Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 2179
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「で、出る」

 わたしは、声を裏返らせた。
 このままでは、テーブルを汚してしまう。
 懸命に腰を引こうとしたが……。
 水沢が、わたしの体側に腰を付きつけて押さえていた。
 それでも引こうとすると、尻たぶにぬるりとした感触を感じた。
 明らかに、水沢の股間だ。
 濡らしているのだ。
 わたしの陰茎を擦りながら。
 もう、我慢できなかった。

「わきゃっ
 ぅわきゃ」

 歓喜の飛沫が噴きあげた。
 白い鞭は、空中にト音記号のような軌跡を描いた。
 そしてその重たい液体は、わたしの案じたとおり、テーブルに着地した。
 しかも、シーザーサラダの真上に。
 どうして、逸してくれなかったのだろう。
 恨みの瞳を水沢に向けようとしたが、出来なかった。
 瞳が、上瞼まで迫りあがっていたのだ。
 2度めの噴出は、自ら見届けることが叶わなかった。
 しかし、目には見なくても、胸の中に、その悦楽の華は花火となって散華した。
 闇に消える花火を追って、わたしの意識も消えかけた。
 そのときだった。

「あぎゃ」

 肛門に灼熱を感じた。
 わたしの意識は、一瞬で現世に引き戻された。
 何が起きたのかわからなかったが、尻たぶにうごめく感触で、ようやく理解できた。
 肛門に、指を突っこまれたのだ。
 突っこんだのは……。
 指の角度からみて、おそらくは薫の母。
 わたしの両目は、これ以上なく見開かれた。
 肛門を突き刺された真新しい感覚に、脳内は混乱した。
 間違いなく、病みつきになりそうな感触だった。

「イク!」

 目の前の姉が、きっぱりと宣言した。
 両目の端が吊りあがっていた。
由美と美弥子 2178目次由美と美弥子 2180


コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2017/01/22 07:50
    • 本文中……
       “胸の中に、その悦楽の華は花火となって散華した”という(ややしつこい)描写があります。
       実はこのイメージ、ある俳句からのパクリです。
       さて、その俳句とは、何でしょう?
       ここでコメントを終わりにする手もあるなぁとも思ったのですが……。
       やっぱり、短すぎですよね。
       ということで、答えをバラしましょう。
      ●ねむりても旅の花火の胸にひらく(大野林火)
       昭和22年の作です。
       平和のありがたさが、しみじみと感じられる俳句です。
       わたしのパクリ描写より、遥かに余韻があります。
       ところで……。
       今の平和は、決して「当たり前」な状態ではありえません。
       突然、終わりの来る日が無いとは云えないのです。
       トランプ大統領が核のボタンに手を置いてるというのは、実に怖いことです。

    • ––––––
      2. 無知の知ハーレクイン
    • 2017/01/22 10:17
    • ト音記号
       五線紙を手渡して「ト音記号を描きなさい」。正しく描けるお方はまずおられません。
       あ、『五線紙』って何? というお方もおられます。
       さらに、『ヘ音記号』というのもありますが、ご存じでしょうか。
       
       以上、プロ歌手の中にも該当するお方が……。
      >悦楽の華は花火となって散華
       『華』がカブってますね。『花』もあるし……。
       あー、しつこい。
      >その俳句とは、何でしょう?
      知らんがな。
       詠者の大野林火さん自体、知らんし。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2017/01/22 11:31
    • ト音記号どころか……
       “&”を書くのも一苦労です。
       しつこい描写は、音数を整えるためという理由もあります。
       大野林火、知りませんか?
       旧制第四高校出身ですから、金沢大学の先輩ですよ。

    • ––––––
      4. ハニホヘトイロHQ
    • 2017/01/22 14:48

    •  書くときいつも思うんですが、こやつの筆順ってどうなんですかね。
       ト音記号は、「ト音」の位置から書き始めます。五線の、下から2番目の線ですね。
      俳人 大野林火
       1904年生まれ。
       明治36年じゃないですか。知りませんよ、そんな古い人。
       まあ、もっと古い人はたくさん知ってますけど(なーんのこっちゃ)。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2017/01/22 18:24
    • 稀勢の里問題
       ついに、解答が出ましたね。
       優勝インタビューでは、ほとんどもらい泣きしそうになりました。
       この人は、格闘家としては、優しすぎるんだと思います。
       でも、とにかく良かったです。
       千秋楽、負けても昇進という空気になってたので……。
       勝ったことで、満場一致でしょう。
       間違いなく、今、一番強いです。
       土俵入りが楽しみです。

    • ––––––
      6. この相撲一番にてHQ
    • 2017/01/22 21:20
    •  ↑千秋楽ぅ~
      「横綱」稀勢の里
       今日の結びの一番……、
       のずっと前から、アナウンサーが「横綱」「来場所は大関ではありません」「横綱稀勢の里」と喋りまくってました。
       さすがに「おいおい、まだ早いやろ」と思ったものです。
      >優しすぎる
       仰せの通り。
       いつだったか書きました。「この人には、格闘家に必要な『大事な何か』が、欠けている」てなことを。
       それが何なのかは上手く言えませんが、その「欠けていること」が、仰る「優しさ」として表れているのかもしれません。ということは「欠けている」ことを無くすことはない。それを、土俵の上では呑み込んで、鬼となって戦えばいいわけです。
       ということで、大の男が人前で涙を流すのは、これっきりにしてほしいものです。
       しかし、どんな横綱になるんでしょうね。
       また、あてにならない予想ですがこの稀勢の里。横綱・大関にはめっぽう強いけれど、伸び盛りの若手にころっと討ち取られる。そんな気がします。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2017/01/23 07:27
    • 確かに……
       前半戦での取りこぼしが、一番心配です。
       でも、今の3横綱がこの状態なら、無傷で終盤戦まで来るのは難しいでしょう。
       混戦の中、最後の横綱戦で全勝し、優勝。
       人気がますます出るでしょうね。
       しかし、稀勢の里の後の横綱候補、まったく見当たりません。

    • ––––––
      8. ♪ハッケヨイヨイHQ
    • 2017/01/23 08:32
    •  ↑♪ノコッタ(童謡『きんたろう』)
      次の横綱
       地力から言えば照ノ富士でしょうね。
       ただ、これも昨日のテレビで誰かが言ってましたが、思い切って一場所休んで、膝を治さないと先は無いでしょう。
       先々場所だっけ、大負けして次で何とかカド番を脱出したけど、今場所また元の木阿弥。春はまたカド番です。でも、大関陥落を覚悟で次は全休する、というのも一つの選択肢かもしれません。
       そうすると大関が一人になっちゃうけど、こちらは高安とか、候補がいますから……。
       
       怪我をだましだまし出場するというのも、程度問題。あの膝では無理です、照ノ富士。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2017/01/23 19:44
    • 照ノ富士問題
       来場所出て8勝する確率と、来場所休んで、さ来場所に10勝する確率。
       どっちが高いですかね。
       3月はまだ寒いし、大阪になりますから、来場所休んだ方がいい気がします。
       ま、たぶん、休まないんでしょうね。
       玉鷲は、残念ながら、9勝止まり。
       これは痛いです。
       来場所後、大関に昇進するためには、13勝以上しなければなりません。
       高安は11勝しましたが、先場所が負け越しですから、あと2場所必要になります。

    • ––––––
      10. 『毎日が日曜日』HQ
    • 2017/01/23 21:49
    •  ↑城山三郎の小説
      休まない
       でしょうね、照ちゃん。
       でも周りが、休ませないような空気を作ってたりして。
       思い切って休んで東京に腰を据え、じっくりと怪我の回復を図ることを勧めます。
       遊びに出たりしたらあかんでー。
       あ、そうか。大阪は遊び場所がなんぼでもあるからなー。飲みに行くとこも。
       これは絶対休場ですな。
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