2016.9.5(月)
男、いや、少年の様子に変化があった。
肩がうねっている。
前に垂れた顔が、ゆっくりと持ちあがった。
どうやら意識が戻ったようだ。
少年は虚ろな目を見開いて、美弥子たちを見回した。
表情を失っているせいもあるだろうが、びっくりするくらい整った顔立ちだった。
東京の街を歩いていたら、芸能事務所にスカウトされそうだ。
少年は、美弥子と由美、そして涼太の顔を交互に見回していたが……。
その顔に、一瞬で生気が戻った。
正気になったらしい。
起ちあがろうとして叶わず、再び尻を落とした。
全裸にされていることに驚いた様子で、両脚を縮め、股間を隠した。
しかし逆に、持ちあがった腿のあわいから、陰嚢が丸見えになった。
扇情的だった。
美弥子は、由美に気づかれないように、ショーツの中で捩れた陰核の位置を直した。
「助けて」
自力で逃れることが叶わないことを悟ったのだろう。
少年は身を縮めたまま、か細い声をあげた。
「やっぱりね」
「何がよ?」
「助けてって言うのは……。
自分が悪いことをしてた証拠でしょ」
「そうなの?」
「そうに決まってる。
キミ。
そんな格好で、謝ってるつもり?
人に謝るときは、まず姿勢を正す。
脚を下ろしなさい」
少年は、両脚を胸に引きつけたまま、凝固している。
「この格好で警察を呼ばれたい?」
「許して」
「ほらやっぱり。
許してってのは、完璧な告白よ。
美弥ちゃん、電話」
「え?
わたしが?」
「お願いです!
警察は呼ばないで」
「お願いしたいんなら、脚を下ろして顔を見せなさい」
少年は、か細い両脚の裏を地面に付けた。
両膝はくっつけたままだった。
しかし脛はハの字に開いており、縮んだ陰茎から陰嚢まで、はっきりと確認できた。
肩がうねっている。
前に垂れた顔が、ゆっくりと持ちあがった。
どうやら意識が戻ったようだ。
少年は虚ろな目を見開いて、美弥子たちを見回した。
表情を失っているせいもあるだろうが、びっくりするくらい整った顔立ちだった。
東京の街を歩いていたら、芸能事務所にスカウトされそうだ。
少年は、美弥子と由美、そして涼太の顔を交互に見回していたが……。
その顔に、一瞬で生気が戻った。
正気になったらしい。
起ちあがろうとして叶わず、再び尻を落とした。
全裸にされていることに驚いた様子で、両脚を縮め、股間を隠した。
しかし逆に、持ちあがった腿のあわいから、陰嚢が丸見えになった。
扇情的だった。
美弥子は、由美に気づかれないように、ショーツの中で捩れた陰核の位置を直した。
「助けて」
自力で逃れることが叶わないことを悟ったのだろう。
少年は身を縮めたまま、か細い声をあげた。
「やっぱりね」
「何がよ?」
「助けてって言うのは……。
自分が悪いことをしてた証拠でしょ」
「そうなの?」
「そうに決まってる。
キミ。
そんな格好で、謝ってるつもり?
人に謝るときは、まず姿勢を正す。
脚を下ろしなさい」
少年は、両脚を胸に引きつけたまま、凝固している。
「この格好で警察を呼ばれたい?」
「許して」
「ほらやっぱり。
許してってのは、完璧な告白よ。
美弥ちゃん、電話」
「え?
わたしが?」
「お願いです!
警察は呼ばないで」
「お願いしたいんなら、脚を下ろして顔を見せなさい」
少年は、か細い両脚の裏を地面に付けた。
両膝はくっつけたままだった。
しかし脛はハの字に開いており、縮んだ陰茎から陰嚢まで、はっきりと確認できた。
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2016/09/05 07:33
-
『ブラタモリ #46佐渡』
見ました。
坑夫人形、やっぱり出ましたね。
また、行ってみたくなりました。
佐渡は、とにかくデカいという印象が強いです。
日本海が晴れてると、新潟からも見えるんです。
地平線の端から端まで広がってますよ。
太宰治が、「満州かと思った」と書いてますが、まさしくそんな感じ。
琵琶湖の1.3倍、東京23区の1.4倍の面積ですから。
実際、島に渡ってみると、島にいるという感覚がありません。
田んぼも広々と広がってますし。
流人は、案外不満なく暮らせたんじゃないでしょうか。
気候もいいですし。
佐渡は、冬は新潟県で一番温暖で、夏は一番涼しいんです。
世界遺産に登録されたら、もっと観光客も来てくれるでしょう。
ひょっとしたら、移住者も増えるかも。
『ブラタモリ』、次回は高尾山(9月17日)。
これもまた楽しみです。
-
––––––
2. 泥棒は佐渡送りHQ- 2016/09/05 16:47
-
下着泥は少年
ほう。
なかなか大胆と云いますか、普通、このくらいの年代だと(どのくらいや)、妄想はむちゃくちゃ盛んだけど、なかなか実行には至らないものなんじゃないかなあ。
まあ、人それぞれ、ですが。
ブラタモ佐渡編
これ! わたしはまだ見とらんのだぞ。
で、佐渡はデカい、とえらくご自慢のようですが、主要4島以外では、択捉、国後、沖縄本島、に次ぐ面積ですから、まあしょうがないか。許す。
>流人は、案外不満なく……
それは、気候についてはそうかもしれませんが、生活の質を決める最重要の要件は、やはり金でしょう。金と云っても金山の金ではなく、「お足」のことですが。
-
––––––
3. Mikiko- 2016/09/05 19:52
-
流人は……
檻に入れられてたわけじゃないですからね。
流人により、京の文化が佐渡に伝わりました。
佐渡には、能舞台が30以上も現存しており……。
これは、全国の3分の1にあたるそうです。
佐渡のお百姓さんが、農作業のBGMにラジカセでかけるのは、能の謡だとか。
てなわけで、佐渡の住人は気位が高く、おもてなし精神に乏しい傾向があります。
佐渡の観光客数が伸びないのは、リピーターが少ないからだそうです。
-
––––––
4. ♪佐渡は四十九里HQ- 2016/09/06 01:14
-
↑波の上
>佐渡には、能舞台が30以上
へえええー、ですね
御見それいたしました、佐渡。
♪佐渡は居よいか住みよいか
しか知らんもんなあ、佐渡。
-
––––––
5. Mikiko- 2016/09/06 07:26
-
四十九里
これは、船頭が“始終苦労”したの当て言葉で、実数ではありません。
↓こちらをご参照あれ。
http://www.geocities.jp/kushino1jp/sadookesa.htm
-
––––––
6. ♪佐渡へ~HQ- 2016/09/06 12:08
-
なんだ
ダジャレか、四十九里。
どなたかさんのお好みのようですが、↓こんなの思い出しちゃったよ。
「九里四里うまい十三里」
ご紹介のサイトさんによりますと、「寺泊赤泊の佐渡航路は46㎞、新潟両津航路は67.2㎞、直江津小木航路は78㎞」だそうです。
まあ、航路はなあ、ということで、地図上で実測?してみました。最短距離で30㎞ちょいですね。
四十九里は196㎞。直線距離だと3往復分ですね。