2017.6.26(月)
「吉川さん、いかがです?」
「す、少し大丈夫になったみたいです」
「恥骨に意識を集中してください」
「はい」
「堀内さん、ゆっくり回して」
わたしは、尻肉に埋めた手の平を、緩やかに始動させた。
「奥さん、いかがですか?」
「イケそうかも知れません」
仰向いた美人の奥さんが、天井を泳がせていた視線を史恵さんに戻した。
「あの……。
主人のを、握ってらっしゃる?」
「すみません。
奥さんにお断りもなしに。
急を要したものですから」
「いえ。
嬉しいです。
介添えをいただきながらって、スゴく興奮します」
「今度、プライベートでもお手伝いしましょうか?」
「ぜひ」
史恵さんは冗談を言う顔だったが……。
応えた奥さんは真顔だった。
どうやら、今日のようなシチュエーションを、すっかり気に入ってしまったようだ。
「観客も連れて行った方がいいみたいですね」
「ぜひぜひ。
あぁぁぁぁぁ。
イ、イケそうです」
「奥さんの昇天するお顔、しっかり見させていただきます」
「み、見て。
見てください」
これだけの美人だったら、子供のころから、人に見られるのには慣れていただろう。
しかしそれは、取り澄ました顔だったに違いない。
人の視線を意識しながら、その視線に気づかないふりをする表情だ。
でも……。
ほんとうに見られたかったのは、悦楽に溺れる本性の顔だったのではないか。
「ご主人、ギアをあげてください。
一気にアクセルを踏みこんで。
おふたりで、高みに駆けあがるんです」
吉川さんのお尻の筋肉が盛りあがった。
わたしの手の平を押し返す。
尻肉が、自律運動を始めた。
手を添える必要もなさそうだった。
いやむしろ、わたしの添えた手は、お尻の自由運動を妨げてしまいそうだ。
わたしは、手の平から力を抜いた。
「す、少し大丈夫になったみたいです」
「恥骨に意識を集中してください」
「はい」
「堀内さん、ゆっくり回して」
わたしは、尻肉に埋めた手の平を、緩やかに始動させた。
「奥さん、いかがですか?」
「イケそうかも知れません」
仰向いた美人の奥さんが、天井を泳がせていた視線を史恵さんに戻した。
「あの……。
主人のを、握ってらっしゃる?」
「すみません。
奥さんにお断りもなしに。
急を要したものですから」
「いえ。
嬉しいです。
介添えをいただきながらって、スゴく興奮します」
「今度、プライベートでもお手伝いしましょうか?」
「ぜひ」
史恵さんは冗談を言う顔だったが……。
応えた奥さんは真顔だった。
どうやら、今日のようなシチュエーションを、すっかり気に入ってしまったようだ。
「観客も連れて行った方がいいみたいですね」
「ぜひぜひ。
あぁぁぁぁぁ。
イ、イケそうです」
「奥さんの昇天するお顔、しっかり見させていただきます」
「み、見て。
見てください」
これだけの美人だったら、子供のころから、人に見られるのには慣れていただろう。
しかしそれは、取り澄ました顔だったに違いない。
人の視線を意識しながら、その視線に気づかないふりをする表情だ。
でも……。
ほんとうに見られたかったのは、悦楽に溺れる本性の顔だったのではないか。
「ご主人、ギアをあげてください。
一気にアクセルを踏みこんで。
おふたりで、高みに駆けあがるんです」
吉川さんのお尻の筋肉が盛りあがった。
わたしの手の平を押し返す。
尻肉が、自律運動を始めた。
手を添える必要もなさそうだった。
いやむしろ、わたしの添えた手は、お尻の自由運動を妨げてしまいそうだ。
わたしは、手の平から力を抜いた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2017/06/26 08:00
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今日は何の日
『露天風呂の日』だそうです。
6・26(ロ、テン、フ、ロ)ということ。
1987年、岡山県湯原町(現・真庭市)の『湯原温泉(ゆばらおんせん)』が制定。
真庭市は、岡山県の北部、鳥取県との県境にある市。
面積は、828.53km2と、岡山県最大。
鳥取県境に近い地域は、豪雪地帯に指定されてます。
湯原温泉は、市域の真ん中あたりにあるようです。
露天風呂は、もう何年も入ってませんね。
露天と云っても、温泉旅館の大浴場に付設された施設でしたが。
中越地震の時、露天風呂に入ってた人から聞いたのですが……。
「裸で死ぬんだ」と思ったそうです。
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2. ハーレクイン- 2017/06/26 08:52
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>ご主人、ギアをあげてください
>一気にアクセルを踏みこんで
史恵さんのセリフですが、↓こんなの思い出しちゃいました。
♪回転禁止の青春さ
美樹克彦歌唱、タイトルは同じ、の歌詞です。
この場合の回転は“腰の”ではなく「Uターン」、後戻りです。
露天風呂
数年前に家族で行った温泉(兵庫だったか岡山だったか)で入ったのが最後です。露天と云っても屋根はありました。無論小屋掛けみたいなものでしたが。
ダジャレは止めましょう、湯原温泉さん。
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3. Mikiko- 2017/06/26 18:30
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記念日は……
たいがい、ダジャレですよ。
新番付発表。
高安、やっぱり改名しませんね。
『毛深杉(けぶかすぎ)』なんて、どうでしょう?
豊山は、十両5枚目に踏みとどまりました。
幕尻で4勝11敗でしたから、7枚目まで落ちても不思議はありませんでした。
5枚目なら、2桁勝てば帰り入幕の可能性があります。
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4. ハーレクイン- 2017/06/26 22:19
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改名
高安自身が「改名しない」と、はっきり言っているそうです。何か信念と云いますか、思い入れがあるんでしょうね。
上げ下げ
よくは覚えていないんですが、負け越し一つで一枚下がり、勝ち越し一つで三枚ほど上がる、という内規があるそうです。無論、他の力士との兼ね合いがありますから、機械的に当てはめるものではありませんが。
♪あがりめ さがりめ
ぐるっとまわってニャンコの目
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5. Mikiko- 2017/06/27 07:19
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やっぱり……
“高安”以外の漢字が書けないんでしょう。
「勝ち越し一つで三枚」。
これは、あり得ないでしょう。
十両筆頭で11勝4敗なら、勝ち越しは7つ。
21枚上がることになります。
横綱になっちゃいますよ。
上がる人と下がる人のバランスが取れなければ、番付は作れないでしょう。
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6. ハーレクイン- 2017/06/27 08:26
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三枚
は上げ過ぎですかね。
でも、負け越しの場合「一つで一枚(それ以下には下げない」は、かなり強い暗黙の了解事項のようで、勝ち越しの場合「一つで『一枚以上』」も間違いの無い所。
あとはそれこそ、他との兼ね合いですね。無論、理不尽さに無く力士もいます、十両筆頭で勝ち越したのに幕に上がれない、とか。
高安
今朝のテレビで、名古屋場所優勝宣言を出してました。は、ちょっと言い過ぎ。「優勝を目指す」と言ってました。
その意気や良し、というところでしょうか。