2017.1.28(土)
薫の母は、持ちあげたままの姉の手首に舌を伸ばした。
長い舌だった。
間違いなく、顎下まで伸びるだろう。
その舌が、姉の手の甲に届いた。
姉の表情が、くすぐったそうに崩れた。
可憐だった。
ほんとうに、少女のようだ。
しかし、その身体には陰茎があり、しかも射精したばかりなのだ。
「美味しい。
フレッシュ。
青臭い香りも最高ね。
それじゃ、サラダをいただきましょう」
母は、姉の手を放すと、自らの座席に着いた。
姉も、傍らの椅子に座った。
わたしも習う。
水沢が、シーザーサラダの盆を引きつけ、小皿に盛りつける。
「どうぞ」
白い陶器の皿が、薫の母の前に置かれた。
真っ白い皿に、鮮やかなグリーンのロメインレタス。
瑞々しいトマト。
ベーコン。
見た目は、シーザーサラダそのものだ。
しかし、そこにかけられたドレッシングは……。
わたしと姉の精液なのだ。
母は、皿を引きつけると、両手で捧げるように持った。
顔を、皿の上に翳す。
瞳を閉じ、顔をゆっくりと揺らしている。
匂いを楽しんでいるのだ。
精液の。
顔の揺れが止まった。
口角が、満足そうに上がっていた。
「いただきます」
母の顔面が、皿に飛びこんだ。
まさしく、そうとしか思えないスピードだった。
サラダに埋めた顔を、激しくこね回す。
トマトが皿を飛び出し、テーブルクロスに転がった。
しかし、母の狂乱は収まらなかった。
「がるるるる」
獣が唸るような喉声をあげながら、顔をうねらせる。
わたしはもう、どうしていいかわからなかった。
しかし、姉も水沢も、静かに母を見つめるだけだ。
長い舌だった。
間違いなく、顎下まで伸びるだろう。
その舌が、姉の手の甲に届いた。
姉の表情が、くすぐったそうに崩れた。
可憐だった。
ほんとうに、少女のようだ。
しかし、その身体には陰茎があり、しかも射精したばかりなのだ。
「美味しい。
フレッシュ。
青臭い香りも最高ね。
それじゃ、サラダをいただきましょう」
母は、姉の手を放すと、自らの座席に着いた。
姉も、傍らの椅子に座った。
わたしも習う。
水沢が、シーザーサラダの盆を引きつけ、小皿に盛りつける。
「どうぞ」
白い陶器の皿が、薫の母の前に置かれた。
真っ白い皿に、鮮やかなグリーンのロメインレタス。
瑞々しいトマト。
ベーコン。
見た目は、シーザーサラダそのものだ。
しかし、そこにかけられたドレッシングは……。
わたしと姉の精液なのだ。
母は、皿を引きつけると、両手で捧げるように持った。
顔を、皿の上に翳す。
瞳を閉じ、顔をゆっくりと揺らしている。
匂いを楽しんでいるのだ。
精液の。
顔の揺れが止まった。
口角が、満足そうに上がっていた。
「いただきます」
母の顔面が、皿に飛びこんだ。
まさしく、そうとしか思えないスピードだった。
サラダに埋めた顔を、激しくこね回す。
トマトが皿を飛び出し、テーブルクロスに転がった。
しかし、母の狂乱は収まらなかった。
「がるるるる」
獣が唸るような喉声をあげながら、顔をうねらせる。
わたしはもう、どうしていいかわからなかった。
しかし、姉も水沢も、静かに母を見つめるだけだ。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2017/01/28 08:15
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なーんも思いつかない
ので、雑感を。
今朝、玄関前を除雪しました。
玄関前から道路まで、けっこう長いんです。
セダンの車が、ゆうゆう停められます。
わたしの車はカーポートに入っており、普段、ここに車はありません。
お客さんが停めたりするわけです。
新潟のお客は、車で来るんですよ。
で、ここには屋根がないので、雪が積もります。
お客が無ければ、積もらせたままでもいいのですが……。
やっぱり、見栄えが悪いです。
ナマケモノの家みたいで。
で、朝、ゴミ捨てに出たついでに、雪かきをしました。
5時過ぎは真っ暗で、人もほとんど通りませんので……。
防風ズボンにヤッケでも大丈夫。
でも、今日は、驚いたことがひとつ。
除雪には、雪押しの道具を使います。
ブルドーザーの排土板みたいなのに、長い柄がついた道具です。
もちろん、プラスチック製です。
踏み固められた雪が、凍ってました。
プラ製なので軽くて、雪に食い込みません。
で、排土板の上部を、長靴の底で、思い切り踏みつけたのです。
そしたら……。
なんと!
排土板が、粉々に粉砕されてしまいました。
寒くて、プラが固くなってたんでしょうね。
でも、実に思いがけないことに……。
気持ち良かったんです。
スッキリしました。
生きてるなぁと思いました。
ま、そんな雑感でした。
しかし今、両腿にサロンパスを貼ってます。
雪かきは、脚にくるのです。
あと、雪押しの道具も、買ってこなければ。
まだ、降るでしょうからね。
やれやれ。
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2. ♪わたしはげんきHQ- 2017/01/28 10:21
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下あごまで延びる下
いや、舌。
化け物やがな。
雪押しの道具
テレビのニュースでよく見かけます。
わたしは使ったことありません。
ご苦労様です。
>生きてるなぁ
これを実感することは、あまり無くなりました。
半ば、逝ってるのでしょうか。
なのに、枯れてはいません。困ったものです。
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3. Mikiko- 2017/01/28 12:35
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雪押しの道具
同じのを買ってきました。
1,200円くらいでした。
この程度なら、ストレス発散代として納得できます。
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4. 出し惜しみHQ- 2017/01/28 13:51
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1,200円!
そんなにするんですか。
プラ部分だけ取り換える……というわけにはいかないんですかね。
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5. Mikiko- 2017/01/28 18:35
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新潟の重い雪を相手にする場合……
かなりの強度が求められます。
ヤワな道具では、歯が立ちません。
残念ながら、部分売りはしてませんね。
需要はあると思うんですが。
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6. しみったれHQ- 2017/01/29 01:22
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部分売りせず
残された柄の部分。使い道もないでしょうから、記念に雪上に立てておく、というのはどうでしょう(墓標やないんやから)。
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7. Mikiko- 2017/01/29 08:04
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雪が解けたら……
どうするんです?
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8. 春の歌ハーレクイン- 2017/01/29 11:27
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雪解け
当然、墓標?は倒れます。
これが季節の変わり目の合図ということで、↓歌って祝えばいいわけです。
♪春が来た春が来たどこに来た
山に来た里に来た
カーポートに来た~
懐かしいとこでは↓こんなのも
♪雪が溶けて川になって流れて行きます
いくらでもありますが、後はMikikoのひとりごと『春の童謡・唱歌』をご参照ください。