Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 2163
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「大丈夫ですわ、奥さま。
 これ以上なく、イヤらしく濡れてらっしゃいます」
「早く突っこんで」
「まぁ。
 そのような、はしたない。
 どうしてこんな子に育ったのかしら」
「決まってるでしょ。
 水沢が、仕こんだんじゃないの。
 何も知らない小学生に、オナニーの手ほどきから」
「ほほ。
 奥さま、もちろんあのころはお嬢さまでしたけど……。
 ほんとに覚えが良くていらした。
 予習、復習も怠りなくて」
「すぐに、朝晩するようになったわ」
「朝晩だけかしら?」
「もちろん、学校でもしました」
「いけない子ね。
 お仕置きが必要だわ」
「だから、早く突っこんで」
「これを突っこんだら、お仕置きになりませんよ。
 焦らすのが、最大のおしおき」
「いやいや」

 薫の母の尻が振れた。

「ほんとに悪い子。
 じゃ、子供のころのように、お尻をぶってさしあげます」
「して」
「呆れた子。
 初めてお尻をぶったときのこと、覚えてます?」
「もちろんよ。
 水沢は、泣きながらぶってくれました」
「そうですよ。
 我が子のように愛してる子のお尻を叩くんですから。
 でも、どうでしょ。
 お尻を真っ赤にしながら、お嬢さまは、濡らしてらした。
 おしっこを漏らされたのかと思ったくらい」
「わたしの本性に、気づいたわけね」
「そうです。
 ご本人は、もちろんまだわかっていない。
 でも、このまま放っておいたら、何か間違いが起こるに違いないと思った」
「それで、オナニーを教えてくれたのよね」
「そうですよ。
 自分で性欲を処理できるように。
 すべて、お嬢さまのためです」
「じゃ、今日もわたしのために、早く突っこんで。
 そうでなきゃ、何が起こるかわからないわ。
 この格好のまま、外に飛び出すかも知れない」
「家名を汚すことだけは、決して許しません。
 この千葉の家なんて、どうなってもいいですけど……。
 京都のご実家の品位を汚したら、わたしは生きてはおれません。
 そんなこと言うお尻は、断じて許しませんよ。
 覚悟なさい。
 踏ん張って」
由美と美弥子 2162目次由美と美弥子 2164


コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2016/12/31 08:21
    • 大晦日
       何気なく使ってる言葉ですが、はてその語源はとなると……。
       即答出来る方は、少ないんじゃないでしょうか。
       かくいうわたしもそうでした。
       というわけで、調べてみました。
       “晦日(みそか)”とは、元々“三十日(みそか)”のことです。
       それが転じて、月の最後の日を、晦日と云うようになりました。
       で、年の最後の月の最終日は、“大”を付けて“大晦日”と呼ばれるわけです。
       ちなみに、大晦日は、“大つごもり”とも云われます。
       この“つごもり”は、“月隠り(つきごもり)”のことなんです。
       太陰暦では、十五日が満月になりますので、月末はほとんど月が隠れることになります。
       すなわち、“大つごもり”は、年の最後の月の隠れる日、つまり1年の最終日ということになります。
       ちなみに、月の最初の日を表す“ついたち”は、“月立ち”の転訛だそうです。

    • ––––––
      2. 手羽崎鶏造
    • 2016/12/31 10:15
    • おじゃまします♪
      太陰暦って、なんかちょっと卑猥
      に想うのは、ワタシだけ?

    • ––––––
      3. 早(はよ)うHQ
    • 2016/12/31 11:54
    •  ↑ツッコんどくれやす
      >「早く突っこんで」
      >「だから、早く突っこんで」
      >「わたしのために、早く突っこんで」
       こういうお人を“ヤリまん”っていうんだろうなあ。
       それにしても「京都のご実家」かあ。舞台は京都に移るのかな。
       誰か貸そうか。
      晦日談義
       詳しい調査・報告、ご苦労様です。
      つごもり
       球辞苑、じゃなくて広辞苑からのパクリですが……
      「月ごとの十四、五日、つごもりの日行はるべき普賢講・阿弥陀・釈迦の念仏……」源氏物語(松風)
       『大つごもり』は樋口一葉。 

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2016/12/31 12:25
    • 手羽崎鶏造さん&ハーレクインさん
      > 手羽崎鶏造さん
       はい、あなただけです。
       『陰翳礼讃』とか、日本は“陰”の文化ですよね。
      > ハーレクインさん
       京都なんか行きませんよ。
       収拾がつかなくなるでしょ。
       ネタがないと、いろいろ調べたりして、実に勉強になります。
       大晦日の“晦日”が、“三十日(みそか)”だったのは、目からウロコでした。

    • ––––––
      5. ごみ収集は年明けHQ
    • 2016/12/31 18:55
    • 収拾がつかなくなる京都
       そうかあ?
       一度『東北』で、青森から徳島まで寄り道したろ。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2017/01/01 07:43
    • 徳島?
       そんな記憶はないぞ。
       なんで徳島まで行ったんじゃ?

    • ––––––
      7. ♪夢の中へ~HQ
    • 2017/01/01 11:55
    •  ↑♪行ってみたいと思いませんか~
      >なんで行ったんじゃ?
       は、ご挨拶だな。若年性アルツハイマーではなかろうな。
       「み」さん「律」センセ、それに「食」くん(懐かしいね)の三人で、たしか「各駅停車を乗り継いで行く」という企画だったではないか。
       なぜ目的地が徳島だったのかは覚えとらんが。で、最後に降りた駅も覚えていないが、たしかJR西日本の牟岐線だったよ。
       途中、駅そばを食いまくったのが印象に残っています。

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2017/01/01 16:56
    • 読み返しました
       なるほど。
       五能線『陸奥森田駅』で、隣の『中田駅(なかたえき)青森県つがる市』までの140円の切符を買い……。
       そのまま、JRを乗り継いで、牟岐線『中田駅(ちゅうでんえき)徳島県小松島市』まで行くという空想企画でした。
       『東北に行こう!』の(77・https://mikikosroom.com/archives/2805123.html)から(80)の冒頭まで続きますね。
       アホとしか思えない企画ですが、けっこう面白かったです。

    • ––––––
      9. 鷽替えの神事HQ
    • 2017/01/01 22:44
    • >けっこう面白かったです
       という企画に対し「そんな記憶はないぞ」と※宣うかね。
       飲み過ぎじゃないのか。
       なるほろー。「なぜに徳島」は、そういうことでしたか。思い出しました。途中、車内検札に引っかからないように、各駅停車限定だったんだよね。
       しかししつこいようですが、自分の書いたものを忘れるかね。
       わたしは『アイリスの匣』、一字一句すべて覚えておるぞ(大鷽、じゃなくて大嘘)。
      ※宣う
       のたまう。
       ①「言う」の尊敬語
       ②上位の者が目下に「言ってきかせる」
       ①と②では全く逆じゃん。
       わたしはもちろん①の意味で用いました。で、さらに、これはもちろん嫌味です。

    • ––––––
      10. Mikiko
    • 2017/01/02 07:59
    • のたまう
       曰うとも書くようです。
       ①と②、言う者が上位になるわけだから、一緒ではないか。
       最近では、揶揄するニュアンスもあるようですが。

    • ––––––
      11. 似非国語教師HQ
    • 2017/01/02 10:16
    • ①②は一緒
       まあ、第三者から見ればそうなりますか。わたしも投稿してから、少し考え込みましたよ。
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