2017.5.12(金)
律「うーん。
ま、こんなものでしょう。
普通の水だわ」
み「どうやら大丈夫そうだな。
柄杓、柄杓」

↑アルマイトの柄杓。口を付けると、金臭いんですよね。でも、木製よりは清潔でしょう。
律「もう1杯飲まなきゃ。
20年、20年」

み「浅ましいヤツ」
律「でも、バスのない昔は、今来た山道を、みんな歩いて登ってきたのよね。
ここまで登って、この湧き水を飲んだら、さぞかし生き返る思いがしたでしょうね」

↑然り。
律「はい、柄杓」
み「3杯目は飲まないのか?」
律「何ごとも、ほどほどに」

↑然り。
み「人生、ギャンブルでしょ」

律「じゃ、あなた飲みなさいよ」
み「ところで、1杯って、どのくらいな分量なわけ?」
律「柄杓、1杯でしょうが」
み「入れる分量がまちまちでしょ。
“もっきり”で、1杯?」

律「なによそれ?」
み「酒飲みのくせに、知らんのか。
居酒屋なんかで、コップに日本酒が注がれるでしょ。
そのとき、縁ぎりぎりっていうか……。
表面張力で、縁から盛りあがってるくらいの注ぎ方を、“もっきり”って言うわけ」

律「零れるじゃないの」
み「コップは、枡の袴を穿いてるの。
零れたお酒は、枡が受けてくれる。
で、一口目は、盛りあがってるグラスの縁に、口で迎えにいくわけ。
そのときは必ず、ひょっとこの顔をしなければならぬ」

↑“ひょっとこ”の語源は、“火男”。かまどに火を付けるときの顔です。
律「なんでよ!」
ま、こんなものでしょう。
普通の水だわ」
み「どうやら大丈夫そうだな。
柄杓、柄杓」

↑アルマイトの柄杓。口を付けると、金臭いんですよね。でも、木製よりは清潔でしょう。
律「もう1杯飲まなきゃ。
20年、20年」

み「浅ましいヤツ」
律「でも、バスのない昔は、今来た山道を、みんな歩いて登ってきたのよね。
ここまで登って、この湧き水を飲んだら、さぞかし生き返る思いがしたでしょうね」

↑然り。
律「はい、柄杓」
み「3杯目は飲まないのか?」
律「何ごとも、ほどほどに」

↑然り。
み「人生、ギャンブルでしょ」

律「じゃ、あなた飲みなさいよ」
み「ところで、1杯って、どのくらいな分量なわけ?」
律「柄杓、1杯でしょうが」
み「入れる分量がまちまちでしょ。
“もっきり”で、1杯?」

律「なによそれ?」
み「酒飲みのくせに、知らんのか。
居酒屋なんかで、コップに日本酒が注がれるでしょ。
そのとき、縁ぎりぎりっていうか……。
表面張力で、縁から盛りあがってるくらいの注ぎ方を、“もっきり”って言うわけ」

律「零れるじゃないの」
み「コップは、枡の袴を穿いてるの。
零れたお酒は、枡が受けてくれる。
で、一口目は、盛りあがってるグラスの縁に、口で迎えにいくわけ。
そのときは必ず、ひょっとこの顔をしなければならぬ」

↑“ひょっとこ”の語源は、“火男”。かまどに火を付けるときの顔です。
律「なんでよ!」
コメント一覧
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1. 北斗七星ハーレクイン- 2017/05/12 12:31
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↑『おおぐま座』の一部
熊の尻が容器の部分、しっぽが柄です
柄杓
近頃使わなくなりました。
というより、見かけなくなりました。
かつては普通にある道具、だったんだけどなあ。
3杯目
ですぐ思い出すのは居候。
●居候三杯目にはそっと出し
ご飯のお代わりを遠慮する、という意味ですがもう死語(死句?)かな。
もっきり酒
「盛り切り」かな。
桝に零れた分は酒屋のサービス。
零すのが、商売人のマナー?です。
ひょっとこは火男
ほう。
じゃあ、お多福は?
それにしても、ひょっとこって鼻髭はやしてたっけ。
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2. Mikiko- 2017/05/12 19:45
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そもそも……
居候という存在自体が、ほぼ絶滅してます。
零れるサービス。
居酒屋の出す酒に、公定価格があるわけではありませんから……。
単に、零れた分量も含めた価格ということでしょう。
あ、酒屋の角打ちなら小売価格だから、まさしくサービスなわけですね。
髭は、放っておけば伸びるでしょう。
剃るヒマが無かったこともあるんじゃないですか。
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3. おっとっとHQ- 2017/05/12 23:07
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↑酒が零れるとき、思わず出る掛け声?
零れ酒
わたしの父親。
近所の酒屋でよくやってました。
この店、本来は酒の小売店なんでしょうけど、店内にカウンターを作って立ち飲み商売をやってました。
零れ酒を受けるのは、残念ながら桝ではなく、ガラス製の小さな受け皿でした。だから、そんなに大量には零せないわけで、ほんの気持ちだけ、てな感じでした。
わたし、この店に空の一升瓶を抱えて、小売りの酒を買いに行かされました。昔は酒の量り売りなんてあったんですね。昭和の
30年代という頃の話です。
↓こんなのご存知でしょうか。
〽雨のしょぼしょぼ降る晩に~
豆狸(まめだ;子狸のこと)が徳利持って酒買いに~
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4. Mikiko- 2017/05/13 07:41
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酒屋の立ち飲み
それを称して、『角打ち(かくうち)』と呼びます。
昔は、四角い升で飲ませました。
升の角から飲むことから、『角打ち』となったとか。
なんで、“打ち”なんですかね?
『飲む打つ買う』から?
アテは、店で売ってる缶詰や乾き物です。
サンマの蒲焼きなんか、良さげですね。
1度やってみたい気がします。
貧乏徳利。
時代劇によく出てきます。
首に縄が付いてるやつ。
浪人が、ぶら下げて歩いてますね。
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5. 飲む打つ買うHQ- 2017/05/13 10:04
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↑いちおー一通りはやりました
ただし打つはパチンコだけ、
買うは飛田で1度、ソープで5~6度
桝酒
ときますと、なんと言いましても星飛馬の熱血親父、星一徹氏です。
この御仁、息子がジャイアンツ入りするまでは、と長らく禁酒。で、めでたく飛雄馬が入団テストに合格。やれ嬉しや、でなんと一升桝で飲みに及ぼうとします。
ところがその寸前「いや、まだ早い」と止めてしまいます。その心は「飛雄馬が、巨人軍にあってひときわ大きく輝く星になるまでは」てなことでした。
一徹親父、果たして宿願の桝酒は飲めたのでしょうか、は物語では語られませんでした。残念。
酒屋の立ち飲みのアテは、確かに店主の親父の背後の(「の」が多いぞ)棚に陳列してある缶詰が主力商品でした。
なんといってもふたを開けるだけ、調理もへったくれもない、究極のお手軽メニューです。
貧乏徳利ときますと、平手造酒。
太平の世に合戦(やくざの出入り)で討ち死にした奇特なお方。
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6. Mikiko- 2017/05/13 12:07
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立ち飲み
鳥取県から島根県の東部にかけては、「たちきゅう」と呼ばれてるそうです。
「立ったまま、きゅーっと」ということらしいです。
混んでる店では、半身に構えるダークダックススタイルが定番だとか。
いずれにしろ、1,2杯引っかけて、さっと帰るのが習いです。
長っ尻は野暮。
トイレを借りるなんぞは、論外でしょう。
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7. ♪銀色の~HQ- 2017/05/13 14:25
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↑♪はるかな道~
たちきゅう
もろきゅう、を連想するのはわたしだけ?
ところで、鳥取県と島根県は、日本海に沿って東西に並ぶお隣どうしですが、どちらがどっちかわかります? もちろん地図を見ちゃダメ駄目です。
ダークダックススタイル
かつてのパチンコもそうでした。
もちろん手籠め・手打ち。椅子無し立ち打ち、の時代の話です。
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8. Mikiko- 2017/05/13 18:21
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鳥取島根
鳥取の方がこっちに近そうなのは、気配で感じます。
しかし、鳥取と島根、字の形まで似てますね。
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9. “取鳥”ハーレクイン- 2017/05/13 22:12
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↑わたし「とっとり」をこう書いたことあります
鳥取の気配
そんな怪しげなものは感じません。
わたし、この両県の位置関係は「ようやく」覚えましたが、いまだに心もとない所があります。
両県とも、一歩も足を踏み入れたことありません。