれたのは、会場の雰囲気でした。
鬱蒼たる森に囲まれてて、すごく良かったんです。
調べてみたら、『べに花ふるさと館』という施設でした。
その前にまず、桶川市の位置から。
もっと山の中かと思いましたが……。
ぜんぜん違いました。
さいたま市から、上尾市を挟んだだけの北側にありました。
JR高崎線が通っており、『桶川駅』があります。
『大宮駅』から、たったの13分です。
人口は、7万4千人ほどですが……。
面積が、25.35km2と極小ですから、人口密度はかなりのものです。
地形図を見ても、市域はほぼ真緑の平地でした。
会場となった『べに花ふるさと館』も、「Mapion」で標高を調べてみたら、17メートルほど。
でも、「Google Map」の航空写真で見ると、うっそうたる樹林に囲まれてました。
館から北の地域は広大な農地が広がってますから……。
『べに花ふるさと館』も、豪農のお屋敷だったのかも知れません。
いずれにしろ、とてもいい感じの土地です。
移住候補地のひとつにします。
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2. ハーレクイン- 2017/10/29 11:03
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えらく……
強気だな、アユムよ。
由美ちゃんが応じるわけもなし、とくるとアユムの出方は強硬策かな。
由美ちゃんは姉ちゃんより強いぞ。
埼玉県桶川市
以前に書いた気がしますが、全国47都道府県のうち、わたしにとって最も馴染みと知識の無いのが埼玉県。
一歩も足を踏み入れたこと無し。鉄道で通り過ぎたことはあるかもしれません。無論桶川市? はあ?です。
知らなきゃ調べりゃいいものを、なぜか興味がわかないんですね、埼玉県。
かくてはならじ(お)。
とりあえず、広辞苑を引きます『埼』。
音で「き」、訓で「さき」、『崎』と同義だそうで、『埼玉;さいたま』は難読だとか。
じゃあ、埼玉県は、素直に書けば“崎玉県;さきたまけん”。
何を狙って『埼』にしたんですかね、「さいたまけん」。
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3. Mikiko- 2017/10/29 12:09
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広辞苑
来年、10年ぶりに版が改まるようです。
埼玉県は、東京への往復で……。
新幹線、高速バス、いずれも通ります。
桶川市は、中山道の宿場町。
日本橋→板橋→蕨→浦和→大宮→上尾→桶川。
6番目ですね。
↓宿場時代の面影も残ってるようです。
http://home.b05.itscom.net/kaidou/nakasendo/1tosaitam/6okegawa.html
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4. ハーレクイン- 2017/10/29 15:10
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改訂
第七版だそうです。
わたしのは、紙のが四版、パソ内蔵が六版です。
今度パソを買い換えたら、改訂新版のかなあ。
桶川市情報
大脳皮質の表面を滑り落ちて行きました。
桶川宿の情景は、管理人さんの趣味に合いそうですね。
中山道で思い出すのは、子供のころ、親が隠し持っていたのを盗み読みしたガリ版刷りのエロ本です。無論手書き、挿絵無し。タイトルは、まんま『中山道』。
一つだけ、文章を覚えています。曰く、
「##(女子の名前)は、人生初の衝撃を受けたのだった」。
衝撃には「シャウゲキ」と振ってありました。
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5. きりしま- 2017/10/29 16:30
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桶川はぎりぎり東京の通勤圏という感じですね。電車の本数的には籠原以南が通勤圏ですが、距離では北本あたりが限界かと。
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6. Mikiko- 2017/10/29 18:30
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ハーレクインさん&きりしまさん
> ハーレクインさん
ガリ版刷り。
それは、売り物だったんでしょうか?
闇市ですかね?
カストリ雑誌という名称は、聞いたことがあります。
> きりしまさん
桶川から東京に通勤する気にはなれませんなぁ。
武蔵小杉駅なんて、通常でも、改札から駅の外まで行列が出来るそうです。
尋常じゃありませんよ。
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7. ハーレクイン- 2017/10/29 20:53
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売り物
闇市……
父親が逝ってしまった今、すべては謎です。
母親はまだ健在ですが、聞いたら「なんじゃ、それ?」と問い返されるか、いきなり張り倒されるか、のどちらかでしょう。