2017.7.8(土)
番組の途中ですが……。
またもや!
特別情報番組を挟ませていただきます。
本年も、行って参ったのですよ。
単独旅行。

↑“単独旅行”の語は、尊敬する作家・島尾敏雄の作品から拝借しました。
『単独旅行記Ⅲ』の連載が、ようやく2017年4月8日に終わり……。
『東北に行こう!』が再開したのが、2017年4月9日。
それから、2ヶ月も経たないうちに、またもや中断となります。
心苦しいです。

でも、『単独旅行記』は生ものなので……。

時間を置いてしまっては、わたしの中で、どんどん記憶や感情が風化してしまいます。
それでは、面白い旅行記を書くことはできない。
ということで!
こちらを優先してしまうことを、お許しください。m(_ _)m
そのかわり!
『単独旅行記Ⅲ』のように、10ヶ月も連載するなんてことはしません。
『単独旅行記Ⅲ』では、見所のある施設を回りすぎました。
初日が、『江戸東京たてもの園』。

↑『子宝湯』。
2日目が、『国立科学博物館』。

↑「み」。『フタバスズキリュウ』。
見所満載だったため、膨大な写真を撮ることになりました。
しかも、それをほぼすべてご紹介したため……。
期間10ヶ月、連載回数198回などという、とんでもない長丁場になってしまったのです。
でも、今年は、大丈夫です。
4カ所を回りましたが……。
ヘビーな施設はありません。
施設を見てる時間より、移動時間の方がはるかに長かったと思います。
今年のコンセプトは……。
『路線バスと昭和を巡る旅』としました。
つまり、見学する施設については、『昭和』がテーマ。

その施設間の移動は、『路線バス』ということです。

はたして、この目論見どおりの結果となったかについては……。
旅行記をお読みいただいたうえで、ご判断を仰ぎたいと思います。
さて!
2017年、旅の日程は、5月25,26日(木・金)の2日間でした。

昨年とほぼ同じ。
5月の最終週です。
うちの会社は3月決算で、5月は申告の時期にあたります。

4月から5月中旬までは、その作業にあたらなければならず……。
その間、税理士事務所と頻繁にやり取りをすることになります。
すなわち、2日も続けて休むのが難しいのです。
決算が固まるのは、5月20日ころ。
なので、休めるのはそれ以降になります。
でも、ほんとは、25日は休みたくないんです。
入金や出金が、大量に発生する日だからです。
といっても出金の方は口座引き落としなので、わたしがいなくてもいいのですが……。
その結果を会計ソフトに入力する作業があるのです。
通帳が、月に2冊繰り越されるボリュームなので、繁忙期に休むと後が辛くなります。
昨年は、木・金が26,27日だったので、絶好の日取りだったんです。
その代わり、伊勢志摩サミットとバッティングしてしまい、東京は警官だらけでしたが。

でも今年、5月25,26日を逃すと……。
翌週は、6月1,2日になります。
毎月1日は、銀行を回らなければならず、休むのは無理です。
となると、翌週は、6月8,9日。
たぶん、東京は梅雨に入ってしまいますよね。

今年は、戸外の施設を回る予定はないので、雨でもいいのですが……。
できることなら、5月らしいお天気のときに行きたいものです。
で、5月25,26日と6月8,9日では、お天気の出現率がどのくらい違うのか、調べてみました。
かなり違うというイメージを抱いていたのですが……。
案外、統計的には大した違いがないかも知れません。
<『a href="http://www.benricho.org/weather_ratio/" target="_blank">30年間の気象データを基にした天気統計』というサイトが便利でした。
↓東京の5月25,26日です。

半分くらいが晴れで、曇りも入れると、雨の降らない確率は、70%以上です。
↓続いて、6月8,9日。

9日は、雨の確率が一番高くなってます。
5月26日と比べると、6月9日は、雨の確率が20ポイントも上がります。
これだけ違うと、考慮の余地無しって感じですね。
ということで、5月25,26日に決定しました。
さて、これまで3回の単独旅行では、行きを高速バスにしてました。

↑「み」。昨年乗った『越後交通』の高速バス。
これはもちろん、節約のためという理由が一つ。
バス料金は、日や時間で変わりますが……。
5月26日、7:00発の便に乗った場合、5,100円です。

新幹線の半分です。
最初のころは、この安さに加えて、バスからの車窓風景も魅力でした。

↑「み」。昨年、万代シティのバスセンターを発車してすぐの画像。下道は楽しいんですよ。
新幹線もバスも、県境を越えるあたりはトンネルになってしまいますが……。
それでも、バスの方がトンネル区間は短いです。
でも、3回使ってみて、高速道路からの車窓は、あまり楽しくないというのがわかりました。
視界が、防護壁で塞がれる区間が長いです。
あと、3回も乗れば、だいたいどこで何が見えるかわかってしまいますしね。
バスの弱点は、何と言っても所要時間の長さです。
『新潟→池袋』だと、5時間17分。
新幹線で往復するより、さらに時間がかかります。
で、今年ですが……。
初日に、少し遠方まで足を伸ばすことにしたので、バスは止めて新幹線にしました。
便は、7:53分発の『Maxとき308号』。

↑朱鷺色と紺色のコントラストがとても綺麗な車両です。残念ながら、このE4系車両は、2020年度末で全廃となるそうです。
これに、大宮まで乗ります。
大宮で、在来線に乗り換えです。
大宮着が、9:38分。
所要時間、1時間45分です。
高速バスだと、7:00の便に乗ったとしても……。
川越的場着が、11:22分になってしまいます。
朝の2時間は大きいです。
さて。
高速バスは、全席指定ですので迷いはありませんが……。
新幹線には、自由席と指定席があります。
指定席料金は、基本的に520円です。
30分くらい並ぶつもりになれば、自由席でも十分座れたと思います。
しかし、朝、30分早く家を出るのは、ちと辛い。
しかも、『Maxとき』です。

2階の窓際に座れなければ、落胆が大きすぎます。

↑マジで、これくらいガッカリするはずです。
ということで、520円をプラスして、指定席を取ることにしました。

実は、新幹線の指定席を取るのは、今回が初めてだったんです。
これまでずっと、自由席を使ってたからです。

『みどりの窓口』に並ぶんだろうかと、ネット検索したところ……。
JRの『えきねっと』というサイトで買えることがわかりました。
決済は、クレジットカードで出来ます。

買えるのは、1ヶ月前の10時から。
と思って調べ直したら、さらにその1週間前から予約が出来るようです(参照)。
帰省など、繁忙期に利用される方は、要チェックポイントですね。
わたしは、1ヶ月前に買いましたが、2階席の窓際にも十分な空きがありました。
『えきねっと』は、座席図を見ながら予約できるのです。

↑これはもう、窓際が塞がってますね。
てなわけで、あっさりと席が取れました。
さて、それでは、『えきねっと』で買った切符の受け取り方です。
バスの予約では、乗車券画面を印刷して持って行けばよかったんですが……。

JRの切符は、そうはいきません。
乗るときまでに、必ず切符を取得しなければならないのです。。
『みどりの窓口』でも受け取れますが……。
特定の駅であれば、券売機からも受け取れるんです(参照)。
新潟駅は、受け取れる駅だったので、やってみました。
受け取りには、決済に使ったクレジットカードが必要です。
初めての操作です。
券売機が混んでるときに手間取ったりすると嫌なので、空いてるときを狙って試みることにしました。
幸い新潟駅では、『えきねっと』の切符を受け取れる券売機がはっきりわかる表示がされてました。
使える券売機は4つありました。

↑万代口の右側4つの券売機で受け取れます。これは古い画像らしく、表示がありませんが、今は、券売機の上にデカデカと横断幕みたいに掲示されています。
朝、通勤で駅に降りたとき、券売機が空いてたので、やってみることにしました。

操作は、あっけないほど簡単でした。
クレジットカードの決済は、このとき行われます。
つまり、ネットで購入した段階では、まだ決済がすんでないわけです。
何ごともなく、切符が出力されました。
出てきた切符は、普通に券売機で買うのと同じでした。

↑わたしが買った切符ではありませんが、こういう切符です。
表面が水色で、裏面が黒い磁気素材になっています。

もちろん、自動改札を通れる切符です。
宿の予約は、例年どおり、『楽天トラベル』で済ませました。
どこに泊まるかは、後のお楽しみ。
さて、それでは、出発当日です。
2017年5月25日。
お天気は曇り。
肌寒そうですが、幸い雨は降ってません。
起床は、3時半です。
この起床時間は、この日に限ったことではありません。
火曜から金曜日の朝は、この時間に起きて小説を書いてます。

↑鋭意執筆中。
この日は、これからの時間をすべて出発の準備に使います。
家を出るのは、7時20分くらいなので、4時間近い時間があります。
しかし、これが決して十分な時間ではないことは、自分が一番よく知っています。

↑こう思って、幾度失敗してきたことか。
まずは、この日の投稿を済ませました。
木曜日なので、『八十八十郎劇場』です。
投稿を忘れてファンを失望させては申し訳ないので、真っ先に作業しました。
コメレスも投稿。
続いて、翌26日の投稿準備です。
もちろん、ノートパソコンは持って行きます。
明日は、それを使って投稿するつもりですが……。
普段はデスクトップパソコンでやってるので、慣れない作業になります。
なので、トップページや目次のリンクを更新したファイルを、あらかじめ作っておき……。
明日は、それをただアップロードすればいいだけにしておきます。
もちろん、そうしたファイル類は、ノートパソコンに移行しておきます。
さて。
これで、『Mikiko's Room』関係の作業は終了。
ほんとは、ベランダの水やりもするつもりだったのですが、これは失念。
幸い、留守の2日間は炎天にはならず、植物たちも無事でした。

↑うちの子ではありません。『リトルショップ・オブ・ホラーズ』のオードリー2を模したフィギュアです。
続いて、旅支度です。
事前に、持って行くものをすべてリスト化してあります。
リストは、荷物を詰める場所ごとに区分けされています。
このリストも持って行きますので、詰めた場所がわからなくなっても、リストを見れば一目瞭然です。
しかし!
この作業が、なかなかはかどらないのです。
詰めるべきものが、2階の3部屋に分散されており、それを1点ずつ集めて来なくてはなりません。
わたしは、リストの上から順番にやっていかないと気が済まないタイプなので……。
非効率なことこの上ない。
もっと早くから集めておけと言われるかもしれませんが……。
それらは、日常でも使っている品なので、それぞれが使われる場所に置かれてるのです。
それを早いうちに移動させてしまえば、日常のルーティンの方が崩れてしまいます。

↑一流プレーヤーほどルーティンを大切にします(琴奨菊が一流かどうかは……)。
なので、詰めるのが直前になってしまうわけです。
さて、ようやく荷物がまとまりました。
昨年は、7:00発の高速バスでしたので……。
朝食は、前日買っておいたおにぎりを食べました。
今年は、新潟駅発が7:53分ということで……。
母にお願いし、いつもより20分早く、6:20分に朝食を食べさせてもらうことにしました。

食後、シャワーを浴びて、身支度を調えます。
こうした作業をしながらも、JR東日本の『どこトレ』をチェックします。
ここは、在来線の列車ごとの運行状況が、リアルタイムに見られるサイトです。

↑こんな感じ。雪の日は、家を出るまで、常に見てます。
わたしの乗ろうとしてるのは、磐越西線から来る便です。
始発は、『馬下(まおろし)駅』です。

新潟県五泉市にあります。
磐越西線は新津駅までですが……。
朝の通勤列車は、ほとんどそのまま信越本線に乗り入れ、新潟駅まで行きます。
磐越西線は、冬は雪の影響を大きく受けます。

↑『SLばんえつ物語』。12月~3月いっぱいまでは、定期運行されません。この画像は、2010年に運行されたクリスマストレインの様子。2013年のクリスマストレインは、雪で立ち往生し、会津若松まで行けなかったそうです。
夏場は、大雨が降ると遅れたり運休したりします。

この日は大雨の予報は出てませんでしたが、油断なりません。
平地は降ってなくても、山の方は違うかも知れないのです。

馬下駅発は、6:44分。
新潟駅着が、7:40分。
わたしの乗る『Maxとき308号』は、新潟駅を7:53分に出ます。
13分あれば、乗り換えに慌てることはありませんが……。
それはあくまで、13分あればということ。
5分でも遅れれば、乗り換え時間は8分となり、いきなり切迫します。

↑別の意味で切迫。
なので、運行状況を常時把握し……。
もし、大きく遅れそうなら、前の便に乗るという判断が必要になるわけです。
指定席を買ってるので、新幹線を次の便にするというわけにはいきません。
発車前なら、払い戻しとか出来るのかも知れませんが……。
そんな面倒くさいことをしたくありません。
どうやら、馬下駅は定刻に発車したようです。
身支度は調ってますが、もう一度、持って行くものリストをチェック。
7時を過ぎても、列車が順調に運転していることを確認。
空はどんよりと曇ってますが、幸い雨は降ってません。
自転車に乗れそうです。

↑若いころは、部屋の暮らしに馴染めず、幾度となく脱走したそうです。なんと、ママチャリで茨城まで逃げ帰ったとか。その体力、やはり相撲取りになるしかありません。
『どことれ』を最終チェックし、パソコンをシャットダウン。
毎朝の通勤では、自転車が使える場合、発車時刻の10分前に家を出ます。
今日は、余裕を見て、15分前に出ました。
余裕というより、いてもたってもいられなかったと云う方が正解でしょう。
いざ、出発!

駅に着き、ホームに下りて、少し驚きました。
思ったより、はるかに大勢の人が列車を待ってるんです。

↑イメージです。これは拝島駅の様子。奥の黄色い車両は、西武でしょうね。
この列車は、わたしが通勤に使う時間より、30分前の便になります。
でも、改めて考えて納得しました。
まず、高校生がたくさんいます。
わたしが通勤に使う便は、高校生には遅すぎるので、ほとんど見かけません。
学生では、専門学校生らしき私服しか乗ってません。
30分前の便は、高校生の集団に加え、社会人も大勢待ってました。
おそらく、8時半始業の会社なんでしょうね。
毎日、この列車を使う人たちを思えば、自分は恵まれてるなと少々反省。

列車が入ってきました。
定刻です。
磐越西線から来る列車なので、当然、気動車です。
磐越西線は、喜多方から新津までが非電化なんです。

↑磐越自動車道ができ、会津若松、郡山には、高速バスで行けるようになりました。磐越西線は特急が走ってないので、バスの方が早く着くのです。しかも安い。今後、電化される見こみは無いでしょう。
入口の列に並び、乗りこもうとしますが……。
なかなか、はかが行きません。
この列車、前後2カ所の扉が妙に細いんです。
よく見ると、両開きではなく、片開きでした。

↑こういう色の車両だったと思います。赤いラインが下に折れてるところが扉です。
いつも使う列車は、両開きの扉です。

↑こういうやつ。新型電車みたいですが、パンタグラフがないので気動車とわかります。
なので、乗車に手間取ることはありません。
どうして、通勤時間に、こんな客車を使ってるんですかね。
しかも、中に入ってさらに呆れたことに……。
ロングシートはちょっとだけで、すぐにボックスシートになってます。
細い通路に人が一杯詰まってます。
毎日、これに乗ってる人に、再び同情。

↑ここまででは……。
磐越西線から来る便は少ないので、選択の余地が無いのでしょう。
案の定、停車した駅での乗降に手間取り……。
明らかに、定刻より遅れ始めてます。
ここでにわかに、乗り換え時間が13分しかないということで、脳内アラームが鳴り始めました。

やっぱり、もう1本早いのに乗れば良かった!
しかしもう、ここまで来たらどうすることもできません。

これ以上、遅れないことを、八百万の神とアラーの神に祈りました。

新潟駅の手前では、よく停止信号で止められるんです。
「新潟駅のホームが一杯で入れません」というアナウンスがよく流れます。
なんで、こんなアホな駅なのかというと……。
在来線の高架化工事の影響で、ホームの数が少なくなってるんです。

↑まだ、ステップ1の段階。
昔は、1~7番線まであったのですが……。
今はそのうち、5,6,7番線が工事で使えません。
その代わり、1番線の果てに、島式ホームが増設され、8,9番線になってます。

↑今は、5番線も使えません。
つまり、平時より、1本ホームが少なくなってるんです。
そのため、遅れた列車の接続を取ったりしてる列車が残ってると……。
ホームが空かなくて、次の列車が入れないという悪循環が起こります。
ヘタすれば、これだけで3,4分延着します。
もし、このままの遅れに加えて、信号待ちが加われば……。
死ぬ気で走って、間に合うかどうか……。

「止まるな、止まるな」
わたしの怨念が通じたのか……。

この日は信号で止められることなく、新潟駅に滑りこみました。

↑わたしの乗った列車ではありませんが。
4分の延着です。
これで、乗り換え時間は、9分。
慣れない駅なら、間違いなく走ってるところですが……。
新幹線への乗り換え経路の距離は頭に入ってます。
9分あれば、走らなくても大丈夫。
わたしの乗った列車が2番線に入ることは、前もって調べてありました。
2番線からだと、新幹線への乗り換えは最後尾の車両が一番近いです。
逆に、8,9番線に到着する場合は、先頭車両の方が近いんです。

↑信越線の列車は、左から入線します。『Maxとき308号』は、13番線から発車。乗り換えには、「東側連絡通路」を使います。
もちろんわたしは、最後尾の車両に乗ってました。
てなわけで、新幹線ホームには、すでに『Maxとき308号』が入ってました。
ぎりぎりになったせいで、その車両を写真に収めることが出来ませんでした。

↑拝借画像です。
指定席の座席に座ったのは、発車の3分前でした。
やはり、13分の乗り換え時間では短すぎました。
反省。
しかし、確かに今回は甘かったですが……。
わたしが常日ごろ不思議に思ってるのが、駅の待合室です。
朝の通勤列車は、1番線に付きます。
1番線の脇には、ガラス張りの待合室があり、けっこう大勢の人が座ってます。

↑仕切り(上部にはガラスが入ってます)の向こう側が、1番線ホームから入れる待合室。仕切りのこちら側は、駅構内から入れる待合室(たぶん)。
あの人たちは、いったい何をやってるんですかね?
待合室と云うからには、やっぱり列車を待ってるんですか?
そんならなぜ、ホームで待たないのでしょう?

↑こんな吹きさらしのホームでは待てないでしょうが。京都府の二条駅。屋根が途中までしかないようです。
待合室に収まり返るということは……。
発車まで、どれくらいの時間があるんでしょうね。
30分もあるんなら……。
わたしなら途中下車して街を見てみるとか、出られなければ、駅の構内を探索したりすると思います。
↑新潟駅構内の動画。1番線に停まってるのは、今は亡き特急『北越(新潟-金沢)』でしょうか。
逆に30分もなければ、乗り換えのホームで待ちます。
待合室で待つという選択肢は、ちょっと考えられません。
あ、新潟駅構内で待つとしたら、駅そばを食べるという手がありますよ。
待合室と同じ1番線に、『新潟庵』があるんです。

↑こんなに混んでるのは、見たことがありません。
お勧めします。
といいながら、わたしは食べたことがありませんが。
でも、駅そばなら、当たり外れがないと思います。
『天玉そば』なら、ぜったいに美味しいですよ。

↑『新潟庵』の天玉そば。現在、480円。立ちそばとしては、大豪遊です。
さて、520円追加して取った座席に腰を沈め、ようやくカメラを構えます。
↓この旅行、最初の写真です。

↑「み」
『Max308号』は、定刻、滑るように発車しました。

↑「み」
今回、出発前に、カメラの設定で気をつけたことがあります。
前回までは、それをせずに失敗してたんです。
すなわち、カメラの時刻を正しく設定すること。

↑わたしが使ってるカメラ(Sonyのサイバーショット)の後継機種の画像。ダイヤルなどの見た目は、ほぼ同じです。
前回の旅行までは、買ってから1度も時間調整をしないままで持って行ってたので……。
後になって見直したとき、何時に撮った写真かわからなくなってたのです。
でも今回は、しっかり時計を合わせました。
『Maxとき 308号』の発車と同時に撮った写真の時刻は、ちゃんと7:53分になってました。
↓これは、その1分後の写真。

↑「み」
少しずつ、スピードが上がってきます。
↓これは、発車5分後。

↑「み」
あっというまに、田園風景になってしまいました。
↓8:07分の写真。

↑「み」
撮影意図は、まったくわかりません。
何が撮りたかったんですかね?
時刻表からすると、最初の停車駅『燕三条駅』を出てすぐのあたりです。
で、この『燕三条駅』ですが、まさしくその名称どおり……。
燕市と三条市の境にあります。

↑縦の線路が上越新幹線。斜めに交わってるのは、弥彦線です。
両市共に、金属加工の技術で、世界的に有名です。

↑ipadの鏡面磨きは、燕市の施工。スティーブ・ジョブズが認めた技術だそうです。
燕市は、ヤクルトスワローズとも交流してます(金属加工と関係ありませんが)。

↑燕市で田植えを手伝う『つば九郎』。
それはいいとして、この両市、あんまり仲が良くないようです。
合併なんて、とんでもないという感じのようです。
その不仲ぶりは、『月曜から夜ふかし』でも取りあげられてました。

ちなみに、北陸自動車道のインターは、燕市側にあるのですが……。
それは、『三条燕インター』という名称になってます。

痛み分けというところなんでしょう。
人口は、三条市が9万7千人。
燕市が、7万9千人。

合併すれば、20万都市を目指せると思うんですけどね。
ま、当事者じゃないので、とやかくは言えません。
ちなみに、三条市には、カレーラーメンというソールフードがあります。

近年のB級グルメブームに乗っかったものではありません。
なんと、70年の歴史を有します。
白ワイシャツのサラリーマンが食べるメニューではありませんでした。
カレーの汁が飛んでも、気にならない格好じゃなければ食べられません。
注文すればすぐに出てきて、栄養、ボリュームともに満点。
すなわち、忙しい金物職人が、油にまみれた作業着でかきこむ料理だったのです。

↑『丸竹食堂』さん。ルーが黄色いのがいいですね。
残念ながら、わたしは1度も食べたことがありません。
新潟市でも食べられるようなんですが。
↓8:13分の写真。

↑「み」
長岡駅に入る直前です。
長岡市は、新潟県第2の都市。
人口は、27万2千人です。

↑飛び地もあり、複雑な形をしています。日本海の北側で、新潟市とも接してます。面積は、891.06平方キロ。佐渡島よりデカいです。これでも広さは、県内で5番目ですが。
長岡市は、言わずと知れた、長岡藩があった城下町。

↑最後の家老・河井継之助。見た目は、アホの坂田に似てますが、大変な偉人です。
現在の新潟市域は、かつて、長岡藩と新発田藩の領地でした。

その領地を分けていたのが、信濃川です。

↑江戸時代の古地図。北から南を見た感じ。半島のように描かれてるのが長岡藩の領地。信濃川の対岸が新発田藩。
現在の信濃川は、河口近くでも300メートルくらいでしょうか。

↑柳都大橋(たぶん)から上流を撮った写真。遠くに見えてるのが萬代橋。毎日見てるので、さほど広いとは感じませんが……。東京に行くと、隅田川が狭くてたまげます。
大河津分水路が出来たことにより、河口まで流れ下る流量が減り、川幅が狭くなりました。

↑左に曲がって海に出てるのが分水路。右に流れる本流より流量が大きいのがわかります。
江戸時代、信濃川の川幅は1キロくらいあったようです。

↑明治19年に完成した初代萬代橋。この当時でも、川幅は700メートルほどありました。
江戸初期までは、信濃川と阿賀野川が河口近くで合流しており……。

↑青の手描き線が当時の阿賀野川の流路。砂丘に阻まれて海に出れず、真西に方向を変えて信濃川に合流してました。
このころは、2キロくらいの川幅だったとか。
対岸が見えないほどでしょうね。
江戸時代はもちろん、橋など架かってません。
信濃川は、まさしく国境だったのです。
新潟駅がある側が、新発田藩。
信濃川を渡った側が、長岡藩でした。
信濃川の河口近くを挟んで、新発田藩に属する側にあったのが沼垂(ぬったり)町。
長岡藩に属する側が、新潟町です。

↑これは、『大正三年新潟市全図』。
新潟町は、幕末の1843(天保14)年に上知され、天領となってます。
これはむろん、外国船に備えてのことです。

↑『新潟奉行所』が設置されました。明治になって、この場所は県庁舎になりました。その後、新潟市役所となり、今は民間の高層ビル(『NEXT21』)が建ってます。
一方、新発田藩側にあった沼垂町。
沼垂(ぬったり)の地名を知らない人でも……。
日本史で習う『渟足柵(ぬたりのき)』には聞き覚えがあるのじゃないでしょうか。
日本書紀の記述では、「大化3(647)年、渟足柵が造られ柵戸も置かれた」とあります。

↑わたしたちのころは、“ぬたりのき”と習ったと思うのですが。
それが今の沼垂。
とんでもなく古い地名です。
しかし、『渟足柵』の遺跡はどこからも出ていません。
現在の沼垂の町を掘っても、何も出ないでしょう。
沼垂の町は、何度も移転を繰り返してるからです。
なぜ移転しなければならないかと云うと……。
川の氾濫です。

↑明治になっても、大河津分水路の出来る前は、信濃川下流をたびたび洪水が襲いました。
沼垂町は、信濃川と阿賀野川に挟まれてます。
この2本の川は、豪雪地帯を水源としますので、もの凄い流量があります。
春先の雪解けころの水の勢いは凄かったらしいです。
『Mikiko's Room』を始める前は、5月のゴールデンウィークには、よく自転車で遠出をしました。
阿賀野川に架かる泰平橋を、自転車で渡ったことがあるのですが……。

↑歩行者と自転車用の側道があります。
下を見ると、荒波の立つ様は海のようで、ほんとに怖い思いをしました。

↑阿賀野川河口近く。
ましてや、河川改修の技術もなかった江戸時代……。
人々の暮らしは、暴れ川に翻弄されていました。

洪水のごとに、川が流路を変えるのです。
町が川に飲みこまれてしまうことも、珍しくありません。
そのたびに、沼垂町の人は、“沼垂”という地名だけ背負って、土地を転々としてきたわけです。

↑かつて存在した貨物駅。2010年廃止。
信濃川の下流域では、一度も川底にならなかった土地はないと云われてます。
『渟足柵』の遺跡は、とっくの昔に日本海に押し流されているはずです。
どこを掘っても出てこないでしょう。
話が脱線して、いっこうに進みませんね。
↓8:17分、長岡駅を発車します。

↑「み」
↓8:27分、『浦佐駅』付近です。

↑「み」
この日は、山霧がスゴかったです。
↓8:40分、『越後湯沢駅』です。

↑「み」
↓8:55分、『上毛高原駅』です。

↑「み」
国境の長いトンネルを抜けてます。
群馬県みなかみ町月夜野。
標高450メートル。
関東平野に下りる手前ですね。
↓8:57分、『上毛高原駅』を発車してすぐです。

↑「み」
夏は、涼しくて過ごしやすいでしょうね。
でも冬は、そうとうに厳しいと思います。
新幹線の車中から撮った写真は、これが最後でした。
この後の写真がない理由は、まったく思い出せません。
寝たんですかね?
でも、小心者なので、関東平野に入ってから寝るとは思えません。
今回は、終点の『東京駅』までは行かず、『大宮駅』で降りるからです。

決して、寝ていなかったことは……。
車両の扉の上にある電光掲示板のニュースを見た記憶がはっきりとあることからも確実です。

↑拝借画像です。停車駅の案内などのほかに、ニューステロップも流れます。
大宮駅を下りてからの行動に、大きく影響するニュースでした。
ネットを探したら、まだそのニュースが残ってました。
↓今後、ニュースが消される可能性があるので、丸々転載します。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
【東飯能駅に手りゅう弾? 植え込みに爆発物とみられる不審物 爆弾騒ぎ】
埼玉県飯能市東町にあるJR東飯能駅付近で5月25日、手りゅう弾とみられる不審物が見つかりました。
発表によりますと5月25日午前7時30分ころ、飯能市東町にあるJR東飯能駅付近の植え込みで、手りゅう弾とみられる長さ約30㎝で、筒状の形をした不審物が2つ見つかったとゆうことです。
東飯能駅の利用客の男性が「植え込みの中に手りゅう弾みたいなものが落ちていた」などと駅員に届け出、この届を出を受けた駅員が警察に110番通報したことで発覚。
この通報を受け警察官や爆発物処理班らが現場に駆けつけ、手りゅう弾とみられる不審物を東飯能駅から離れた公園に移し、確認作業を進めています。
東飯能駅は埼玉県警の指示で一時封鎖され、利用客約200人と駅員が退避しました。
この不審物が見つかった影響で、JR八高線と西武池袋線は飯能駅-西武秩父駅間で、午前8時から約2時間にわたり上下線ともに運転を見合わせました。
現時点では、不審物は爆発物だったのか、または何者かのイタズラだったのかなどの詳しい情報はわかっておりません。
埼玉県警は威力業務妨害の疑いがあるとみて、周囲に設置された防犯カメラの映像解析を進めるとともに、不審物が置かれた状況などについて詳しく調べています。
【ニュース速報Japan】
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↓YouTubeのニュース動画です。
もちろん、車内テロップには、こんな詳しい情報は流れませんが……。
電車の運行に関する情報は、表示されました。
上のニュースで言うと、「JR八高線と西武池袋線は飯能駅-西武秩父駅間で、午前8時から約2時間にわたり上下線ともに運転を見合わせました」という箇所。
わたしが乗ってたのは、ちょうど運転を見合わせている時間帯。
テロップには、運転再開は10時の予定と流れてました。
ニュースによれば、実際、10時には再開されたようです。
しかし、わたしが大宮駅を下りるのは、9時38分です。
その後、川越線を経由して、八高線に乗り換える予定でした。
しかも、かなりタイトな予定を組んでいたため……。
少しでも電車が遅れれば、計画がおじゃんになってしまうことは確実です。

川越駅で八高線に乗り換えるのは、10:11分です。
10時に運行が再開されたとしても……。
すぐに、定時運行が出来るとは思えません。
おそらく、このことで頭がいっぱいになり、ずっとテロップを睨んでたのでしょう。
だから、写真が撮れなかったんだと思います。
ちなみに、わたしが立てていた計画は、以下のとおり。
大宮駅 9:38着(新幹線から川越線へ・乗り換え時間10分)
大宮駅 9:48発(川越線)
川越駅 10:10着(川越線から八高線へ・乗り換え時間1分)
川越駅 10:11発(八高線)
拝島駅 10:58着(八高線から青梅線へ・乗り換え時間8分)
拝島駅 11:06発(青梅線)
青梅駅 11:23着

もっともキモなのは、『川越駅』での八高線への乗り換えです。
時間は、1分しかありません。
でも、乗り換えは可能だと踏んでました。
おそらく、1分の乗り換え時間と云うことは……。
川越線と八高線は、向かい合わせのホームのはず。

↑島式ホームと云います(京葉線『新木場駅』)。
だから、乗り換え距離は、ホームの横断だけです。
またもや!
特別情報番組を挟ませていただきます。
本年も、行って参ったのですよ。
単独旅行。

↑“単独旅行”の語は、尊敬する作家・島尾敏雄の作品から拝借しました。
『単独旅行記Ⅲ』の連載が、ようやく2017年4月8日に終わり……。
『東北に行こう!』が再開したのが、2017年4月9日。
それから、2ヶ月も経たないうちに、またもや中断となります。
心苦しいです。

でも、『単独旅行記』は生ものなので……。

時間を置いてしまっては、わたしの中で、どんどん記憶や感情が風化してしまいます。
それでは、面白い旅行記を書くことはできない。
ということで!
こちらを優先してしまうことを、お許しください。m(_ _)m
そのかわり!
『単独旅行記Ⅲ』のように、10ヶ月も連載するなんてことはしません。
『単独旅行記Ⅲ』では、見所のある施設を回りすぎました。
初日が、『江戸東京たてもの園』。

↑『子宝湯』。
2日目が、『国立科学博物館』。

↑「み」。『フタバスズキリュウ』。
見所満載だったため、膨大な写真を撮ることになりました。
しかも、それをほぼすべてご紹介したため……。
期間10ヶ月、連載回数198回などという、とんでもない長丁場になってしまったのです。
でも、今年は、大丈夫です。
4カ所を回りましたが……。
ヘビーな施設はありません。
施設を見てる時間より、移動時間の方がはるかに長かったと思います。
今年のコンセプトは……。
『路線バスと昭和を巡る旅』としました。
つまり、見学する施設については、『昭和』がテーマ。

その施設間の移動は、『路線バス』ということです。

はたして、この目論見どおりの結果となったかについては……。
旅行記をお読みいただいたうえで、ご判断を仰ぎたいと思います。
さて!
2017年、旅の日程は、5月25,26日(木・金)の2日間でした。

昨年とほぼ同じ。
5月の最終週です。
うちの会社は3月決算で、5月は申告の時期にあたります。

4月から5月中旬までは、その作業にあたらなければならず……。
その間、税理士事務所と頻繁にやり取りをすることになります。
すなわち、2日も続けて休むのが難しいのです。
決算が固まるのは、5月20日ころ。
なので、休めるのはそれ以降になります。
でも、ほんとは、25日は休みたくないんです。
入金や出金が、大量に発生する日だからです。
といっても出金の方は口座引き落としなので、わたしがいなくてもいいのですが……。
その結果を会計ソフトに入力する作業があるのです。
通帳が、月に2冊繰り越されるボリュームなので、繁忙期に休むと後が辛くなります。
昨年は、木・金が26,27日だったので、絶好の日取りだったんです。
その代わり、伊勢志摩サミットとバッティングしてしまい、東京は警官だらけでしたが。

でも今年、5月25,26日を逃すと……。
翌週は、6月1,2日になります。
毎月1日は、銀行を回らなければならず、休むのは無理です。
となると、翌週は、6月8,9日。
たぶん、東京は梅雨に入ってしまいますよね。

今年は、戸外の施設を回る予定はないので、雨でもいいのですが……。
できることなら、5月らしいお天気のときに行きたいものです。
で、5月25,26日と6月8,9日では、お天気の出現率がどのくらい違うのか、調べてみました。
かなり違うというイメージを抱いていたのですが……。
案外、統計的には大した違いがないかも知れません。
<『a href="http://www.benricho.org/weather_ratio/" target="_blank">30年間の気象データを基にした天気統計』というサイトが便利でした。
↓東京の5月25,26日です。

半分くらいが晴れで、曇りも入れると、雨の降らない確率は、70%以上です。
↓続いて、6月8,9日。

9日は、雨の確率が一番高くなってます。
5月26日と比べると、6月9日は、雨の確率が20ポイントも上がります。
これだけ違うと、考慮の余地無しって感じですね。
ということで、5月25,26日に決定しました。
さて、これまで3回の単独旅行では、行きを高速バスにしてました。

↑「み」。昨年乗った『越後交通』の高速バス。
これはもちろん、節約のためという理由が一つ。
バス料金は、日や時間で変わりますが……。
5月26日、7:00発の便に乗った場合、5,100円です。

新幹線の半分です。
最初のころは、この安さに加えて、バスからの車窓風景も魅力でした。

↑「み」。昨年、万代シティのバスセンターを発車してすぐの画像。下道は楽しいんですよ。
新幹線もバスも、県境を越えるあたりはトンネルになってしまいますが……。
それでも、バスの方がトンネル区間は短いです。
でも、3回使ってみて、高速道路からの車窓は、あまり楽しくないというのがわかりました。
視界が、防護壁で塞がれる区間が長いです。
あと、3回も乗れば、だいたいどこで何が見えるかわかってしまいますしね。
バスの弱点は、何と言っても所要時間の長さです。
『新潟→池袋』だと、5時間17分。
新幹線で往復するより、さらに時間がかかります。
で、今年ですが……。
初日に、少し遠方まで足を伸ばすことにしたので、バスは止めて新幹線にしました。
便は、7:53分発の『Maxとき308号』。

↑朱鷺色と紺色のコントラストがとても綺麗な車両です。残念ながら、このE4系車両は、2020年度末で全廃となるそうです。
これに、大宮まで乗ります。
大宮で、在来線に乗り換えです。
大宮着が、9:38分。
所要時間、1時間45分です。
高速バスだと、7:00の便に乗ったとしても……。
川越的場着が、11:22分になってしまいます。
朝の2時間は大きいです。
さて。
高速バスは、全席指定ですので迷いはありませんが……。
新幹線には、自由席と指定席があります。
指定席料金は、基本的に520円です。
30分くらい並ぶつもりになれば、自由席でも十分座れたと思います。
しかし、朝、30分早く家を出るのは、ちと辛い。
しかも、『Maxとき』です。

2階の窓際に座れなければ、落胆が大きすぎます。

↑マジで、これくらいガッカリするはずです。
ということで、520円をプラスして、指定席を取ることにしました。

実は、新幹線の指定席を取るのは、今回が初めてだったんです。
これまでずっと、自由席を使ってたからです。

『みどりの窓口』に並ぶんだろうかと、ネット検索したところ……。
JRの『えきねっと』というサイトで買えることがわかりました。
決済は、クレジットカードで出来ます。

買えるのは、1ヶ月前の10時から。
と思って調べ直したら、さらにその1週間前から予約が出来るようです(参照)。
帰省など、繁忙期に利用される方は、要チェックポイントですね。
わたしは、1ヶ月前に買いましたが、2階席の窓際にも十分な空きがありました。
『えきねっと』は、座席図を見ながら予約できるのです。

↑これはもう、窓際が塞がってますね。
てなわけで、あっさりと席が取れました。
さて、それでは、『えきねっと』で買った切符の受け取り方です。
バスの予約では、乗車券画面を印刷して持って行けばよかったんですが……。

JRの切符は、そうはいきません。
乗るときまでに、必ず切符を取得しなければならないのです。。
『みどりの窓口』でも受け取れますが……。
特定の駅であれば、券売機からも受け取れるんです(参照)。
新潟駅は、受け取れる駅だったので、やってみました。
受け取りには、決済に使ったクレジットカードが必要です。
初めての操作です。
券売機が混んでるときに手間取ったりすると嫌なので、空いてるときを狙って試みることにしました。
幸い新潟駅では、『えきねっと』の切符を受け取れる券売機がはっきりわかる表示がされてました。
使える券売機は4つありました。

↑万代口の右側4つの券売機で受け取れます。これは古い画像らしく、表示がありませんが、今は、券売機の上にデカデカと横断幕みたいに掲示されています。
朝、通勤で駅に降りたとき、券売機が空いてたので、やってみることにしました。

操作は、あっけないほど簡単でした。
クレジットカードの決済は、このとき行われます。
つまり、ネットで購入した段階では、まだ決済がすんでないわけです。
何ごともなく、切符が出力されました。
出てきた切符は、普通に券売機で買うのと同じでした。

↑わたしが買った切符ではありませんが、こういう切符です。
表面が水色で、裏面が黒い磁気素材になっています。

もちろん、自動改札を通れる切符です。
宿の予約は、例年どおり、『楽天トラベル』で済ませました。
どこに泊まるかは、後のお楽しみ。
さて、それでは、出発当日です。
2017年5月25日。
お天気は曇り。
肌寒そうですが、幸い雨は降ってません。
起床は、3時半です。
この起床時間は、この日に限ったことではありません。
火曜から金曜日の朝は、この時間に起きて小説を書いてます。

↑鋭意執筆中。
この日は、これからの時間をすべて出発の準備に使います。
家を出るのは、7時20分くらいなので、4時間近い時間があります。
しかし、これが決して十分な時間ではないことは、自分が一番よく知っています。

↑こう思って、幾度失敗してきたことか。
まずは、この日の投稿を済ませました。
木曜日なので、『八十八十郎劇場』です。
投稿を忘れてファンを失望させては申し訳ないので、真っ先に作業しました。
コメレスも投稿。
続いて、翌26日の投稿準備です。
もちろん、ノートパソコンは持って行きます。
明日は、それを使って投稿するつもりですが……。
普段はデスクトップパソコンでやってるので、慣れない作業になります。
なので、トップページや目次のリンクを更新したファイルを、あらかじめ作っておき……。
明日は、それをただアップロードすればいいだけにしておきます。
もちろん、そうしたファイル類は、ノートパソコンに移行しておきます。
さて。
これで、『Mikiko's Room』関係の作業は終了。
ほんとは、ベランダの水やりもするつもりだったのですが、これは失念。
幸い、留守の2日間は炎天にはならず、植物たちも無事でした。

↑うちの子ではありません。『リトルショップ・オブ・ホラーズ』のオードリー2を模したフィギュアです。
続いて、旅支度です。
事前に、持って行くものをすべてリスト化してあります。
リストは、荷物を詰める場所ごとに区分けされています。
このリストも持って行きますので、詰めた場所がわからなくなっても、リストを見れば一目瞭然です。
しかし!
この作業が、なかなかはかどらないのです。
詰めるべきものが、2階の3部屋に分散されており、それを1点ずつ集めて来なくてはなりません。
わたしは、リストの上から順番にやっていかないと気が済まないタイプなので……。
非効率なことこの上ない。
もっと早くから集めておけと言われるかもしれませんが……。
それらは、日常でも使っている品なので、それぞれが使われる場所に置かれてるのです。
それを早いうちに移動させてしまえば、日常のルーティンの方が崩れてしまいます。

↑一流プレーヤーほどルーティンを大切にします(琴奨菊が一流かどうかは……)。
なので、詰めるのが直前になってしまうわけです。
さて、ようやく荷物がまとまりました。
昨年は、7:00発の高速バスでしたので……。
朝食は、前日買っておいたおにぎりを食べました。
今年は、新潟駅発が7:53分ということで……。
母にお願いし、いつもより20分早く、6:20分に朝食を食べさせてもらうことにしました。

食後、シャワーを浴びて、身支度を調えます。
こうした作業をしながらも、JR東日本の『どこトレ』をチェックします。
ここは、在来線の列車ごとの運行状況が、リアルタイムに見られるサイトです。

↑こんな感じ。雪の日は、家を出るまで、常に見てます。
わたしの乗ろうとしてるのは、磐越西線から来る便です。
始発は、『馬下(まおろし)駅』です。

新潟県五泉市にあります。
磐越西線は新津駅までですが……。
朝の通勤列車は、ほとんどそのまま信越本線に乗り入れ、新潟駅まで行きます。
磐越西線は、冬は雪の影響を大きく受けます。

↑『SLばんえつ物語』。12月~3月いっぱいまでは、定期運行されません。この画像は、2010年に運行されたクリスマストレインの様子。2013年のクリスマストレインは、雪で立ち往生し、会津若松まで行けなかったそうです。
夏場は、大雨が降ると遅れたり運休したりします。

この日は大雨の予報は出てませんでしたが、油断なりません。
平地は降ってなくても、山の方は違うかも知れないのです。

馬下駅発は、6:44分。
新潟駅着が、7:40分。
わたしの乗る『Maxとき308号』は、新潟駅を7:53分に出ます。
13分あれば、乗り換えに慌てることはありませんが……。
それはあくまで、13分あればということ。
5分でも遅れれば、乗り換え時間は8分となり、いきなり切迫します。

↑別の意味で切迫。
なので、運行状況を常時把握し……。
もし、大きく遅れそうなら、前の便に乗るという判断が必要になるわけです。
指定席を買ってるので、新幹線を次の便にするというわけにはいきません。
発車前なら、払い戻しとか出来るのかも知れませんが……。
そんな面倒くさいことをしたくありません。
どうやら、馬下駅は定刻に発車したようです。
身支度は調ってますが、もう一度、持って行くものリストをチェック。
7時を過ぎても、列車が順調に運転していることを確認。
空はどんよりと曇ってますが、幸い雨は降ってません。
自転車に乗れそうです。

↑若いころは、部屋の暮らしに馴染めず、幾度となく脱走したそうです。なんと、ママチャリで茨城まで逃げ帰ったとか。その体力、やはり相撲取りになるしかありません。
『どことれ』を最終チェックし、パソコンをシャットダウン。
毎朝の通勤では、自転車が使える場合、発車時刻の10分前に家を出ます。
今日は、余裕を見て、15分前に出ました。
余裕というより、いてもたってもいられなかったと云う方が正解でしょう。
いざ、出発!

駅に着き、ホームに下りて、少し驚きました。
思ったより、はるかに大勢の人が列車を待ってるんです。

↑イメージです。これは拝島駅の様子。奥の黄色い車両は、西武でしょうね。
この列車は、わたしが通勤に使う時間より、30分前の便になります。
でも、改めて考えて納得しました。
まず、高校生がたくさんいます。
わたしが通勤に使う便は、高校生には遅すぎるので、ほとんど見かけません。
学生では、専門学校生らしき私服しか乗ってません。
30分前の便は、高校生の集団に加え、社会人も大勢待ってました。
おそらく、8時半始業の会社なんでしょうね。
毎日、この列車を使う人たちを思えば、自分は恵まれてるなと少々反省。

列車が入ってきました。
定刻です。
磐越西線から来る列車なので、当然、気動車です。
磐越西線は、喜多方から新津までが非電化なんです。

↑磐越自動車道ができ、会津若松、郡山には、高速バスで行けるようになりました。磐越西線は特急が走ってないので、バスの方が早く着くのです。しかも安い。今後、電化される見こみは無いでしょう。
入口の列に並び、乗りこもうとしますが……。
なかなか、はかが行きません。
この列車、前後2カ所の扉が妙に細いんです。
よく見ると、両開きではなく、片開きでした。

↑こういう色の車両だったと思います。赤いラインが下に折れてるところが扉です。
いつも使う列車は、両開きの扉です。

↑こういうやつ。新型電車みたいですが、パンタグラフがないので気動車とわかります。
なので、乗車に手間取ることはありません。
どうして、通勤時間に、こんな客車を使ってるんですかね。
しかも、中に入ってさらに呆れたことに……。
ロングシートはちょっとだけで、すぐにボックスシートになってます。
細い通路に人が一杯詰まってます。
毎日、これに乗ってる人に、再び同情。

↑ここまででは……。
磐越西線から来る便は少ないので、選択の余地が無いのでしょう。
案の定、停車した駅での乗降に手間取り……。
明らかに、定刻より遅れ始めてます。
ここでにわかに、乗り換え時間が13分しかないということで、脳内アラームが鳴り始めました。

やっぱり、もう1本早いのに乗れば良かった!
しかしもう、ここまで来たらどうすることもできません。

これ以上、遅れないことを、八百万の神とアラーの神に祈りました。

新潟駅の手前では、よく停止信号で止められるんです。
「新潟駅のホームが一杯で入れません」というアナウンスがよく流れます。
なんで、こんなアホな駅なのかというと……。
在来線の高架化工事の影響で、ホームの数が少なくなってるんです。

↑まだ、ステップ1の段階。
昔は、1~7番線まであったのですが……。
今はそのうち、5,6,7番線が工事で使えません。
その代わり、1番線の果てに、島式ホームが増設され、8,9番線になってます。

↑今は、5番線も使えません。
つまり、平時より、1本ホームが少なくなってるんです。
そのため、遅れた列車の接続を取ったりしてる列車が残ってると……。
ホームが空かなくて、次の列車が入れないという悪循環が起こります。
ヘタすれば、これだけで3,4分延着します。
もし、このままの遅れに加えて、信号待ちが加われば……。
死ぬ気で走って、間に合うかどうか……。

「止まるな、止まるな」
わたしの怨念が通じたのか……。

この日は信号で止められることなく、新潟駅に滑りこみました。

↑わたしの乗った列車ではありませんが。
4分の延着です。
これで、乗り換え時間は、9分。
慣れない駅なら、間違いなく走ってるところですが……。
新幹線への乗り換え経路の距離は頭に入ってます。
9分あれば、走らなくても大丈夫。
わたしの乗った列車が2番線に入ることは、前もって調べてありました。
2番線からだと、新幹線への乗り換えは最後尾の車両が一番近いです。
逆に、8,9番線に到着する場合は、先頭車両の方が近いんです。

↑信越線の列車は、左から入線します。『Maxとき308号』は、13番線から発車。乗り換えには、「東側連絡通路」を使います。
もちろんわたしは、最後尾の車両に乗ってました。
てなわけで、新幹線ホームには、すでに『Maxとき308号』が入ってました。
ぎりぎりになったせいで、その車両を写真に収めることが出来ませんでした。

↑拝借画像です。
指定席の座席に座ったのは、発車の3分前でした。
やはり、13分の乗り換え時間では短すぎました。
反省。
しかし、確かに今回は甘かったですが……。
わたしが常日ごろ不思議に思ってるのが、駅の待合室です。
朝の通勤列車は、1番線に付きます。
1番線の脇には、ガラス張りの待合室があり、けっこう大勢の人が座ってます。

↑仕切り(上部にはガラスが入ってます)の向こう側が、1番線ホームから入れる待合室。仕切りのこちら側は、駅構内から入れる待合室(たぶん)。
あの人たちは、いったい何をやってるんですかね?
待合室と云うからには、やっぱり列車を待ってるんですか?
そんならなぜ、ホームで待たないのでしょう?

↑こんな吹きさらしのホームでは待てないでしょうが。京都府の二条駅。屋根が途中までしかないようです。
待合室に収まり返るということは……。
発車まで、どれくらいの時間があるんでしょうね。
30分もあるんなら……。
わたしなら途中下車して街を見てみるとか、出られなければ、駅の構内を探索したりすると思います。
↑新潟駅構内の動画。1番線に停まってるのは、今は亡き特急『北越(新潟-金沢)』でしょうか。
逆に30分もなければ、乗り換えのホームで待ちます。
待合室で待つという選択肢は、ちょっと考えられません。
あ、新潟駅構内で待つとしたら、駅そばを食べるという手がありますよ。
待合室と同じ1番線に、『新潟庵』があるんです。

↑こんなに混んでるのは、見たことがありません。
お勧めします。
といいながら、わたしは食べたことがありませんが。
でも、駅そばなら、当たり外れがないと思います。
『天玉そば』なら、ぜったいに美味しいですよ。

↑『新潟庵』の天玉そば。現在、480円。立ちそばとしては、大豪遊です。
さて、520円追加して取った座席に腰を沈め、ようやくカメラを構えます。
↓この旅行、最初の写真です。

↑「み」
『Max308号』は、定刻、滑るように発車しました。

↑「み」
今回、出発前に、カメラの設定で気をつけたことがあります。
前回までは、それをせずに失敗してたんです。
すなわち、カメラの時刻を正しく設定すること。

↑わたしが使ってるカメラ(Sonyのサイバーショット)の後継機種の画像。ダイヤルなどの見た目は、ほぼ同じです。
前回の旅行までは、買ってから1度も時間調整をしないままで持って行ってたので……。
後になって見直したとき、何時に撮った写真かわからなくなってたのです。
でも今回は、しっかり時計を合わせました。
『Maxとき 308号』の発車と同時に撮った写真の時刻は、ちゃんと7:53分になってました。
↓これは、その1分後の写真。

↑「み」
少しずつ、スピードが上がってきます。
↓これは、発車5分後。

↑「み」
あっというまに、田園風景になってしまいました。
↓8:07分の写真。

↑「み」
撮影意図は、まったくわかりません。
何が撮りたかったんですかね?
時刻表からすると、最初の停車駅『燕三条駅』を出てすぐのあたりです。
で、この『燕三条駅』ですが、まさしくその名称どおり……。
燕市と三条市の境にあります。

↑縦の線路が上越新幹線。斜めに交わってるのは、弥彦線です。
両市共に、金属加工の技術で、世界的に有名です。

↑ipadの鏡面磨きは、燕市の施工。スティーブ・ジョブズが認めた技術だそうです。
燕市は、ヤクルトスワローズとも交流してます(金属加工と関係ありませんが)。

↑燕市で田植えを手伝う『つば九郎』。
それはいいとして、この両市、あんまり仲が良くないようです。
合併なんて、とんでもないという感じのようです。
その不仲ぶりは、『月曜から夜ふかし』でも取りあげられてました。

ちなみに、北陸自動車道のインターは、燕市側にあるのですが……。
それは、『三条燕インター』という名称になってます。

痛み分けというところなんでしょう。
人口は、三条市が9万7千人。
燕市が、7万9千人。

合併すれば、20万都市を目指せると思うんですけどね。
ま、当事者じゃないので、とやかくは言えません。
ちなみに、三条市には、カレーラーメンというソールフードがあります。

近年のB級グルメブームに乗っかったものではありません。
なんと、70年の歴史を有します。
白ワイシャツのサラリーマンが食べるメニューではありませんでした。
カレーの汁が飛んでも、気にならない格好じゃなければ食べられません。
注文すればすぐに出てきて、栄養、ボリュームともに満点。
すなわち、忙しい金物職人が、油にまみれた作業着でかきこむ料理だったのです。

↑『丸竹食堂』さん。ルーが黄色いのがいいですね。
残念ながら、わたしは1度も食べたことがありません。
新潟市でも食べられるようなんですが。
↓8:13分の写真。

↑「み」
長岡駅に入る直前です。
長岡市は、新潟県第2の都市。
人口は、27万2千人です。

↑飛び地もあり、複雑な形をしています。日本海の北側で、新潟市とも接してます。面積は、891.06平方キロ。佐渡島よりデカいです。これでも広さは、県内で5番目ですが。
長岡市は、言わずと知れた、長岡藩があった城下町。

↑最後の家老・河井継之助。見た目は、アホの坂田に似てますが、大変な偉人です。
現在の新潟市域は、かつて、長岡藩と新発田藩の領地でした。

その領地を分けていたのが、信濃川です。

↑江戸時代の古地図。北から南を見た感じ。半島のように描かれてるのが長岡藩の領地。信濃川の対岸が新発田藩。
現在の信濃川は、河口近くでも300メートルくらいでしょうか。

↑柳都大橋(たぶん)から上流を撮った写真。遠くに見えてるのが萬代橋。毎日見てるので、さほど広いとは感じませんが……。東京に行くと、隅田川が狭くてたまげます。
大河津分水路が出来たことにより、河口まで流れ下る流量が減り、川幅が狭くなりました。

↑左に曲がって海に出てるのが分水路。右に流れる本流より流量が大きいのがわかります。
江戸時代、信濃川の川幅は1キロくらいあったようです。

↑明治19年に完成した初代萬代橋。この当時でも、川幅は700メートルほどありました。
江戸初期までは、信濃川と阿賀野川が河口近くで合流しており……。

↑青の手描き線が当時の阿賀野川の流路。砂丘に阻まれて海に出れず、真西に方向を変えて信濃川に合流してました。
このころは、2キロくらいの川幅だったとか。
対岸が見えないほどでしょうね。
江戸時代はもちろん、橋など架かってません。
信濃川は、まさしく国境だったのです。
新潟駅がある側が、新発田藩。
信濃川を渡った側が、長岡藩でした。
信濃川の河口近くを挟んで、新発田藩に属する側にあったのが沼垂(ぬったり)町。
長岡藩に属する側が、新潟町です。

↑これは、『大正三年新潟市全図』。
新潟町は、幕末の1843(天保14)年に上知され、天領となってます。
これはむろん、外国船に備えてのことです。

↑『新潟奉行所』が設置されました。明治になって、この場所は県庁舎になりました。その後、新潟市役所となり、今は民間の高層ビル(『NEXT21』)が建ってます。
一方、新発田藩側にあった沼垂町。
沼垂(ぬったり)の地名を知らない人でも……。
日本史で習う『渟足柵(ぬたりのき)』には聞き覚えがあるのじゃないでしょうか。
日本書紀の記述では、「大化3(647)年、渟足柵が造られ柵戸も置かれた」とあります。

↑わたしたちのころは、“ぬたりのき”と習ったと思うのですが。
それが今の沼垂。
とんでもなく古い地名です。
しかし、『渟足柵』の遺跡はどこからも出ていません。
現在の沼垂の町を掘っても、何も出ないでしょう。
沼垂の町は、何度も移転を繰り返してるからです。
なぜ移転しなければならないかと云うと……。
川の氾濫です。

↑明治になっても、大河津分水路の出来る前は、信濃川下流をたびたび洪水が襲いました。
沼垂町は、信濃川と阿賀野川に挟まれてます。
この2本の川は、豪雪地帯を水源としますので、もの凄い流量があります。
春先の雪解けころの水の勢いは凄かったらしいです。
『Mikiko's Room』を始める前は、5月のゴールデンウィークには、よく自転車で遠出をしました。
阿賀野川に架かる泰平橋を、自転車で渡ったことがあるのですが……。

↑歩行者と自転車用の側道があります。
下を見ると、荒波の立つ様は海のようで、ほんとに怖い思いをしました。

↑阿賀野川河口近く。
ましてや、河川改修の技術もなかった江戸時代……。
人々の暮らしは、暴れ川に翻弄されていました。

洪水のごとに、川が流路を変えるのです。
町が川に飲みこまれてしまうことも、珍しくありません。
そのたびに、沼垂町の人は、“沼垂”という地名だけ背負って、土地を転々としてきたわけです。

↑かつて存在した貨物駅。2010年廃止。
信濃川の下流域では、一度も川底にならなかった土地はないと云われてます。
『渟足柵』の遺跡は、とっくの昔に日本海に押し流されているはずです。
どこを掘っても出てこないでしょう。
話が脱線して、いっこうに進みませんね。
↓8:17分、長岡駅を発車します。

↑「み」
↓8:27分、『浦佐駅』付近です。

↑「み」
この日は、山霧がスゴかったです。
↓8:40分、『越後湯沢駅』です。

↑「み」
↓8:55分、『上毛高原駅』です。

↑「み」
国境の長いトンネルを抜けてます。
群馬県みなかみ町月夜野。
標高450メートル。
関東平野に下りる手前ですね。
↓8:57分、『上毛高原駅』を発車してすぐです。

↑「み」
夏は、涼しくて過ごしやすいでしょうね。
でも冬は、そうとうに厳しいと思います。
新幹線の車中から撮った写真は、これが最後でした。
この後の写真がない理由は、まったく思い出せません。
寝たんですかね?
でも、小心者なので、関東平野に入ってから寝るとは思えません。
今回は、終点の『東京駅』までは行かず、『大宮駅』で降りるからです。

決して、寝ていなかったことは……。
車両の扉の上にある電光掲示板のニュースを見た記憶がはっきりとあることからも確実です。

↑拝借画像です。停車駅の案内などのほかに、ニューステロップも流れます。
大宮駅を下りてからの行動に、大きく影響するニュースでした。
ネットを探したら、まだそのニュースが残ってました。
↓今後、ニュースが消される可能性があるので、丸々転載します。
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【東飯能駅に手りゅう弾? 植え込みに爆発物とみられる不審物 爆弾騒ぎ】
埼玉県飯能市東町にあるJR東飯能駅付近で5月25日、手りゅう弾とみられる不審物が見つかりました。
発表によりますと5月25日午前7時30分ころ、飯能市東町にあるJR東飯能駅付近の植え込みで、手りゅう弾とみられる長さ約30㎝で、筒状の形をした不審物が2つ見つかったとゆうことです。
東飯能駅の利用客の男性が「植え込みの中に手りゅう弾みたいなものが落ちていた」などと駅員に届け出、この届を出を受けた駅員が警察に110番通報したことで発覚。
この通報を受け警察官や爆発物処理班らが現場に駆けつけ、手りゅう弾とみられる不審物を東飯能駅から離れた公園に移し、確認作業を進めています。
東飯能駅は埼玉県警の指示で一時封鎖され、利用客約200人と駅員が退避しました。
この不審物が見つかった影響で、JR八高線と西武池袋線は飯能駅-西武秩父駅間で、午前8時から約2時間にわたり上下線ともに運転を見合わせました。
現時点では、不審物は爆発物だったのか、または何者かのイタズラだったのかなどの詳しい情報はわかっておりません。
埼玉県警は威力業務妨害の疑いがあるとみて、周囲に設置された防犯カメラの映像解析を進めるとともに、不審物が置かれた状況などについて詳しく調べています。
【ニュース速報Japan】
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↓YouTubeのニュース動画です。
もちろん、車内テロップには、こんな詳しい情報は流れませんが……。
電車の運行に関する情報は、表示されました。
上のニュースで言うと、「JR八高線と西武池袋線は飯能駅-西武秩父駅間で、午前8時から約2時間にわたり上下線ともに運転を見合わせました」という箇所。
わたしが乗ってたのは、ちょうど運転を見合わせている時間帯。
テロップには、運転再開は10時の予定と流れてました。
ニュースによれば、実際、10時には再開されたようです。
しかし、わたしが大宮駅を下りるのは、9時38分です。
その後、川越線を経由して、八高線に乗り換える予定でした。
しかも、かなりタイトな予定を組んでいたため……。
少しでも電車が遅れれば、計画がおじゃんになってしまうことは確実です。

川越駅で八高線に乗り換えるのは、10:11分です。
10時に運行が再開されたとしても……。
すぐに、定時運行が出来るとは思えません。
おそらく、このことで頭がいっぱいになり、ずっとテロップを睨んでたのでしょう。
だから、写真が撮れなかったんだと思います。
ちなみに、わたしが立てていた計画は、以下のとおり。
大宮駅 9:38着(新幹線から川越線へ・乗り換え時間10分)
大宮駅 9:48発(川越線)
川越駅 10:10着(川越線から八高線へ・乗り換え時間1分)
川越駅 10:11発(八高線)
拝島駅 10:58着(八高線から青梅線へ・乗り換え時間8分)
拝島駅 11:06発(青梅線)
青梅駅 11:23着

もっともキモなのは、『川越駅』での八高線への乗り換えです。
時間は、1分しかありません。
でも、乗り換えは可能だと踏んでました。
おそらく、1分の乗り換え時間と云うことは……。
川越線と八高線は、向かい合わせのホームのはず。

↑島式ホームと云います(京葉線『新木場駅』)。
だから、乗り換え距離は、ホームの横断だけです。