Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 2127
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 目が覚めたのは夜だった。
 白いカーテンが、ときおり膨らむように明るくなるのは、自動車のライトだろうか。
 部屋には、常夜灯がひとつ灯るだけだった。
 まるで、紅茶の中にいるようだ。

 わたしの身体には、羽根布団が掛けられていた。
 布団の中の手を伸ばし、自分の脚に触る。
 パジャマを穿いていた。
 あの後、姉が穿かせてくれたのだろう。
 その姿を目に浮かべた途端……。
 その直前、この身に起きた異変の記憶が蘇った。
 同時に、下腹部でむくむくと動くものを感じた。
 男性器に違いなかった。
 体積を増しているのだ。
 思えば、自分に備わった男性器を見たのは、ほんの一瞬だった。
 その後すぐ、姉の身体が逆さまに被さり、視界を奪われてしまった。
 改めて見てみたかった。
 じっくりと。
 自分の身体のすべてを。

 わたしは身を起こし、ベッドから降り起った。
 少しふらつく感はあるが、四肢のどこにも違和感は無かった。
 しかし、パジャマの下で、思わぬ傷を負っていないとも限らない。
 確認しなければと思った。
 が……。
 それはもちろん、自分への言い訳だ。
 本心はただ、薫の裸が見たかったのだ。
 それを認めた瞬間、わたしの手指のスピードがあがった。
 パジャマのボタンがもどかしかった。
 真新しいパジャマで、ボタン穴が硬いのだ。
 ようやく、前がはだけた。
 シャツは着てなかった。
 女だったころのわたしより、更に薄い胸だった。
 乳房が無いのだから当たり前だが。

 パジャマの上着を脱ぎ落とすと、すでに思考は遮断されていた。
 人ごとのような手が動き、前屈してズボンを下ろす。
 わだかまる布地を、足裏で踏みつけて外した。
 ズボンの下は、白いブリーフだった。
 薫は、こんなのを穿いていたのだ。
 ブリーフの前部は、明らかに膨れている。
 そこにあるものが、はち切れそうなほどになっていることは、体感でわかっていた。
 わたしは、わざと下を見ないように、明滅するカーテンに視線を定めた。
 両手が、ブリーフのウェストにかかった。
由美と美弥子 2126目次由美と美弥子 2128


コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2016/11/11 07:40
    • 冬が来た
       このところ急激に寒くなり、11月初旬から靴下にカイロを貼る始末。
       寒い風に吹かれるたびに、脳裏に浮かぶフレーズがありました。
      「きっぱりと冬が来た」
       教科書に載ってた詩だろうとは思いましたが……。
       改めて調べてみました(ネタがなかったもので)。
       高村光太郎の、その名も『冬が来た』という詩でした。
       やはり、教科書で読んだようです。
       ↓全文を掲げます。
      ---------------------------------------------------
      きっぱりと冬が来た
      八つ手の白い花も消え
      公孫樹の木も箒(ほうき)になった
      きりきりともみ込むような冬が来た
      人にいやがられる冬
      草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た
      冬よ
      僕に来い、僕に来い
      僕は冬の力、冬は僕の餌食だ
      しみ透れ、つきぬけ
      火事を出せ、雪で埋めろ
      刃物のような冬が来た
      ---------------------------------------------------
       なんともはやな詩で、正直、詩の域には達してない代物でした。
       小学生レベルですよ。
       ヘタウマの一種なんですかね。
       いずれにしろ……。
       これは、乾き切った関東の冬のイメージです。
       雪国の冬は肉体労働を伴いますから……。
       カラ元気だけで乗り切れるものではありません。

    • ––––––
      2. あどけないHQ
    • 2016/11/11 12:00
    • 紅茶の中の「わたし」
       しかし、記憶だけで立つとは元気だね。
      >小学生レベル
       一刀両断ですな。
       光太郎も形無しですがまあ、本業は彫刻です。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2016/11/11 18:39
    • 小学生レベル
       しかも、先生が気に入って、力を込めて朗読しそうな詩です。
       恥ずかしー。
       尻から蟯虫が出そうだわい。

    • ––––––
      4. 蟯虫検査ハーレクイン
    • 2016/11/11 21:56
    • ♪尻から蟯虫~
       ↑♪鼻から牛乳~でどうぞ。
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