2016.11.19(土)
その後、山岸家が没落したのか、宗住がボケてしまったのかわかりませんが……。
第2次世界大戦中に、山岸邸は住友金属に買い取られ、会社の寮として利用されます。
戦後しばらくすると、更地にするために、家屋や樹木などが個々に売りに出されました。
その中から、劇作家の宇野信夫が、『会水庵』『腰掛待合』『蹲踞』『灯龍』を買い取り、西荻に移築したそうです。
1957(昭和32)年のことです。
宇野信夫という劇作家は、寡聞にして知りませんでした。

基本的には歌舞伎作者のようです。

↑小説も書いてます。
「昭和の黙阿弥」と称され、日本芸術院会員、文化功労者に選ばれてます。
彼もまた、『会水庵』を偏愛したひとりなのでしょう。
そしてその最後の主が亡くなった後……。
『江戸東京たてもの園』に移されるわけです。
長岡→吉祥寺→西荻→小金井。
3回目の移築で、おそらくは終の棲家を得たわけです。
簡素な造りなので、簡単に移築できたんでしょうね。
『江戸東京たてもの園』への移築に際しては……。
水屋の位置など、可能な限り、山岸宗住の吉祥寺時代に戻されたそうです。
『会水庵』は元々、母屋に接続して造られてたそうなので……。
現在は、『西川家別邸』にくっつけられて建ってます。

何かにくっつけなかったら、元々なかった壁を造ることになってしまいますからね。
あと、パンフレットの説明書きでわからなかったのは、『台目畳(だいめだたみ)』。
茶室用の畳で、京間畳の4分の3の大きさだそうです。
わたしはずっと、畳のサイズは、180㎝×90㎝だと思ってました。
↓でも、地域や造りによってサイズが違ったんです。
----------------------------------
●京間畳(縦191.0cm×横95.5cm)
●中京間畳(縦182.0cm×横91.0cm)
●江戸間畳(縦176.0cm×横87.8cm)
●団地間畳(縦170.0cm×横85.0cm)
----------------------------------
団地間ってのは、ほとんどインチキですよね。
何で“台目”と云うのかは、いろいろ書いてありましたが、ややこしいので省略。
↓『三畳台目』の茶室とは、こんな感じ。

↓凹んでる部分は、床の間か水屋のようです。

狭くて、落ち着きそうです。
炉もあって煮炊きできるし……。
水屋をトイレとお風呂に改造すれば、ここだけで住めるんじゃないですかね。

第2次世界大戦中に、山岸邸は住友金属に買い取られ、会社の寮として利用されます。
戦後しばらくすると、更地にするために、家屋や樹木などが個々に売りに出されました。
その中から、劇作家の宇野信夫が、『会水庵』『腰掛待合』『蹲踞』『灯龍』を買い取り、西荻に移築したそうです。
1957(昭和32)年のことです。
宇野信夫という劇作家は、寡聞にして知りませんでした。

基本的には歌舞伎作者のようです。

↑小説も書いてます。
「昭和の黙阿弥」と称され、日本芸術院会員、文化功労者に選ばれてます。
彼もまた、『会水庵』を偏愛したひとりなのでしょう。
そしてその最後の主が亡くなった後……。
『江戸東京たてもの園』に移されるわけです。
長岡→吉祥寺→西荻→小金井。
3回目の移築で、おそらくは終の棲家を得たわけです。
簡素な造りなので、簡単に移築できたんでしょうね。
『江戸東京たてもの園』への移築に際しては……。
水屋の位置など、可能な限り、山岸宗住の吉祥寺時代に戻されたそうです。
『会水庵』は元々、母屋に接続して造られてたそうなので……。
現在は、『西川家別邸』にくっつけられて建ってます。

何かにくっつけなかったら、元々なかった壁を造ることになってしまいますからね。
あと、パンフレットの説明書きでわからなかったのは、『台目畳(だいめだたみ)』。
茶室用の畳で、京間畳の4分の3の大きさだそうです。
わたしはずっと、畳のサイズは、180㎝×90㎝だと思ってました。
↓でも、地域や造りによってサイズが違ったんです。
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●京間畳(縦191.0cm×横95.5cm)
●中京間畳(縦182.0cm×横91.0cm)
●江戸間畳(縦176.0cm×横87.8cm)
●団地間畳(縦170.0cm×横85.0cm)
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団地間ってのは、ほとんどインチキですよね。
何で“台目”と云うのかは、いろいろ書いてありましたが、ややこしいので省略。
↓『三畳台目』の茶室とは、こんな感じ。

↓凹んでる部分は、床の間か水屋のようです。

狭くて、落ち着きそうです。
炉もあって煮炊きできるし……。
水屋をトイレとお風呂に改造すれば、ここだけで住めるんじゃないですかね。

コメント一覧
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1. 『夢魔の標的』HQ- 2016/11/19 11:03
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↑星新一、唯一の長編SF
宇野信夫
知らんなあ、劇作家ねえ。
著書に『曽根崎心中』がありますが、近松を小説にしたんですかね。
宇野、ときますと宇野千代(1897-1996)ですが、関係なさそうです。時代はほぼ重なるんだけどね。
有為転変
3回の移築ですか、会水庵。
簡単に移築、ねえ。
どうも他人事ながら、で、何を今さらですが、無傷で移築できたんでしょうか。
で「なにかにくっつけなかったら……」。
なんか、人間にも、そんなタイプがいるような……。
畳のサイズ
そうそう、でかいんだよね、京間。
京都はいざ知らず、今はほとんどないんじゃないかなあ、京間畳。
で、三畳台目の茶室
三畳間のようですが、畳自体がミニサイズなんだから……窮屈だろうなあ。
>狭くて、落ち着きそうです
気楽なことを言っていてはいけません。
通常の三畳間の4分の3なんだろ。生活なんぞでけまへん。
以前書きましたが、わたし学生時代に三畳間に下宿したことがあります。半年ほどでしたが、悪夢としか言いようがありません。
あれのさらに4分の3。いやだいやだ。
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2. Mikiko- 2016/11/19 12:49
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わかっとらん
ちゃんと図を見なはれ。
4分の3の畳が3枚あるわけではありません。
『三畳台目』というのは、『三畳』+『台目畳(4分の3畳)』ということです。
つまり、3.75畳になるわけです。
『西川家別邸』の女中部屋は、2畳間だったではないか。
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3. 畳職人ハーレクイン- 2016/11/19 14:53
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ははあ
炉が切ってあるところが『台目畳』ということですか。
納得ですが、なんでそんな妙なことにするんだろうね。
茶人って、狭いとこが好きなん?
西川家の女中部屋の畳は特注じゃないの。
通常の3分の4倍あったりして。
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4. Mikiko- 2016/11/19 18:28
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二畳間
ぜひ、住んでみたいものです。
閉所恐怖症の人は無理でしょうが。
四隅に柱があれば、とても安全だと思います。
寝室には最適でしょう。
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5. 四畳半ハーレクイン- 2016/11/19 21:04
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↑襖の下張り
二畳のMikiko
好きにしなはれ。
いっそトイレで寝る、というのはどうでしょう。
家内で最も安全だと思われます。
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6. Mikiko- 2016/11/20 07:48
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わが家の1階のトイレは……
昔、男性用の小便器と、さらに扉を開けて入る和式の大便器の2室からなってました。
今は、それを1室にして、洋便器が1つ置かれてます。
広々としており、布団も敷けると思います。
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7. 厠・雪隠・御不浄HQ- 2016/11/20 10:38
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布団も敷けるトイレ
どんなんや。
でも、あまり広いと、地震対策としては効果薄なんだよね。