Mikiko's Room

　ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています（完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね）。
　「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
　文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた（挿絵：加藤かほる）、みたいな感じを目指しています。
　美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。

管理人：Mikiko

由美と美弥子 2180

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2017.1.23（月）

「あぎゃ」

　整った顔が破裂した。
　その顔を真下から、真っ白な柱が割り裂いた。
　凄まじい勢いだった。
　テレビで見た、アイスランドの間欠泉。
　確か、ゲイシールと呼ばれていた。
　真っ白い湯の柱が、荒れ地に起ちあがるのだ。
　姉の射精は、まさしくそのゲイシールを思わせる激しさだった。
　しかし、噴きあげたのは湯ではなく、精子の詰まった重たい液体だ。
　それは、宙をのぼる花火の玉さながらに、姉の頭を越えるまであがった。
　中天で一瞬止まると、そのまま、身投げする人のようにテーブルに落ちた。
　過たず、シーザーサラダを捉えていた。
　落下の勢いで、セロリが跳ねた。
　銀の盆まで、わずかに揺れたようだ。

「あきゃ」

　姉は、第2段を噴出させた。
　それもまだ、姉の顔の高さまであがった。
　いったい、どれほど溜めればこれだけの精液が出るのだろう。
　シーザーサラダは、たちまち真っ白なドレッシングで彩られた。
　もちろん、わたしのも含まれているが……。
　姉の量は、明らかにその2倍はあった。
　これほどの美貌でありながら、機能は完全に男性。
　いや、男性以上。
　しかし、それが決して不幸なあり方には見えない。
　むしろ、究極の存在のようにさえ思える。
　“人妖（にんよう）”。
　まさに、美しき化物だ。

「かは」

　その化物は、まだ射精を続けていた。
　半分意識を飛ばしながら、懸命に両脚を踏ん張っていた。
　そのため、膝は大きく割れ、腰は落ち、完全なガニ股だった。

「あんがが」

　姉は最後に鼻濁音を零した。
　最後の一滴まで絞った精液が、握り拳に鼻汁のように垂れた。
　美しかった顔は、一変していた。
　大きく見開かれた双眸の中……。
　黒目はほぼ上瞼に隠れ、上弦の月のように欠けていた。
　顎は喉を隠すまで垂れ下がっている。
　顔が長く伸びていた。
　しかしその浅ましい顔は、決して醜くはなかった。
　むしろ、愛しさをひとしお感じた。
　これが、肉親の感情なのだろうか。

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コメント一覧

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  1. Mikiko
- 2017/01/23 07:52
- ゲイシール
  　火山国アイスランドにある間欠泉です。
  　現在では、“間欠泉”を表す名詞となってます。
  　津波が、“TUNAMI”となったのと同じですね。
  　なお、アイスランドについては……。
  　『Mikikoのひとりごと』の『アイスランドのお話（https://mikikosroom.com/archives/2698000.html）』で書いてます。
  　ぜひ読んでみてください。
  　また、雪が積もりました。
  　早く出なければならないので、これにて失礼。

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  2. 胡麻ドレッシングHQ
- 2017/01/23 17:16
- 　↑私の好みです（お前の事はどーでもええ）
  ゲイシール
  　は、間欠泉。
  　“おかまを封印”じゃないんだ。
  　で、ザーメンドレッシングですかい、姐さん。
  　ふたなりもののアニメでは、見せ所ですね。
  　ただ、サラダに掛けるのは見たことありません。どんな味なんだろうね（結構イケたりして）。