Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 2259
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 仲居さんは、その場でくるりと身体を回転させた。
 こちらに向き直ったときには、作務衣の上着が肩から抜けていた。
 そのまま、柿色が畳に沈む。
 板前さんがそれを拾い、脇に取り除けた。
 どう見ても、手慣れた動作だった。
 こんなことをするのが初めてではない、ということは明らかだ。
 しかし、こんな疑問を抱いているのは、どうやらわたしだけらしい。
 参加者は全員、乏しい明かりに油断してか、痴呆のような表情を隠そうともしてなかった。

 作務衣の下は、半襟付きの白い襦袢だった。
 案外、ちゃんとした和装をしていたので、少し驚いた。
 襦袢の裾は、もちろん作務衣のズボンの中だ。
 仲居さんの両手は、そのズボンのウェスト前に定まった。
 そこには、紐が結ばれている。
 わたしの期待どおり、仲居さんの指先は、その紐の端を摘まんでいた。
 指が、左右に離れる。
 紐が解けた。

 しかし、期待に反して、ズボンは落ちなかった。
 よく見れば、ウェストに皺が寄っている。
 ゴムが入っているのだ。
 仲居さんは、さらに期待を裏切り、両手を頭上に掲げた。
 むろん、ズボンは落ちない。
 すると、板前さんが仲居さんの脚元に身を移し、しゃがみ込んだ。
 わたしは、ひとり首肯した。
 作務衣のズボンは、裾が紐で絞られているのだ。
 板前さんは、それを解いていた。
 明らかに、予定された連携だった。

 板前さんが、左右の紐を解いて退くと……。
 仲居さんの両手が、ズボンのウェストに下りた。
 今度は、期待を裏切らなかった。
 仲居さんは、お尻を左右に振り、タメを作りながら、ズボンを下ろしていく。
 ズボンが膝まで下りないうちに、肌色の太腿が現れた。
 上に着ていたのは、半襦袢だったのだ。
 襦袢の裾は、ズボンに隠れるまでしか無かった。
 考えてみれば、下はズボンなのだから、長襦袢では着にくいはずだ。
 仲居さんは、膝下でズボンを離した。
 足首にわだかまったズボンは、再び駆け寄った板前さんが回収していった。
 仲居さんは、半襦袢だけの姿となった。
由美と美弥子 2258目次由美と美弥子 2260


コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2017/05/14 07:50
    • FBI
       先週は、トランプ大統領が、FBIの長官を解任したというニュースが大々的に報道されてました。
       しかし、FBIという組織名を聞いたことのない人はいなくても……。
       それがいったい、どんな組織なのかを理解している人は、はなはだ少ないのではないでしょうか。
       わたしも、その一人でした。
       なので、ちょっと調べてみました。
       FBIは、『Federal Bureau of Investigation』の略で、和名では『連邦捜査局』とされています。
       アメリカ合衆国司法省下の組織で、連邦法に関する事案の捜査を任務としています。
       つまり、州を超えた、国家的事件を担当するようです。
       具体的には……。
       テロ・スパイなど国家の安全保障に係る公安事件、連邦政府の汚職に係る事件、複数の州に渡る広域事件、銀行強盗など莫大な被害額の事件などです。
       日本で云うと、公安に近いんですかね。
       ドラマでは、『広域警察』なんてのがありますが。
       あと、アメリカにはもう一つ、有名な組織があります。
       CIAです。
       これとFBIは、どう違うのでしょう。
       CIAは、『Central Intelligence Agency』の略で、和名では『中央情報局』。
       アメリカ大統領直属の組織で、外国での諜報活動を行います。
       活動するのは外国で、早い話、スパイ活動です。
       スパイ職員は、6つの偽名を持ち、すべての名前でのパスポートやクレジットカードが与えられるそうです。
       クレジットカードは、使い放題だとか。
       日本で、こんな組織はちょっと思いつきません。
       江戸幕府だったら、公儀隠密というところでしょうか。
       つまり、FBIはアメリカ国内、CIAは外国で活動するという違いがあるわけです。

    • ––––––
      2. いつ脱ぐかHQ
    • 2017/05/14 09:56
    •  ↑今でしょ!
      白い襦袢
       やはり、赤でしょ!
       でも、照明が赤だから、白の方が映えるかな。
      半襦袢
       やはり、長襦袢でしょ!
      FBI
       米国はアメリカ合「衆」国ですが、これは合“州”国と表記する方が実態に近い、てな意見があります。
       つまり、米国は「州」の集合体である、ということで、実際いろんな点で「州」の権限が強い。日本の都道府県のイメージで考えちゃダメなんですね。
       で、警察組織も州ごとの独立性が高い。だから州をまたぐ「広域犯罪」に対応できる権限を持った警察組織が必要になってくるわけで、これがFBIです。
       日本の江戸期にあった「関八州廻り」、正式には「関東取締出役(とりしまりしゅつやく)」が近いですかね。
       しかし、大統領にFBI長官の解任権なんてあるんですかね。議会は何も反応しないようだし、考えられません。
       これじゃ独裁ですよ。
       専制君主にでもなったつもりか、トの字。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2017/05/14 12:20
    • 作務衣の下に……
       長襦袢なんか着れないでしょ。
       作務衣から脱いでいくストリップは、まずないんじゃないでしょうか。
       しかし、なんで着替えさせなかったんですかね?
       思いつかなかっただけだとは思いますが。
       大統領というのは、ほぼ専制君主に近いんでないの?
       怒照手さんとか。

    • ––––––
      4. お座敷芸構成作家HQ
    • 2017/05/14 13:35
    • 着用不能
       長襦袢。
       作務衣のままショーを始めちゃうからだよ。
       いったん下がって作務衣を脱ぎ、改めて長襦袢で登場。
       どないだ。
      怒照手さん
       誰だあ。
       あ、高安の新しい四股名ですか。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2017/05/14 18:32
    • 作務衣
       まったく色気のない格好から始めることで、逆に落差が出来ていいんじゃないでしょうか。
       高安は順当に勝ちましたが……。
       稀勢の里は、前途多難な負け方です。
       下がったら残せませんね。
       稽古場とは違います。
       途中休場の目が出てきました。

    • ––––––
      6. のこったのこったHQ
    • 2017/05/14 20:33
    • 色気のない恰好
       で登場した途端に、せっかく温まっていた場内が冷え切ってしまうのでは。
       いや、どうかな。
       興奮度があるレベルを超えていると、少々のことでは冷めないかも。
      土俵際稀勢ちゃん
       今日は左にこだわりすぎました。
       右の使い方を稽古してきたのに、と思いますが、自分の相撲は一朝一夕には修正できないということでしょうか。明日の取り組みで一つの答えが出るでしょう。
       遠藤が照ノ富士に勝ちました。相変わらず力強さはも一つですが、相撲の上手さには磨きがかかってきたようです。新三役、期待できそうですが、ちょっと遅すぎ。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2017/05/15 07:26
    • 仲居さんが作務衣で出てきた時点では……
       参加者たちは、何が始まるかわからなかったはずです。
       遠藤。
       きのうの殊勲インタビューを見ましたが……。
       幕内にあがってきたころの“ワル”の雰囲気がまったく消え、完全なベビーフェイスになってました。
       髪型のせいなんですかね?

    • ––––––
      8. 端役ハーレクイン
    • 2017/05/15 08:08
    •  ↑通行人役やろ
        いや、その他大勢エキストラ、か
      悪役遠藤
       が影を潜めたのは仰せの通り、髷を結うようになってからでしょう。
       今となれば、あのザンバラ髪のふてぶてしい悪役ぶりが懐かしい。
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