2016.9.9(金)
“鍵屋”という店名は、屋号から来てるんでしょうね。
内田百閒(ひゃっけん)なんかも通った店だそうです。

上の写真からもわかりますが、百閒はバリバリの“鉄”でした。
鉄道随筆の嚆矢『阿房列車』は、↓の一文から始まります。
「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」
借金までして、しかも一等車(今のグリーン車)で行ったんですよ。
とにかく、わけのわからんオヤジでした。

↑もちろんコスプレです。鉄道開業80年記念行事で、『東京駅』の1日駅長を務めました【昭和27(1952)年】。
その百閒が通うんですから、この『鍵屋』も只者では無かったのでしょう。
↓店内の佇まい、味がありますね。

↑「み」
この展示は、1970(昭和45)年ころの姿に復元しているとのこと。
百閒は、1971年に81歳で亡くなってますから、通ったのはもっと前なんでしょうね。
わたしも、店内の造りには興味があったらしく、けっこう写真を撮ってました。
↓座敷がありました。

↑「み」
百閒が、ここで飲んでたら似合いそうですね。
一度座ったら、根が生えそうな座敷です。
↓もう1枚。

↑「み」
かなり踏みこんでますね。
↓さっきの画像に、「入らないでください」と注意書きがありました。

↑「み」
片足くらい、踏みこんでだかも知れません。
奥に洗濯機が見えたりしますから……。
ここは完全に客用の座敷ではなく、住居スペースも兼ねてたのかも知れません。
特別な客だけ、上がることが出来たんじゃないでしょうか。
少なくとも、一見客が、いきなりここに上がれることは無かったでしょう。
内田百閒は、昭和20年5月の東京空襲で、麹町区土手三番町37番地(現在・千代田区五番町12)の借家①を焼け出されました。
その翌日からは、隣の敷地に焼け残った3畳しかない掘立小屋②に移住します。
許可を得てたのかはわかりませんが、そこに3年も住んだそうです。
で、昭和23年、道路を隔てた向い側の千代田区六番町6-15に40坪の土地を買い、新居③を建てます。

↑こんなに近いんです。
内田百閒(ひゃっけん)なんかも通った店だそうです。

上の写真からもわかりますが、百閒はバリバリの“鉄”でした。
鉄道随筆の嚆矢『阿房列車』は、↓の一文から始まります。
「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」
借金までして、しかも一等車(今のグリーン車)で行ったんですよ。
とにかく、わけのわからんオヤジでした。

↑もちろんコスプレです。鉄道開業80年記念行事で、『東京駅』の1日駅長を務めました【昭和27(1952)年】。
その百閒が通うんですから、この『鍵屋』も只者では無かったのでしょう。
↓店内の佇まい、味がありますね。

↑「み」
この展示は、1970(昭和45)年ころの姿に復元しているとのこと。
百閒は、1971年に81歳で亡くなってますから、通ったのはもっと前なんでしょうね。
わたしも、店内の造りには興味があったらしく、けっこう写真を撮ってました。
↓座敷がありました。

↑「み」
百閒が、ここで飲んでたら似合いそうですね。
一度座ったら、根が生えそうな座敷です。
↓もう1枚。

↑「み」
かなり踏みこんでますね。
↓さっきの画像に、「入らないでください」と注意書きがありました。

↑「み」
片足くらい、踏みこんでだかも知れません。
奥に洗濯機が見えたりしますから……。
ここは完全に客用の座敷ではなく、住居スペースも兼ねてたのかも知れません。
特別な客だけ、上がることが出来たんじゃないでしょうか。
少なくとも、一見客が、いきなりここに上がれることは無かったでしょう。
内田百閒は、昭和20年5月の東京空襲で、麹町区土手三番町37番地(現在・千代田区五番町12)の借家①を焼け出されました。
その翌日からは、隣の敷地に焼け残った3畳しかない掘立小屋②に移住します。
許可を得てたのかはわかりませんが、そこに3年も住んだそうです。
で、昭和23年、道路を隔てた向い側の千代田区六番町6-15に40坪の土地を買い、新居③を建てます。

↑こんなに近いんです。
コメント一覧
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1. 百人百色ハーレクイン- 2016/09/09 13:56
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>なんにも用事がないけれど……
の、「鉄」百閒
これが、正統派「鉄」の姿勢でしょうね。
わたしは「鉄」の端くれですが、大概、仕事の行き帰りにちょっと足を延ばして、という“ついで鉄”。正統派の風上にも置けません。
『鍵屋』店内
いやあ、時代もあるのでしょうが趣ありますねえ。
どこか東北あたりの……ようにも見えます。
>興味があったらしく
っておいおい。自分のことでしょうが。
「入らないでください」
人間は、大きく二通りに分かれます。
こういう表示に律義に従うものと、全く目に入らない者とに、です。
わたしは前者です。
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2. Mikiko- 2016/09/09 19:42
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鉄学
わたしは、用事がないのに電車に乗ったことは、1度もありません。
でも、東京の路線バスには、用がないのに、朝から晩まで乗ってました。
始発から終点まで乗り、終点からまた別の路線に乗り換えるんです。
途中、どこにも降りません。
バスの中に座ってるだけ。
東京のバスは、始発から終点まで1時間乗っても、200円だったりします。
あんなに楽しい遊びはありませんよ。
単独旅行に行ったのは、5月の下旬。
もう、3ヶ月以上経ってます。
『鍵屋』を覗いたとき、何を思ったかなんて……。
覚えとりませんがな。
「入らないでください」。
もう、2通りあると思います。
指示が目に入っても、無視するもの。
指示が目に入っても、見えなかったふりをするもの。
わたしは後者です。
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3. 変態路線ハーレクイン- 2016/09/09 21:20
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>東京の路線バスには、用がないのに、朝から晩まで……
変態だな。
わたしは一度でいいから、用もないのに鉄道に、朝から晩まで乗っていたい。
ま、これも変態ですが。
わたしは、これまで乗った鉄道路線を、鉄道地図で赤く塗りつぶしていますが、塗っていない部分の方が圧倒的に多い。特に、四国は真っ白です。
死ぬまでに塗りつぶすことは……ないだろうなあ。
こういうのを、見果てぬ夢、と云います。
>指示が目に入っても、見えなかったふりをする
いちばん悪質だな。
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4. きりしま- 2016/09/10 07:17
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逆に、バスが均一料金が当たり前の地域に住んでいると、地方でバスの乗り方がわからないという話をよく聞きます。おつりが出てこないとか。
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5. Mikiko- 2016/09/10 08:21
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ハーレクインさん&きりしまさん
> ハーレクインさん
朝から晩まで乗って、料金がかからないのは……。
やっぱり、山手線でしょう。
乗った駅で降りるなら、入場券だけで1日乗ってられます。
あ、JRだけ使うなら、どこまででも行けるのか。
そのまま戻ってくればいいだけですよね。
国鉄全線乗りつくしでは、宮脇俊三さんの『時刻表2万キロ』があまりにも有名。
宮脇さんが挑戦してたころは、路線も多かったし、新線の開業も珍しくありませんでした。
その度に、乗りに行かなきゃなりません。
それを、『中央公論社』に勤めながら成し遂げたんですからね。
最後は、常務取締役編集局長でした。
> きりしまさん
地方は、後払いですからね。
まず、それに戸惑うでしょう。
整理券の取り忘れもありがちです。
お釣りは出ないので、両替機で両替してから、ぴったりの金額を入れなければなりません。
でも、新潟交通では、Suicaも使えますしね。
電車と同じで、乗るときと降りるとき、2度タッチしなければなりませんが。
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6. キセル乗車HQ- 2016/09/10 11:23
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>入場券だけで1日……
>そのまま戻ってくれば……
いずれも違法です。
JRの料金は距離制。乗った距離分だけ支払わなくてはなりませんぞ。
宮脇氏は当然、正規の料金を支払ったのでは(キセルだったりして)。
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7. Mikiko- 2016/09/10 12:26
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入場券
落とし穴がありました。
↓使用できるのは、発売時刻から2時間まででした。
http://www.jreast.co.jp/kippu/18.html
でも、2時間以内なら、乗り放題ってことじゃないの。
自動改札を通れるから、疑われないし。
今どき、普通列車で検札なんかしないでしょ。
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8. 違法「鉄」HQ- 2016/09/10 16:30
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だからあ
有効時間云々以前に、そもそも、入場券では乗車してはいかんのです。
「検札に引っかからなければよし」という問題ではありません。
まあしかし。わたしも含め、一般人も含め、多くの「鉄」がやっているでしょう、違法乗車(世に盗人の種は尽きまじ)。
宮脇氏は、ちゃうと思いますが(ちょっとは、やってたりして)。
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9. きりしま- 2016/09/10 16:36
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それなら隣の駅に行くのに近郊区間を一筆書で大回り乗車すればいいんじゃないですか?
http://www.aurora.dti.ne.jp/~mrkei/oomawari.htm
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10. 無賃乗車ハーレクイン- 2016/09/10 17:15
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>きりしまさん
一筆書きの大回り
もちろん、わたしはやっています。
琵琶湖一周、とかね。
♪われは湖の子 さすらいの~
ただもちろん、途中下車で駅から出ることはできませんよね。
残念。
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11. Mikiko- 2016/09/10 18:21
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Suicaなら……
言い訳が出来ますね。
無賃乗車するつもりなどなかったって。
Suicaで入って、Suicaで出ただけで……。
ちゃんと精算されてると思ったと言えばいいんです。
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12. スイスイハーレクイン- 2016/09/10 22:22
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↑スーダララッタスラスラスイスイスイ
Suicaで入って、Suicaで……
それも違法です。
チェックするハンディな機器を、車掌さんは持っています(と思います)。
こちらでは、『PiTaPa』ですが、その前身は『スルっとKANSAI』。さらにその前身は、阪急電車が始めた『ラガールカード』です。これがこの手のシステムの淵源でしょう(お前は阪急の回し者か)。
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13. Mikiko- 2016/09/11 08:03
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だから今の普通列車では……
車掌の検札自体、ないじゃないですか。
新潟の昼間はワンマン運行も多く、そもそも車掌が乗ってませんし。
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14. 切符拝見ハーレクイン- 2016/09/11 10:56
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車掌の検札
JR、京都-姫路間の新快速では車内検札があります。たまに、ですが。
この電車「新快速」と、名称はいかにもエラそげですが、乗車券以外に料金はかかりませんから、歴とした普通列車です。
まあ、通して乗ると1時間半くらいかかりますから、かなりの長距離電車ではあるんですがね。