2017.3.24(金)
本体の天頂は、天球儀部。

太陽と月の運動を再現するプラネタリウムです。
日本地図の上空を、太陽と月の小球が時刻に連動して日周運動を行います。
京都から見た空だそうです。
もちろん、2つの軌道は、季節によって高度も変わります。
その下に、6面の時計や文字盤が付いてます。
まず、第1面が、この時計のキモとも云うべき面。
和時計表示部です。
江戸時代の時刻は、不定時法です。
昼夜の長さの変化に応じて、一刻(いっとき)の長さが変わります。
この和時計は、文字盤の位置を自動で変化させることにより、不定時法に対応しているのです。

↑文字盤の間隔が違ってます。
これを実現したのが、久重自身が開発した、後に“虫歯車”と呼ばれる部品。

この機構は、この万年時計のほかは、世界にひとつも使われておらず、まさに久重の独創によるもの。
セイコーのカリスマ時計技師も、「こんな機構は考えたこともなかった」と感嘆したそうです。

↑さっぱりわかりません。
第2面が、二十四節気書きこみ部。

その年の二十四節気を、旧暦の日付けで書き込むメモ板で、手で指針を回すようです。
この文字盤自体に、たいした機能はありませんが……。
実はこの面、パカッと手前に倒れるのです。
で、内部を覗きながら、時打数などを調節するわけです。
つまり、作業口となる面なわけです。
第3面が、七曜・刻表示部。

曜日と和時計と連動した時刻を示します。
第4面が、十干(じっかん)・十二支表示部。

十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)と十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)の組み合わせで、日付けを表示します。
内側の十二支の文字盤は動きません。
針が1日に30度左へ動きながら、十二支の文字盤を指していきます。
360度を、12日で回るわけです。
外側の十干の文字盤は、1日に6度右へ回転します。
針が左に30度動きますから……。
針と十干の文字盤の位置関係は、1日に36度動くことになります。
つまり、360度を10日で移動するわけです。

太陽と月の運動を再現するプラネタリウムです。
日本地図の上空を、太陽と月の小球が時刻に連動して日周運動を行います。
京都から見た空だそうです。
もちろん、2つの軌道は、季節によって高度も変わります。
その下に、6面の時計や文字盤が付いてます。
まず、第1面が、この時計のキモとも云うべき面。
和時計表示部です。
江戸時代の時刻は、不定時法です。
昼夜の長さの変化に応じて、一刻(いっとき)の長さが変わります。
この和時計は、文字盤の位置を自動で変化させることにより、不定時法に対応しているのです。

↑文字盤の間隔が違ってます。
これを実現したのが、久重自身が開発した、後に“虫歯車”と呼ばれる部品。

この機構は、この万年時計のほかは、世界にひとつも使われておらず、まさに久重の独創によるもの。
セイコーのカリスマ時計技師も、「こんな機構は考えたこともなかった」と感嘆したそうです。

↑さっぱりわかりません。
第2面が、二十四節気書きこみ部。

その年の二十四節気を、旧暦の日付けで書き込むメモ板で、手で指針を回すようです。
この文字盤自体に、たいした機能はありませんが……。
実はこの面、パカッと手前に倒れるのです。
で、内部を覗きながら、時打数などを調節するわけです。
つまり、作業口となる面なわけです。
第3面が、七曜・刻表示部。

曜日と和時計と連動した時刻を示します。
第4面が、十干(じっかん)・十二支表示部。

十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)と十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)の組み合わせで、日付けを表示します。
内側の十二支の文字盤は動きません。
針が1日に30度左へ動きながら、十二支の文字盤を指していきます。
360度を、12日で回るわけです。
外側の十干の文字盤は、1日に6度右へ回転します。
針が左に30度動きますから……。
針と十干の文字盤の位置関係は、1日に36度動くことになります。
つまり、360度を10日で移動するわけです。
コメント一覧
-
––––––
1. 手羽崎 鶏造- 2017/03/24 10:43
-
からくりギエモンさんって、ひょっと
すると未来人であったのかもしれませんね。
何かの拍子でタイムスリップしてしまったのかも。
-
––––––
2. 未来少年コナンHQ- 2017/03/24 12:30
-
>本体の天頂は……
なんじゃいいきなり、で、前回を確認。
『本体』というのは、からくり儀右衛門の万年時計ですな。確かに、前回の時計画像のてっぺんには、ドーム様のものが乗っかってます。『天球儀』というのはこれのことだな。
話の繋がりをわかりにくくさせた犯人は『茶運び人形』、黒幕はもちろんMikiko。
『不定時法』
ありゃ、フライング臭いなあ。
江戸期の時計が登場した時点で予想すべきでしたが、まあ……いいや。済んだことです。
>文字盤の間隔が違ってます
季節によって間隔を変え、「不定時」に対応してるんですかね。
『虫歯車』
詳しく読みたいところですが、画像では無理。
なんか、上野に行きたくなってきたぞ、と。あ、この企画はもう終わったのかな。
二十四節気表示
さすがに、これを自動にするのは無理ですか、儀右衛門はん。
七曜表示
えっ、江戸期にあったん七曜、と思えばなんと、平安の初期に中国から導入されたそうです。
いやあ知らなんだ。てっきり明治の新暦導入とともに入ってきたと思ってました。
でも、あまり利用されてなかったんじゃないかなあ。時代もので例えば「明日は日曜、休みだぜ」なあんて読んだことないもんなあ。
なんか、↓歌いたくなっちゃうね。
♪月月火水木金金
>外側の干支の文字盤は……
まったくもって帆立貝。
>手羽崎 鶏造さん
未来人ギエモン、ですか。
なんか、ドラえもんの親戚みたいですがしかし、過去の改変はタブーですぞ、ギエモンさん。
がまあ、そんなこと言ってたらタイムトラベルもののSFは書けないですよね。
-
––––––
3. Mikiko- 2017/03/24 19:43
-
手羽崎鶏造さん&ハーレクインさん
> 手羽崎鶏造さん
平賀源内は、よくそう言われますよね。
でも、2人がもし未来人なら……。
まず、ウォシュレットを開発したと思います。
現代人が、江戸時代に行った場合……。
トイレ事情の悪さだけは、我慢できなかったのでは?
> ハーレクインさん
話の繋がりなんか考慮してませんがな。
機械的に切ってます。
どうせ、『総集編』で繋がるんですから。
↓万年時計の複製版は、川崎市の『東芝未来科学館』で見ることが出来ます。
http://www.gakken.co.jp/kagakusouken/spread/oedo/03/haiken2.html
実際に、動いてるようです。
江戸時代は、曜日による休日などはありません。
七曜は、占いに使われるくらいだったようです。
-
––––––
4. 毎日が日曜日HQ- 2017/03/24 21:45
-
↑3回目くらいかな
月月火水木金金
士農工商。
「士」はまあ置いといて。
「農」は相手が生き物、日曜休みがあるわけないよね。
「工」も仕事の段取りはお得意さんの都合次第だろうから、これも日曜なんぞかんけーなし。
「商」ですな、日曜を休んでいた可能性があるのは。零細企業はともかく、打ちこわしに合うような大商家は、自分とこの都合で休みを決めていたでしょう。
しかしこれも「日曜だから」じゃなくて、その「自分とこの都合」がたまたま日曜だったと。そういうことじゃないかなあ。
-
––––––
5. Mikiko- 2017/03/25 08:14
-
士農工商犬猫プログラマー
↑わたしがプログラマーをやってたころ、自虐的にこう言われてました。
月200時間くらい残業してましたね。
「士」。
勤務日は、月に10日くらいだったようです。
例の酒井伴四郎なんか、1日も勤務しない月もありました。
「農」。
雨が降れば休みでしょう。
晴耕雨読。
「工」。
これも、大工などの外働きは、雨で休みですね。
居職の人は、毎日仕事してたのかな。
でも、通勤も無しだし、「今日はもう終わり!」で、お酒を飲むことだって出来ます。
「商」。
たぶん、一番休みが無いのは、この人たちだったでしょうね。
小僧さん(上方では丁稚)や女中なんか、早朝から夜遅くまで働きづめじゃないですか。
労働基準法も無いですから……。
休みは、年に「藪入り」の2日だけだったようです。
-
––––––
6. 江戸異聞ハーレクイン- 2017/03/25 12:00
-
↑おい
犬猫以下
ですか、プログラマーさん。
200時間はともかく、出てたんですかね、残業代。
酒井伴四郎
毎日が日曜日、ですな。
農家は……
雨だろうが風だろうが野良仕事だったんじゃないですかね。
曰く、
雨ニモマケズ……
居職
の人はオロオロアルキ……
じゃなくて、
仕事量次第だったのでは。
少ないときはそれこそ寝て暮らす、だったし、多いときは夜なべしてでも、だったのでは。
江戸ビンボもの映画(どんなんや)では、乏しい灯り(もちろん魚油でしょう)の横で夜なべ仕事、なんてシーンを見かけます。
無理に笑っていないとやってられません、てなところでしょうか。
>小僧さん(上方では丁稚)
で思い出すのは、毎日テレビ勃興期の看板番組『番頭はんと丁稚どん』。ドタバタコメディで、最高視聴率82%(Wiki)という怪物番組でした。
脚本は、あの花登筺(はなとこばこ)。
出演は茶川一郎、大村崑、芦屋雁之助、ミヤコ蝶々と、当時の錚々たるメンバー。いやあ、懐かしい。