2016.9.12(月)
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さっきも言ったように、ボクは1ヶ月前まで、女子高生でした。
いや。
最近やっと、ボクって一人称にも慣れて来たんですけど……。
やっぱり今は、前の言い方に戻します。
わたし……。
そう、わたしは女子高生でした。
学校は、この高台を下った少し内陸にある、古くからの実業学校です。
その学校にこの4月、希望をいだいて入学しました。
でも……。
わたしの希望は、入学して1ヶ月もしないうちに、絶望に変わってしまいました。
それは、わたしの名前のせいでした。
と言っても、別に変わった名前ではありません。
山中かをると云います。
“かをる”は平仮名で、“を”が終わりの“を”を書きます。
でも、クラスに、もう一人、山中薫がいたんです。
こちらの薫は漢字で、薫の君の“薫”です。
普通だったら、同姓同名の2人を、同じクラスにはしないでしょう。
でも、わたしの学校で商業科は1クラスしかなかったので、どうすることも出来ません。
もう一人の山中薫は、男子でした。
わたしは、はっきり言ってブスの方で、体型も中学生みたいに貧弱でした。
それに対し、男子の山中薫は、まさしく“薫の君”でした。
小さな顔に大きな瞳。
少年のように伸びやかな手脚。
女子に注目されるのは当然ですが……。
男子の中にも、明らかに思いを寄せてる風なのが何人もいました。
当然のことながら、競争倍率はスゴいわけです。
ていうか、全員が牽制しあって、薫の君と話をすることすらままならない。
クラス内は異様な雰囲気に満ちて、鬱屈が溜まっていくのが目に見えるようでした。
当然、濁り水には、はけ口が必要です。
自然と選ばれたのが、不幸にも同姓同名だったわたしでした。
わたしは、その学校が第1志望だったので、浮き立つ気持ちで入学したのですが……。
そうじゃない人も、大勢いました。
偏差値のレベルでは、中の下か下の上ってところでしょうか。
同級生の中には……。
進路指導で、無理やり志望先を変えさせられた子。
あるいは、志望校に落ちて、やむなくここに入った子。
そういった子もたくさんいました。
うちの商業科は、特にそうでした。
そういう女子の吹き溜まりって感じ。
女子が8割くらいのクラスでした。
期せずして入学した子たちは……。
入学当初から、投げやりというか、心がささくれてる感じがしました。
そんな中で、夢の王子様のような男子と巡り会ったわけです。
でも、競争倍率が高すぎる。
ヘタに近づいたら、抜け駆けってことで、どんな目に遭うかわからない。
鬱屈する心は、攻撃対象を探していたのでしょう。
さっきも言ったように、ボクは1ヶ月前まで、女子高生でした。
いや。
最近やっと、ボクって一人称にも慣れて来たんですけど……。
やっぱり今は、前の言い方に戻します。
わたし……。
そう、わたしは女子高生でした。
学校は、この高台を下った少し内陸にある、古くからの実業学校です。
その学校にこの4月、希望をいだいて入学しました。
でも……。
わたしの希望は、入学して1ヶ月もしないうちに、絶望に変わってしまいました。
それは、わたしの名前のせいでした。
と言っても、別に変わった名前ではありません。
山中かをると云います。
“かをる”は平仮名で、“を”が終わりの“を”を書きます。
でも、クラスに、もう一人、山中薫がいたんです。
こちらの薫は漢字で、薫の君の“薫”です。
普通だったら、同姓同名の2人を、同じクラスにはしないでしょう。
でも、わたしの学校で商業科は1クラスしかなかったので、どうすることも出来ません。
もう一人の山中薫は、男子でした。
わたしは、はっきり言ってブスの方で、体型も中学生みたいに貧弱でした。
それに対し、男子の山中薫は、まさしく“薫の君”でした。
小さな顔に大きな瞳。
少年のように伸びやかな手脚。
女子に注目されるのは当然ですが……。
男子の中にも、明らかに思いを寄せてる風なのが何人もいました。
当然のことながら、競争倍率はスゴいわけです。
ていうか、全員が牽制しあって、薫の君と話をすることすらままならない。
クラス内は異様な雰囲気に満ちて、鬱屈が溜まっていくのが目に見えるようでした。
当然、濁り水には、はけ口が必要です。
自然と選ばれたのが、不幸にも同姓同名だったわたしでした。
わたしは、その学校が第1志望だったので、浮き立つ気持ちで入学したのですが……。
そうじゃない人も、大勢いました。
偏差値のレベルでは、中の下か下の上ってところでしょうか。
同級生の中には……。
進路指導で、無理やり志望先を変えさせられた子。
あるいは、志望校に落ちて、やむなくここに入った子。
そういった子もたくさんいました。
うちの商業科は、特にそうでした。
そういう女子の吹き溜まりって感じ。
女子が8割くらいのクラスでした。
期せずして入学した子たちは……。
入学当初から、投げやりというか、心がささくれてる感じがしました。
そんな中で、夢の王子様のような男子と巡り会ったわけです。
でも、競争倍率が高すぎる。
ヘタに近づいたら、抜け駆けってことで、どんな目に遭うかわからない。
鬱屈する心は、攻撃対象を探していたのでしょう。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2016/09/12 07:27
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大相撲秋場所
始まりました。
ですが……。
さーっそく、稀勢の里がやってくれました。
哀れさえ催す相撲で完敗。
この人は、もう無理かも知れませんね。
5回優勝した魁皇でさえ、なれなかったんですから。
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2. 末摘花ハーレクイン- 2016/09/12 11:10
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薫の君
そんなやつおれへんやろー。
ま、わからんけど。世の中、広いからなあ。
それに、お話だし。
それにしても、久方ぶりにワクワクする展開です。
楽しみだなあ。
あ、これまでが退屈だった、とは言うとりまへんで。
で、大相撲
>この人は、もう無理かもしれません
わたしは、はるか以前からそう言っております。
わたしは、この人にはな~~~~んの期待もしておりません。
おそらく、気持ちの問題でしょう。
そもそも、格闘技に向いていなのかもしれません。
さらに醜態をさらす前に、引退を勧めます。
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3. Mikiko- 2016/09/12 19:17
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SFシチュエーションは……
久しぶりですね。
SFは、書いてて楽しいです。
稀勢の里。
今日は、勝ったみたいですね。
しかし、鶴竜。
2連敗。
休場ですかね。
幕下筆頭の小柳。
昨日は、いきなり十両の北太樹(最高位/前頭2枚目)と当てられ、敗退。
簡単にはいかんかな。
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4. のーこったHQ- 2016/09/12 22:36
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2連敗鶴竜
昨日も今日も取り組みを見ていないので何とも言えませんが、どこか悪いんじゃないですかね。
日馬富士もなんかバタバタしてるし……横綱不在場所になったりして。
それでも優勝できなかったりして。誰がって「き」のつくお方でんがな。
小柳
“こやなぎ”じゃなく、「おやなぎ」らしいですね。
励めよ、若者よ。
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5. Mikiko- 2016/09/13 07:22
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小柳
新潟県では、“おやなぎ”と読む場合がほとんどだと思います。
幕下以下は、1番の重みが大きいです。
初日を落としたことで、残りを4勝2敗で乗り切らないと勝ち越せません。
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6. ♪瀬戸は日暮れてHQ- 2016/09/13 11:05
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新潟の小柳
じゃあ、小柳ルミ子は「おやなぎるみこ」ですか。
>残りを4勝2敗で……
まあ、1勝は1勝、1敗は1敗。
最終的に4勝すればいい。そのくらいの気構えで行かないと、勝負の世界では勝ち残れません。
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7. Mikiko- 2016/09/13 19:45
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小柳
また負けました。
2連敗。
勝ち越すには、残りを4勝1敗で乗り切らなくてはなりません。
もう、無理!
稀勢の里。
早くも、2敗。
内容が、ヒドすぎます。
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8. のこったのこったHQ- 2016/09/13 22:54
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何が無理なんだよ
残り5日で、4勝すりゃいいんだろ。
十分可能です。
頑張れ、小柳。
ヒドい「き」関
何も言うことはありません。
解説者かアナウンサーか……「これは苦しくなりましたねえ」と能天気なことを言ってました。
数字だけでものを言うんじゃねえよ。もうとっくに不可能です。
鶴竜がようやく初日を出しました(どこも悪くなさそうです)が、日馬富士が負けちゃいました。もう、がたがたです。
NHKもそう考えたか中継で、千代の富士の過去の映像をしきりに流していました。
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9. Mikiko- 2016/09/14 07:29
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稀勢の里
まだまだ十分、可能性ありますでしょ。
今場所の優勝ラインは、間違いなく2敗以下です。
稀勢の里が残りを12連勝すれば、優勝ラインに届きます。
余裕余裕。
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10. 北の富士ハーレクイン- 2016/09/14 11:50
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2敗以下
12連勝。
だからね、このお方に限っては、そういう数字は意味ないんだって。
仮に、今場所の優勝が12勝3敗だとすると、「き」関は11勝どまりです。
大関稀勢の里。
得意技は“肝心な一番に負ける”。