Mikiko's Room

　ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています（完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね）。
　「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
　文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた（挿絵：加藤かほる）、みたいな感じを目指しています。
　美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。

管理人：Mikiko

由美と美弥子 2243

コメント一覧へジャンプコメント投稿へジャンプ

2017.4.22（土）

　美弥子も、自ら表情を変えた。
　頬肉を引きあげ、般若の形相を作る。
　舌を突き出す。
　しかし、接吻を求めたわけではない。
　由美の口蓋は開き切り、すでに口づけを交わす余裕などないだろう。
　美弥子は舌先を尖らせ、由美の鼻孔に突き入れた。
　かすかな塩味が感じられた。
　由美の鼻孔は、美弥子の唾液臭で満たされているはずだ。
　舌を挿出する。
　それは明らかに、性器の結合を連想させる行為だった。
　挿出の叶わない下半身に代わり、顔面を舞台に交合が交わされているのだ。
　美弥子は、腰に体重を載せた。
　おそらく尻たぶは、そら豆のような窪みを形作っているはずだ。
　この上なくイヤらしく。

　腰の挽臼を始動させる。
　由美の陰核を挽き潰す、重たい臼だ。

「わひぃ」

　由美の奇声とともに、鼻孔に差し入れた舌が外れた。
　もはや追いかけても、再び鼻孔に潜りこむのは無理のようだ。
　由美は、イヤイヤをするように顔を振り始めていた。
　美弥子の陰核は、由美の陰唇に咥えこまれてはいるが、刺激はさほど大きくない。
　同時に達するのは無理だろう。
　このまま、由美だけ送ってやろうと思った。

「由美。
　由美」

　由美は、がっくガックと首をうなずかせた。
　もう、言葉が出ないようだ。

「由美！
　由美！」
「あぎゃ」

　由美が破裂した。
　両こめかみに小さな穴が穿たれ、そこから魂が引き抜かれた。
　そんな気さえした。
　由美の表情は、一瞬で消えていた。
　死に顔だった。
　見開いた目蓋のあわいには、乳色の海が虚しく広がっている。
　瞳は、意識とともに旅立ってしまったのだ。
　美弥子は舌を伸ばし、白い眼球を舐めた。

　そのときだった。
　視線の落ちたブルーシートに、皺の波が立った。

由美と美弥子 2242 ＜目次＞由美と美弥子 2244

コメント一覧

コメント投稿へジャンプページトップへ

- ––––––
  1. Mikiko
- 2017/04/22 08:26
- 何のレバー
  　本日の夕食は、レバニラ炒めをすることにし、これからレバーを買いに行こうと思ったのですが……。
  　ここで、大疑問が生じました。
  　いったい、何のレバーを買ったらいいのでしょう？
  　レバニラ炒めは、子供のころ、よくばあちゃんが作ってくれました。
  　わが家が牛を使ってたとは思えないので、まずこれは除外してもいいでしょう。
  　牛レバーは今、スーパーなどでは売ってないようですし。
  　あとは、鶏か豚。
  　ネットを検索すると、豚の方が一般的みたいです。
  　なので、第1候補は豚にします。
  　料理のしやすさは、考慮しません。
  　作るのは、母なので。

- ––––––
  2. 鶏は皮ですHQ
- 2017/04/22 11:32
- 鼻孔ファック
  　双方とも、さほど気持ちいいとは思えませんが、これはまあ、精神的快感の方が大きい、ということでしょうか。
  レバニラ
  　豚でしょうねえ。
  　鶏はレバ焼きです。

- ––––––
  3. 手羽崎　鶏造
- 2017/04/22 12:40
- Mikikoさまがいきなり、「何のレバー」と
  お書きになったので、「すわっ、こ、股間の
  レバーのことをおっしゃっているのか」と
  思ってしまいました。
  股間のレバーのことなら、すみません小さめで
  自信がありません。
  でもレバー操作していただけるなら、少しは
  大きくなるかもしれません。（失礼なこと申しました。）

- ––––––
  4. Mikiko
- 2017/04/22 12:47
- ハーレクインさん＆手羽崎鶏造さん
  ＞ハーレクインさん
  　レバーは、牛、豚、鶏と揃ってました。
  　でも、豚だけ、スライスが品切れ。
  　ブロックはあったんですが、包丁やまな板が臭くなるとイヤなので、見送り。
  　結局、牛レバーを買ってきました。
  　たぶん、牛のレバニラ炒めは初めて食べると思います。
  ＞手羽崎鶏造さん
  　レバーとは肝臓のことで、股間にあるものではありません。
  　人の臓器でもっとも大きく、心臓の4倍ほどあります。
  　これが股間にあったら、西郷隆盛です。

- ––––––
  5. 包丁人ハレ平
- 2017/04/22 16:46
- >包丁やまな板が臭くなる……
  　料理をしない人にはかんけーないと思いますが。

- ––––––
  6. Mikiko
- 2017/04/22 18:15
- レバニラ炒め
  　美味しゅうございました。
  　むしろ、クセがなさ過ぎるほど。
  　昔食べてたのは、豚だったんでしょうかね。
  　いずれにしろ、これまで、母が嫌いだから出てこなかったのが判明。
  　まったく美味しくないと、本人は2切れしか食べませんでした。
  　わたしが、200グラムのほぼ全量を平らげました。
  　心なしか、血が増えた気がします。
  　血が回ったせいか、歯が痛い。

- ––––––
  7. 偏食ハーレクイン
- 2017/04/22 22:23
- >母が嫌いだった……
  　レバー。
  　ふむ。
  　肝臓は血液貯蔵庫でもありますから、血の香りを完全に抜くことは難しいでしょう。栄養素貯蔵庫でもありますから、栄養学的には優れた食材なんですが。
  　まあ、食べ物はたくさんあります。嫌いなものを無理に食べることもありませんわな。
  >血が回った……
  　歯じゃなく、脳に回ればよかったのにね。

- ––––––
  8. Mikiko
- 2017/04/23 07:42
- 歯痛
  　あまりに痛いので、鎮痛剤を2倍飲みました。
  　朝起きてからは、まったく痛くなかったのですが……。
  　朝食でたくあんを囓ったら、また痛くなりました。
  　でも、薬を飲むほどではありません。
  　レバニラ炒め。
  　栄養を摂ったという実感がありました。
  　次は、豚に挑戦。

- ––––––
  9. 手羽崎　鶏造
- 2017/04/23 10:07
- レバニラ炒めなんですけど、地域によってか、
  店舗によってか、分かりませんが、
  ニラレバ炒めというのを聞いた（見た？）
  ことがあります。（まっ、どうでもいいか）

- ––––––
  10. 歯痛に効くレバーHQ
- 2017/04/23 10:52
- 　↑知らんで、聞いた話でもないし
  痛み止め
  　んなことしとらんと、歯医者行きなハレ。
  ＞手羽崎鶏造さん
  　そうそう、ニラレバニラレバ。
  　わたしも「まっ、いいか」で黙ってましたが、こうなると言わざるべけんや。
  　東西の違いじゃないですかね。東は「レバニラ」、西は「ニラレバ」
  　とはいえ、やはり「どうでもいいか」。

- ––––––
  11. Mikiko
- 2017/04/23 12:33
- レバニラとニラレバ
  　カレーライスとライスカレーもあります。
  　やはり、メインの食材を先にすべきでは？
  　つまり、レバニラとカレーライスが正統と思います。

- ––––––
  12. 二つ目ハーレクイン
- 2017/04/23 14:38
- 　↑前座だったりして
  >メインの食材を先に……
  　そんなこと、誰が決めたのかね。
  　真打ちは最後に登場するものです。

- ––––––
  13. Mikiko
- 2017/04/23 18:30
- 好きなものを……
  　最後に取っておくという、貧しかった昭和の思想ですね。

- ––––––
  14. 戦後生まれHQ
- 2017/04/23 21:31
- 　↑こんなことをわざわざ書くのが“年寄りの証明”
  貧しかった昭和
  　それは終戦直後だよ。
  　高度経済成長というのをご存じないかね。
  　ともあれ「金持ち喧嘩せず」。
  　がつがつせず、美味しいものは悠然と最後に食すのです。
  ♪貧しさに負けた～
  　　　　（さくらと一郎『昭和枯れすすき』）