2017.10.4(水)
「……?」
「先輩……。
わたし、変態ですよね。
どうしてこうなんだろ。
武道、やってるのに。
頭の中、エッチなことで一杯。
ときどき狂いそうになる」
「そんなの、あなただけじゃないわよ。
誰だってそう」
「うそ。
学校でも、みんな澄ました顔してる。
わたしには性欲なんかありませんって」
「そう言えばかなえ、S女学院だよね」
「そうです。
カトリックの女子高」
「おうち、カトリック?」
「そんなわけないでしょ。
酒蔵には神棚があるし、1階には仏間もあります。
親はきっと、わたしを出来るだけ男から遠ざけて……。
無菌状態にして育てたいんですよ」
「なんでまた」
「もちろん、いい縁談が来ますようにって。
うちの蔵、経営が楽じゃないんです。
効率の悪い造り方にこだわってて。
ぜったい、玉の輿狙いに決まってます。
わたしに武道習わせたのも……。
いざというとき、自衛するためです」
「いざって、どういうときよ?」
「襲われたときですよ、男に。
傷物にならないようにって」
言われてみれば、由美が拳法に打ちこんだのも、同じ動機だったのだ。
性毛が生えないことにコンプレックスを持っていた由美は……。
何より、無理矢理犯されることを最も恐れた。
強姦されることより、無毛の性器を知られることを恐怖したのだ。
まさに、自衛のために鍛えた拳法だった。
幸い、その目的で使う機会は無かったが。
「ボーイフレンドとか、いないの?」
「だから、言ったでしょ。
女の人にしか、興味ないんです」
「それなら、いっぱいいるじゃない。
学校に。
女子高なんだから」
「だから!
休み時間に、チャペルで祈ってるようなのばっかりなんです。
とってもそんな雰囲気ないです」
「かなえのことも、そう思われてるんじゃないの?」
「たぶんそうだと思います。
猫かぶりまくってますから」
「誰だって、外見は澄ましてても……。
心の中には、人に見せられない部分があるはずよ」
「とってもそうは見えないです。
でも……。
正直、昨日は驚きました」
「先輩……。
わたし、変態ですよね。
どうしてこうなんだろ。
武道、やってるのに。
頭の中、エッチなことで一杯。
ときどき狂いそうになる」
「そんなの、あなただけじゃないわよ。
誰だってそう」
「うそ。
学校でも、みんな澄ました顔してる。
わたしには性欲なんかありませんって」
「そう言えばかなえ、S女学院だよね」
「そうです。
カトリックの女子高」
「おうち、カトリック?」
「そんなわけないでしょ。
酒蔵には神棚があるし、1階には仏間もあります。
親はきっと、わたしを出来るだけ男から遠ざけて……。
無菌状態にして育てたいんですよ」
「なんでまた」
「もちろん、いい縁談が来ますようにって。
うちの蔵、経営が楽じゃないんです。
効率の悪い造り方にこだわってて。
ぜったい、玉の輿狙いに決まってます。
わたしに武道習わせたのも……。
いざというとき、自衛するためです」
「いざって、どういうときよ?」
「襲われたときですよ、男に。
傷物にならないようにって」
言われてみれば、由美が拳法に打ちこんだのも、同じ動機だったのだ。
性毛が生えないことにコンプレックスを持っていた由美は……。
何より、無理矢理犯されることを最も恐れた。
強姦されることより、無毛の性器を知られることを恐怖したのだ。
まさに、自衛のために鍛えた拳法だった。
幸い、その目的で使う機会は無かったが。
「ボーイフレンドとか、いないの?」
「だから、言ったでしょ。
女の人にしか、興味ないんです」
「それなら、いっぱいいるじゃない。
学校に。
女子高なんだから」
「だから!
休み時間に、チャペルで祈ってるようなのばっかりなんです。
とってもそんな雰囲気ないです」
「かなえのことも、そう思われてるんじゃないの?」
「たぶんそうだと思います。
猫かぶりまくってますから」
「誰だって、外見は澄ましてても……。
心の中には、人に見せられない部分があるはずよ」
「とってもそうは見えないです。
でも……。
正直、昨日は驚きました」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2017/10/04 07:54
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ラスベガス銃乱射
驚きました。
360メートルも離れた高層ホテルの一室からの銃撃。
犯人は、通報された後も、9分間も銃を撃ち続けたそうです。
銃弾がどこから飛んできてるか、なかなかわからなかったんでしょうね。
しかし、これまでのテロリストは……。
なんで、これをしなかったんですかね。
単に、アホだからですか?
ま、それは、われわれにも言えることです。
先入観念があったんでしょうね。
高層ホテルの窓からの銃撃で連想するのは……。
ゴルゴ13みたいな、プロのスナイパーです。
たった1人を狙うのなら、もちろんゴルゴ級の腕が必要でしょう。
しかし、無差別銃撃なら、誰だって出来たんです。
野外コンサート会場の群衆なんて、格好のターゲットでしょう。
しかし、こんなことが出来ちゃうんなら……。
テロの警備なんて、不可能ですよ。
街中を見張ってたって無駄なんですから。
今後、野外コンサートなどは……。
1キロ四方にビルがないような場所でしか、許可されなくなるんじゃないですか。
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2. ハーレクイン- 2017/10/04 17:51
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衝撃の告白
>言われてみれば、由美が拳法に打ち込んだのも、同じ動機だった
いやあ、そうだったのか。
連載2361回目にして明かされるこの真実!(後付けじゃないだろうね)
>1キロ四方にビルがないような場所
ゴルゴは、1キロちょいの距離の超ロングショットに成功しています(『AT PIN-HOLE!』)
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3. Mikiko- 2017/10/04 20:01
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拳法を習った動機については……
以前に書いてると思います。
ざっと検索したところ、なぜか見つかりませんが。
こういう悲惨な事件が起こり続けても、銃規制が進まないのは……。
銃が無くては、身を守れない国だからです。
こんな国が、世界のリーダーなんですからね。
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4. ハーレクイン- 2017/10/04 23:49
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銃社会
元凶は、やはり全米ライフル協会でしょうか。
「こんな事件があるから、だから銃は必要なんだ」というのが彼らの言い分なんでしょうけど、なんだかなあ。
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5. Mikiko- 2017/10/05 07:29
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護身用としての……
ピストルなら、まだ話はわかります。
でも、自動小銃を規制しない理由なんてあるんですか?
トランプ大統領は……。
全米ライフル協会から、30億円以上の支援を受けてるそうです。
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6. ハーレクイン- 2017/10/05 17:58
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ノーコメント
のようです、トの字。
まあ、いつまでも鹿トするわけにもいかないでしょう。何を言い出すかなあ。
不謹慎ですが、ある意味、楽しみです。
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7. 手羽崎 鶏造- 2017/10/06 05:04
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いやあ銃所持はいかんでしょ。
あんなもん突きつけられたら、
レイプが幾らでも起きてしまいます。
護身用?武器というのは
(武力もそうですが)凌ぎ合いで、
どんどん青天井にエスカレートして
いくものだと思うのですが。
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8. ハーレクイン- 2017/10/06 12:47
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>手羽崎 鶏造さん
レイプには……
銃よりナイフの方が効果的です。
突きつけられた場合、銃だとあれこれ考える余裕があります(ホンマかあ)が、ナイフはダメです。見ただけでチビります、漏らします、失禁します。
体が固まって、抵抗どころではなくなります。ちんちん突っ込まれてもわからないでしょう。