2017.7.8(土)
繁忙期が近づく中……。
困り果てた千穂は、由美の叔母である律子に相談した。
千穂と律子は、高校の同級生だったのだ。
仲の良い2人組という条件を聞いて、すぐに律子の脳裏に浮かんだのが……。
由美と美弥子だった。
そんなことから、思いがけず、千葉の民宿でのアルバイトが始まったのだった。
盛夏の時期は、ほんとうに目が回るほどの忙しさだった。
しかし、土用波が立つようになると、さすがに客足も引いてきた。
仕事に慣れたということもあるのだろうが……。
2人では、時間を持て余す日も出てきた。
そんな折りだった。
なんと、駆け落ちしていた従業員が、シンガポールから戻ってきたのだ。
その事情を泣きながら千穂に訴える従業員の声が、隣の部屋から聞こえてきた。
笑い話と言ってしまったら、従業員に可愛そうだろう。
原因は、彼の浮気なのだが……。
相手がなんと、地元のニューハーフだったと云う。
見た目は、そんじょそこらの女より、ずっと綺麗だったそうだ。
男だとわかったのは、初めて見たとき、そのニューハーフが裸だったから。
2人だけの愛の巣であるはずの部屋に帰ってきたとき……。
彼は、1人ではなかった。
2人とも、裸だった。
見知らぬひとりは、小麦色の肌をした少女のようだった。
立っていたその初対面の相手と、まともに目が合った。
そして、その相手の脚元にひざまずいている彼とも、目が合った。
彼は、ただひざまずいているだけではなかった。
なんと、小麦色の娘の股間の一物を咥えていたのだ。
見たシーンの衝撃と、男に男を取られたという悔しさで……。
そのまま部屋を飛び出し、飛行機に飛び乗ったと云う。
そんなわけで、由美と美弥子のリゾートバイトは、あっけなく終わりを告げたのだった。
千穂からは、規定のバイト料に上乗せした手当も貰った。
断ろうとしたが、千穂は聞かなかった。
好意として、ありがたく頂戴することにした。
東京に帰るときは、千穂と涼太も駅まで送りに来てくれた。
涼太が泣き出してしまい、思わぬ愁嘆場となってしまった。
来年は、宿泊客として来よう。
帰りの車中で、由美とそんな話をした。
困り果てた千穂は、由美の叔母である律子に相談した。
千穂と律子は、高校の同級生だったのだ。
仲の良い2人組という条件を聞いて、すぐに律子の脳裏に浮かんだのが……。
由美と美弥子だった。
そんなことから、思いがけず、千葉の民宿でのアルバイトが始まったのだった。
盛夏の時期は、ほんとうに目が回るほどの忙しさだった。
しかし、土用波が立つようになると、さすがに客足も引いてきた。
仕事に慣れたということもあるのだろうが……。
2人では、時間を持て余す日も出てきた。
そんな折りだった。
なんと、駆け落ちしていた従業員が、シンガポールから戻ってきたのだ。
その事情を泣きながら千穂に訴える従業員の声が、隣の部屋から聞こえてきた。
笑い話と言ってしまったら、従業員に可愛そうだろう。
原因は、彼の浮気なのだが……。
相手がなんと、地元のニューハーフだったと云う。
見た目は、そんじょそこらの女より、ずっと綺麗だったそうだ。
男だとわかったのは、初めて見たとき、そのニューハーフが裸だったから。
2人だけの愛の巣であるはずの部屋に帰ってきたとき……。
彼は、1人ではなかった。
2人とも、裸だった。
見知らぬひとりは、小麦色の肌をした少女のようだった。
立っていたその初対面の相手と、まともに目が合った。
そして、その相手の脚元にひざまずいている彼とも、目が合った。
彼は、ただひざまずいているだけではなかった。
なんと、小麦色の娘の股間の一物を咥えていたのだ。
見たシーンの衝撃と、男に男を取られたという悔しさで……。
そのまま部屋を飛び出し、飛行機に飛び乗ったと云う。
そんなわけで、由美と美弥子のリゾートバイトは、あっけなく終わりを告げたのだった。
千穂からは、規定のバイト料に上乗せした手当も貰った。
断ろうとしたが、千穂は聞かなかった。
好意として、ありがたく頂戴することにした。
東京に帰るときは、千穂と涼太も駅まで送りに来てくれた。
涼太が泣き出してしまい、思わぬ愁嘆場となってしまった。
来年は、宿泊客として来よう。
帰りの車中で、由美とそんな話をした。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2017/07/08 08:32
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明日7月9日
AM.8:00、NHK総合『小さな旅』で、新潟市中央区の古町が取りあげられます。
古町界隈は、わたしの会社からもほど近く……。
銀行の用事などで、週に2回くらいは通ります。
はっきり言って、寂れてます。
知らない人が見たら、一斉休業日だと思うでしょう。
番組では、その古町にある地下街『西堀ローサ』が舞台です。
わたしが『西堀ローサ』に降りるのは……。
冬、よっぽどの吹雪のときだけです。
地下には雪が降りませんから。
といっても、長さは330メートルでしかありません。
階段を上り下りする手間が増えるだけですので、よほどのお天気でなければ入りません。
最近歩いたのはいつのことか、ちょっと記憶にないくらいです。
地上が寂れてるので、地下はもっとだろうと思ってました。
でも、番組の解説によると、33店舗が入ってるとか。
店舗は、地下街の両側にありますので……。
20メートルに1店舗。
もちろん、そんな間口の広い店などないと思われますので……。
半分以上は空いてるんでしょうね。
封筒の宛名書きや短歌の代筆など手がける代筆専門店などがあるそうです。
これは初耳でした。
番組を見たら、来週は久しぶりに行ってみようかと思ってます。
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2. ハーレクイン- 2017/07/08 10:21
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愁嘆場
涼太め、よほど味をしめたな。
それにしても寝取られ従業員。
浮気男の相手はプロと見た。あの辺りではむちゃくちゃ多いそうです。となれば、参加して3P。事が済めば金を払ってはいさいなら。あとは笑って済ませればよかったのに。
まだまだ若いぞ、従業員さん(名前はもらえなさそうだなあ)。
古町の旅
『小さな旅』は、単に紹介だけじゃなく、余分な話題がてんこ盛り(それほどでも)なんで、あまり見ません。オープニングの音楽は好きなんですがね。
が、古町ときますと話は別。これは見ざるべけんや。まあ、地下街もあまり好きじゃないんだけどね。
代書屋と云いますと……先日までNHKで『ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~』ってのをやってました。代書をするのが若い娘(多部未華子)という設定なので違和感ありまくり。で、見ませんでした。
それにしても、明治の御代ならいざ知らず、代書屋なる商売がまだあるとは思いませんでした。これだけでも見る価値ありですね『小さな旅』。
♪いつかより添った古町通り……
(美川憲一『新潟ブルース』)
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3. Mikiko- 2017/07/08 12:10
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昔は……
『関東甲信越小さな旅』という、広域ローカル番組だったと思います。
現在は、全国放送ですね。
古町を中心とした地域の衰退は著しく……。
2016年1月、『NEXT21』という商業ビルから、『ラフォーレ原宿』も撤退しました。
今年の8月、ラフォーレが入ってたフロア(2~5階)には、中央区役所が移転します。
『NEXT21』が建ってる場所には……。
昔、新潟市役所があったんです(その前は新潟県庁、さらにその前は新潟奉行所)。
先祖返りみたいなものですかね。
そう言えば……。
ラフォーレの店名表示は、『ラフォーレ原宿・新潟』だったんです。
ヤンキー風カップルのニイちゃんが、看板の前で、「これ、おかしくね?」と疑問を呈してました。
大いに共感しました。
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4. ハーレクイン- 2017/07/08 14:47
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小さな小さな旅
関甲信限定ですか。あ、あと越後。
いつも思うんですが、この地域って、一括りにできるんですかね。
関東はかつての関八州ですよね。これは今のいわゆる関東地方。これはまあ納得として、これにまず甲州山梨をくっつける。これは分ります。どこでどう線引きしたって浮いてしまうのが「山があっても山梨県」でしょうから、これは分る。
信州長野は無理があるんじゃないかなあ。地理的には山梨と群馬に確かに隣接してますが、境目は南アルプス3000m級の山々です。それと浅間。到底隣接地とは……。
越後新潟に至っては、「国境の長いトンネル」を持ち出すまでもなく、全くの他国でしょう。新潟と長野にしたって関係性は薄い。せいぜいが信濃川繋がりくらいじゃないでしょうか。
とまあ、ぐじゃぐじゃ書きましたが、わたしにとってはどこをとっても「知らぬ他国」です。
関東甲信越。まったく足を踏み入れたことのない県もいくつかあります。越後新潟がその一つ。もう生涯訪れることは無いでしょう。
『ラフォーレ原宿・新潟』一件
原宿コンプレックスと見ましたが、どうでしょう。
どーでもいいけど、ラフォーレってどういう意味? 腐乱す語だよね(例によっておもろいのでこのまま)。
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5. Mikiko- 2017/07/08 18:17
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遠い近いは……
距離や地形だけでは測れません。
交通網が重要です。
東京からは、上越新幹線、北陸新幹線が伸びてます。
東京から新潟までが、2時間弱、長野までは1時間半です。
甲府までも特急で2時間ですから……。
甲信越は、完全に関東圏と言えるでしょう。
ラフォーレは、フランス語で“森”。
所有者が、森ビルだからです。
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6. ハーレクイン- 2017/07/08 21:56
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交通網
なるほど。
わたしは、交通機関と云えば馬と駕籠くらいしかない、つまり江戸期ないしそれ以前をイメージしていました。
この頃、遠い・近いは船も大きな要素だったでしょうから、これを考慮して地図を書くと、日本全体、大きく歪んじゃうんでしょうね。
森
ははあ、英語だとthe forest ですか。
独語だと……忘れた。
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7. Mikiko- 2017/07/09 07:50
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日本列島の……
↓時間地図というのがありました。
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/photos/140923/ecn14092317310014-l1.html
これは、鉄道の移動時間によるものですから……。
飛行機を入れたら、もっと小さくなるでしょうね。
ドイツでは……。
『シュヴァルツヴァルト(黒い森)』と呼ばれるドイツトウヒの森が有名です。
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8. ハーレクイン- 2017/07/09 10:13
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時間地図
残念ながら、例によって入れませんでした。
な~んでか。
しかし、同じようなことを考える人っているんだなあ。
ドイツの黒い森
なんか虐殺事件のあったとこだよね、と思ったらカティンの森と勘違い。
NHK『小さな旅』
見ました。
今日の録画予約などしていまして出遅れ、放送開始3分目くらいから見まして、番組オープニング(にあったであろう)の紹介とか、は見逃しちゃいました。
で、カメラは既に『西堀ローサ』に入ってました。
ナレーションは「流行の最先端をゆく憧れの街……だった」というところから視聴しまして、あとは何軒かの店の紹介。
記憶に残った一つは「駆け出し(素人)芸人オン・ステージ」。
もう一つは、ご紹介のあった代書屋さん。2代目育成中、だそうでした。
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9. Mikiko- 2017/07/09 11:55
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ウィルスソフトを……
入れてるんじゃないですか?
URLをクリックしても、飛ばない設定になってるのかも知れません。
わたしは、Windowsのファイアーウォールだけです。
『小さな旅』。
今夜見ます(怒)。
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10. ハーレクイン- 2017/07/09 16:43
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ウィルスソフト
そういう防災関係ソフトを導入した覚えは一切ありません。導入の仕方自体知らんし。
それにね、飛べる時もあるんですよ。
怒りのMikiko
あれ?
見ない、って言ってなかった?
そういえば、ダーウィンのタガメ、まだ見ていないなあ。
バラしてもらっていいよ。報復をこれ許す。
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11. Mikiko- 2017/07/09 18:33
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タガメは……
見ました。
生活の場は、水の中ですが……。
本来、陸生の昆虫です。
翅を広げ夜空を飛ぶ勇姿は、圧巻でした。
でも、地面に降りて這い回る姿は、ほぼゴキブリでした。
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12. ハーレクイン- 2017/07/09 21:29
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空とぶタガメ
ゴキブリもそうですがね。
まあ、飛ぶゴキブリを見た方はあまりいないでしょうけど。わたしも無いけど。
幼虫期に陸上または水中、成虫が空を飛ぶ、てのが一般的な昆虫ですね。
しかし中には、生涯、生まれてから死ぬまで土の中、なんてのもいます。ほとんどミミズ生活ですね。
こ奴ら、そもそも成虫にも翅がありません。
いろんな人生があるものです。