Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 2176
コメント一覧へジャンプ    コメント投稿へジャンプ
 姉が母の後ろを回り、テーブルの長辺の端に立った。
 白いテーブルクロスに並べられたカトラリーは、3組。
 短辺の位置には、母。
 長辺の端には、姉。
 いや、兄か。
 しかし、病院で出会った瞬間から、姉としての彼女が刷りこまれていた。
 いまさら、兄とは思えない。
 その姉が、目線でわたしを促した。
 残る席は、ひとつ。
 姉と正対する位置だ。
 長テーブルの端に、3組のカトラリー。
 残る部分は、白いテーブルクロスが虚しく伸びているだけだった。

 わたしは、姉の向かい側に身を移した。
 否応なしに、姉の勃起した陰茎が目に入る。
 しかし……。
 兄弟なのに、このサイズの違いはどうしたことだろう。
 姉の陰茎は、ヘソを隠すほどに長大だった。
 見下ろす薫のとは、大人と子供ほどの違いがある。
 ここで、改めてテーブルの高さに気がついた。
 思いの外、低いのだ。
 そのため、標準的な薫の体型でも、股間の位置がテーブルの上にあった。

 パンパン。

 再び柏手が鳴った。
 母だった。
 わたしは思わず、祭壇を仰いだ。
 祭壇の扉が閉まるのかと思ったのだ。
 しかし、奇怪な像を収めた金色の祭壇には、何の変化も起きてはいなかった。
 代わりに、祭壇とは反対側、長テーブルの先にある扉が開いた。
 入ってきたのは、銀色のワゴン。
 もちろん、ワゴンがひとりでに入ってきたわけではない。
 それを押しているのは、水沢だった。
 家政婦が、食堂に料理の載ったワゴンを押して来る。
 それだけであれば、別に珍しくもない光景だろう。
 しかし、料理を待ち受ける家族は、3人とも全裸なのだ。
 さらに!
 ワゴンを押してきた家政婦その人も、一糸も纏ってはいなかった。
 水沢はワゴンのバーに手を掛け、静々と歩んで来る。
 萎びかけた身体を恥じる様子もない。
 それはおそらく、これがこの家の日常だからに違いない。
 しかし、初めてこの場を経験するわたしは、動転を隠すのに精一杯だった。
由美と美弥子 2175目次由美と美弥子 2177


コメント一覧
コメント投稿へジャンプ    ページトップへ

    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2017/01/18 07:36
    • 1月18日
       ネタ切れどきのおなじみ、「今日は何の日?」。
       明暦3(1657)年1月18日は、明暦の大火のあった日です。
       いわゆる、『振袖火事』ですね。
       ですがこれは陰暦の日付けです。
       新暦に直すと、3月2日。
       死者は、10万人とも云われてます。
       明暦の大火後の江戸の人口が、30万人くらいだったそうですので……。
       4人に1人が亡くなったことになります。
       また、本日1月8日は『都バス記念日(東京都交通局制定)』。
       1924(大正13)年のこの日、東京市営の乗合バスが、東京駅への2系統で営業を開始しました。
       都バス、また乗りに行きたいです。
       料金が安くて、車窓が面白い。
       東京は、日本一のバス天国だと思います。

    • ––––––
      2. 箸と茶碗ハーレクイン
    • 2017/01/18 12:11
    • カトラリー
       なんじゃラホイ、で広辞苑を引きました。
       曰く……
      【cutlery】
       洋食に用いる金属製ナイフ・フォーク・スプーン類の総称。
       なるほど。
       長らく使ってません。
       わが家にあるのはスプーンのみ。
      長テーブル
       ゴルゴにそんな場面がありました。
       短辺の位置には依頼者。ロシア(まだソ連だったかな)諜報機関の着飾った女性工作員。
       長辺、じゃなくて依頼者と正対するもう一つの短辺にゴルゴ。
       自分の料理には見向きもせず、女性工作員に歩み寄り、その料理を食するゴルゴ。
      ゴ「マナーを習うヒマが無くてな」
      女「依頼する我々があなたに毒を盛るわけないでしょう」
      ゴ「依頼者が敵でないという保証はどこにもない……」
      振袖火事
       江戸期最大の火災だとか。
       死者は一説によると10万人を数えたとか(あ、書いてはるか)。
       江戸市街の6割が焼失し、江戸城天守まで焼け落ちたとか。
       なぜに「振り袖」?
       書くのが面倒なので省略します(おい)。
      バスが好きっ
       まあ、好みは人それぞれですが、わたしは何と言っても鉄道です。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2017/01/18 19:53
    • ナイフやフォークを使うロボットは……
       比較的容易に作れそうですが、お箸は難しいでしょうね。
       冬の江戸の火事は、ほんとに怖かったそうです。
       裕福な商家では、妻子を疎開させたほどだとか。

    • ––––––
      4. お箸を持つ方HQ
    • 2017/01/18 22:26
    •  ↑「右」ということですね
      今はどうか知りませんが
       かつてガイジンさんは、箸を「野蛮だ」と言ったそうです。
       ナイフ・フォークが文明人の食器(カトラリーだっけ)だと。
       何を言うか、ですね。
       使い勝手はそれぞれですから何も言いません。
       「棒っきれで食べるなんて、野蛮な」と言いたいのでしょうが、箸をじっくり見たことがあるのか、です。
       まあ、割りばしなどはさておき、高級な箸はもはやれっきとした工芸品。それを惜しみなく食器として用いる贅沢。箸は文化です。
       わたしの箸は……まあ、おいといて。
      江戸の火事
       ビンボ人は身一つで逃げればいい。
       金持ちは、大事なものは耐火性の蔵に入れてありますから、こちらも命大事。やはり身一つで逃げるのがセオリーですね。
       それでも、避難の途中で親子が生き別れたり、逃げ損ねて亡くなったり、はあったでしょう。で、時代物の小説のネタになるわけです。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2017/01/19 07:30

    •  実はわたし、正しく持てません。
       2本をピッタリ揃えて持ってます。
       不自由は、まったく感じませんが。
       一般庶民は、家は貸長屋、家財は損料貸しのレンタル品。
       まさしく、身体だけ逃げればいいわけです。
       大きな商家では、建て替え用の材木を、郊外の材木屋に預けてあったそうです。
       大火のあった後では、材木の調達がままなりませんから。

    • ––––––
      6. 箸使い講師HQ
    • 2017/01/19 08:35
    • 箸の持ち方・使い方
      ①まず1本目を、親指と人差し指の間に深く差し込み、薬指の第一関節(指先に近い方)のあたりで支えます。
      ②2本目を、親指・人差し指・中指の先で、鉛筆を持つような感じで掴みます。
      ③1本目は動かさず、2本目を動かして食べ物などを操作します。
       まあ、正しく使える方は少ないと思われます。
       しかし「2本をピッタリ揃えて……」というのはあまりの暴挙。お子ちゃまやがな。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2017/01/19 19:53
    • 正しく持てなくても……
       いっこうに、不便は感じません。
       もともと器用ですので。
       床に落ちたご飯粒も、椅子に座ったまま、箸の先で拾えます。
       2本きれいに揃ってて、見た目も悪くないです。
       ごうかーく!

    • ––––––
      8. 二本差しハーレクイン
    • 2017/01/19 22:47
    • 清く正しく美しく
       >見た目も悪くない
       >ごうかーく!
       ではなーい!!
       そのうち、腱鞘炎を患うかもしれませんぞ。ごちうい。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2017/01/20 07:29
    • わたしにとっては……
       一番、楽な持ち方なのです。
       腱鞘炎になるとしたら、パソコンのキーボードの方でしょうね。

    • ––––––
      10. 技ありハーレクイン
    • 2017/01/20 11:00
    •  ↑取られちゃいました
      腱鞘炎
       実は……年末に室内で転びかけました。
       右手を付いたんですが、手首を挫きましていまだに痛い。
       一時は箸を持つのもつらいほどでしたが、少しましになりました。
       思い切って転んで受け身を取った方がよかったかなあ。

    • ––––––
      11. Mikiko
    • 2017/01/20 19:42
    • それは災難でした
       でも、パソが打てなくなったら、書けない言い訳ができたのにね。
       わたしは昔、忘年会帰りに転び、手の平を擦りむいたことがあります。
       手袋してたのですが、血が滲んでました。
       手袋してなかったら、大怪我だったでしょうね。

    • ––––––
      12. 体落としハーレクイン
    • 2017/01/20 20:56
    •  ↑わたしの得意技
        下手っぴだったけど
      柔道を習い始めの頃
       投げられても絶対に手を付くな、と教わりました。理由はもちろん、指や手首をやっちゃうからです。
       でももう、とっさの受け身は出来なくなったのかもしれません。

    • ––––––
      13. Mikiko
    • 2017/01/21 07:59
    • 下手っぴなのは……
       得意技とは云わないのでは?
       手を付くなというのは、畳の上だけの話でしょう。
       路上で手を付かなかったら、はなはだ危険です。

    • ––––––
      14. 青い畳の甲子園HQ
    • 2017/01/21 10:30
    •  ↑高校柔道の全国大会のこと
      得意技の定義はともかく……
       「畳の上だけの話」ではありません。路上でも、畳の上でと同じく、受け身を取るのです。
       かつての柔道(柔術)は戦闘技、戦場での格闘に用いられました。路上でできなければ話になりません。
       畳の上だけ。そういうのを“畳柔道”いや『畳水練』といいます。
      【畳水練】たたみ‐すいれん
       畳の上でする水練(水泳の練習)の意で、方法を知っているだけで、実際の練習はしていないこと。理屈はわかっていても実地には何の役にも立たないこと。
                             広辞苑第六版

    • ––––––
      15. Mikiko
    • 2017/01/21 12:32
    • わたしが言うてるのは……
       路上で投げられたときではなく、路上で転んだときのことです。

    • ––––––
      16. いっぽおーんHQ
    • 2017/01/21 15:43
    • 転んだ時でも……
       受け身を取れば、手首を挫かずに済みます。掌も擦りむかないし。

    • ––––––
      17. Mikiko
    • 2017/01/21 18:26
    • 柔道経験者が路上で転んだとき……
       ほんとうに受け身を取れるのか、はなはだ疑問です。
       柔道未経験者は、しっかり手をつきましょう。
       手首をくじいても、頭を打つよりは遥かにマシです。

    • ––––––
      18. にほおーんHQ
    • 2017/01/21 23:49
    •  ↑そんなのありません
      柔道経験者
       路上で受け身を取れるか問題。
       転んだことないのでわかりません。
       畳水練じゃのう
      受け身の最大の目的は……
       実は「頭を打たない」にあります。
       初心者への受け身指導でまず強調するのは「顎をしっかり引け」。
    コメントする   【由美と美弥子 2176】
コメント一覧へジャンプ    ページトップへ


Comment:本文 絵文字  ※入力できるのは、全角で800字までです。

↓お帰りのさいには↓
愛のワンクリ お願いします
新しいウィンドウは開きません

相互リンクサイトのみなさま(Ⅰ)
問答無用の吸血鬼R18 新・SM小説書庫2 Japanese-wifeblog 愛と官能の美学
知佳の美貌録 未知の星 熟女と人妻エロンガ 赤星直也のエロ小説
[官能小説] 熟女の園 電脳女学園 官能文書わーるど 只野課長の調教日記
ちょっとHな小説 都会の鳥 人妻の浮気話 艶みるく 西園寺京太郎のSM官能小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅱ)
熟女・おばさんの性体験談 黒い教室 人に言えない秘密の性愛話 Playing Archives
被虐願望 女性のための官能小説 性転換・TS・女体化劇場 性小説 潤文学ブログ
羞恥の風 女の陰影 女性のH体験告白集 変態小説
むね☆きゅんファンサイト 週刊リビドー かおるの体験・妄想 ぺたの横書き
あおいつぼみ 葵蕾 最低のオリ 魔法の鍵 Mikiko's Roomの仮設テント
恥ずかしがりたがり。 官能的なエロ小説 濠門長恭の過激SM小説 淫芯

相互リンクサイトのみなさま(Ⅲ)
お姫様倶楽部.com 被支配中毒 出羽健書蔵庫 かめべや
HAKASEの第二読み物ブログ 女教師と遊ぼう 平成な美少女ライトノベル 官能の本棚
禁断の体験 エッチな告白集 おとなの淫文ファイル エッチのあとさき 恥と屈辱の交差点 潤文学
ましゅまろくらぶ 空想地帯 恍惚團 ~ドライ・オーガズムの深淵~ Angel Pussy 週刊創作官能小説
ろま中男3 渡硝子の性感快楽駆け込み寺 漂浪の果てに アダルト検索一発サーチ

快感小説 SM・お仕置き小説ブログ 官能秘宝園 制服美少女快楽地獄
秘密のエッチ体験談まとめ 18's Summer 淫鬼の棲む地下室 被虐のハイパーヒロインズ
ひめ魅、ゴコロ。 おしっこ我慢NAVI 妄想ココット ライトHノベルの部屋
レズ画像・きれいな画像倉庫 riccia 調教倶楽部 ちょっとHなおとなのための…
緊縛新聞 Eros'Entertainment オシッコオモラシオムツシーン収集所 エピソードセックス
マルガリテの部屋 アダルト官能小説快楽機姦研究所 渋谷子宮 RE:BIRTH 羞恥集
黒塚工房 プライド 女性作家専門官能小説 官能小説 レイプ嗜好
人妻!人妻!人妻! wombatの官能小説 黒イ都 羊頭狗肉
ひよこの家 美里のオナニー日記 エロショッカー軍団 相互リンク、募集してます!
★相互リンク募集中!(メールしてね)★

ランキング/画像・動画(1~10)
シンプルアダルト動画サーチ 人気ブログランキング
にほんブログ村 ライブドアブログ
官能小説アンテナ エログちゃんねる
官能文章アンテナ アダルトブログランキング


ランキング/画像・動画(11~30)
GL Search Adult Novels Search オンライン小説検索・R小説の栞 おたりんく








<ランキング/画像・動画(31~50)ここまで-->
△Top