2017.1.13(金)
一度だけ、従姉妹の結婚式に出たことがある。
隣の市の大きなホテルだった。
披露宴が行われたのは、おそらくそのホテルでは一番小さな宴会場だろう。
白一色の部屋だった。
山中家の食堂は、まさしくその宴会場を彷彿とさせた。
でも、テーブルはただひとつ。
西洋画に出てくるような、長テーブルだ。
純白のテーブルクロスに覆われている。
クロスの上には、ナイフとフォークが、3組、並んでいるだけだった。
にわかに緊張が高まった。
洋食器など、ほとんど使ったことがない。
「お母さまはまだかしら?」
姉が、壁の時計を見上げて呟いた。
「お待たせ」
ほぼ同時に、後ろから声がかかった。
振り向くと、先程会った女性、つまり薫の母だ。
わたしはどぎまぎした。
ビデオで、痴態を見たばっかりだったから。
この女性が、家政婦の水沢にペニバンで犯されながら脱糞するところを。
脳裏に、さっきまで見ていたシーンが、鮮やかに蘇った。
同時だった。
陰茎が勃起してしまった。
わたしは、身体を少し前傾させた。
緩やかなローブは、身体との間に空隙を作り、下半身の異常を隠してくれた。
そう、ローブ。
薫の母も、同じローブ姿だったのだ。
予想したとおり、宗教系の家庭らしい。
「それでは、お祈りしましょう」
やはりそうだ。
薫の母が先達し、テーブル短辺の後ろにある壁に向かった。
薫の母は、壁を向いて立った。
わたしと姉は、その背中に付き従った。
後ろ姿を見ると、小さな頭に短髪の母は、まるで少年のようだった。
とても、あのような痴態を見せた女性とは思えない。
パンパン。
静寂を破ったのは、母の柏手(かしわで)だった。
神道だろうか。
母が両手を下ろすと同時に、壁の一角が割れ、左右に開いた。
おそらく、柏手に反応して開く仕組みなのだろう。
割れた壁の中は、金色に光り輝いていた。
祭壇だ。
この色彩は、神道では無いだろう。
何か、東南アジアを思わせる色彩だった。
隣の市の大きなホテルだった。
披露宴が行われたのは、おそらくそのホテルでは一番小さな宴会場だろう。
白一色の部屋だった。
山中家の食堂は、まさしくその宴会場を彷彿とさせた。
でも、テーブルはただひとつ。
西洋画に出てくるような、長テーブルだ。
純白のテーブルクロスに覆われている。
クロスの上には、ナイフとフォークが、3組、並んでいるだけだった。
にわかに緊張が高まった。
洋食器など、ほとんど使ったことがない。
「お母さまはまだかしら?」
姉が、壁の時計を見上げて呟いた。
「お待たせ」
ほぼ同時に、後ろから声がかかった。
振り向くと、先程会った女性、つまり薫の母だ。
わたしはどぎまぎした。
ビデオで、痴態を見たばっかりだったから。
この女性が、家政婦の水沢にペニバンで犯されながら脱糞するところを。
脳裏に、さっきまで見ていたシーンが、鮮やかに蘇った。
同時だった。
陰茎が勃起してしまった。
わたしは、身体を少し前傾させた。
緩やかなローブは、身体との間に空隙を作り、下半身の異常を隠してくれた。
そう、ローブ。
薫の母も、同じローブ姿だったのだ。
予想したとおり、宗教系の家庭らしい。
「それでは、お祈りしましょう」
やはりそうだ。
薫の母が先達し、テーブル短辺の後ろにある壁に向かった。
薫の母は、壁を向いて立った。
わたしと姉は、その背中に付き従った。
後ろ姿を見ると、小さな頭に短髪の母は、まるで少年のようだった。
とても、あのような痴態を見せた女性とは思えない。
パンパン。
静寂を破ったのは、母の柏手(かしわで)だった。
神道だろうか。
母が両手を下ろすと同時に、壁の一角が割れ、左右に開いた。
おそらく、柏手に反応して開く仕組みなのだろう。
割れた壁の中は、金色に光り輝いていた。
祭壇だ。
この色彩は、神道では無いだろう。
何か、東南アジアを思わせる色彩だった。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2017/01/13 07:52
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大雪になっています
と云っても、わたしの住んでるあたりでは、積雪は3㎝くらいでしょうか。
和紙を千切ったような湿った雪が、ちらつくよりちょっと多めくらいに降ってます。
でも、山ではまさしく大雪です。
そのため、電車のダイヤはメチャクチャになってます。
信越線は、山から来ますから。
明日と明後日、さらに大雪となるようです。
まさしく、センター試験の真っ只中。
15日は、太平洋側にも降りそうだとか。
会場近くのホテルは、もう予約で一杯でしょうね。
試験場の係の人は、大学に泊まりこみじゃないですか。
ほんとに、悪い時期の試験です。
大学の入学は、秋にすべきじゃないでしょうか。
今日は、早めに出ることにします。
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2. ♪こな雪つぶ雪HQ- 2017/01/13 12:42
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↑♪わた雪ざらめ雪みず雪かた雪春まつ氷雪
(新沼謙治『津軽恋女』)
柏手
“拍手”と読み間違えちゃうね。
しかし「神道」でローブを着るかなあ。まあ、すき好きだけど。
あ、違うのか。東南アジアぁ?!
>和紙を千切ったような湿った雪
ぼたん雪、というやつですかね。
で、雪中のセンター試験
何度か書きましたが、わたしの高校受験の朝が雪でした。
生まれて初めて(たぶん)の積雪の中、朝日に輝く雪を踏んで受験会場に向かいました。足元は久しぶりのゴム長。
今でも鮮烈に記憶している懐かしい光景です。
頑張れ、受験生諸君。
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3. Mikiko- 2017/01/13 18:21
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ぼたん雪
とも、ちょっと違うような。
厚みが無いんです。
まさしく、和紙の切れ端。
現在、雪の粒が小さくなり、本格的に降り始めてます。
明日の朝までに、わたしの地域でも、20㎝くらい積もりそうです。
受験生は、ほんとに災難です。
JRは、命がけで運行すべし。
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4. 海雪ハーレクイン- 2017/01/14 01:56
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↑ジェロの絶唱
彼、今どうしてるんだろうね
和紙の切れ端雪
どうも、わたしは経験ないようです。
どんなんかなあ(だから、和紙だって)
20センチの積雪と云いますと可愛いものでしょうが、鉄道にとっては大ごとでしょうね。
しかし、かつての国鉄ならいざ知らず、今のJRに「命がけで」運行しようなんて気概があるかなあ。