2017.2.20(月)
こういうジオラマや絵を見ると、弥生時代のくらしは、とても平和そうに思えます。
でも、ぜったいにそうではなかったはず。
水争いレベルの小競り合いはしょっちゅうあったでしょう。
それが村と村の対立になれば、争いはエスカレートし、戦争になります。
殺し合いです。
↑戦争で殺された弥生人の骨。
敵の蔵を襲って強奪したりもしたでしょう。
ひょっとしたら、収穫した米は、簡単にはわからない場所に保管したのかも。
どこからも見える高床式倉庫などは、格好の標的ですよね。
↑『登呂遺跡(静岡県)』で復元された高床式倉庫。なお、現代の教科書では、『高床倉庫』という表記になっているようです。
ほんとにあんな目立つところに、大事な米を入れておいたのでしょうか。
ただ、収穫した米なら隠しようもありますが……。
収穫前では、どうしようもありません。
田んぼを持って逃げるわけにはいかないのです。
夜陰に乗じて、よその村の田んぼに入り、稲を刈ってしまうなんてこともあったかも知れません。
収穫期には、そこここに篝火を焚き、櫓の上から見張ったんじゃないでしょうか。
↑『吉野ヶ里遺跡(佐賀県)』で復元された物見櫓。
ひょっとしたら銅鐸は……。
櫓に吊るし、異変を知らせるために鳴らしたのかも知れません。
以後、豊作を祈る神事には、欠かせない祭器にもなっていったわけです。
豊作を脅かす一番の敵は、集落外の人間だったということです。
↓続いての写真は、こちら。
↑「み」
弥生時代と変わり映えしませんが……。
パネルには、『江戸の里』とあります。
農村風景は、弥生時代も江戸時代も、大して変わらなかったようですね。
このジオラマで表現されているのは、里山を利用した暮らしです。
里山とは、まさしく、里と山の間にある自然。
自然ですが、人が手を入れ、管理している自然です。
↑唱歌『故郷(ふるさと)』の世界ですね。
でも、ぜったいにそうではなかったはず。
水争いレベルの小競り合いはしょっちゅうあったでしょう。
それが村と村の対立になれば、争いはエスカレートし、戦争になります。
殺し合いです。
↑戦争で殺された弥生人の骨。
敵の蔵を襲って強奪したりもしたでしょう。
ひょっとしたら、収穫した米は、簡単にはわからない場所に保管したのかも。
どこからも見える高床式倉庫などは、格好の標的ですよね。
↑『登呂遺跡(静岡県)』で復元された高床式倉庫。なお、現代の教科書では、『高床倉庫』という表記になっているようです。
ほんとにあんな目立つところに、大事な米を入れておいたのでしょうか。
ただ、収穫した米なら隠しようもありますが……。
収穫前では、どうしようもありません。
田んぼを持って逃げるわけにはいかないのです。
夜陰に乗じて、よその村の田んぼに入り、稲を刈ってしまうなんてこともあったかも知れません。
収穫期には、そこここに篝火を焚き、櫓の上から見張ったんじゃないでしょうか。
↑『吉野ヶ里遺跡(佐賀県)』で復元された物見櫓。
ひょっとしたら銅鐸は……。
櫓に吊るし、異変を知らせるために鳴らしたのかも知れません。
以後、豊作を祈る神事には、欠かせない祭器にもなっていったわけです。
豊作を脅かす一番の敵は、集落外の人間だったということです。
↓続いての写真は、こちら。
↑「み」
弥生時代と変わり映えしませんが……。
パネルには、『江戸の里』とあります。
農村風景は、弥生時代も江戸時代も、大して変わらなかったようですね。
このジオラマで表現されているのは、里山を利用した暮らしです。
里山とは、まさしく、里と山の間にある自然。
自然ですが、人が手を入れ、管理している自然です。
↑唱歌『故郷(ふるさと)』の世界ですね。
コメント一覧
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1. すみわけ・共生HQ- 2017/02/20 17:27
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↑「平和な」種間関係
平和な弥生
小競り合い→対立→戦争→殺戮・強奪。
赤の他人どうしのいがみ合いは、根底に「相手が死のうが知ったことかい」てのがありますから、エスカレートするのが常なのでしょう。
入試生物で、他者との関わりをコントロールし、共存を図る手段の基本に『種内関係』『種間関係』があります。
『種内関係』は、同じ種(犬なら犬どうし、猫なら猫どうし)の個体間の関係で、何パターンかありますが、要は「同じ仲間なんやから、多少の小競り合いはしょうがないとして、相手が死ぬまでどつきまわす、てなことは止めようや」というもの。
『種間関係』はそうはいきません。“何とか共存する道を考えようや”なんてのもありますが、多くは「相手を殺してでも、我が都合のええようにする」です。
人と人とは無論、同種なのですが(そう考えないアホもたまにいるようですが)サブグループと云いますか、小集団間(国家間と云えるかも)の争いは、種間関係かい、と思わせる場合があります。
まことに困ったちゃんです。
お気楽SFに描かれる「人類皆兄弟」なんてバラ色の未来は果たして……というところでしょうか。
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2. ♪兎追いしかの山HQ- 2017/02/20 17:33
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↑これを♪うさぎ美味しい……と聞いたのはわたしだけ?
吉野ヶ里の物見櫓
三内丸山の『六本柱建物』もこれなんですかねえ。
星野之宣『宗像教授シリーズ』では“鳥葬用の施設”と云う見解を取っています。
銅鐸
変事を集落内に伝える警報機、ですか。
うーん、どうなん。
もちろん聞いたわけじゃないけど、江戸期の半鐘ならともかく、そんなに大きな音が出るとも思えませんが。
里山
先日ちらっと触れました、NHKBSプレミアムのミニ番組『ニッポンの里山』。なかなか結構なものです。
もともと、京都の町屋の屋内にしつらえた庭園を取り上げたのを録画したのがきっかけで、現在、自動録画予約に設定してあります。
で、町屋の庭園。屋内と云いますと人工庭園と考えちゃいますがさに非ず。もともとあった自然の植栽を囲むように町屋を建てたということなんですね、これが。
もちろん、多少の手は入れていますが、れっきとした自然庭園。ナレーションに曰く、「野鳥の宝庫」だそうです。
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3. Mikiko- 2017/02/20 19:56
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銅鐸のすがたしづかなれば……
このころは、大きな音を出すものはありませんから、十分部落中に聞こえたんじゃないですか。
『町屋は野鳥のオアシス』。
↓これですね。
http://www.nhk.or.jp/nature/program/satoyama/library/detail/170214.html
自然林じゃないみたいですぞ。
常緑樹が、冬の隠れ家になるようです。
建物に囲まれて、風も防げますね。
庭は楽しそうですが、建物は寒そうです。
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4. 町屋の甍ハーレクイン- 2017/02/20 22:58
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↑みどりにうるほひ
銅鐸
外敵が攻めてきた、なんぞの騒ぎの中では“しづか”では聞こえまいよ。
町屋の庭
『アイリスの匣』#100でUPしていただいた町屋の図では、建物最奥部が庭になっており『坪庭』と書かれてあります。
件の番組では、この最奥部の庭を『奥庭』と称していました。
で、“ウナギの寝床”を構成する、ずらりと並ぶ沢山の座敷。この座敷の一部に空間を設けて庭にしてある町屋もあり、この庭を『坪庭』としていました。こちらの坪庭はちょっと人工っぽかったですね。
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5. Mikiko- 2017/02/21 07:32
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騒ぎが起きてれば……
知らせなくたって、わかります。
隠密裏に侵入してくる敵を見つけ、鳴らすわけです。
新潟の街中も、細長い短冊のような敷地が並んでました。
これは、税金が間口の幅でかけられてたからじゃなかったかな?
今は、ほとんど分断されてしまいましたが。
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6. 忍び返しハーレクイン- 2017/02/21 08:41
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>隠密裏に侵入してくる敵
なんか……忍者ものみたいですな。
あれ、なんてったっけ。膝の高さあたりに縄を張り巡らし、その縄に“カランカランと鳴るやつ”をたくさん括り付けておく。
もっとお手軽なのは、庭に枯葉を敷き詰めて置く。ただし、これは雨が降ると役に立たない。
さらに、ご存じ、鴬張りの廊下。
>間口の幅で税金
ホンマかーい。
奥行にはかからんわけ? ぜーきん。
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7. Mikiko- 2017/02/21 19:53
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縄に竹
単純に、『鳴子』と云うようです。
現在は、踏むと音が鳴る砂利が売られてます。
雨が降っても大丈夫。
鴬張りは、施工不良でないの?
間口税。
↓新潟県の出雲崎町ではあったようです。
http://www.town.izumozaki.niigata.jp/kanko/spot/tsumari.html
街道に面してる長さに応じて税を掛けるというのは、ある意味、合理的な気もします。
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8. 呼子ハーレクイン- 2017/02/21 21:54
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↑元佐賀県呼子町
現在は佐賀県唐津市呼子町
朝市で有名
鳴子
宮城県にそんな温泉ありますが、かんけーないわな
踏むと音が鳴る砂利
んなもの、何の役に……やはりドロボー避け?
それより、SE*OMと契約した方がいいじゃないか。
鴬張り
鷽張りだったりして
出雲崎町
ジェロ『海雪』ですな。
♪あなた追って出雲崎
悲しみの日本海
長岡の近くですね。
間口税
合理的というか……「一つの考え方」でしょうか。
万人を納得させられるかどうか、ですがまあ、心から納得してぜーきんを払う方もいはりませんわな。
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9. Mikiko- 2017/02/22 07:38
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防犯砂利
↓ホームセンターにも置いてあります。
http://item.rakuten.co.jp/lock110/516017/
間口税は、一種の間接税でしょう。
本来は、街道を往来する旅人から徴収したいのですが……。
手間が面倒なのと、納税を嫌われて街道を避けられたら元も子もありません。
ということで、旅人がお金を落とす街道の商店や宿から徴収するわけです。
この場合、店が街道に面する長さを基準にするというのは、実に合理的だと思います。
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10. お一人さんお泊りぃH- 2017/02/22 16:47
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>旅人がお金を落とす街道の商店や宿から徴収する
なるほど、通行税ですか。
で、それを間接的に街道沿いの商売人から徴収ねえ。消費税みたいなしくみかな。
>街道に面する長さを基準にするというのは、実に合理的
えらく固執しますな。
間口に比例して儲かる、とは必ずしも思えませんがのう。
宿屋だとしましょう。
間口は極力狭くして、奥行きをウナギ10匹分くらいに長くとるわけです。すると、宿泊定員はむちゃ多く、ウハウハ儲かりますわな。で、税金は安くて済むというわけ。笑いが止まりませんがな。
もちろん、宿の快適さの宣伝と、優秀な客引き&飯盛り女の雇い入れには心を配らななりません。
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11. Mikiko- 2017/02/22 19:47
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間接税なんて考えるから……
わかりづらくなるんですね。
単純に、固定資産税と考えればいいんです。
課税基準を、面積ではなく間口の幅にしたのは……。
調べやすかったからでしょう。
面積だと、店の中まで踏みこまなきゃなりませんが……。
間口なら、街道を歩くだけで測れます。
1日で課税台帳が作れますよ。
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12. マルサの男HQ- 2017/02/22 22:20
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固定資産税
なるほど。で、
調べやすい間口。
調べにくい奥行き。
誠にごもっとも。
課税の方法なんて、為政者の都合、というところもあるからなあ。
だから皆、税金を「取られる」って言い方するんだよね。
だからって、脱税していいってものでもないけど。